手打ちうどん 笑福亭(うどん/竜安寺道)

 
どこへ行こうと中華はボイコットだし「せんとくん」を応援するぞ。 
Tオカ (40代前半・男性・京都)
標準点 2.5
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手打ちうどん 笑福亭
(うどん / 竜安寺道)

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東京では麺類といえば週に一回蕎麦を手繰るのとItalianでパスタを食すくらい・・・しかし京都では週に3~4回はおうどんを食べる。
おうどん大好き!
京都のおうどん・・・これは讃岐うどんとも大阪のおうどんとも違う。
讃岐うどんは関西のおうどんとは全く別種の食べモノ、関西のおうどんは柔かくて優しいところがいいのに対し硬くてグニョグニョしたおうどんは食べ物としても文化としても完全に別ジャンルと考えるべき、しかしナゼか?最近は関西でも讃岐うどんを出す店が増えて来た・・・。
関西のうどん王国は「時うどん」の発祥地=大阪。
京都のおうどんはその大阪のおうどんとも違う、京都の御出汁は大阪に比べて全体的に甘いのではなかろうか?
でも大阪のおうどんも大好き、道頓堀の今井なんて素晴らしく美味。
それに比べてどうも讃岐系のうどんは遺伝子が受け付けないなぁ~・・・
その讃岐系うどんの店と並んで最近関西で増えてきたのが東京風の蕎麦屋さん、京都には本家尾張屋みたいに応仁の乱以前から商ってた(創業540年オーバー)御蕎麦屋さんも存在する。
でもどちらかというと蕎麦ぼうろや蕎麦板などの御菓子屋さんというイメージだし御蕎麦自体も柔らかめである。
僕自身は東京でいくつかの蕎麦屋を食べ歩いてみたところ三合庵みたいな素晴らしく美味しいお店にも出会ったが本質的に蕎麦自体が京都人の美感と相容れないような気がしてる・・・。
実際京都では御蕎麦といえば年越しのにしん蕎麦を食べる程度、そしてやはり京都の御出汁には柔かい御蕎麦のほうが似合う・・・そもそもナゼ?麺類にコシが不可欠なのかが分からない、単純すぎやしないか・・・? もっと多様性があっていいはず。
家でよく食べるのは御そうめん、特ににゅうめん、亡くなった祖母なんかはにゅうめんが主食だったなぁ・・・
しかし外食ならメインはおうどん。
大大大原則として細くて柔か。京都のおばちゃん達曰く「公家はんや舞子はんがおちょぼ口でも咬める程・・・」だそうだが何時何処でそういうシチュエーションに遭遇するのであらうか?
その「京都のおうどん」なるモノ、御出汁は言わずもがなギリギリの薄口、京都人にしか調合しえない薄さと甘さが必要、
この塩梅は内なる遺伝子の記憶に頼るしかない、近年観光スポット近辺のおうどん屋さんの味が落ちてる要因の一つは観光客に迎合して味つけを濃くしてるからと言われている、実際それを実感出来るほどヒドい店も存在する。
対して東京では「京うどん」などと銘打って薄味の御出汁に四国のグニョグニョに硬いうどんを入れてる店がある、こうしたほうが東京では受けると思ったのだろう・・・こういうのは東京の人にも京都の人にも失礼、サイテーだと思う。
京都のおうどんは微妙な匙加減でしか成立しえない儚い存在、ある方に美味しい京うどんと聞かれて首かしげちゃったほどゾーンが狭い、狭すぎる!!
あまりにも特殊なポジションなので間違っても東京からいらっしゃったお客さんにお薦めできるような品物ではない。
そんなマイナーな京都のおうどん・・・これぞ紛うことなく「京都のおうどん」と呼べる店は何処か?
僕の知る良店の一つ、それが笑福亭、かの石庭で有名な竜安寺の参道にあるちっちゃくてカワイイ地~味なお店、
おじいさんとおばあさんの二人で切り盛りされている、ちょっとマンガ日本昔話みたいである。
しかし侮るなかれ、なんと美味しい御出汁だろう!
そしてなんとステキなおうどんだろう!
細くて柔かくてツヤツヤでチュルチュルしとる、正に理想型。
「面倒くさいけど毎朝メリケン粉(小麦粉)を練って作りますねんで」とおばあちゃん。
黄金色の御出汁との相性も抜群、御出汁5.5に対しておうどん3.5の存在感・・・ん?足しても9.0?、そう決して100%にならない非力さが「京都のおうどん」、なのだ。
特別凝ったことはしていない(多分)しかし、しみじみ味わい深い(実感)・・・。

