マイ★ベストレストラン 2008

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ねあるこのひとりランチ

ねあるこのひとりランチ

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マイ★ベスト2008

Nearco(ITY) (30代前半・男性・神奈川県) [携帯電話番号認証済]

標準点: 2.0

口コミ: 1,109 / 13,658 | 写真: 9,655 / 25,823 | 読者: 499 | 訪問者数: 461,332

マイ★ベストレストラン

コメント

「元々私は外食が好きではなかった」

外で食べてもあまり美味しいと感じなかったから、と言うのが一番の理由なのだ
寿司も天ぷらも鰻の蒲焼もオムライスもハヤシライスもあまり好きでは無かった
味覚障害なのでは?と思うくらいに外で食べるものが美味しく感じられなかった。

そんな私が外食をするようになったきっかけは
歌舞伎を観に銀座へ出かけるようになってからだと思う。
歌舞伎座近くの天ぷら店『銀座しのはる』で初めて本物の天ぷらを食べて感動した。
そして、『銀座 久兵衛』で初めて本物の寿司を食べて感動した。
美味しくないと感じた私の感覚は正しかったのだと思う。
世の中に出回っている寿司、天ぷら、鰻の蒲焼は殆ど偽物で今まで本物に出会ってこなかったのだ
美味しいと感じないのも当然だった。
正に目から鱗の落ちるような感覚だった。

それから一年半、こんなことになろうとは・・・

食に興味を持ち始めたちょうどその時に現れた「赤いガイドブック」。
発売日に手には入れたがまさかこんなに訪れるとは自分でも想像だにしなかった。

「食べログ」と「ミシュランガイド」を両輪にして突き進んだこの1年間、財布の負担は大きかった。
私はこの分不相応な贅沢を無駄遣いだとは思ってはいない。

優れた食材と優れた料理人から生み出された料理を体感する事によって
今まで気付かなかった食材本来の味や香りを知り
出会うことが無かった新たな喜びを知ることが出来た。
これは贅沢な体験ではありこそすれ無駄ではない。

新たな刺激は脳に新たな感覚を呼び覚ます。
これから挙げる店はそんな喜びと刺激に満ちた店ばかりであった。

『すきやばし 次郎』
その20分は夢のようである。
研ぎ澄まされた古典と、膨れ上がる創意、そして爆発する官能。
仕事に自分を合わせてきた男の人生の結晶がそこにある。

『カンテサンス』
10数皿の独創的料理は一見奇抜でありながらどれもしっかりと美味い。
旨いものを追い求めているから奇をてらわぬ核心を突いた料理が生まれるのだろう。
ずっと通いたいお店だ。

『Maison d'H』
食べる喜びを感じさせてくれるお店、皿の上は食材で溢れている、そのどれもが美味しい。
「美味しいものを食べさせたい」そんな気持ちが皿の上からビシビシと伝わってくる。
やりすぎ感のある付け合せ、僕は大好きだ!

『ラノー・ドール』
夫婦で営むフレンチレストランはその夫婦の人柄を表すかのように
安心できる美味しさを伝える。それでいて創造的な皿にまた通いたくなる。
肉の旨さを伝えてくれるお店、特にジビエは素晴らしかった。

『キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ』
唯一ランチでのベスト10入り、爽やかで華やかな皿の上。
特に前菜の「春の野菜の庭」は素晴らしかった。
小さな一品一品からも素材の風味がしっかりと伝わってくる質の高さには感服。

『ナルカミ』
精悍なシェフの創り出す魚料理は魚の旨さをしっかりと捉えている。
こちらの魚料理はどれも今年食べたフレンチの魚料理としてはトップクラスのものだった。

『ピエール・ガニェール・ア・東京』
なんと独創的で創造的な皿の数々なのか、仔牛にイカを合わせる発想には恐れ入る。
沢山の食材を組み合わせた作品に食事がおのずと楽しくなる。
特に「黒トリュフのリゾット」は格別の一皿となった。

『てんぷら 近藤』
魚介野菜全てにおいて素材の風味を引き出す抜群の揚げ
お腹一杯食べても全く油を感じない。二つ星おめでとう!

『レ・コントアール・ド・ラ・トゥールダルジャン』
カフェとしてと言うよりワインカーヴとしてこの店も忘れられない。
毎月開催されるワインのテイスティングイベントは手頃な価格で
一つのテーマに沿ったワインをソムリエの考え抜かれた説明と共にいただける至福の時間。
皆さんの接客がすこぶる良い。

『パティスリー ピエール・ガニェール 高島屋新宿店』
青山のグランでセールにも劣らない質のデセールを気軽に頂ける。
更にはお手軽なデザートワインを数種類揃えている貴重なカフェ。
レストランのような接客も魅力。

恐ろしいことに全て一人での訪問、タイトル「ねあるこのひとりランチ」の面目躍如といったところだ。
11位以下は『ジョエル・ロブション』、『天ぷら深町』、『ロオジエ』、『小笠原伯爵邸』、『タダシヤナギ』

各部門賞の発表!!

【最優秀肉料理】『ラノードール』〈肉料理二品〉
2品共に素晴らしかった『ラノードール』を選んだ。肉食の喜びを感じさせる素晴らしい〈マダムビュルゴーの鴨〉と〈雷鳥〉に心が野生に還る。
《次点》
『Maison d'H』の〈窒息鴨〉
単品としては最優秀賞と同等かそれ以上の旨さを持っている。

【最優秀魚料理】『すきやばし次郎』の〈鮨〉
これは別格、素材の素晴らしさそれに対する手当ての的確さ一貫の鮨が一皿の料理となっている。
《次点》『天ぷら 深町』の〈魚介の天ぷら群〉
これまた素材のよさと絶妙な火の通し加減が素晴らしい。

【最優秀魚料理・和食以外部門】『ナルカミ』〈一連の魚料理〉
もう少しで該当無しとなるところだったが最後になって滑り込む。
魚の魅力をしっかりと伝えてくる魚料理が続く。西洋系の魚料理として出色の出来にある。

【最優秀野菜料理】『キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ』〈春の野菜の庭〉
見た目の美しさ、個々の際立った風味野菜料理の傑作である。
《次点》
『てんぷら 近藤』〈野菜の天ぷら群〉
野菜の持つ魅力を引き出した天ぷらの数々はいくら食べても飽きが来ない。
『Maison d'H』〈付け合せ野菜群〉
こちらの付け合せに出される野菜の種類の豊富さとその量には圧倒される。大地を食べる喜びを味わえる。

【最優秀リゾット】『ピエール・ガニェール・ア・東京』〈黒トリュフのリゾット〉
トリュフの香り一杯で官能的だった。

【最優秀アミューズ】『Maison d'H』〈一連のアミューズ〉
ここのアミューズはもはやアミューズの域を超えて立派な前菜の一皿となっている。一品のシンプルな料理でこれから始まるコースへの期待を盛り上げるのがアミューズなのかもしれないが、期待を盛り上げると言う点でもこの店のアミューズは素晴らしい。

【最優秀アイスクリーム】『カンテサンス』〈メレンゲのアイスクリーム〉
このアイスクリームの香ばしさには度肝を抜かれる。様々な店で色々な種類のアイスクリームが出されるがこれほど個性的でこれほど印象に残るアイスクリームは無い。

【最優秀プチフール】『Maison d'H』〈焼き菓子〉
そのできたての暖かさは素晴らしい食事の最後を飾るにふさわしい最後の驚きを与えてくれる。
《次点》
『ラノードール』〈レーズンチョコ〉
このレーズンチョコは誰もがお土産に持って帰りたいと思うはず。
『ロオジエ』の〈ワゴンプチフール〉
言わずもがなのワゴンで登場するプチフール、このために胃袋は開けておきたい。

【最優秀デザート】『パティスリー ピエール・ガニェール 高島屋新宿店』の〈青山「ピエール・ガニェール・ア・東京」スタイル3皿構成のデザート・春シーズン〉
この品を含めてこの店のデザートはどれも品良く安心していただける。特に人参のデザートの出来が出色だった。
《次点》
『ラノードール』〈イチジクのボジョレー赤ワイン煮〉
品の良い甘さ、スープの一滴まで残したくなくなる、2度食べても美味しいと感じるのだから見事。
『ロオジエ』の〈プレデセール〉
デセールよりこっちの方が美味かった!家族で顔を見合わせる美味さ!

【最優秀グラスワイン】『エメ・ヴィベール』〈4杯のグラスワイン〉
特にサービスだった〈マルサネロゼ〉が普段飲まないロゼだけに印象的。

【最優秀ボトルワイン・レストラン部門】『ロオジエ』〈Chateau Lyonnat 1978〉
私の生まれ年のワインを両親と飲んだそれだけで何も言う事は無い。

【最優秀ボトルワイン・カーヴ部門】『レ・コントアール・ド・ラ・トゥールダルジャン』〈Ch.Coutet 1980〉
妹の結婚式に妹の生まれ年のワインをプレゼントできました!

