ひと粒の麦(パン/たまプラーザ)

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標準点: 2.5

口コミ: 698 / 12,792 | 写真: 0 / 0 | 読者: 361 | 訪問者数: 182,726

レストランの口コミ・採点 (詳細)

この口コミは、tsuyoshiさんの主観的なご意見・ご感想であり、お店の価値を客観的に評価するものではありません。あくまでも一つの参考としてご活用ください。 また、この口コミは、tsuyoshiさんが最後に訪問した '09/06当時のものです。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。 詳しくはこちら»

ひと粒の麦 (たまプラーザ / パン)

口コミ:55

ありがとう。(part.3)

  • 昼の点数:5.05.0

    • 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク -
  • 使った金額/1人(夜) - / (昼) ~¥999

    | おすすめ用途

彼女の「ありがとう」は、支払い時ではなく、注文時に、伝えられる。
あれとこれとあれとこれ。以上で。とオーダーした直後、
彼女は「ありがとう」と言った。
どういうことだかわかりますか?
これが、彼女のパンに対する愛です。

1100前に行ったら、種類が超豊富。
惣菜パン、わんさか買って、その時点で昇天。

カレーパン。こんなにやわらかいカレーパン、初めて。
やわらかいパンにどんなカレーをインすればいいか。
ジョン・レノンじゃないけど「想像してごらん」ってことですよ。
作り手は、想像しなきゃ。想像した上で創造しなきゃ。

こんなもんでいいだろう。
そんなカレーパン作ってて全然平気なパン屋が多すぎる。

おからパンもすごい。
練りに練っているのだが、がんばりがにじまない。
ふわふわと、食べることへの思いやりだけが、
優しく息づいている。

オレンジのパンも、もはや他店と較べちゃ、いけないな。

まあ、失礼かもしれませんが、もはや、
世の中にはひと粒の麦のパンと、それ以外のパンがある。
と断言してもよいと思います。

歩いていける距離にあるけれど。
日常にはしたくない。

だって、それじゃあ、しあわせすぎて、こわくなるもの。


以下は1月31日の記。

追記。

このお店の方は、客に対して「ありがとう」と言う。
「ありがとう」と言えるひとなのだ。
マニュアル通りの、心のこもっていない「ありがとうございます」がはびこる中、
「ありがとう」というカジュアルな物言いに、気持ちを行き渡らせることのできる方なのである。
ひとりひとりに、「ありがとう」と血の通った言葉を語りかけられるひと。
そんなひとがパンを作り、パンを売っているのである。

以下は12月の記。

念願の再会。
黒糖、キャロット、ブール、ゼンリューフン。
やはり黒糖は素晴らしい。
陶酔してしまった。
ネイティヴ・アメリカンに「SUNDANCE」ってお祭りがあるらしいけど。
わたしも太陽に感謝して踊りたくなってしまった。


以下は10月15日に書いたものです。

このお店のすぐ近くに、よく利用する和菓子屋さんがあって、気になっていました。
ただ、いつもシャッターはおりたまま。営業しているところを見たことはありませんでした。
その和菓子屋さんは我が家からは少し距離があって、徒歩圏内ではあるけれど、ふらりと寄る感じではなく、何か目的(妻がどなたかのお宅にお邪魔するときなど)がなければ行かないところです。
雨の昼。学校が休みの子供と一緒にてくてくお散歩がてら、和菓子屋さんを目指しました。ところがお休み・・・しかし、このお店が営業していたのです!
蜃気楼の彼方から忽然とすがたをあらわすオアシスはとても小さくささやかな空間だと思います。
かつての代官山にならあったかもしれない、小体な雑貨屋さんのような趣。たまプラーザ駅方面から向かってくると、ドアをあけるまでパンは見えないしつらえ。雑貨屋さん好きの方ならおわかりいただけると思いますが、こうしたお店ではたった一枚のポストカードがかけがえのない愛しいものに見える魔法がかけられています。
わたしが知るかぎり最小スペースの店舗だと思います。バーでこれ以上小さなところを経験したことはありますが、少なくともパン屋さんでは最小。
飲食店を営まれているとはとても思えない、とても品のいい初老のご婦人が迎えてくださいます。
ご婦人は「ありがとね」とおっしゃいます。そのあまりに優しく慈しみのこもった言葉のありように、最初は子供に対して語りかけているのかなと思いましたが、やがてわたしたちふたりに言っているのだとわかりました。おそらく訪れる客全員に「ありがとね」と伝えているのです。
小さな食パンが一斤だけ残っておりましたが、とりあえずスルーして、ガラスの向こう側にあった5種類のパンをすべて一個ずつ購入しました。
家族3人でわけあって食べました。
突出しているのは「黒糖パン」です。
これが五つ星でなかったら、何が五つ星なんだろう。個人的にはそう確信しています。
黒糖といっても甘くはありません。酔わせてくれますが、黒糖焼酎などよりはるかに抑制が効いています。
陶酔の先にある覚醒。
あまり美しくないたとえを申しますと、二日酔いの朝、きんきんに冷えたエビアン(普段は龍泉洞の水を愛飲しております)と共にいただくやはりシャキーンと冷えたイチゴみたいな。
やわらかいのに、どうしようもなく噛みしめずにはいられなくなる魅惑。
天然酵母の力を、このような所作で招き寄せ、表現しているパンをわたしは知りません。
パン道に邁進しているパン屋さんのほとんどはハード系で、元来パン大好き人間ではないわたしはくたびれてしまいます。お酒が飲めない人が、無理矢理飲んでいるような状態。「確かに美味しいけど、疲れる・・・」。
あるいは食べやすさに傾斜したソフト系のパン屋さんは、単純に食べごたえに乏しい。菓子部分や惣菜部分の印象が強く、それはそれで旨いのですが、パンそのものの存在感が希薄。
間口がひろいのに、深い。
飲食にかぎらず、あらゆる芸術表現において、わたしが理想として願っているのはそういうことです。
こちらのミーハーごころを、敬虔な魂のレベルにまで昇華する誘い。
最強ではなく、最良。
他店と比較することに、わたしはほとんど必然性を感じませんが、あえて記すなら、こちらの「あんぱん」はたまプラーザを代表する名店(わたしも愛しています)のそれを完全に凌駕しています。それも天使が舞いおどるように、ふわふわと。
優雅にして、ゆるぎなく。
絶対というものは存在しない。子供の頃、そう教わりました。「絶対は、絶対存在しない」と。
けれども、わたしは絶対の価値を追い求めてきたような気がします。
ようやく、見つけました。これが絶対というものです。
こちらの「あんぱん」は日本一の「あんぱん」だと思います。でも、「最高」の上には「絶対」が存在する。それが「黒糖パン」です。
孤高然としたもっともらしい威嚇をさらりと捨て去った風情の果てに出現するのは、真新しいキャンバスです。
ほんとうの普遍を手にしたとき、人間は新しくなれる。
人生は発見の連続ですね。

店名

ひと粒の麦 [ HP別ウィンドウで開きます]

最寄り駅 たまプラーザ駅
ジャンル パン
住所

神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-18-5 陽輪台たまプラーザ1F (地図を見る) 

TEL 045-904-0102 
営業時間 [火~土] 10:00~13:00(売切れるまで)
備考 食パンなどはHPからメールで予約も可。 お買い上げ300円ごとにスタンプを1個捺印いたします。 スタンプの捺印6個ごとに100円の割引となります。 割引は次回のお買上時より可能となります。

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