さて、我々の御先祖様はいつ頃からおうどんを食べているのか・・・?
おうどん自体は室町時代から存在するらしい、素麺の成立はそれより古く奈良時代に中国より伝わっている、
蕎麦が現在のような麺状になるのは江戸時代以降のことでそれ以前は江戸の街でもうどんが主流だったそうな、
ただし贅沢品という位置づけだったのだろうか?都市部以外では食べる事を禁じられていたらしく農民は祭事以外では食せなかったそうな。
そんなおうどんも関西では最も廉価で手軽な食べ物、離乳食に、初めての外食に、塾の行きしなに、部活帰りに、御受験の夜食に、病み上がりに、初めてのデートに、手ひどく失恋して泣いた夜に、飲み会の仕上げに、手術後最初の固形食として、そして人生最後の晩餐に・・・、と我ら関西人の基幹を成す食物である。
だからこそ優しくなくてはならない、
おうどんをチュルチュルと啜る、まるでいくつになっても母の乳首をしゃぶっているような安堵感に見舞われるのは僕だけだろうか?
決して歯を立てずともスルリと切れる、、人生は辛いからおうどんは優しいのだ・・・。

笑福亭は妙心寺から竜安寺に至る路にひっそりと佇んでいる。
場所が場所だけに観光客が行列をしてるという風景を見た事が無い、しかし作家の井上靖が学生時代に通ってたらしく足跡を訪ねてくる遠客もいるらしい。
店内にはお客さんが自由に書き込める自由帳と書かれたノートがある、僕が子供の頃(70年代)はこういうノートが市内の喫茶店には必ず置いてあってデートで京都に訪れた痛いカップルや大志を抱きすぎた学生が意味不明のカキコをしてたもんだポ。
こちらの自由帳を拝見すると地方からのお客さんはもちろんSEKITEI:RYOANJIの帰りに迷い込んだであろう世界中から来たお客さんが書き込みをしている。
「これはドイツ語なんやそうですわ」「こっちはフランス語らしいです」とおばあさんは決して読めない文章を指先で追う、そしていつまでも愛おしそうに眺めている。
京都ブームやグルメブームもこの参道には無関係、地味で静かな京都の時間がこのお店には流れている。
創業80年ほど、今のお父さんで三代目だそうだが御子息がこの店を継ぐかどうかは定かではないらしい。
チュルチュルッ・・・ああオイシ、

お丼も美味しいヨ。

店名 手打ちうどん 笑福亭
最寄駅 竜安寺道
ジャンル うどん
住所 京都市右京区谷口垣ノ内町8 (地図を見る
TEL 075-461-4852
営業時間 11:00~18:00
'08/03/22 ('08/03訪問)
  • ~¥999
  • ~¥999

コメント(4件)

'08/03/22
高校の遠足の自由行動の時に食べた
「あれ?」って思うほどうすかった
昼食のおうどんを思い出しました。

しょうもない観光雑誌読むより
京都の内面がようわかってええわぁ。

'08/03/23
>京都の内面

因みにイケズが遺伝子情報に必ず含まれている京都人の内面は
フフ、フフフフフフ、フフフッフフフフフフフフ
ヒヒヒヒヒ、イヒヒヒヒヒヒヒヒ、ヒヒ・・・・

こんな感じドス。

'08/03/23
京都人がフフ、フフフフフフ、フフフッフフフフフフフフ
ヒヒヒヒヒ、イヒヒヒヒヒヒヒヒ、ヒヒ・・・・
と心で思っているお店は東京にはないんやろうか?
京都やないとでけへんのやろうか?今はなかなか京都に寄れる時間が無いので
東京で食べたいなー。

'08/03/23
みゅーぱぱ さま

東京には無いですなぁ・・・
20年以上探して無いんやから無いんやと思います。
築地に京うどんを売りにしてる店がありますがかなりインチキくさいですね〜。
最悪だったのは三宿と渋谷にあるM吟坊という店・・・あんなマズいものを京うどんと呼ぶのはやめてほしい。
ドンピシャではないけれど銀座古拙のお昼のおうどん、つるとんたんぐらいがギリギリ許容範囲ではないでしょうか・・・?

しかし東京の大阪モンや京都モンにはウソくさいのが多いですね。

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