【最優秀建築】『小笠原伯爵邸』
これは断トツの素晴らしさ、洋館を模したレストランは都内に幾つかあるが洋館を使ったレストランは模したものとは段違いの素晴らしさである。きしむ床板均一でない窓ガラスに雰囲気を感じる他建築としての空間設計、ディテールの美しさは採算を考えては作れない。
同時受賞【最優秀シャンデリア】【最優秀BGM】
シャンデリアに関しては私のレビューの写真を見ていただければ納得していただけると思う。
BGMに関してはピアノの生演奏である上に大好きなエリック・サティの「Je te veux」を聞けたのが嬉しかった。ほろ酔い加減で天にも昇る心地であった。

【最優秀店員さん】『パティスリー ピエール・ガニェール 高島屋新宿店』の小柄な女性店員さん。
とにかくセンス抜群、フロア中に目が利き対応もスマート、嫌味なところ無くそれでいてメニューの内容を熟知している。グランメゾンで働いても十分活躍できるレベルのサービスをカフェで提供している事に驚く。ただし最近見かけないので他の店に移られたのかもしれない。
あれだけの才能、きっとステップアップされたのだろう。

【ベストひとりランチ】『キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ』
新緑が風になびく様を眺めながらのランチは至福の時間となった。もちろん料理も素晴らしいものばかり。サービスも暖かい。

来年はもう少し数質共に落ち着くだろう、でもそろそろ「ひとり」は卒業したい・・・多分無理。

1位

すきやばし 次郎 (銀座、有楽町、銀座一丁目 / 寿司、魚介料理・海鮮料理)

口コミ:154

  • 夜の点数:5.05.0

    • 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0
  • 使った金額/1人(夜) ¥30,000~ / (昼) -

    | おすすめ用途

3ヶ月ぶり二度目の訪問になる。

店に入り入口の傘立に傘を差し荷物と上着をお弟子さんに預ける。
そして席に案内される。

前回は二郎さんと禎一さんの間だったが今回は一席奥につまりは禎一さんの前に座る。
籠の中にある熱々のお絞りで手を拭き、メニューを受け取る。
飲み物「お茶」と苦手「無し」を告げることで注文を終えると
メニューを開くと今回目当てだった「たこ」がある事を確認し密かにニンマリ。
昨年はタコが良くなく1月から始めたそうだが今年は例年通りのスタートだそうだ。

二人の間で一言二言あったあと二郎さんが握ることになったようで
禎一さんが目の前の皿をくるっと半周回す。
皿の二郎さん側にあった生姜が反対側に向く。
つまりは二郎さんが鮨を置きやすいようにしたわけだ。

すかさず一貫目が出てくる。
【ひらめ】
案外肉厚に切り付けられているもののこれで程よい食感。
前回の「カレイ」は味わう余裕も無かったが今回はしっかりと味わう。

二回目と言う事で前回に比べるとかなり落ち着いていたこともあるが
隣に常連さんの二人連れがいたことで
二郎さん禎一さんが会話をしながらゆっくりと握っていた事もあり
鮨が連続して出てくることが無かったのでゆっくりと味わう事が出来たのが良かった。
話の内容が結構面白くついその雰囲気に便乗させてもらった。

【すみいか】
これも結構ぶ厚く感じたがそれでいてさっくりとそして少しコリッとした食感があり
前回以上に旨く感じた。

【いなだ】
このあとのマグロの印象が強すぎてあまり記憶に無いが旨い一貫であったことに間違いは無い。

前回、旨いながら特別と言うほどでも無かったマグロ三貫だが時期的なものもあるのだろう
今回はこのマグロ三貫が見事だった。
【あかみ】
口にいれるとふわっと広がる香りがとても印象的、前回はこれが無かった。
この違いだけでまったくの別物。

【ちゅうとろ】
口に入れると一瞬の間のあとに口に旨味が一気に広がる

【おおとろ】
口に入れた瞬間にサーっと脂がとけそしてスーッと爽やかにその脂が消えていく。

前回、全てが中トロっぽくて旨いながらも面白みにかけたのだが
今回はそれぞれの部位に違いをはっきりと感じて三貫を連続で食べる楽しさを知った。

【こはだ】
前回よりも旨味を増している、しっかりとした身を噛み締めるとギュッと旨味を感じる。

【はまぐり】
つめの甘さにしつこさが無くさわやかなのでハマグリの味を邪魔しない。
ふっくらとした食感も良く素敵な一品。

【あじ】
このあたり失念、結構場が盛り上がって楽しかったので・・・
美味しかったのは間違いない。

【くるまえび】
前回の方が初めての分感動が大きかったが
海老を口いっぱいに頬張る感覚がすき。

【さより】
細長い身をくるっと折り返した姿が美しい一貫
食べても旨味溢れる一貫

そして、
【たこ】
禎一さんの目の前にどんと置かれた足から切りつけられたタコ、
ちょんちょんと切れ目を入れられたものが握られる。
塩をかけられ二郎さんから「これは塩をかけてありますから」と一言そえられ目の前にくる。
口に放り込むと何ともいえない複雑な香りが一瞬口の中に広がる。
前回頂いた鮑ほど力のある香りでは無いのだがそのえもいわれぬその香りがとても印象的。
期待しただけのことはあった。

【さば】
じんわりと旨味のひろがる一貫

【あかがい】
前回以上に食感がよく旨く感じた。

【あかがいひも】
前回はお弟子さんが巻いたひもを握っていたが
今回は二郎さんが手元で巻いてそれを握っていた。
その巻いて握る手元を見るのがなかなか面白かったが
こちらも前回以上ににコリコリとした食感がとても楽しかった。

【うに】
ウニの入った箱に三等分になるように包丁で切れ目をいれて
それをスプーンですくって軍艦にいれる。
前回のような爆発的感動は無かったが
ウニの風味と炙られた海苔の香りの相性は相変わらずいい。

【こばしら】
ウニが前回ほどで無かった代わりにか今回は他の軍艦が前回以上に良かった。
小柱は一粒一粒がプリプリとして弾けるような食感でさらにしっかりと風味を感じさせる。

【いくら】
香りがよくそれによって旨味がひきたつ
こちらのいくらは店で冷凍しているので前回と品質に差があるはずもないのだが
感じる側の受け取り方の差かもしれない

【あなご】
ウニ同様こちらも初回の爆発的感動はなかったものの
とろける食感は健在でさすがに次郎ならではのものと思う。

【たまご】
前回同様そのままポンっと置かれる。
相変わらず美味いデザートである。

隣の常連さんが一通り終わったあとに
「かんぴょうまき」「うめきゅう」「あなきゅう」と注文しているのに刺激されて
禎一さんの「何か?」のお誘いに乗ることに
【かんぴょうまき(+\1050)】
一人で一本分なので結構な量になるが
ほのかに甘い干瓢と香ばしい海苔とサクッと歯で切れるその食感が心地いい。

さすがにこの後をつづける勇気と胃袋は無かったので
ここで「ごちそうさま」と告げる。

あらゆるメディアで賛否両論あるお店なのだが
私としてはこれほど楽しい鮨屋も無いので・・・

今回は30分くらいいたが前回以上に充実した時間となった。

また3ヵ月後にとは思うものの、先立つものが・・・悩みどころだ!

2位

レストラン・カンテサンス (白金台、目黒 / フレンチ)

口コミ:347

  • 夜の点数:5.05.0

    • 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 5.0
  • 昼の点数:5.05.0

    • 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 5.0
  • 使った金額/1人(夜) ¥20,000~¥29,999 / (昼) ¥10,000~¥14,999

    | おすすめ用途

今年3月以来の訪問になった。
今年はこの前回と今回の二回だけ、間に一度キャンセルを入れているので予約が取れたのは三回。
相変わらず席を確保する事には苦労する。

この半年と少しの期間の間に、と言うよりも前回の訪問直後にシェフがオーナーシェフになった。
つまりはシェフが独立されたのだが、少なくとも外見からはそのままこれまでのお店を継承されたという事は
それだけ「カンテサンス」「岸田周三」という名前が大きくなった証明のように思う。

きっと円満独立だったのだろう前回の訪問から大きく変わった印象はほとんど無い。
ただひとつ、受付の女性が代わっているであろう事は予約の電話の声の変化で気づいていた。
彼女はどちらへ行かれたのだろうか?その点は少し残念ではある。


エントランスから奥の個室へ案内された今回もありがたい、座る席はなぜかいつも同じになる。

席に付き、シャンパーニュでの乾杯のあと“白紙のメニュー”


そしてランチコースが始まる。
一品目はスープ。
【ガルビュール ジャポネーズ】
グラスに入った温かなスープは肉の旨味が過ぎることなく綺麗に抽出されている。
中に入れられた賽の目の野菜の存在感を感じるような食感がとても心地よい一品。

この後は定番。
【塩とオリーブ油が主役 山羊乳のバヴァロワ】
何度味わってもこの美味さは新鮮だ、体全体に染み渡るような清らかな美味さ。

前菜三品目は
【ポロ葱とエビ】
粗く刻まれたボタンエビの下にポロ葱、
ポロ葱は筋が取られていて麺のようになっている。
上には“えびせん”のような香ばしさのオレンジのサクサクとしたものが乗る。
例えがチープだけれどそんなスナック感がある、カリカリに焼いた桜海老だそうだ
歯に跳ね返るような弾力のボタンエビにはネットリとした舌触りもある。
エビと一緒に食べると葱の筋が取られている意味が良く分かる。
エビのタルタルの食感と葱のネットリとした食感が調和する、麺状だから味がよくからむ。
香ばしい甲殻類の香りにはっきりとした味付け、チープになりそうな寸前できっちりこらえる細緻な仕上がり。
誰にでもおいしいと感じられるだろう一皿。


