鯛の飯に鯛の魚 鯛も鮃も食うた者が知る
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| 店名 |
モナリザ 恵比寿店 (MONNA LISA) [HP |
|---|---|
| 最寄駅 | 恵比寿 |
| ジャンル | フレンチ |
| 住所 | 東京都渋谷区恵比寿西1-14-4 シティー・ホームズ恵比寿 1F (地図を見る) |
| TEL | 03-5458-1887 |
| 営業時間 | 11:30~14:00(L.O) 17:30~21:30(L.O) |
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この店のオーナーシェフ総料理長の河野透氏は、二十五歳で渡仏しフランスの名店で修行し帰国されている。三十六歳のとき「タイユバン・ロブション」の初代日本人シェフに就任され、四十歳の時に「レストラン モナリザ」をオープンされている。河野シェフの、【料理は「もてなし」の心がかよってこそ、はじめておいしくなるものです。】というコンセプトには共感を覚え、三ツ星クラスの料理を味わえることを楽しみにしていた。
アペリティフのシャンパンを飲みながらメニューを眺めていると、街の喧騒などは消し飛んでしまう。今晩はゆったりと寛いで晩餐の時が過せそうだ。この店のディナーのコース料理は、六千八百円、一万円、一万三千円、一万五千円の四コースがある。当日は一万五千円のコースを注文してみた。ワインは三~四種類ほどの銘柄から赤白ともグラス(九百円~千六百円)で頼むことにした。
本日供された料理はつぎのとおりだ。
①アミューズブーシュ二品「仔羊のタルタルのシュー」「栗南瓜のムース、トマトゼリーとムール貝」
(芽キャベツほどの大きさのシューには、可愛らしい鶉卵の目玉焼きがのせられている。冷製の栗南瓜のムースは秋を感じさせる一品だ。美味しいアミーュズだ。)
②「オマール海老と松茸のサラダ仕立て」
(海老と松茸に生柿が添えられている。ローストされた松の実が芳ばしい。)
③「パリッと焼いたフォアグラといちじくのロースト くるみ風味」
(料理名のとおりフォアグラを包む皮のパリッとした食感が嬉しい。貴腐ワインを合わせた。糖度が高く濃厚な香りを放つ「貴腐ワイン」と「フォアグラ」の相性は抜群だ。)
④「ウニとアワビ 茸入りリゾット ヴェルモットソース」
(泡立てられた「ムース系ソース」の一皿だ。鮑は柔らかくて旨いが、この皿は少し塩気が強いように感じた。)
⑤「北海道キンキと旬野菜のブレゼ ブルジョワ風」
(香ばしい一皿。旬の野菜はブロッコリー、舞茸、グリーンアスパラ、銀杏など。玉葱が甘味を出しベーコンが旨味をつけている。そして料理が盛られた三つ葉のクローバ絵柄の皿から、四つ葉のクローバを探しだすパフォーマンスがあった。このサービスは私には気恥ずかしく感じられた。)
⑥「バスク種黒豚と栗、セップ茸のフリカッセ」
(ギャルソンからバスク種黒豚は希少な輸入品であると教えられる。セップ茸はヨーロッパ松茸と呼ばれるほど香りの良い茸だ。それらを旬の栗と一緒にホワイトソースで煮込んである。この豚肉は歯応えがあり肉の旨味を強く感じ、その脂身は大変に旨い。ソムリエが料理に合う「しっかり」とした赤ワインを選んでくれた。フランス料理はやはり美味しいと感じさせた季節の逸品である。)
⑦「フランス産チーズの取り合わせ」
(三種類のチーズの盛り合わせだが、リクエストを聞いてから連れの皿と合わせて、六種の種類の違うチーズを供してくれた。)
⑧「旬のフルーツのスープ仕立て」
(洋梨を使ったフルーツスープ。)
⑨「本日のデザート」
(三品の洋菓子と二品のシャーベットである。これも連れの皿と合わせて、スペシャリテのブリュレと五品の種類の違う洋菓子、四種類のシャーベットが供された。誠に心憎いサービスである。)
⑩「コーヒー」
料理全体の印象は、供された料理はどれも大変に美味しく感じられた。またコース価格に見合った良質な食材がふんだんに使われているように思える。私の席からは厨房で立ち働く五名のシェフの姿を垣間見ることが出来た。ホールは六名のスタッフが担当されており一番印象に残ったのは店のサービスレベルの高さである。
オーナーシェフ河野氏の「もてなし」の心が、十年間という店の歴史の中で従業員の方々にしっかりと浸透したのであろう。スタッフの立ち振る舞いは誠に自然で、客に対する扱いは非常に丁寧であり私が知るフランス料理店の中では一番とさえ思えた。
ここ「レストラン モナリザ」は、「もてなし」の心がかよった「美味しい料理」が味わえるレストランである。帰路も激しい風雨の中タクシーまで、二人のスタッフが見送ってくれた。