これらの口コミは、motoxさんの主観的なご意見・ご感想です。あくまでも一つの参考としてご活用ください。
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荻窪ラーメンで丸福はあまりにも有名でした。
無愛想な接客をふくめ賛否両論がにぎわい、そのお陰もあってか、いつも行列。かつて荻窪在住の折には度々食べに行っていました(荻窪店のことはそっちの感想をお読みください)。
その丸福がある日忽然と姿を消した。
強制退去とかいろいろ噂がとびかっていたようです。
どこぞかで教えてもらったところでは、いわゆる「マルサ」で、大変なことになったらしい(申告売上額と捨てられている箸の膳数を毎日こっそりと付き合わせていたとか、そんな噂も聞いた)。
丸福消滅についても、またもや賛否両論。
私としては残念に思っていたのですが、住所が荻窪から離れていたこともあり、なくなった店をわざわざ見に行くほどもなかろうと思っていました。
・・・さて、この年明けに、三鷹近辺に丸福が復活しているという話しを耳に入れて、それなら行かねばと足を伸ばしてみました。
前置き長くてすみません。
三鷹駅からもかなり遠く、武蔵境からも遠い、普通の住宅街のなかに赤いひさしを出して丸福は営業していました。
おじさんとおばさんの二人でひっそりと。
荻窪のときは「そば」と書いてありましたが、呼び名あらたに「ラーメン」になっていました。構成はかつてと同じです。わたしは玉子ラーメン(かつての玉子そば)を頼みました。
おじさんもおばさんも物静かで、なんだか角がすっかり丸くなったような感じです。しかしやはり荻窪激戦区で戦ってきた腕はなまくらにはなっていないようで、麺の湯切り、スープを張るタイミングなどは、動きに少しも無駄がありません。かといってすこしの力みも慌てている様子もなく。こういうのを熟年の業と言うんでしょう。
おばさんの手から「はぃ、どーぞ。おまたせしました」と差し出された玉子ラーメンは、見た目はまさしく荻窪のそれでしたが、食べてみると以前食べたときのような角はなく、その分、住宅街で愛されそうな穏やかさが満ちていました。
私は、もやしのヒゲを丹念に掃除しているおじさんの様子を眺めながら、丼を左手にもって、一息にラーメンをすすり、汁を飲み干し、勘定して店を後にしました。
ラーメンがどうこうというより、なんだかもっと別のものを味わってしまいました。
荻窪丸福が好きだった方はぜひ「熟年の新生」丸福を味わってみてください。