魚料理はグジ。
【甘鯛 ヴェントデスターテソース】
いつもの事ながら堂々と手前に向けられた皮は見るからに香ばしそうに茶色い焦げ色が付いている。
鱗をそのままにサックリと焼かれている。
ナイフを入れると手に伝わってくる感触は魚料理と言うよりパイ料理のようで新鮮。
それでいて身には火が通り過ぎることなくしっとりと旨味に溢れている。
つけあわせのキャベツは甘味がありこれまたグジに良く合う。

肉料理は蝦夷鹿
【蝦夷鹿の3時間ロースト 香茸ソース】
見るからに分厚い鹿肉は全体を3時間ローストしてから周辺の硬化した部分をそぎ落とし
その後で表面に焼き目をつけるという手間のかかりよう。
分厚い肉をその厚さのまま切り出して口に放り込むと程よい抵抗感のある弾力を持ちながらそれでいて歯切れ良く噛み切れる。
一口目のおいしさを最後までしっかりと感じさせてくれるさすがの仕上がり。
付け合せのレンズ豆がまたソースと良く合っている。

デザート一品目は柿
【柿と蜜柑 ミラベル風味のサバイヨン】
お酒のしっかりと利いた柿はとても良い香りを漂わせる。
柿にはサバイヨンソースがかけられている。
しっかりとした甘味を感じさせながら爽やかな仕上がり。

デザート二品目は栗
【丹波産 栗のガレット】
刻んだ栗のたっぷりと入ったアイスクリームが乗るその下は
スプーンで切り取ろうとするとスフレのようなふわふわとした柔らかな仕上がり
このキメ細やかさはさすがの一言。


いつもの事ながらどの皿も素直に美味しいと感じさせてくれる。
分かりやすく美味しくてそれでいながら質の高さを感じさせてくれる。
今回は全体的にちょっと地味かな?とは思いもした分かりやすいのは良いのだけれどその傾向が大きすぎるのかなというところが
素晴しいランチコースの中でなんとなく物足りなさを感じた部分かもしれない。
「なにこれ?」と不安になる事もコースの中にあってもいいのかなと、かなり贅沢な事を言っているけれど。

食べている時や、こうやってレビューを書いていると確かに素晴しい料理ばかりなのだけれど
ボーっと振り返ってみた時に印象に強く残るようなモノが今回は無かったようにように思う。
食材が良いのはよく分かる、味付けの絶妙さも感じる、火入れの素晴しさは言うまでもない。
けれどなんか問答無用な感じが無かった、興奮とでも言うのだろうか。
もしかしたら私自身の問題なのかもしれないのだけれど・・・

しかし、それでもこれらの料理は唯一無二、シェフの創り出す世界なのだと思う。

そして料理だけでなくレストランとして食べる事を楽しませてくれる場所だとつくづく思う。
だから、どんなに苦労しても予約を取ってしまうのだ。

来年もまた伺いたい。

2011年  3月・夜
2010年 11月・昼
2010年 10月・昼
2010年  7月・昼
2010年  4月・夜
2009年  12月・夜
2009年   8月・昼
2008年   3月・夜

3位

Maison d'H (北上尾 / フレンチ)

口コミ:66

④一人貸切(状態)にて《No.0115》

  • 夜の点数:5.05.0

    • 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0
  • 昼の点数:5.05.0

    • 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0
  • 使った金額/1人(夜) ¥6,000~¥7,999 / (昼) ¥2,000~¥2,999

    | おすすめ用途

JR高崎線、北上尾駅。
電車を降りようとすると窓が濡れている事に気付く。
外もアスファルトの地面が黒く濡れている。
大宮あたりでも降っていなかったので通り雨でもあったのだろう。

外へ出ると恐ろしいほどの湿気に襲われる。

約一年ぶりの訪問。
夜の訪問としては3度目になるのだが
この3度共に私的な変化のあるときと重なっている。

そういう時だからこそ行ったと言うこともあるし
そういう時だからこそ行けたと言うこともある。

夜初めて訪問したときは6年程暮らした埼玉を離れるとき。
それから前回と今回は職場が変わり時間に余裕が出来たとき。

この日は私一人の貸切状態となった。
知らない店では緊張この上ないシチュエーションだが、そういう心配も無い。

メニューの説明を受け料理を選ぶ。
グラスで白ワイン(\700)も注文する。

いつものようにオリーブ、豚のリエット、バターそしてパンが出る。

そして、暫くして【アミューズ】がやってくる。
相変わらずアミューズと言うよりは立派に前菜の一皿。
アボカドをサーモンで包んだものを中心に瑞々しい野菜の付け合せ。
このアミューズですら充実の野菜達だがそれは最後にメインで暴走する。
言わずもがなではあるのだが主たるアボカドとサーモンの取り合わせも主役の座を譲らぬ美味しさ。

【北海道阿寒湖産エクルビスのビスク野付産天然帆立のソテー添え】
リゾットの上に帆立のソテー、泡で隠れたスープの中にエクルビスの身が潜んでいる。
濃厚で甲殻類らしさ一杯のスープが旨い、
甲殻類が苦手だときついかなと思える程に個性がはっきりとしているが
それでいてエグイという事も無い、当然ながらザリガニ臭などというものは皆無。
エクルビスの身自体はとても小さくそれがゴロゴロ入っているのだから
身を取り出す手間はかなりかかっている。
リゾットは芯をあまり残していないが代わりに枝豆のコリコリとした食感が心地よい。
表面の香ばしい帆立も旨い。

【魚料理】
真鯛とアサリとホワイトアスパラ。どれが主役とも言いかねる一皿。
味わい的にはアサリの出汁がかなり濃くしっかりと出ているので
そのスープで鯛とホワイトアスパラを頂くようなイメージ。
しっかりと塩気の利いたスープを淡白な鯛が吸って美味いが
より印象に残ったのがホワイトアスパラ。
5月くらいに立て続けにホワイトアスパラばかり食べた事があったのだが
そのどの店で食べたホワイトアスパラより際立って美味かった。
恐らくアサリの出汁の塩味というシンプルな味付けが
ホワイトアスパラの瑞々しさを引き立てているのだろう。

そして、肉料理。あわせてグラス赤ワイン(\700)を注文する。
今まで注文した品の関係でかなりおとなしい皿が続いたが今までの分も含めてか?
【仏産ホロホロ鶏胸肉のポッシェ】
付け合せの野菜が皿の2/3を占めるほど、これが目当てでもあったので正直嬉しい。
勿論主役のホロホロ鳥の存在感はしっかりある。
しっとりとした身、包んだフォアグラのとろりとした食感、濃厚なソースと相まって
肉料理を食べていると感じさせてくれる一皿。
それに把握しきれない数と量の付け合せの野菜がつく。

「肉と野菜とソースとパンと赤ワイン」

人より食べるのが早いと思っている自分でもかなり時間をかけていただいた。
「食べている」という実感があふれ出す。求めていた一皿、他では味わえない。

デザート、コーヒー、小菓子(ソルベとサブレ)を美味しく頂く。
申し訳ないがこのあたり記憶が薄い、どれも美味しかったのだが。

貸切状態なもので食事中はマダムと食後はシェフも交えて
料理の話、ワインの話、レストランの話などでとても充実した時間を過ごしたため
細かいところをレビューにかけるほど確かに覚えていない。

話は本当に充実したものだった。
とりあえず結論としては私のオススメした店にお二人で行っていただき。
刺激を受けて帰ってきて尖がった料理をつくってもらいそれを私が食べに行く。

そんな約束はしていないのだが、そうなる事を期待したい。

いくらか蒸し暑さの和らいだ外、お二人に見送られて駅へ向かう。
帰り道、ほろ酔い加減も心地よい。


前回レビュー
http://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/18387/

4位

フランス料理 ラノー・ドール (四谷三丁目、新宿御苑前、曙橋 / フレンチ)

口コミ:38

②雷鳥食らふ 《No.0319》

  • 夜の点数:5.05.0

    • 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5
  • 使った金額/1人(夜) ¥20,000~¥29,999 / (昼) -

    | おすすめ用途

この時期を待っての再訪である。
10月にオフィシャルHPがリニューアルして充実したものになったが
まだまだ「ぐるなび」のサイトの方が情報が多い、そしてその【メニュー】→【お料理紹介】の欄に
(入荷しました)の文字が並ぶ。この季節、ジビエの季節がやってきたのだ!!

