【あべの・天王寺】きらり輝く独創的なうどん

出典:kurodaさん

【あべの・天王寺】きらり輝く独創的なうどん

古くからの大阪うどんを原型としつつも、さまざまな手法を取り入れた創作系のうどん。あべの・天王寺周辺で、きらり輝く独創的なうどんを集めてみました。コナモン好きの大阪人を唸らすうどんを味わってみませんか。

更新日:2023/03/03 (2019/01/06作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる464の口コミを参考にまとめました。

大阪のうどんは多士済済

 大阪では近ごろ、高い志を持つ讃岐系のうどん店が元気です。そのいっぽう、古くからの大阪うどんを原型としつつも、さまざまな手法を取り入れた創作系のうどんも多くなってきていて、うどん好きの大阪人の舌を唸らせています。
 伝統を引き継ぎつつも、独創的なアイディアでさまざまなスタイル持つ「うどん」の数々をお楽しみください。

加寿屋 四天王寺店

加寿屋 四天王寺店

 地下鉄谷町線の四天王寺前夕陽ヶ丘駅駅より谷町筋を南のところ、四天王寺西門前の交差点北東角にある、その名前通り「カスうどん」をメインにしたうどん店です。
 店内はカウンター席とテーブル席、それに小上がりと、合わせて30人以上かな?意外に大きい。

水菜との相性がいいなぁ…かすうどん

加寿屋 四天王寺店

 「かすうどん」(600 円)に「ハリハリ」のトッピング(+100円)。「ハリハリ」とは水菜のこと、大阪では常識ですね。
 まずはお出汁を啜ってみる…予想に違わず濃厚なコクが広がってくる。鰹だし の旨みもさることながら、やはり牛脂から溶けだした甘みと旨みが濃厚。

加寿屋 四天王寺店

 油かすはカリっとしたようなムニュっとしたような複雑怪奇な食感だが、噛めば噛むほど風味の広がる不思議な味わい。
 かすうどんだけなら脂っこいが、水菜を入れるとさっぱりします。水菜のハリハリした食感も楽しいですね。

麺工房北の

麺工房北の

 地下鉄・昭和町駅と文の里駅の中間ぐらいのところにある、最近注目の手打ち饂飩のお店です。
 店内はテーブル16席、カウンター4席の全20席。和モダンな小奇麗なつくりで、スポットライトを活かした少し暗めの照明が落ち着きを与えます。

上質の饂飩と上質の空気感

麺工房北の

 山芋とろろうどん(750円)は、葱・山葵の薬味とともに、ずっしり重たく大きい器に饂飩が横たわり、その上にたっぷりのとろろと卵黄、そして刻み海苔がトッピングされています。

麺工房北の

 饂飩は、やや太目で、表面が艶やかに輝いています。食べてみると程よくコシがあり、小麦の風味も鼻腔に広がってくる。風味とともに、喉越しの良さは抜群ですね。
 山芋はクセのないさらっとしたタイプ。かけ汁はほんのり甘い優しい風合いです。それほど主張がないので、饂飩をじっくり味わうとができますね。

うどんの前田 四天王寺本店

うどんの前田 四天王寺本店

 天王寺駅から北に5分ほど歩いたところ、谷町筋の西側にあるうどん店です。
 この辺りには四天王寺や一心寺があって、お彼岸やお盆には多くの参拝客で賑わう場所です。店内に入ってみると、やはり場所柄、お客さんの年齢層は高いな。

重量感のある海老天カレーうどん

うどんの前田 四天王寺本店

 海老天カレーうどん(1,000円)は、海老天2本と饂飩が濃厚なカレー出汁に埋もれています。かなり強力にとろみがあるカレー出汁は、出汁の旨みのなかにスパイス感もある。さらに微妙な酸味は全体の味に深みを与えていますね。

うどんの前田 四天王寺本店

饂飩はコシとともに、大阪らしくモチモチ感があっていい感じです。ただ、強力なルウに阻まれて、箸で持ち上げるのにひと苦労で手が攣りそうになります。
 海老天は海老がプリプリしていて質の高さを感じます。

手打ちうどん 孝助

手打ちうどん 孝助

 地下鉄・昭和町駅と文の里駅の中間ぐらいのところにある、最近注目の手打ち饂飩のお店です。
 店内はテーブル16席、カウンター4席の全20席。和モダンな小奇麗なつくりで、スポットライトを活かした少し暗めの照明が落ち着きを与えます。

