1回
2016/09 訪問
トリュフの香りにノックアウト＠四天王寺前夕陽ヶ丘
ニンジンのポタージュ
オードブル
グラスワインはお手頃価格
スズキのポワレ
トリュフのリゾット
ブッフ・ロッシーニ
ブッフ・ロッシーニの断面
ブッフ・ロッシーニに添えられた温野菜
七谷鴨のコンフィ
ブラックアンガス牛フィレ肉のソテー
デセール
2021/03/15 更新
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市営地下鉄谷町線・四天王寺前夕陽丘駅の3番出口を出て、天王寺警察の方に進んですぐ、コンビニの「サンクス」があるビルの3階にあるレストランです。ここはサンクスの隣にあるワインショップ「Wine Store Wassy's」とともに鷲谷商店が運営するお店ということで、お料理もさることながらワインにも定評のあるところです。
エレベーターで3階に上がると正面にエントランス、右手にテラス席となっていて、中に入ると、右側にテーブル席が、正面にカウンター席、その奥に個室も用意されています。テラス席側は全面ガラス張りで、明るく開放的なインテリアです。今回、妻殿と義母とワタシの3人で、ランチタイムに訪問しました。
予約していたのは5,000円のランチコースです。最初にスープが出てきました。細かく泡立てられたニンジンのポタージュです。契約農家による有機栽培のニンジンは実に甘い。野菜の力を感じます。
続いてオードブルの盛り合わせです。白い大きなお皿 にサラミソーセージのパイ、素麺南瓜、魚のマリネ、カプレーゼ等。ビーツのピューレが色鮮やかです。
魚料理はスズキのポワレです。スズキの淡白な味わいに、ジューシーなナスの風味が加わって豊かな風味になっています。パンは熱々のバケットが出されるが、このパン、近所にある名店「Parigot」さんのです。
ここで3人のスタッフが赤い器をサーヴ。一斉に蓋を開けると、ふわっと独特の香りが漂いました。トリュフのリゾットです。口に含むと口腔内にさらに旨みと香り風味が広がってくる。これは堪らん！
メインのお料理はチョイスになっています。「ブラックアンガス牛フィレ肉のソテー」と「七谷鴨のコンフィ」、そしてプラス2,500円の「牛フィレ肉とフォア グラのステーキ・トリュフのソース」です。こちらはちょうど3人、折角なのでそれぞれいただくことにしました。
ホストの特権、いちばん高級な牛フィレ肉とフォアグラのステーキ・トリュフのソース…いわゆる「ブッフ・ロッシーニ」はワタシがいただくことに。この高級素材の集合体、美味しくない筈がない。牛肉の旨みとフォアグラの甘み、そしてトリュフの香味。濃厚なソースと相まって、これらが三位一体となって脳髄を直撃します。
温野菜は別皿に盛られていて、新鮮な野菜の生き生きとした風味が花を添えます。もちろん、鴨のコンフィも味見させてもらったが、肉の旨みが充分に引き出されていました。
最後のデセールはショコラのテリーヌとイチジクのコンフィです。これは 必ずイチジクから食べねばいけません。それほどショコラの風味が強烈です。最後まで力の入った料理が出されてきました。実に満足です。
ここのランチ、基本はカジュアルフレンチといったスタイルなのだが、素材の持ち味を活かしつつも、アートのような作品に仕上がっている。さすが気鋭の岩田シェフのマジックといえます。
また、ワインにこだわるお店ながら、高級ワインばかりでなく、手頃な値段のグラスワインがあるのもいいですね。ソムリエとの会話を深めながらお料理とワインとのマリアージュを研究したい…といった目的でなく、単純に料理を楽しむだけなら、500円のグラスワインで充分だと思います。
お店を辞す時、エントランスのところでオーナーソムリエとシェフの 丁寧なご挨拶をいただき、その際、楽しそうな企画の情報もいただきました。これはまたお邪魔しなくてはなりませんね。