2週前の予約時に肉料理を「雷鳥(Grouse)」に差し替えてもらうようにお願いした。
コースは前回よりも一つ落として 「Menu Degustation  10,000円」にした
雷鳥の追加料金3000円をプラスして13,000円のコースになる。
コースを一つ落としたのは前回の「最上級食材キャビア・フォアグラ・トリュフの一皿」が大した事なかったのと
スペシャリテとフォアグラ、トリュフが重なるのを避けた事、「シェフおまかせ季節の温前菜」を食べてみたかった事もある。

昼を抜いて満を持しての訪問、あの螺旋階段を降りる。
店内ではシェフと品の良いマダムが変わらず迎えてくれる。

前回は一番手前の席だったが今度は一番奥の席に腰をおろす

食前酒に〈Veuve Clicquot - Rose label \2,000〉を注文、空腹にロゼが沁みる。
【アミューズ・ブーシュ】
この日も5つの小品がサイコロの目のように並ぶ。
左手前、《平目二切れ》、右手前《蝦夷鹿の生ハム》、右奥《タスマニアサーモンにパセリをまぶして軽く火を通したもの》、左奥《タラバガニのタルトレット》そして中央に《パイナップル》
平目に旨味があり、蝦夷鹿は香り旨味共に抜群、サーモンは表面がカリッとして美味い。
タルトレットは意外にもスープたっぷりで美味い、最後にパイナップルスパイシーなジュレを添えて爽やか。
小品ながらどれも優れた品ばかり中でも蝦夷鹿の生ハムは秀逸だった
★4.5

パンが出てくる、このコースにはバターなどは付かないがこの後美味しいソースばかりなので
バターがなくても不自由しない。

更にここでワインの注文、前回はグラスワインのコースにしたが今回はボトルで注文。
たださすがにひとりではDEMIになった、いつもはボルドーワインを注文するところだが
先日レ・コントアール・ド・ラ・トゥールダルジャンでブルゴーニュワインのテイスティングイベントに参加したばかりなので
ブルゴーニュから〈Vosne-Romanee 1er Cru Les Beaux Monts 2002(\9550)〉を注文、大奮発だ!
シェフが抜栓しテイスティングを済ましグラスに注いでくれる。
1杯目は「ん?」と平凡に感じたが2杯目以降は蟻地獄にはまっていくように嵌っていく。

【スペシャリテ[幻の卵]の半熟蒸し トリュフとフォアグラのソース】
前回も頂いた全てのコースに入るスペシャリテ、ん~相変わらず美味い。
2度食べても美味い、なんだか前回よりも美味いような気がする。
トリュフもフォアグラもここだけと言う選択が良かったのかもしれない!
★4.5

【季節のおすすめスープ】
グリンピースの温かいスープ、シャンパングラスに入ってカプチーノ仕立てになっている。
グリンピースの香りが爽やかで尚且つ豊かな風味を持ったスープ緑の色も美しい。
前回も同じシャンパングラスだったと思うがこのグラス[Perrier Jouet Belle Epoque]のシャンパングラス。
エミール・ガレのデザインが美しい!
なんで気付いたかと言うと先日このシャンパンを買ったばかりだからなのである。
(そのいきさつはhttp://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/10896/
ちなみに店頭にでんっと置かれた大きなボトルも[Perrier Jouet Belle Epoque]だった。
★4.5

【シェフおまかせ季節の温前菜】
思いもかけずオマール海老の一皿、なかなか豪華。
オレンジのソースと海老のソースの上にオマールが横たわる。
オマール自体汁が溢れんばかりでとても美味いが二つのソースも更に美味い。
オマールを食べ終えた後はパンでソースを拭き取る。
前回の三大珍味の一皿より断然美味い、ただこの三大珍味の一皿
隣の席への説明を聞く限り今回はなかなか魅力的だったのでどちらがとは言いづらい。
とにもかくにも満足の一皿
★4.5

このあたりで水を注いでくれる、水道水ではなく宮崎・高千穂の軟水だそうだ。
酔った体に染み渡る。

【産地直送の天然魚料理】
玄界灘産真鯛の一皿、真鯛の下に黒米のリゾット、トマトのスープのようなものに浸る
上にサフランで調理したメイクイーン、その上に網状のサクッサクッとしたものが乗るとても美しい一皿。
全ての味が渾然一体となってこれまたなんとも魅力的である。
ワインに酔っていることもあるが美味いとしか言いようがなくなってくる。
★4.5

【エストラゴンの香りの氷菓】
口直し、クライマックスへ向けて気を落ち着ける。

そして
【グルーズのロティ、ダークチェリーのソースで(勝手に命名)】
皿の上に茶色い濃厚なソースその上に4つの部位が並ぶ。
肉とソースとチェリーそれだけの皿であるのだがたまらなく美味い。
甘く濃厚なソースがクセになるうまさなのだが肉がそれに負けていない。
針葉樹の香りがするとシェフが説明してくれたがその言葉どおり針葉樹のスーッとするような香りが心地よい。
それだけでなく肉自体が旨味に溢れている、食べやすい部位はもちろんだが
骨のついた腿の部分など野生を呼び覚ますような官能的旨さ。
ありがたいことに新しいお絞りが出されるので誰の目をはばかることなく
腿を両手で掴んでむしゃぶりつくように頂いた、ワインとあわせ
「肉食の喜びここに極まれり」
肉を食べきった後は当然の如くパンの出番になる。
パンも尽きると行儀の悪い事に中指でソースをすくいなめる始末
誰もいなかったらおそらく皿まで舐めていただろう。
期待以上の一皿となった。
★5.0

【旬のフランス産チーズのキュイジネ季節のサラダを添えて】
チーズの種類は覚えていないが3種類、ラフランス、葡萄等の果物とあわせて満足の一皿、
前回もそうだったがこのチーズの一皿が意外にも充実している。
★4.5

【イチジクのボジョレー赤ワイン煮】
7月に訪れた時と同じと言うのは季節も変わっているのでちょっとどうかとは思うが
それでも食べてしまうとそんな気持ちも吹っ飛ぶ、このデザートの完成度は高い。
スープまで残さずすくい取る。
★4.5

コーヒーと一緒にあの「レーズンチョコ」、これが地味に旨い、ホント土産に持って帰りたい。

前回、も好印象だったがいくらか穴があった、それが今回は全ての皿に満足!コースとしてのバランスも良かった
と言う事で評価を★4.5→★5.0に変更!!

食事代とワイン代が同じくらいになったので私的にはびっくりの御会計ではあったものの
敬意を表してニコニコ現金払い!!

訪れるならこの時期、ぐるなびをチェックして「ジビエ」をお試しを!【入荷しました】に心躍る!

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5位

キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ (都庁前、西新宿、西新宿五丁目 / フレンチ)

口コミ:217

  • 夜の点数:5.05.0

    • 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 5.0
  • 昼の点数:5.05.0

    • 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0
  • 使った金額/1人(夜) ¥20,000~¥29,999 / (昼) ¥15,000~¥19,999

    | おすすめ用途

2006年のオープン当初からCMTのヘッドシェフとして活躍していたリオネル・ベカがこの店を去ることになった。
いつか来るだろうと思っていたその日がとうとう来たわけなのだけれど、
その話を知って寂しさよりも期待の方が上回った。

いつ伺ったときも素晴しい料理を提供してくれる店なのだけれど
人は慣れるもので“慣れ”はそれはそれで一つの魅力なのだけれど
CMTに、リオネルに、今の私は“慣れ”を求めていなかったのかもしれない。

リオネルがCMTを旅立つ事は、
リオネルにとっても、CMTにとっても、必然であって必要だったのだと思う。

寂しさが無いもう一つの理由はリオネルが日本に残るという事もある。
この事については噂以上の事は知らないので今後の展開を楽しみに待つしかない。

そのリオネルとの1ヶ月程の引継ぎ期間を終えてCMTを任されたのが、ピエール・アルトベリ
メゾン・トロワグロ出身と言うわけではなく、既に日本のレストランでも働いた事があるそうで
龍吟に籍を置いていた時期もあるらしい。

厨房に姿を拝見した方がその方だと思うのだけれど
リオネルに劣らず見栄えのするシェフだった。

この日、新しいシェフ・ピエールと言葉を交わす機会は無かったのだけれど
フランスからミッシェル・トロワグロがいらしていて言葉に迷い無く太鼓判を押していたので期待したい。

前段が長くなってしまったけれど、この日は昼の訪問。
男二人という色気の無い訪問になってしまったけれどそれはそれで面白いランチとなった。

食前酒を頂きながら小さな3品を頂く。
どれもはじめていただく品ばかり、新しいシェフの作品になるのだろうか?
確認はしなかったけれどどれもCMTらしさを感じさせてくれる。
なかでも黒い一品は口に入れて噛んだ瞬間に笑顔を呼んでくれる一品だった。
できれば三品の最後に頂きたい。

注文はシンプルにランチコースとなった。
初訪問となる同行者はリオネル最後のランチコースメニュー。
私は新シェフ・ピエール氏のランチコースメニューを選んだ。
ただし、就任から間もないのでピエール氏の色はまだ出ていないようだ。

【アミューズ】
小さなアイスクリームのような塊がフォワグラ。
フォワグラといってもテリーヌのようなこってりとした味わいではなく
鴨からとったスープの味わいが良く感じられて初めの一品としてふさわしく感じる。
右に添えられたグレープフルーツとの取り合わせもいい。


【帆立貝のシャルロットと雲丹】
Wikipediaによると、シャルロットとは女性の帽子に見立てた洋菓子との事。
つまりは皿の上の白い帽子が帆立貝のシャルロット、その上に雲丹がまぶしく乗る。
帽子にナイフを入れると帽子の中からスープが出てくる。

「王様のレストラン」に出てきた“びっくりムース”はこんなイメージかな。
と懐かしい記憶が呼び出された。

帽子を形作っている部分も中のスープもアッサリとしていて、
というよりはアッサリとし過ぎているように感じて印象にも薄い一皿だった。


【イトヨリ鯛 モンドリアンカラー】
モンドリアンカラーとはオランダ出身の“ピエト・モンドリアン”の名前から採ったそうだ。
抽象画家である。
水平・垂直に交わる直線とその直線によって作られた長方形に彩色したもはやデザインのような作品。
そのピエト・モンドリアンの作品をイメージした料理。

イトヨリ鯛の美しい肌を隠してしまうのは勿体無い気もするけれど
その肌を鮮やかに三つのソースで色分けしている。

ここまでやったなら色と色との境界を黒い線で区切るともっとイメージに近づくのに・・・
というのはレビューを書く段になって“ピエト・モンドリアン”の作品を見てから思ったこと。

