ゴンガンヂンのレストラン・レビュー
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で、この上海外灘、なんとスコア3.23、39位と低迷。一時期、わりと雑誌などにも出たこともあって評判が高かったのだが、一段落してしまったということなのだろう。
その上海外灘にずいぶん久しぶりに行ってきた。
場所は、JR六甲道の北側のフォレスタ六甲の北側の道を西に4~500メートル行った南側にある。
ドアを開けて店内に入ると、右手がガラスブロックを使った壁になっていて、昼間は店内が明るい。4人掛けのテーブルが5つ、奥に厨房と向き合って(ガラスが嵌めてあって中は見えない)カウンターに3席がある。
コース料理は2名からということもあり、私のライフワーク(?)である、「海鮮三種の焼きそば」や「おこげの海鮮三種あんかけ」も考えたのだが、上海料理の店に来て「焼きそば」もないだろうし、2100円(税込)という価格もちょっと高いので、内容がよく分からないもののランチメニュー2500円(税込)にしてみた。スペアリブか鮮魚かで悩むが、メタボリックでもあるのでやはり鮮魚にした。
まず、最初に出てきたのが、「ザーサイのスープ」と「青菜炒め」。
「ザーサイのスープ」はザーサイだけではなく玉子も入っていることから、グランドメニューにもでている「ザーサイと玉子のスープ」(税込945円)だろうと思う。特別においしいというようなことはないが、じっくり味わえる滋味に溢れたスープである。
「青菜炒め」は、小松菜を炒めたもの。画像を見ていただいても分かるが、とてもきれいに炒められているが、もちろん、見かけだけじゃなく、味もバッチリである。塩加減とシャリシャリとした歯応えとが絶妙なバランスである。
さて、その次が、メインディッシュである「ウオゼ(いぼだい)の甘酢あんかけ」である。もともと、魚のあんかけはそれほど好きな料理でもないのだが、おいしく食べられたのはなぜだろうか?揚げ加減だろうか。そんなに大きな魚でもないから、あまり揚げると身の部分のカリカリになってみずみずしさが損なわれる。そのバランスの取り方なんだろう。どこが美味しいと言って、シッポの骨の周りの部分やヒレの部分の香ばしさ、あんのほどよい酸味がとてもおいしかった。あまり美味しいものだから、ついついビールを頼んでしまった。もちろん、おすすめの青島ビール。食べ終わったら残ったのは背骨だけ。そういう食べ方のできない人は食べても美味しさの分からない料理かもしれない。
その次がチャーハン。
「福建炒飯」を除けば、他のレビュアーのようにわざわざ語るほど美味しいと思う炒飯を今まで食べたことのない私は、特に、炒飯について語る資格はないのかもしれないが、まぁ、ホッとするような美味しさだなぁと思った。
その後に、あたたかいお菓子と杏仁アイス。
なかなか美味しい店だと思う。
この店の特徴と言えば、上海の最新の料理のトレンドをきちんと追いかけておられることが挙げられるが、もう一つ、シェフの人柄があるのではないかと思う。
鴻華園のレビューに書いたが、基本的に無愛想な店が多い神戸の中国料理店の中で信じられないぐらい(シェフが)愛想がいい。
しかも、単に愛想がいいだけではなく、人柄がとてもいいように思う。
客が少ないこともあって、料理を出していただいた時に少しばかり話をさせていただいたのだが、その言葉と表情からは、ご自分の使われる材料に対する愛情、自分が修行をした民生の大将に対する尊敬の念、謙虚さというのが滲み出ているように感じられた。
それは、画像にも挙げておいた、メニューの中の記載(「メニュー⑥自家製調味料、上海外灘について」、「メニュー⑦上海料理、中国酒」参照)にも表れていると思う。ぜひ、ご覧いただけたらと思う。
場所柄、なかなか夜に行く機会がないのだが、「甘酢あんかけ」だけじゃなく、エビ料理や鮮魚の湯引きなんかも食べてみたいものだ。
結論として、この店は、インパクトの強い料理をガツガツ食べ進んでいくというよりは、大上(おおうえ)シェフの愛情を込められた料理をじっくりと味わう店であるように感じる。
(2007/09/02登録)