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こちらに泊まると個室でコース仕立ての創作中国料理をいただく事ができます。
個室であることといいなかなか素敵だと思います。
ということで今回戴いたコースをお目にかけましょう。
まずは「夏の養生茶」。蓋碗に入れられたこのお茶、雰囲気は素敵ですけれど、お世辞にも美味しいとはいえないもの。これを食前に戴くのは残念でした。
気を取り直して、飲み物のご注文。下戸の私はお茶を注文。しかし、選択を誤って緑茶を注文。新茶の季節だし食事にも合う緑茶と考えたのだけれどこれは明らかに古くて劣化したお茶。ちゃんとした器で雰囲気も整えておいてこの質の悪いお茶っていうのはあまりにも残念だ。ラインナップからみれば龍井なんだろうけれど、こんな劣化していると何のお茶かわからないくらいだった。
でばなをくじかれたけれど、めげずに、まずは「夏の養生スープ」。陳皮と生姜を上手に効かせたスープはなかなか美味しい。
ところで個室に通されて食事をしてた訳だけれど、どうやって次のお料理のタイミングを計るのかなぁって思ってたら、そろそろかなぁ、と覗きにきてはまだだ、って戻ったり、してるみたいでドタバタしてました。それはいいのだけれど、なんとスープを飲んでいる時にお皿を提げようと仕掛けたのには驚いちゃった。う~ん、厨房が急いでいるのだろうか。しかし、まあたまには失敗はあるのでしょう。
さて、今度こそ気を取り直して、「鮎のカナッペ古月風」。これは面白かった。完全に中華を逸脱してるようだけれど、美味しければいいよね、って納得しました。鮎の苦味を含めた旨味の凝縮したパテを甘いプラムと揚げパンとナッツを一緒に食べるというもの。個人的には揚げパンがもうちょっとカリッとしてるか、脂が抜けてたらいいなぁとは思ったけれども、見た目の美しさも含めて素敵なものでした。
続いて「豚の頭肉の薄切り北京風味」。これは「雲白肉」と似ていたのだけれど、コリッとした頭肉を薄切りにしたものを使っているのがなんとも素敵な食感で素晴らしい。ニンニクが効いた辛味、酸味も箸が進むポイントで、これは満足。
次は「姫サザエのグラタン二種盛り」か「蛙のトウチ炒め」から選べたのだけれど後者にしました。
蛙というとどうもパサパサしたものが多いのだけれど、こちらはしっかりと弾力があってしかもしっとりとしている、これがトウチと抜群の相性で付け合せの野菜もなかなかでした。
続いて「フカヒレの五目スープ」。醤油ベースの上海風の味付けがとても素敵なスープでした。ただ個人的な好みですが、この程度の細い申し訳程度に入っているフカヒレなら春雨を使うか、具無しにした方がいいのになぁと思ってしまう。
続いて「鱸と蓼の挟み揚げ、夏野菜添え」。見た目の美しさも手伝って愉しいお皿でした。
最後は「じっくりと煮込んだ牛肉のビーフン」。ビーフンというよりはタイのセンミーのようなかんじだったけれど、とろとろの牛肉との相性はよかった。
ということでデザートである。これはなかなか素敵でしたね。リキュール入りのジュレをココナッツアイスクリームに添え、そのアイスにはマンゴのピュレがかかったもの。そして、そこに薄く添えられている香草は香りからするとバイマックルーのようなのだけれど、葉を薄く刻んだのだろうか。ともかく素晴らしい組み合わせのスイーツでした。
最後にプーアール茶が茶器と共に供されました。
全般的にサービスも良かったし、コースの流れでもうちょっとメリハリが欲しくはあるもののちょっと特別な環境で面白い創作料理をいただけることを考えるとなかなか素敵な休日の遊び方だと思いますよ。