卓上でソースがかけられて料理として完成。
しっとりとしたイトヨリ鯛の身に彩々のソース
見た目にも味わっても魅力的な一皿。

【シャラン産の鴨 スパイスの香りと金柑】
コンガリとした皮目に淡いピンクの身、実に見事な火入れの具合。
その一言に尽きるような一皿は添えられたソースがこの店にしては、あっさりと仕上がっていて。
それもまた絶妙に感じた。


【プレデセール】
味のバランス、食感ともに申し分ないプレデセール。
惜しむらくは、ちょっと冷たかった。歯にしみた。


【アプリコットのパスティラ パン・ド・エピス】
新しいパティシエさんは日本の食材を好んで使うようで
このデザートには求肥が使われている。
この求肥が求肥を感じさせながらも単に求肥で終わることなく仕上がっている点が
求肥の分量が程よいこともあるし表面に火が入って香ばしさがある点もあるし
カダイフを添えることによって別の食感を合わせている事もあると思う。
シェフ同様、パティシエも替わったばかりなので本領発揮はこれからだと思うけれど、次が楽しみになる一皿。


レモングラスのハーブティーで小菓子を摘みながら食事を終えた。


初訪問となる同行者にも店の魅力が伝わったようで嬉しかったが
その同行者が選んだランチコースがまた魅力的だった。
見ているだけでその魅力が伝わってくるほど。

こうして二つのコースを比べるとやはり「リオネルの料理」には独自の色がある。

「青は藍より出でて藍より青し」

そんな事を言ってしまったらシェフ・ミッシェルがすねてしまいそうだけれど
リオネルの日本で綴る第二章が今から楽しみでならない。

そして、新しいシェフ・ピエールさんの料理がこれからどんな色を出していくのかも同じように楽しみでならない。

CMTのレストランとしての素晴しさは変わらない。


初めての出会い,一年振りの再会,夏の鮟鱇,初フロマージュ,鴨一羽喰い,おっきな平目,トリュフの香り,ランチコース+,三年目のはじまり,ブルゴーニュの夜,l'amitie,おかえりダミアン,外食初め,四年目のはじまりありがとう楽しいランチ81年の歴史五周年,ご立派トリッパ

6位

レストラン・ナルカミ (広尾、六本木、乃木坂 / フレンチ)

口コミ:44

  • 夜の点数:4.54.5

    • 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5
  • 使った金額/1人(夜) ¥20,000~¥29,999 / (昼) -

    | おすすめ用途

昨年11月の訪問以来行こう行こうとは思いながらも中々行けずにいたお店。
行けずにはいたものの定期的に店のHPはチェックしていた。

いつものようにHPへアクセスしたら・・・「移転?」
既に銀座の店での営業は終了していて翌月広尾で新しい店がオープンするとの事。
オープンは10月10日だが、その前4日間プレオープンとして営業するとの事。
更にはその期間「ワインをお好きなだけお注ぎします」との事。

すかさず予約を入れた。
プレオープンと言っても別に関係者ばかりを集めるわけでもなく普通に予約を取れた。

前日に予約の確認電話がかかってきた。
女性の声で丁寧な応対に「おぉちょっと違うぞ」との印象。

当日、仕事終わりに駆けつける。
日比谷線の六本木駅から歩いていったが広尾の方が道が分かりやすく近い。

あまり行きなれない場所なので少し探した。
銀座の店のイメージがあって、黒と赤を探してしまったのがいけなかった。
新しい店のイメージカラーは“白”のようだ。

場所が少し分かり辛かったので初めに道順の説明。
日比谷線の広尾駅からだと「3番出口(六本木側)」を出る。
出てすぐ外苑西通りを渡った方がいい。
通りを渡ってから外苑西通りを六本木方面へ北上する。
暫く歩くと「TIMES」の駐車場、そしてアパホテルが見えてくる
アパホテルを過ぎて少し歩くと「The Wall」という重厚な外観の建物があるのでその手前を左折。
左折すると直に右へ入る路地がある、そこを右に入ってすぐの白い外観が新しい店。
「NARUKAMI」と書かれた看板が小さいが白く正面がガラス張りの建物をイメージすれば見つかるはず。
入口を入ると通りに面したガラス張りの通路を通りに沿っておくまで進む。
進んだ先が受付、女性のスタッフが迎えてくれる。
移転オープンという事もあり蘭がいたるところに花を咲かす。

受付から仕切りなくダイニング。
目立つのがカウンター席、受付のすぐ奥にある。
その左手にメインダイニングが広がる。
「移転」と聞いて広い店に移るのだろうとは思っていたが予想以上に広かった。
前の店が小さかったという事もあるがメインダイニングだけで前の店の二倍以上の広さ。
それに加えて先ほどのカウンター席には7人程度座れるかと思う。
移転しただけの事はあって広く驚くほど広くなっていた。

店内も“白”
天井は配管そのまま、高級感は無いがスタイリッシュではある。
メインダイニングの席へ案内してもらう。
ちょうど挨拶に回っていたシェフがこちらにも軽く挨拶にやってきた。

飲み物がフリーで料理も特別メニューなのでこれと言った注文は無く食事は始まる。
グラスにシャンパーニュが注がれまず【アミューズ】が運ばれる。

【山椒のソルベ】
大きなレンゲにアミューズとしてはたっぷりと白いソルベ。前回は口直しに頂いていた。
いきなりソルベでしかもたっぷりとはどうかなとは思ったものの
山椒の香りが爽やかな一品、店を探して少し歩き回ったので丁度よかったかな?
★4.0

黒い石の器にバター、そしてパンが2種類皿に置かれる。
ミニバゲットを縦に二分割したそのひとつと小さな柔らかいパン。温められている。
どちらもパンとして特別どうという品ではなかったがソースを拭うには特徴が無くてちょうど良い。

白ワインがグラスに注がれて、前菜一品目。
【フォアグラのヴルーテ】
スープ状ではなく“滑らかな”フォアグラ、テリーヌと言われた方がイメージはしやすいと思う。
フォアグラの下にビーツ、キャラメリゼした蝦芋、上にはスライスされた林檎、周りに塩。
“フォアグラ”という濃厚さは案外無く、フォアグラ料理と言うよりは野菜料理のような趣。
人によっては物足りなさを感じるかもしれないが
野菜の風味をフォアグラより表に出した方向性は面白くて好き。
周りに散らされた塩がもっとあった方が一皿のインパクトはもっと強くなったかもしれないが
初めの前菜としては完成しきらないくらいが考えさせて面白い。
★4.5

次の前菜も同じワインを合わせるそうだが別のワインもあるとの事で別の白を注いでもらう。
【帆立と鮭のムース、柿のソース】
滑らかな食感が続いたのは少々物足りなくもあるのだが味付け自体はいい。
なんだか色々な食材を組み合わせていてゴチャゴチャになりそうな一皿ではあるが
不思議とバランスよくまとまっている、ただ一方でそれぞれの味が分かり辛い物足りなさもある。
唯一上に乗ったネギの味が際立っていた。
★4.0

魚料理にもまた別の白ワインが注がれる。
【真鯛の蒸し料理、蟹とカワハギの肝を添えて、栗のソース】
料理名は分からないので説明の通りで料理もその説明の通り。
これも色々組み合わせた料理、鯛と蟹がよく合う。ソースも旨い。
上に乗せられたネギの食感も良い。
フレンチの魚料理で色々な魚介類を組み合わせている例にはあまりお目にかからないが
実に上手くまとめあげている。
★4.5

口直しに【レモンのソルベ、オレンジのソース】
オレンジの香りも良く爽やかな一皿。

肉料理にはブルゴーニュの赤ワイン。
【プラチナポークのロースト】
豚の種類は変わったが赤茶と緑のソースは前回と同じ。
豚肉自体は美味しいがビックリするほどではなかったものの
その上に乗せられた野菜の食感、風味が良くて全体として完成度の高い一皿になっていた。
★4.0

デザートはワゴンで目の前にやって来た。
説明に寄ると和の食材をつかったお菓子だそうで。
おなかに余裕もあったので一通り頂く事にする。
胡麻のタルト、きな粉のシュークリーム、他に名前は忘れたがフランスのお菓子など
ショットグラスで抹茶と豆乳のムース、ソルベは3種類あって桃を選んだ。
どれも質高く出来上がっている。
和の食材も効果的でどれを選んでも損は無いが全部食べておきたいお菓子達だった。

この後コーヒーになる。

料理の印象は移転オープンに持って来ただけあってどの皿も良く考えられて上質に仕上げられている。
食材の組み合わせに意外性がありながら破綻する事無く美味しく纏め上げられている。
特に料理の盛り付けについては潔くて綺麗にまとまっている。
日本人のシェフは案外懲りすぎて皿の上がゴチャゴチャになってしまうシェフが多いのだが
こちらのシェフは無駄な事をせずに綺麗に仕上げている点が素晴らしい。

ただ、一方で全体が綺麗にまとまりすぎていて
驚嘆させられるような料理が無かった事が残念でもあった。
食材の風味が上手く組み合わせられているが少々味が平板化してしまい。
料理が強く印象に残らない。
この点に関して言えば前回の方が素晴らしくて、それを期待した事もあり少しの物足りなさを感じた。
期待が大きいが故の物足りなさではある。なんせ★5.0を付けに行こうと思っての再訪である。

