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夜の点数:4.5
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¥20,000~¥29,999 / 1人
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料理・味 4.5
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|サービス 4.0
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|雰囲気 3.7
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|CP -
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.5
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| サービス4.0
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| 雰囲気3.7
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| 酒・ドリンク- ]
京都前田
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2018/05/13 更新
京都旅行最後の夜のみ、予め予約をしての訪問でした。
一か月ほど前に電話予約を入れると、
物腰の柔らかい、品を感じる男性が要点を説明されて、その時点からお会いするのが楽しみになっていました。
訪問してレビューを書くまで知らなかったのですが、こちらはミシュラン2つ星なのですね。
納得です。
建仁寺の北側に在るこのお店、京都ならではの狭い間口ですが、
御影に木の片数寄屋の軒や格子戸と、藍抜きの暖簾が風格を醸し出している様です。
入店すると、ゆったりした余裕のある空間、
カウンターのみ10席ほどでしょう。
桜?の一枚板カウンターが心地よいです。
目の前にいらっしゃる大将は想像よりお若くて、芯を感じる骨太さと繊細さを兼ね備えた雰囲気、
柔和さもお持ちでした。
小さなビールで乾杯して、旅の思い出や大将とも会話が弾みます。
感心したのが、
例えば木の芽や、付け合せ、調味料など、料理場でお客様の目に入るものをタッパーウェアではなく瀬戸物の蓋付きの入れ物に入れてある事。
質問したら、「お客様から見てタッパーでは味気ない」と仰った、
その気付き、心持ちが、大きな一線を画すのだと感じました。
お写真が不可だと予め分かっていたのでザッとこんな感じを記憶を頼りに。
◆湯葉と万願寺唐辛子のすり流し雲丹とキャビア
どんなお料理でもこの先付が一番重要ですね。
目に鮮やかで楽しくて、食材に萌えて、口と感性で感受するこれからのステージへの期待を膨らませるMCです。
大将が絵の前でお料理の盛り付けをしている姿が当にステージ上のパフォーマーか。。
落ち着いた立ち居振る舞いも素晴らしい。
◆稚鮎の甘酢餡掛け
稚鮎は結構頂いてきていますが、甘酢餡かけは初めて。酢が立ってない上品な甘酢に鮎のほろ苦さが相まって旨い。
◆明石の鯖寿司
サッと炙った鯖は脂が溶けますから最後にパリパリの海苔で挟んで頂戴します。
この気遣いも一味違うのでしょう。
◆とり貝とアスパラ
こんなに大きなとり貝は見た事ない!!って程大きなとり貝でした。
凄く贅沢。。。
◆椀はアイナメと絹揚げと木の芽
お出汁も然ることながら、この絹揚げのなんと繊細で滑らかな事!
こんなに繊細で福与かさと味わいを持った絹揚げは初めてでした。
それがアイナメとの触感のコラボで小さな世界の中に大きな可能性を見た気がした何気なくても大きな一品です。
◆伊勢海老の漬け
えっえぇ~・・・伊勢海老を漬けにしちゃうんだ・・・小市民には、なんという贅沢。。
と、思いましたが、流石ですね。
ネットリしている伊勢海老の刺身ですが、漬けにする事で更にコックリとさっぱり感までもプラスされて、伊勢海老が昇華されてました。
◆子持ち烏賊
◆穴子八幡巻き
この穴子と牛蒡の触感と言い味付けといい、これも美味しかったなぁ…
◆鮑と若布のジュレ掛け
大きな黒アワビですね、流石の柔らかさ!
◆白筍の木の芽味噌和え
これが一番好き!!と思った素晴らしい一品でした。
目の前の料理場に置かれた大きなすり鉢。
そこに大胆に木の芽をワサワサ入れ擂粉木棒でゴリゴリ。。そこに予め味を調えた自家製お味噌と白筍を投入して、しっかり優しく和えたものですが、
有名な京都の筍、中でも幻の筍と言われる白筍に若葉の緑が絡まり甘くて旨味タップリの筍和えにお洒落して供されました。
死ぬまでにもう一度食べたいわ。
◆(確か)グジの焼物
◆〆のご飯は、餅米のみの空豆炊き込み、香の物
◆苺と柑橘フルーツジュレ
◆わらび餅
記憶だけに頼っているので失念したお皿もあったかもしれませんが、
ザッと思いだしても10品以上は出てきましたね。
途中から、量を加減して頂き全て粗、完食です。
この後、21時過ぎの新幹線で帰京、
タクシーも頻繁に流しているので夜でしたら20分程度あれば余裕で京都駅まで行けました。
タクシーに乗っても後ろを振り返れば大将が目に入る、そんなおもてなしスピリットがあり、
この上ない満足感を頂き、ありがとうございました。