これらの口コミは、motoxさんの主観的なご意見・ご感想です。あくまでも一つの参考としてご活用ください。
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羊の肉の美味しさを知る上では絶好の店でしょう。
この店の目玉料理は、圧力釜で、根菜類と一緒に一気に、羊の背・尻のゴロリと大きな肉が塩味だけで炊き上げられたもの。この料理の醍醐味を知るには4人以上で行って、どっさり炊き上げてもらうのが良いです。
テーブルにはナイフが用意されるので、このナイフで肉を切り落として、それをかぶりつく感じになります。かぶりつくと羊の旨い肉汁が「ジュワ~ッ」と広がります。羊の脂の味もまた格別です。一緒に炊き上げられている男爵芋(丸々一個)をナイフで割って、ここに溶けかけた脂を乗せて、あむっと頬張ると朴訥とした男爵の味わいに羊の脂が見事にのっかって思わず唸ってしまいます。
他にも色々料理はありますが、まずは上述の料理を召し上がっていただきたいところです。
牛乳酒もあるので、合間にベタベタした手でグラスを持って、酒をすすって、また肉と格闘するといったところでしょうか。ナイフで切って、指でほじって、口でかぶりついて、歯でこそいで、味わいながらホフゥとため息が出て・・・恍惚としてしまいます。
さて、
昨今ではジンギスカンが流行っていますが、ジンギスカンはタレの味が強すぎて羊の「肉そのものの旨さ」を知るには難しいのではないでしょうか。人気ジンギスカンの店のタレを箸先につけて舐めてみると、その強力な味に驚くはずです(ジンギスカンはマトンを食べるための料理法なので、自然とそうなるのでしょう)。
しかし羊の肉は実はすごく美味しい。
フランスでもノルマンディ地方のしかも沿岸地域で、潮風のあたった牧草を食んでいる羊肉は貴重な食材ですし、そもそもフランスなら羊は一番高価な肉じゃないでしょうか(日本でノルマンディ産と近いクウォリティでいえば北海道の利尻・礼文で育っている羊は絶品)。フランスといわず多くの地域で羊は大切に、そして美味しいものとして食べられる肉ですが、こと日本ではあまりその価値が広く認められていないようです(それは日本の食文化形成と関係があるのかもしれませんが)。
他の地域の価値観をユニバーサルなものとして信仰するつもりはさらさらありませんが、実際のところ美味しい。この店は「羊の真価を手軽に知る」という点では、素朴で、力強い、深みのある料理を食べられるお店だと思います。
お店の方も、とても親切にいろんなことを教えてくれますし、親しみやすいお店だと思いますよ。