考える繊細な舌を持つ男
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これからすこしコース内容が変わるみたいですね。
帰ってきた若大将さんが行かれた日は、まだ以前とかわりなかったですか?
確かに拝読しました。類稀なる出不精の上、洗うが如き赤貧ゆえ、何時になるか判りませんが、機会があれば是非。
みなほさん、
チラッと夜の12000円のコースというのが耳に入りましたから、もしかしたらそれですか?
僕のときには大きな変化はなかったように思います。
卍先生、
変わったネタや面白い仕事が味わえるので、なぜだか行きたくなる店です。
でも卍さんから見ると、隙だらけに見えてしまうかも・・・。
煮浅蜊、吉野鮨で頼みそびれたので丁度よかったです。
ちょっとジャンクな味(苦笑)なんですけど、ついついお代わりしたくなります。
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鮑を絶品と認定。総合と味を0.5ずつ引き上げる。
(前回訪問を改めて再評価した結果)
【2008.6.10追記】
鮨屋はよく異性に例えられる。最初の出会いは強烈だったものの尻すぼみに終わるケース、最初は然程ではないが会えば会うほど馴染んでいくケース、まあこの他にもいろいろあるわけだが、ここ喜邑は後者に分類されるのではなかろうか。
親方は鮨職人としては勘の良い方で(いやむしろ勘が良すぎるのかもしれない)、自然と客に合わせてくれるようなところがある(もちろん必要以上の我侭はダメよ)。こういう鮨屋は非常にまれであり、通常は客の方が鮨屋の流儀に合わせることを要求される。つまりここは江戸前鮨界では珍しい女鮨なのであろう。
そう考えると、過去レヴューもすんなり解釈できる。「印象が薄い・再訪は疑問」と言った声はまことに正直で、強烈なインパクトがないことが実は個性なのである。しかしながら、慣れてくると次第に味が出てくる。その味とは何か?ということだが、やや乱暴ではあるがヒトコトで言ってしまえば、親方の鮨哲学・鮨センスということになるのではなかろうか。(鮪には拘らない、良いネタを安く買わせてくれるように中卸に足しげく通う、仕事の手間ひまを惜しまない等)
良いお母さんは、安くて新鮮な素材を買い求め、家族に美味しいものを食べてもらおうと努力するものだが、なぜかここ喜邑の親方にもその像を少しだけ重ねてしまうのであった。
今回秀逸だったのは以下の4ネタ。鮑(目高)と煮浅蜊には悶絶。
・煮浅蜊の軍艦・・・江戸っ子にはたまらない味、ジューシーでうまい。浅蜊はやわらかく煮るとうまいと実感させられる。
・春子鯛の昆布〆・・・口のなかでとろける食感。
・鮑・・・翌日まで余韻が残る。本日No.1
・鱸・・・どうやらすごいらしいが、他の鱸知らないので相対評価ができない。〆てから5日目だったがくさみがない。
所作は、以前よりスムースに感じられた。握りに関しては、継続的に努力してほしいと思っている。
※今回の訪問は個人的には☆4なのであるが、平均値を重視するという意味で、前回と平均し、総合を0.5、味を0.5ずつ上げたいと思う。
【2008.4.8記】
この値段で、これだけのネタが食べられるという点でお値打ちである。
特に、貝類、うに、春子、キスなどは良いものが揃う。
親方が自分の目でみて判断している厳選されたネタだ。
仕込みもきちんとしているし、この親方、味覚自体は悪くない。
キスの昆布での〆方は丁度いい。
現在の状況を冷静に見ると、仕込みの腕に握り(含酢飯)がついていってないように感じる。
やはり握りは一生か。今をときめく小野二郎さんは不器用で何度も練習したと聞く。
同年代としてぜひがんばってもらいたい。
進歩(上昇余地)を期待して評価を☆☆☆とする。
※握る前にネタを布巾でおさえる行為が目立つ。所作として美しくないのでは?
※こちらでのレヴューにはあまり見られないが、玉子が美味しい。喜久好とまではいかずとも、同様の味わいがある。(冬はぐじ、夏は鱧を入れるとのこと)
※スモークネタが鰹・中トロと二つもあるのは、どうか。二つもあると、スモークの印象が強くなりすぎる。個々の狙いはわかるが、全体として調和が難しくなると感じる。