ご兄姉で営む住宅街の中に潜む名店

手打ちうどん 孝助

 夏季限定の孝助皿うどん(850円)は、平皿に敷いたうどんの上に大根のけん、カイワレ大根、シイタケなどの野菜がたっぷり盛られ、柔めの煮抜きの半身、そして、ちくわや玉葱の天ぷらが揚げたての状態で載っています。
 おつゆは淡白で、ぶっかけのつゆというより天つゆのようなうま味を効かせた上品な仕上がり。具材のもつ味わいを損ねません。

手打ちうどん 孝助

 饂飩は細めで艶やかな風合いに仕上がっています。ところが、たおやかな見た目からは想像もつかないほどのコシの強さを持っている。
 ここはカレーうどんも自慢とのこと。住宅街に潜む名店です。

御食事処 南せんば

御食事処 南せんば

 JR大阪環状線・寺田町駅の北口から国道25号線を東へ、生野本通商店街に入ってまっすぐ進み、疎開道路を越えてすぐのところにある食堂です。
 店内は12席のテーブル席と5席のカウンターのみで全17席。完全にリニューアルされていて明るくクリーンな雰囲気です。

商店街の食堂で出会った上質のうどん

御食事処 南せんば

 「五目ゆばあんかけうどん」(850円)は、器にすり切れいっぱい餡がかかっていて、その餡には賑やかに具材が奢られていて、饂飩はほとんど見えません。それにしても熱そう。
 あんかけの具は湯葉とともにシメジ、エノキ茸、ネギ、玉ねぎ、蒲鉾等々。これらの多彩な風味を生姜が一纏めにしています。出汁の旨味と具材の風味が合わさって実に美味しい。

御食事処 南せんば

 饂飩は艶やかで瑞々しい。ツルツルした口当たりにシコシコした食感。これはなかなかのものですね。意外でした。熱々の餡に浸っていてクタクタになるかと思えばそうではない。これは意外です。
 熱々の生姜風味のうどんをいただいていると、うっすら汗が滲んできました。これは身体が温まります。

大阪釆なりうどん きらく 阿倍野店

大阪釆なりうどん きらく 阿倍野店

 近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅、および各線・天王寺駅の直近。あべのハルカスの地下2階、「あべの市場食堂」にあるうどん店です。
 店内は、中央に大テーブルと、その周りのテーブル席で40席余り。テーブル面はLEDのスポットライトで料理が映えるように設えられています。

牡蠣の風味が漂う冬季限定のうどん

大阪釆なりうどん きらく 阿倍野店

 冬季限定の「大粒牡蠣の天ぷらと九条葱のみぞれうどん」(980円税別)は、中央に大根おろしが据えられ、出汁の中に牡蠣の天ぷら3個が沈み、九条ネギが散らされています。
 昆布や節系の旨みを引き出したコクのある出汁に、大根おろしの風味が加わり、ほんのり柚子が香ります。

大阪釆なりうどん きらく 阿倍野店

 牡蠣の天ぷらをかじると中からジュワっと牡蠣の旨みが溢れて来ます。衣に包まれているので旨みは逃げていません。この牡蠣の風味とお出汁の旨みが合わせると、口の中で濃厚な味わいが広がってきました。
 牡蛎と大根おろしのみぞれ、そして九条葱の風味が重なり合うこのうどん、極上の味わいに高まっています。

うどん大師 空海

うどん大師 空海

 JR大阪環状線・寺田町駅の北口から国道25号線を西に進み、次の角を北にしばらく進んだところにあるうどん店です。一見、カフェかと見紛うが、うどんの幟があるのでそれと判ります。
 店内は厨房に面したカウンター席と、その奥のテーブル席合わせて18席。外観同様、カフェみたいな空間は饂飩屋らしからぬお洒落な雰囲気です。

饂飩とイタリアンのクロスオーバー

うどん大師 空海

 「カルボナーラうどん」(サラダとのセットで900円)は、トレイの上に大きめの丸皿に盛られたカルボナーラうどんとサラダが並び、割りばし(通常はリターナブルの箸を使用)と木のスプーン、タバスコが添えられています。
 饂飩は口に入れると、讃岐独特の強いコシと弾力の饂飩がクリーミーなソースに絡まり独特の味わいを見せます。

うどん大師 空海

 温玉をつぶしてみたらさらにまろやか。厚切りベーコンの塩気とカルボナーラたる所以のブラックペッパーがさわやかな刺激もいいですね。
 饂飩は箸で持ち上げるのに苦労するほどの重量感。中ぐらいの太さで断面の四角い典型的な讃岐うどんです。讃岐に釜玉があるぐらいなんだから、この饂飩と玉子との相性は悪かろうはずがない。
 本格イタリアンのお店に勝るとも劣らないカルボナーラの仕上がりには脱帽ものです。

※本記事は、2023/03/03に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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