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耶馬英彦の独断と偏見
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耶馬英彦 (男性・東京都) 認証済
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1回
夜の点数：4.2
2014/06 訪問
天井の高い開放的な店内でいただくフレンチ
2014年6月京都旅行に行くときは、必ず現地の人に案内をお願いしています。今回は金閣から龍安寺、そして仁和寺でした。金閣は出来上がったばかりのように美しい。三島由紀夫が炎上させたくなる気持ちも分かります。龍安寺はとても不思議な空間で、石庭の前に座っていると時を忘れます。何も言わず、何も聞かず、しかしいつまでも座っていられるような気がします。視界に庭と壁と植物と空しか映らないので、庭を見ていることが自分自身の内側を覗いているのと同じような気になるからかもしれません。仁和寺は龍安寺から歩いていける距離にありますが、人が少なくて穴場です。景色はいいし石庭は広くて落ち着くし、なにより緑が多くて散歩にピッタリです。そういえば龍安寺も鹿苑寺も周囲は緑がいっぱいでした。と言っても、主に桜と紅葉で、春と秋の観光シーズンに照準を合わせた樹木選択でした。考えてみれば三つとも世界遺産ですね。観光客の言語は日本語が少数派でした。さて観光案内ではなくて食べログです。案内してくれた現地の知人が金閣の真横から電話をして、当日の予約がどうにか取れたのがこちらモトイさんとのことでした。三つの寺を回って結構ヘトヘトになってバスに乗った瞬間に雨が降り出し、瞬く間に豪雨になりましたが、市内に着く頃にはすっかりやんでいました。ツイています。市内を散歩しながらゆっくり向かうと、京都らしい長めのアプローチ。重厚な入口をくぐると、笑顔が素敵な二枚目が二人、ばりっとスーツを着て出迎えてくれました。歩き疲れてよれよれのボタンダウンシャツで訪問したのがやや申し訳ない感じです。店内は天井が高くて爽やかな空間です。席と席の間も広々としていて、ほっとします。ビールは小瓶だけだそうですが、ちゃんと注いで持って来てくれるし、なくなったらワインのように注いでくれます。おいしくて追加してしまいました。小さなシュークリームから始まり、アミューズを経て、豚バラ肉は広東料理のような調理でしたがビールにとても合います。コースのいずれもが隙のない火入れ、味付け、盛り付けで、大変満足しました。中でもフォアグラが、おなじみのガチョウのフォアグラではなくて鴨のフォアグラということで「フォアグラナチュール」というネーミング。脂の塊のようないつものフォアグラと違って、しっかりした歯ごたえと味があり、これは絶品です。鴨ですからそれなりの臭みもあったのでしょうが、出来上がった料理はフルーツと合わせてとても上品な香りに仕上がり、シェフの腕と創意工夫を感じました。さらにワインが進みます。結局いつも通り、二人で赤ワインを2本飲んでしまいました。2本目を勝沼のワインにしましたが、1本目のオセアニアのワインに比べてまだまだ若く、ごつごつした味わいでした。しかしこれはご愛嬌。日本のワインはこれからですね。デザートをいただいて、ゆっくり寛いでからおいとましましたが、シェフをはじめ、皆さんでのお見送りを受けて、大変感激しました。一見客にもここまでのもてなしをするのは、さすがに京都です。是非再訪したい店が、また一軒増えました。
2014年6月12日のコース
2014/07/12 更新
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夜10時以降入店OK
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食べ放題
子供可
ペット可
クーポン
テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
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2014年6月
京都旅行に行くときは、必ず現地の人に案内をお願いしています。今回は金閣から龍安寺、そして仁和寺でした。金閣は出来上がったばかりのように美しい。三島由紀夫が炎上させたくなる気持ちも分かります。龍安寺はとても不思議な空間で、石庭の前に座っていると時を忘れます。何も言わず、何も聞かず、しかしいつまでも座っていられるような気がします。視界に庭と壁と植物と空しか映らないので、庭を見ていることが自分自身の内側を覗いているのと同じような気になるからかもしれません。
仁和寺は龍安寺から歩いていける距離にありますが、人が少なくて穴場です。景色はいいし石庭は広くて落ち着くし、なにより緑が多くて散歩にピッタリです。そういえば龍安寺も鹿苑寺も周囲は緑がいっぱいでした。と言っても、主に桜と紅葉で、春と秋の観光シーズンに照準を合わせた樹木選択でした。考えてみれば三つとも世界遺産ですね。観光客の言語は日本語が少数派でした。
さて観光案内ではなくて食べログです。案内してくれた現地の知人が金閣の真横から電話をして、当日の予約がどうにか取れたのがこちらモトイさんとのことでした。三つの寺を回って結構ヘトヘトになってバスに乗った瞬間に雨が降り出し、瞬く間に豪雨になりましたが、市内に着く頃にはすっかりやんでいました。ツイています。市内を散歩しながらゆっくり向かうと、京都らしい長めのアプローチ。重厚な入口をくぐると、笑顔が素敵な二枚目が二人、ばりっとスーツを着て出迎えてくれました。歩き疲れてよれよれのボタンダウンシャツで訪問したのがやや申し訳ない感じです。
店内は天井が高くて爽やかな空間です。席と席の間も広々としていて、ほっとします。ビールは小瓶だけだそうですが、ちゃんと注いで持って来てくれるし、なくなったらワインのように注いでくれます。おいしくて追加してしまいました。
小さなシュークリームから始まり、アミューズを経て、豚バラ肉は広東料理のような調理でしたがビールにとても合います。コースのいずれもが隙のない火入れ、味付け、盛り付けで、大変満足しました。中でもフォアグラが、おなじみのガチョウのフォアグラではなくて鴨のフォアグラということで「フォアグラナチュール」というネーミング。脂の塊のようないつものフォアグラと違って、しっかりした歯ごたえと味があり、これは絶品です。鴨ですからそれなりの臭みもあったのでしょうが、出来上がった料理はフルーツと合わせてとても上品な香りに仕上がり、シェフの腕と創意工夫を感じました。さらにワインが進みます。
結局いつも通り、二人で赤ワインを2本飲んでしまいました。2本目を勝沼のワインにしましたが、1本目のオセアニアのワインに比べてまだまだ若く、ごつごつした味わいでした。しかしこれはご愛嬌。日本のワインはこれからですね。
デザートをいただいて、ゆっくり寛いでからおいとましましたが、シェフをはじめ、皆さんでのお見送りを受けて、大変感激しました。一見客にもここまでのもてなしをするのは、さすがに京都です。
是非再訪したい店が、また一軒増えました。