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「おうどん」は京都の人にとってデイリーな食べ物、だから決して上等じゃなくても構わへん。
しかし『萬樹』さんの工芸品の域にまで達してる「おうどん」は京都の文化が日常へのこだわりによって育まれたことを思い出させてくれた。
理想的な細さと滑らかさの「おうどん」、ヤワい腰はあるが決して粗雑に硬くはない。
そして薫り高く味わい深い御出汁、液体は黄金色に澄んでいるが味わいも澄み切っている。
「おうどん」と御出汁は細長いビニールにパックされ、さらに丁寧に箱詰めされて届けられる。
中には「おうどん」の茹で方や原材料が事細かに書かれたプリントも同封されている。
「おうどん」の色が微かに黄味がかっているのは100%国内産石臼挽き小麦粉だからだそうな、その小麦粉の品種名や生産者まで書いてある、誠実なご商売だと思う。
さて、家で湯がいた「おうどん」・・・
薫り高い御出汁の味わいに震えるようである、この繊細極まりない御出汁に雑味が加わらないようにいつもは九条葱くらいしか入れない、お揚げさんを入れるならぜひ京都のお揚げで・・・我が家では『加茂豆腐 近喜』のお揚げを使ってます。
七味は『七味屋』でもいいが出来るなら『原了角』の黒七味でいきたい。
(そういえば『萬樹』さんと『原了角』は近くであった)
『加茂豆腐 近喜』も『原了角』も都内ではチョット探せば手に入るようになったが『萬樹』さんの「おうどん」だけは東京に居ても京都に居ても取り寄せるしかなくなってしもた。
銀座に限りなく『萬樹』さんに近い「おうどん」を出す店はある、かなり美味しいとはいえ所詮ニセは「似せ」である。
京都のデイリーでゆるーい「おうどん」とも四国の豪快な「うどん」とも、もちろん東京の蕎麦とも違う、
もはや日本の麺類の究極の美の姿をしてるのではなかろうか?
これぞ京都!という『萬樹』が京都に無いのが悲しいが・・・。