far longのレストランガイド
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ブラジル(大盛り) (\930)
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エトナ。シチリア島の活火山の名を由来とする店名であるが、基本的にはイタリアらしさは皆無の純正ジャパニーズスパゲッティの店だ。
喫茶店風情の店内はカウンターが10席程度。そのほか普通のテーブル2卓と丸テーブル1卓と狭い。
この店を切り盛りするのが、フロア担当の妙齢のオバチャンと調理を受け持つ女性の2名である。
このフロア担当のオバチャンにメニューを尋ねると「なに無粋なことを聞くわけ?」的な物腰で「壁にかかってるのと今日の特選だけよ」と返された。店を出る頃には悪気がないのが良くわかったが、いきなりこれだとカチンとくるお客もいるんじゃないのかな。
即物的な店内には物価高を見越しているのか大きなスパゲティの袋が沢山見られる。
基本的にこのパスタを茹で上げてから油をまぶし、食べる直前にフライパンで炒める。そんな一連の作業の後、供される仕組みになっているようだ。
私は「本日の特選」なる「ブラジル」という意味不明の品の大盛りを選択した。これが¥930。
パットに盛られた茹で上がったパスタをトングなど(素手にも見えたが…)でグワシとつかみ上げ、豪快にフライパンに投げ入れる。ジャジャジャと炒めた後、こってりとしたトマトソースをジャバっとかけて出来上がり。うーむ、ジャポネほどではないがなかなか圧倒されるルックスである。
この「ブラジル」であるが、喫茶店のミートソースのようなものに鶏肉がゴロゴロと入っているもの。果たしてこの品名が何を由来とするものかさっぱり判らないがなんつーか大味でジャンクでB食センサーにはビビビと反応するものだ。
食べている途中、正しい作法に則り粉チーズとタバスコを大量に投入しえっちらおっちらと完食した。
決して美味くはないが、まぁハマル人がいても理解できなくはない。そんな感じ。
食後、前述の一見愛想のないオバチャンが親しげに話しかけてきた。曰く、「(手元が狂って)ちょっと量が多すぎちゃったけど、よく食べられたわね~、大盛りの上に“ジャンボ”もあるからね」とのこと。なんだオバチャン、愛想いいじゃないの。
盛りの良さとメニューの豊富さではジャポネに敵わないとは思うが、この界隈では十分に個性的な店。
メタボ世代にはカロリー過剰、栄養偏向かと思われるがごく稀に、たまには食べてもいいかも。そんな味であった。