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キセキ定食・ステーキ(1,000円)
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見事な余熱レア
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僅かな焦がしと粒胡椒
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味噌汁も飯も旨い。
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全体が柔らかくて、脂も赤身もありゃしない。
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辛みそ。
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浦和でフレンチをやっている弟さんが作ってくれるのだと。
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キセキ定食は15食限定！
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2017/09
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2017/09
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上尾市役所の裏手です。
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上尾の住宅街で、まさに奇跡のような素晴らしいお肉が食べられると話題の「キセキ食堂」さん。
上尾市役所裏の、細い路地を進んで行きます。
以前はやっていた土・日曜日の営業は、今は肉の供給が追い付かないとかで、無期限休止中。
平日のとあるお昼時、ピークは外したつもりでしたが、それでも店内はほぼ満席の盛況ぶりです。
壁に貼り出されているのは、定食の提供数。
リブロース定食に食指が動きましたが、１日限定５食で、当然ながら完全に出遅れ。
一番人気だというキセキ定食を頼みます。
ご主人のご実家は精肉店とのことで、お店の肉は、全てご実家経由。
使っているのは、特にブランド豚と言うわけではない、国産の三元豚。
話題の「キセキ定食」は肉量230g で、とんかつ、ステーキが選べて、お値段はランチ価格1,000円ポッキリ！
同行者とともに、とんかつとステーキそれぞれ頼んで食べ比べてみたかったのだけど、「今日のお肉は柔らかいからとんかつにはちょっと不向き」だと、誠実なお答えが返ってきました。
ならばと、二人ともステーキを堪能することに。
卓上には、各種ソースが並んでいるのですが、どれをかけて良いのか目移りしてしまう。
弟さんが浦和でイタリアンをやっているとかで、そこで作っている、まさに自家製ソースなのだとか。
さほど時間もかからず出されてきた、ステーキ定食。
遠目にはありきたりにキャベツが添えられた、淡いきつね色のお肉。
でも、目の前に出されてみたら、圧倒的な凄みが。
かなりの肉厚で、ちらり覗く断面は、まさに鮮やかなピンク色。
表面には粗挽き胡椒がかかっています。
箸でつまむと簡単に切れてしまう、驚くほどの柔らかさ。
やっぱりこれじゃ、とんかつに揚げることなど出来ないわけだ。
口にするとまさにとろけてしまう、今までのポークソテーやとんかつからは考えられない「別次元」の美味しさです。
脂身と赤身の境目がよくわからない。
甘い脂は、脂身が潰れて出てくるというより、全体がもはや甘い。
余熱レアで柔らかくて蕩ける肉の、あまりの異次元体験に、しまいにはもう何がなんだかよくわからなくなってきました。
ご飯もふんわりと柔らかく甘みがあって、しめじの味噌汁には仄かにゆずが香ってくる。
漬け物は出来合いだけど・・
いやー参りました！
ご主人に色々伺ってみると、これだけのものを1,000円で出すには、実にいろんな工夫が。
特にこだわって高価なブランド豚を使わないとはいえ、精肉店ならではのルートで良質な国産豚を仕入れる。
そして、きっちり時間を測っての「低温熟成」、そして「低温殺菌」を入れてから焼き上げて、或いは揚げて、一番美味しいタイミングで提供する。
この、それぞれの時間を経た「ベストタイミング」が難しいそうです。
このお肉、あまりの異次元体験に、直ぐにでもまたお伺いして、是非とんかつも食べてみたいし、牛タンステーキも奮発したいところ。
でも悲しいかな、限定の平日営業とあっては、遠来の余所者には、暫くは我慢の日々が続きそうです。