これらの口コミは、フェリーさんの主観的なご意見・ご感想です。あくまでも一つの参考としてご活用ください。
また、おすすめメニューとその金額はフェリーさんが任意で登録したものです。お出かけ前は、必ず電話等でご確認ください。 詳しくはこちら...
- :料理・味、
- :サービス、
- :雰囲気、
- :使った金額(夜)/1人
- :使った金額(昼)/1人
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阿佐ヶ谷にあった私の大好きな助六という中トロのうまいすし屋が無くなり、途方にくれていた頃、探し当てた店です。私の中ではここの寿司が一番だと今も思ってます。
きっかけは、前述の店が江戸前本来の赤酢を使っており、味は濃く、しゃりも少し黄色がかった色になるんですが、この酢の魅力にとりつかれたからです。で、無くなったので赤酢の店を探したところ、九段下に古くから歴史のある寿司屋さんがあると聞きつけ、この店にたどりつきました。まさに私の一番好きな、正統派の江戸前寿司と確信しています。
店の作りはそんなに広くなく、カウンターがL字で、あとテーブル席。奥のほうに看板おばあちゃんが座ってました。ネタケースが無く(京都の高級割烹のよう)、握る前に調理台の下から、ケースを出してきて、その中のネタもサクのものをちゃんとさらしに巻いてあって、ネタを切り、また戻すという手間のかけようで、粋です。粋過ぎる位かっこいいです。
はじめて行った時、刺身を切ってもらって、冷酒を頼みました。黒龍の純米吟醸です。この酒、ホントにうまくてこの店でこの酒と出会ってから、日本酒の純米吟醸の世界にのめり込んだほどです。(その後、いろんな地酒を探しました)
で、寿司ですが、値段を言えばその値段にあわせて握ってくれます。そのときは5000円で頼みました。板さんもかっこいい、いぶし銀の感じの人で、決して出しゃばらず、自然な形で注文を聞いてくれます。江戸前の空気を入れてふわっと握られた寿司を出されると同時に口へ。口の中でネタとシャリがほわっと溶けていく。この感じ。粋だねー、うまいねー。すごいねー。伝統だねーといろんな思いを感じながら、寿司がのどを通っていきます。ネタもちゃんと下ごしらえしてあり、手がかかってそうなものばかり。あなごなんかもふわふわ。溶けます。しっかり酢でしめたコハダもきりっとうまい。このコハダここのおばあちゃんが漬けているそう。(まだご健在かなあ。かなりのお年だったから)煮ハマグリも甘く醤油の絶妙な加減。なんか食べ終わったときに気持ちのいい音楽を聞いた後のような感覚にとらわれました。うまい酒とうまい寿司。本物を作る人は本当に料理を引き立てる酒もいいものを選んでます。これが初めて行った時の話です。この後3回ほど行きましたが、最初の感動がこのように頭に残っています。いろんな意味で私の食に関する基準というか、原点というか、そういうことを教えてくれた名店中の名店です。この店以上の店は今現在出会っていません。銀座の名店は行ったことがないですが、ここが本来の江戸前の寿司屋じゃないかと思っています。お値段は結構張りますが、お金があれば、新幹線に飛び乗ってでも食べにに行きたい店です。