あと、ワゴンのデザートは美味しかったけど私の好みを言えば
デザートはちゃんと一皿としていただきたい。
ワゴンはプチフール代わりにしてデザートはデザートで楽しめると嬉しい。

店の規模が大きくなってサービスは一変した。
単純にスタッフが揃っている事もあるが
一年前の頼りないサービスが懐かしく感じるほどに
レストランらしいサービスになっている。

一方でシェフとの距離も感じた。
シェフはカウンターの内側で腕をふるっていらっしゃったようで
と言う事はこの日頂いた料理はシェフの料理ではあるもののシェフがつくった料理ではないのだろう。
それでも十分美味しいのだが・・・
前の店ならシェフがつくり時にはシェフがサービスしてくれていたのにって気分になったりもする。
店が大きくなっても客と触れ合っていたいというシェフの気持ちがあっての事かなと思うが。
逆にそれ以外の客には疎外感を与えかねない難しさがある。
特にシェフの料理を楽しみにしている客には寂しさが残る。

まだオープンもしていないので、店のシステム等がこれから試行錯誤の結果として固まってくるのだろうと思う。
シェフの才能は素晴らしいと思うので、より良いスタイルと言うものを見つけて欲しいと強く期待している。

でもまぁとりあえず次回はカウンターに座ることにする。


初回08年11月(銀座の時)→http://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/20301/

7位

ピエール・ガニェール・ア・東京 (表参道、外苑前 / フレンチ)

口コミ:87

  • 夜の点数:4.54.5

    • 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5
  • 使った金額/1人(夜) ¥30,000~ / (昼) -

    | おすすめ用途

予約は衝動的だった。
ほぼ1ヶ月前ガニエールの来日を知り後先の事を考えずに予約を入れた。
三十路企画第二弾《ピエールに会いたくて「夏!」a Tokyo》

7月14日~7月17日までの4日間、フランスからピエール・ガニエール本人が来日する。
それに伴い一新されたディナーコースを頂いた。

表参道交差点を原宿とは反対方向へ下る、プラダのガラス張りのビルを越えた先、
斜めの直線が天に伸びるファサードが印象的な「南青山スクエアビル」に店はある。

建物中央を貫くエレベーターにオレンジに光る入口から乗り込みガラス張りの箱が上へ上がる。
美容院が下に見えてくると正面のドア越しに店内が見えてくる。
ガニエールの顔が大きく写し出された印象的な受付に女性が一人、
その前にエレベーターを向かえるように男性が二人。

向かって右手にウェイティングバー、その奥がお手洗いになり左手にメインダイニングがある。
メインダイニングは楕円形の平面、壁は全面タイル張りのモザイクが美しい。

奥には個室があり、窓の向こうには東京タワーがほんのりと光る。

食前酒にグラスでシャンパーニュを注文。
銘柄は覚えていないのだが選択肢は2つあって同じ銘柄で一方は2000円弱
もう一方は2000年のヴィンテージで(2,800円)になる。
微かに波打つシャンパングラスに注がれる。

食事の注文、メニューの冒頭に「夏 a Tokyo」と書かれていたのが印象的。
夏の字は大きく毛筆で書かれていて、いかにも夏らしい。
冒頭で触れた通りガニエール来日で一新されたディナーコースをフルで注文(23,000円)
メニューにも説明されているがTTのマークがある皿だけを選ぶと17,000円になる。
レビュー中にもTTマークは参考の為に入れておく。

テーブルには、まず両脇に【フィンガーフード】が置かれる。
揚げたてのフォアグラのコロッケ、生姜のサブレ、
黒い土台(イカ墨パンの粉)に刺された板状のお菓子。
これは黒い部分は食べちゃいけないみたいです、食べたら粉が飛び散ります。
更にもっちりしたパンもある。
中ではフォアグラのコロッケが口に放り込むと
小さいながらトロッと温かいフォアグラがとろけ出して美味い。

ここで白ワインをグラスで注文する。
グラスワインは赤白共に2000円前後のメニューに名前の記載されたワインがあり
それに2,800円でソムリエお勧めのワインが加わる。
この日はどちらもお勧めワインを注文する。

白ワインは、〈Meursault Genevriers 2002〉
香り深く滋味ある白ワインだった。

同時にミネラルウォーターも注文、嵌りつつある「シャテルドン500ml」(\1300)

次いで小さなお皿にパンが盛られる
3種、ミニバゲットとさつまいものパン、ミルクパン、いずれも温かい。
ミルクパンは表面が薄くパリッと軽くフワッとして単品としては美味しいが料理に合うパンではない。
さつまいものパンは思いのほかあっさりとした甘味。
ミニバゲットは良い意味で普通、後者2種は後で追加する。


ここからコースが始まる・・・
【シャンパーニュの香る舌平目のショー・フロワ フレッシュハーブのジュレとセミドライフルーツ”ミューズリ”】TT
リンゴの角切りなどがシャキシャキとした下層、上には舌平目のショー・フロワ
間を薄く透明に仕切っているのがシャンパーニュのジュレ。
シャンパーニュやフルーツ等の酸味が利いて実にあっさりと爽やかな夏らしい一皿。
円筒状の舌平目は小さいながらもしっかりと旨味がある。
★4.0

【帆立貝のグリエと低温調理したサーモンの薄切り レオフォール風味の根セロリ 玉葱のクルスティアン カンパリとリュバーブのジュで】
帆立は表面が焦がされていて香ばしい、いくらか火が入りすぎている感もあるが十分美味い。
メニューに「薄切り」とあったのでカルパッチョ状を想像していたが鮨種よりも分厚いサーモン、
見た目は生だが食感は火が通っていてホロッと崩れる不思議な状態が面白い。
上にオニオンフライ。
★3.5

ここまで美味しいのは美味しいが、
過大な期待の内側に収まる印象であったのだが
以後過大な期待を超える皿が続く。

【イベリコハムとスペルト小麦のリゾット アーティチョークのムースリーヌ オーストラリア産 黒トリュフとヴィンテージ・バルサミコヴィネガーのアクセント】
一口目から黒トリュフの官能的な薫りが口いっぱいに広がる。
小麦のプチプチとした食感とあいまって実に本能に直接語りかける料理である。
黒トリュフが好きな方は是非口にしたい一皿。
小さなレンゲにはアーティチョークのムース。
★5.0

ここから赤ワイン〈Volnay les Champans 2003 Domaine de Montille〉(\2800)
赤も好みのワインだった、しっかりとした渋味に奥深い香り。
ここで気付いたのだが、さつまいものパンは赤ワインと非常によく合う。
赤ワインの渋味がさつまいもパンのほのかな甘味を際立たせている。
想定以上にワインがすすんだ。

【フランス産ジロール茸とオマール海老の一皿 グラーヴワインソース 関節部分はリエット仕立てにして】TT
ここで赤ワインにして正解と思えるしっかりとした力のある一皿。
シンプルに調理されたオマール海老にかけられた濃厚なグラーヴワインソースがマッチする。
ジロール茸もしっかりと味付けされているなか、爪の部分はあっさりと素材の味で勝負し
皿の脇に置かれたリエットが素朴な味をかもしている、
それに添えられたアロエの一種という野菜の刺すような酸味が下をリフレッシュする。
シンプルに直球ながら陰に技巧の凝らされた一皿、赤い粉は殻。
★4.5

【爽やかなオレンジの香りをまとった仔牛のメダイヨン 茄子とイカのトマトファルシ オランデーズソースと赤ビーツのジュをコンディメントのように サラダ菜のブレゼ 緑オリーブのソルベ】TT
肉に軽く火を通した後に微細な粉が表面に極薄くまぶされて更に火を通しているようである。
表面がサクッと香ばしい、真っ赤な肉には旨味がしっかりと閉じ込められており。
しっとりと脂ではない肉の旨味をしっかりと感じる。
赤ビーツの真っ赤なソースの強い甘味とあわせると更に味が広がる。
上に乗せられているのが「イカ」メニューにも名前はあるので
イカが出てくるのは分かっていたがまさか肉の上に乗っているとは思わなかった。
お造りのように薄くそして細かく包丁の入れられたイカは歯切れ良く
肉に独特のアクセントを加えている、まさかの組み合わせだが不思議と馴染んでいる。

奥にはトマトを器にペースト状のナスがつめられてオランデーズソースがかけられた
肉に負けない濃厚な付け合せ。

アクセントにオリーブ尽くしの小鉢がついて口直しになる。

仔牛という事もあるのだろうが、牛肉をあまり美味しいと思わない私が大満足の一皿。
軽く感動を覚える。
★5.0


【フレッシュシェーブルチーズ アーモンド風味
ラベンダーの蜂蜜とオリーブオイルの香り
カマンベールのシャンティとブリオッシュ 
ボーフォールの薄切りにもみのジュレを添えて】TT
フロマージュの一皿、濃厚なカマンベールにサッパリとしたシェーブル甘くされたボーフォール
それぞれの味が楽しめる、もみのジュレで光沢のあるボーフォールには
メロンの薄切りが添えられている。

これまで付き合ってくれたナプキンを返し
変わりに新しい少し小さなナプキンを膝においてデセールが始まる。

【口直しのデセール】
小さな皿に一口の菓子が並ぶ。赤いジュレ、リンゴに香辛料の風味を加えたもの
びっくりするぐらいにスパイシー。
その手前でスライムみたいな格好をしているのはイチジクのお菓子

そして
【グランデセール(Le Grand Dessert)】TT
第一陣は3皿+1
手前にパイナップルのジュレ、中に心太状の葛が入っているのが面白い。
サッパリと程よい酸味にパイナップルの香り、葛の食感があいまって見事な一皿。
その奥に生卵のように見えるのがアプリコットのデセール、実に穏やかな甘さが優しい。
皿に奥のグラスにはカシスか?目の覚めるような酸味にびっくり。
一番奥は口直し。

第二陣は2皿
手前にキウイのソルベ、メレンゲが乗せられ
下に緑のキウイのソースが引かれその隠れた下には
白いパンナコッタが沈む。
これはキウイの風味に乏しいかと思う。
奥にチョコレートの一皿、ミルクベースのソースがかけられる。チョコが濃厚。
★4.0

ライトダウンされた店内は実に素敵な雰囲気である。
シャンデリアや各テーブルのキャンドルが実に美しい。
シャンパングラスを飲む度にグルグル廻す客がいても
ここにまできて日常の愚痴を陰気に話している客がいても気にならないくらい・・・
(気にしてんじゃんっ!)

食後、コーヒーを頂きながら支配人のような方と軽くお話をする。
ピエール・ガニエールのプチ情報などを聞けてとても興味深かった。
この方はさすがの雰囲気を醸し出していた、洗練されながら肩の力が抜けている。
若いスタッフもこの力の抜け具合が自然になるとサービスは言う事無い。

ちなみにピエール・ガニエール氏は魚料理を食べているときにダイニングを回ってきた。
「こんばんは」と一言、「とても美味しいです」と返したがあまり伝わっていないようだ。
あとで女性のスタッフから聞いた話だと英語なら伝わるらしく日本語は勉強中らしい。
ただ思っていたよりは柔和な印象、このあと結構うろちょろしていた。

帰りがけ受付で小さなカップに入ったハーブティーを頂き
下まで見送っていただいた。

素晴らしい料理、素敵な空間、落ち着いたサービス、文句つける点は何一つ無かったが
支払いはとんでもない事になっていた・・・

8位

てんぷら 近藤 (銀座、東銀座、有楽町 / 天ぷら)

口コミ:256

  • 夜の点数:4.54.5

    • 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5
  • 使った金額/1人(夜) ¥15,000~¥19,999 / (昼) -

    | おすすめ用途

歌舞伎座の観劇に合わせて夜の予約を取ったのが一月前、
やっとやってきたこの日。

團十郎の「お祭り」を見終わり晴海通りを西へテクテク歩く
「マツモトキヨシ」のある通りに入って少し行くと目的地

坂口ビルの小さな入口から曲面の自動ドアを抜け奥のエレベーターを9階まで上がる。
エレベーターを降りて右手にある暖簾をくぐり予約の名前を告げ席に案内される。
荷物と上着を預け席につきメニューを貰う、
食事は「おまかせ」、飲み物は「生ビール(\700)」を注文する。

お絞りが出され、皿や天つゆが用意され、ビールが出てくる。
キメの細かい泡は角の立たない生クリームのように滑らか。
その泡に口をつけたあたりでカウンターの中の仕事が始まる。

主人はコンロに火を入れ、若い料理人は海老を剥いている。

【海老の頭】で始まった「おまかせ」は順序を覚えていないが以下のようになる

【海老二尾】
比較的大きめに感じた海老、その為か断面は半透明の部分が圧倒的に大きい。
これが食べているうちに余熱で比率が逆転するから面白い二尾共に同じように仕上がっているから見事。
コリコリとした食感が印象的。

【白魚】
大葉に包まれている、小さくかじると魚の匂いが少し気になるが大きく口に入れると、
甘味とトロリとした食感が勝って実に旨い

【生うに】
てんぷら深町のうには赤くトロッとしていたがこちらは白くフワッとしている比べれば赤の方が好みだが、こちらも負けずに旨い

【ホタテ】
分厚い貝柱は表面だけに火が通り中身はほとんど生、塩とこの為に出されるワサビで頂く、
刺身以上に甘味の引き立つ一品

【牡蠣二種】
産地の異なる牡蠣が二種連続して出される、確かに風味が違う。
しかしどちらも抜群の火の通り、嫌味なところが全く無く濃厚なミルクが喉を通る快感を味わう

【蛤】
歯の弱い方は噛みきるのに苦労するかもしれないが濃い旨味と潮の香りが味わえる

【スミイカ】
こちらは歯の心配はいらない、やはり半透明部分の多い身はサックリと旨い。

【子持の魚(失念)】
丸ごと一匹キラキラと美しい、頭から頂く旨い。

【原木椎茸】
今まで天ぷらで食べた椎茸は瑞々しいものの旨味はあまり感じて来なかったのだが、
ここの椎茸は噛む毎に旨味がしみだしてきて実に旨い

【くわい】
焼き芋のようにホクホクしながら表面が実に芳ばしい逸品

【空豆】
目の前で鞘から剥かれていた空豆が数個かき揚げ状で出てくる。
苦手な人には苦痛だろう空豆の匂いが印象的

【蕗の薹】【タラの芽】
ほろ苦い味が後半に出てくる。

他、【グリーンアスパラ】【蓮根】【茄子】等

一通り終わり、追加を聞かれる。他の天種の説明から一品選ぶ
【山牛蒡】
スライスされかき揚げ状に、芳ばしくほのかに甘く追加して正解

【穴子】
こぶりでサクッと旨い。

【小柱のかき揚げ】は天茶にした。あっさりとした香の物と大きな急須が出てきて、ご飯の上にかき揚げののせられた丼がでてくる。自分で注ぎ頂く。
正直言ってこの時点で既に満腹感を感じつつあったが、かき揚げ自体は勿論だし汁も旨く最後まで美味しく頂けた。
会計は(18,000+700)×1.05おまかせは値段表記は無いので途中怖くなってきたが、二万で収まってとりあえずほっとする、
こんなに食べる必要もないので夜なら「藤(\8,400)」で好きなものを数品追加するのがベストと思う。

今回は常連客に混じりご主人の揚げる天ぷらを頂けた、
産地にこだわっ食材が良いのは勿論
ご主人の揚げ加減も素晴らしい。
どの品も文句無く旨く強く印象に残った品も数々あった。
どうしても先月訪れたてんぷら深町との比較になるが
甲乙つけがたいどちらも素晴らしい。

サービスに関しては
「ミシュランガイド東京2008」における快適度の評価が
天ぷら店としては唯一マーク2つの「快適」とされている
(他はマーク1つ「適度な快適さ」)
だけありカウンター外のサービススタッフが揃ってはいる。

ご主人は結構話好きなようで目の前に座れば色々な話を楽しめそう。
僕も帰りがけつまらない質問をしたのに丁寧に答えて頂いた。

服に油の臭いはつくのでそれは覚悟した服装で行った方がいい。

9位

レ・コントアール・ド・ラ・トゥールダルジャン (代官山、中目黒、神泉 / チョコレート、洋菓子(その他)、ワインバー)

口コミ:8

⑭きっとまたどこかで!《No.0280》

  • 夜の点数:5.05.0

    • 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 5.0
  • 昼の点数:5.05.0

    • 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 5.0
  • 使った金額/1人(夜) ¥3,000~¥3,999 / (昼) ¥3,000~¥3,999

    | おすすめ用途

今月の初めだったか、この店のソムリエールさんが退職される事を知ったと思ったら
中頃を過ぎ今月末でのサロンの休止を聞く。

あらためて数えてみると昨年の5月にこちらへ伺ってから
13回伺っているようだ、サロンは酔い覚ましのエビアンを飲んだ程度
サロンの最後にしっかりと楽しもうと伺った。

私事だがつまらない事で怪我をしたために歩くのが少々苦痛ではあったが家を出る。
雨上がりの重たい風、青い空。
涼やかな店の中に入る。

変わらない笑顔で迎えてくれる若い男性のスタッフとソムリエールさん。
変わるのは賑わっているところ?
ソムリエールさんから「シャンパンにしますか?ニュースにしますか?」と笑顔で質問。
サロンの休止に伴いシャンパーニュがグラスで1杯サービスされるらしい事は知っていたが
今回それは無視して上からボトルでワインを選ぼうと思っていたこともあり、“ニュース”から。

紙が一枚。
なんとなく分かっていたような気がして驚かなかった。

「閉店のお知らせ」

前もって知っていたサロンの休止で止まらず、
今月末で急遽店自体が閉店になるというお知らせ。

私の予定は変わらず2階へ上がる。
ひんやりとしたワインカーヴ、ソムリエさんとマネージャーさん。
閉店に関して「残念ですね」と少しだけ言葉を交わした後は随分と静かにワインを選ぶ。

何と無くシャンパーニュと言う考えがあり、手頃な値段でかつハーフボトルがあったので
《Ruinart Blanc de Blancs》
ソムリエさんから「ルイナールならサインの入ったものがありますよ」と教えてくれる。
フルボトルだったが“記念に”とサイン入りを選ぶ。

ワインをソムリエさんに任せて下へ降りる。

サロンの席に戻り食事の注文。
【イベリコハム、パンにのせたトマトのコンフィ、リコッタとピストゥ(\1800)】
【鴨とフォアグラのテリーヌセット(\1500)】
・イベリコ
分厚い生ハム。サラダにかかるビネガーの心地よさトマトの旨味。
シンプルながら素直に美味しくそして何より食べ応えがある。

・テリーヌ
アラカルトで注文したが、こちらは後のコーヒーと合わせてセット料金にしていただいたようだ。
テリーヌの風味を塩と胡椒が引き立てる。

どちらも上質。
レストランの前菜と言うにはシンプルすぎるがこれだけの皿を出す店はそうそう無い。
ルイナールも進む。

店は賑わっている。
サロンの最後を知り駆けつけた客が多いようだ。
ワインのテイスティングイベントで同席した方とも再会した。
皆、明るく閉店を惜しむ。
終わりを知ってゆかりの人々が集まる。

デザートを2種類注文。
【レーズン風味のデザート・ババ風味のマドレーヌ(\1500)】
【ガレット・ブルトンヌ、ジンジャー・レモンのクリーム(\1200)】
どちらもグラスに入れて出される。
マドレーヌの方がしっとりとしていてどちらかと言うと好み。
デザートまでの注文はあまりなかったらしい、ん~勿体無い。

外出していたソムリエさんも戻ってきた。
オススメしてくれたアピシウスへ行った事を伝えられた。
女性のスタッフがオススメしてくれたグランドハイアットのお店の名前も確認できた。
会えなかった方もいたが、皆さんと笑顔で言葉を交わせた。

食べログで知り、昨年の5月に初めて伺った。
その時はチョコレートを買っただけだったのだが
再訪時にプレゼント用にワインをこの店で選ぶ。

この店へ本格的にはまりだしたのは「ワインテイスティングイベント」へ参加し始めてから。
この「ワインテイスティングイベント」のおかげで私のレストランでのワイン代の比率が高くなった。

ワインの魅力を教えていただいた。
高価なワインも味わったが、お手軽なワインも楽しんだ。
こちらでワインを頂くとフレンチレストランへ行って
そのワインになかなか満足できなくなる、そんな事もあった。

1周年記念のパーティーで頂いたマロングラッセ、美味しかったなぁ~
ワインが美味しいのは勿論、意外と言っては失礼だが食べ物も美味しい。
1月に頂いた「ガレット・デ・ロワ」の美味しさは素敵な思い出も含めて忘れ難い。

何より、ここで働く皆さん。
洗練されたサーヴィスに心地よい接客。
一人二人そういうスタッフがいる店ですら多くないのに
皆さんにそう感じるのは私が店に馴染みすぎたからかもしれない
“帰ってきた”と思える数少ない場所だった。
・・・名残惜しい。


最後にワインカーヴの写真を撮影させてもらった。

階段を下り、空のワインボトルをお土産に頂く。
中身は半分置いてきた。

ワインのボトルとありがたい言葉を頂き店を出る。

蒸し暑い風、夕方も近いが鮮やかな青空。

お別れだが不思議と寂しさはあまり感じない。
大人になって“別れ”に慣れただけではない
店は無くなるが、皆さんにはまたきっとどこかで会えるだろうと思うから。

皆さん、きっとバラバラになってしまうのだろうが
皆さん、きっとそれぞれの新天地で活躍されるのだろう。
寂しさよりむしろその新たな出会いが楽しみでならない。

きっとまたどこかで!

・・・過去レビュー・・・
6月テイスティングイベント【ビオワイン】&5月のふらっと
http://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/17928/
新宿伊勢丹「フランス展」
http://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/15577/
3月テイスティングイベント【SAKURA~お花見ワイン~】
http://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/15528/
2月テイスティングイベント【ワインとチョコのマリアージュ編】
http://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/14035/
1月テイスティングイベント【ローヌ編】
http://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/13350/
番外編【ティアラはプリンセスに・・・】
http://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/12983/
12月【一周年記念パーティー】
http://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/12939/
12月テイスティングイベント【プレステージシャンパーニュ編】
http://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/12245/
11月テイスティングイベント【ボルドー編】
http://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/12462/
10月テイスティングイベント【ブルゴーニュ編】
http://u.tabelog.com/00042089/diarydtl/12244/

10位

パティスリー ピエール・ガニェール 高島屋新宿店 (新宿、代々木、新宿三丁目 / ケーキ、洋菓子(その他)、カフェ)

口コミ:24

  • 夜の点数:4.54.5

    • 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0
  • 昼の点数:4.54.5

    • 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0
  • 使った金額/1人(夜) ¥1,000~¥1,999 / (昼) ¥2,000~¥2,999

    | おすすめ用途

2009年3月15日をもって閉店だそうです。

新宿高島屋へ寄ってみたら入口脇にある各階のカフェの案内からこの店が消えていたので
いやな予感がしたので店のあるところまで行ってみたがその予感どおり閉店していた。
しかも閉店翌日だった・・・

好きな店だったので残念だ。

値段設定が高かったかな~やっぱ。

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店の前を通ったらランチで料理らしい料理を出すようになったみたいなので寄ってみた。
平日の昼時という事もあってか店内に客はまばら、
フロアのスタッフはマネージャーらしき男性と白人の男性だけだった、ん~ちょっと寂しい。

注文は「ランチコースB(\1890)」に小さなデザート(\315)を加えた。
テーブルのセッティングがされてまず
「グリーンサラダ」が出てくる、グリーンサラダなので特筆する事も無いのだが
オイルとビネガーが結構たっぷりで味付けは濃い目、この手のものとしては美味しいと方と思う。

この後メインとなる「鶏モモ肉の赤ワイン煮込み」が出されて少し遅れてパンが出る。
「鶏モモ肉の赤ワイン煮込み」
たっぷりのソースの中央に大麦のリゾットがありその上に鶏モモ肉がデンっと乗る。
結構分厚い鶏肉、直感的にフォークとスプーンで頂いた。
何故ナイフを手にしなかったのかわからなかったが
スプーンで崩れるほどに柔らかくホロホロに煮込まれている。
味わい深いというほどでは無いのだが食感は良い。
下に敷かれた大麦のリゾットは食感に乏しいかと思う、もう少しアルデンテだとまた印象も違う。
ソースはドロッと結構濃い目、赤ワインがほしいところだった。

少し遅れて出てきたパンがとても美味しかった。
熱々で出されたパンは表面の薄い皮が粘り強く、中はふわふわとしたパン。
中も硬く粘り気のあるパンが好きなのだがこのパンはまた別物としてとても美味しかった!

デザート前にデザートワインに〈カルム・ド・リューセック2004(\780)〉を注文した。
ソーテルヌ1級〈シャトー・リューセック〉のセカンドワインだそうだ。

注文の意図は「シャトー・ディケム」との違いがわかるのか?という自分への問いかけ。

ハーフボトルから50ml口の窄まったグラスに注がれたソーテルヌの貴腐ワイン。
見た目に先日飲んだ「イケム」と違いは見られなかったが一口目で明らかな違い。
というよりアルコールの香りとなんだか青臭さすら感じる一口目にいささか不安になる。

スワリングをグルグルと頑張ってみたら段々とソーテルヌらしさが出てきて最終的にはなかなか美味しくなった。
ヴィンテージが全然違うし値段もそりゃあ大変違うので比べるのもかわいそうなくらいの結果だったが
この値段のグラスワインとしては十分楽しめた。

ランチセットに追加したシュークリーム、見たことあるなぁ~と思ったら前にも食べていた。
小さなシュークリームにマンゴーなどの小さなゼリーが並ぶ。
たっぷりクリームの詰まったシュークリームが美味しい。

最後にコーヒーも頂いたが貴腐ワインを飲んだ後のコーヒーはちょっと相性がよくなかったかなと思う。

1890円のランチとして料理の出来に不満は無いものの分量的には少々物足りない。
やはりデザートとデザートワインを楽しむのがベストの店だと思う。

ひとつ気になった事が、この日のフロアスタッフが男性ばかりだったという事もあったかもしれないが
店の雰囲気がなんだか暗かった、好きな店だけにちょっと残念。
2009年2月
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こちらも久々の訪問になった。

今までレジ脇に写真撮影禁止の表示が出ていたので写真撮影は遠慮していたが
皆さんが写真を撮影しているので「大丈夫なのかな~」っと
口頭で許可を得て今回は店内での料理撮影を行った。

今回の注文は随分前から変わっていた
【青山「ピエール・ガニェール・ア・東京」スタイル3皿構成のデザート】
飲み物は紅茶にした。

一皿目は
「フランボワーズのジュレとバジルのアイスクリーム」
フランボワーズのジュレの酸味の加減が程よい。
バジルのソルベとのアイスクリームとの相性も良く
品良くまとまったデザート。

二皿目は
「グレープフルーツのジュレとシャルトリューズのムース」
またジュレかい?とは思ったものの全く違った味わい。
グレープフルーツの柑橘系の酸味とふんわりとしたムースの食感にあわせたのが
大根のしゃっきりとした食感、上の線状の紫色が大根だそうだ。
これは“らしい”面白みのあるデザート。

三皿目は
「チョコレートとナッツのデザート」
皿の下にチョコレートのクリーム、その上にチョコレートケーキその更に上にナッツのアイスクリームが乗っかる。
皿が出された後からチョコレートソースがかけられる。
チョコとナッツ、王道の組み合わせ。
ただこの組み合わせを意外にも活かせていない店がある中
さすがにこちらはそれぞれの風味が上品にまとまっていてとても旨い。
正直皿までなめたくなるチョコレートソースだがさすがにそれは遠慮した。

この店も久々に行ってみるとやっぱ良い店。
お気に入りの店員さんはやはりいなかったがまた違った素敵な店員さんもいたのでまた行こう!
割引券も貰ったし。
2009年1月