レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
2回
2020/06訪問 2023/06/19
緊急事態宣言も解除され、テレワークから通常勤務に戻った6月初旬の12時40分。
この店の前に行列がありません。
テレワークでも仕事ができるなら、これからもテレワークでっていう会社もけっこうあるとか。
通勤時間の負担が減るのはいいですが、美味いランチを会社のみんなでたわいもない話をしながら食べるという楽しみはなくなりますな。
そんな影響のせいで、2月に来たときはまだ長い行列があったこの時間でも行列なし状態だったのでしょう。
入ってみると、中で待っている人も一組だけで、手をアルコール消毒してからほどなくに席に案内してもらえました。
2人だったので、4人掛けの席に「向かい合わせにならないようにお座りください」。
ポークジンジャーは当然のことながら売り切れ。
ミックスフライも売り切れだったので、タスマニア産サーモンのムニエル焦がしバターとケッパーソース(1,300円)にしてみました。
「初めて来ました」という同行者は、ハンバーグと散々迷った挙句にメンチカツ(1,100円)を選択です。
まずはいつものスープ。
キャベツと人参の甘味を感じる素材の味の旨味を出したコンソメスープ。
そのスープを飲んでいる間に同行者のメンチカツがやってきました。
丸型メンチカツが3つ皿に乗っています。
「これは美味いです」との感想。
彼に食レポは無理ですな(;^_^A
サーモンのムニエルは運ばれてきた瞬間ににんにくと香草のいい香りがしてきました。
切り身のサイズもかなり大きめ。
刻んだトマトが散らされ、ブロッコリーとズッキーニのソテーが添えられています。
ナイフを入れると、皮目がパリッとして身はふっくら。
魚自体にも脂がのっていますが、さらに焦がしバターのソースがコクをサーモンの身に加えていました。
このソース、付け合わせの野菜につけても美味いんだよなぁ。
ポークジンジャーやハンバーグやポークカツなどの肉系ランチは、この店のメインの顔ですが、魚系ランチも全く負けていません。
秋になったらカキフライも出てくるし、やっぱり仕事に出てきてランチに行くのは格別です。
テレワークじゃ味わえません。
こういう店で美味いランチ食べてON・OFF切り替えて午後の仕事のエネルギーを充填させるっていうのも、仕事の効率や成果に目に見えない貢献をしてるんじゃないかと思うのは、食いしん坊の勝手な意見ですかね。
午前中に八丁堀方面で仕事をした後、事務所に戻るために京橋駅まで向かう途中でランチを済ませてしまおうとこの店に入りました。
夜はフレンチレストラン、しかし店の雰囲気はカジュアル。
ランチタイムだったせいか、フレンチの店だからと言って堅苦しい感じはありませんでした。
フロアスタッフは全員男性陣。
愛想のある対応ではないですけど、この人たちなら間違えはなさそうだなという安定的な接客スタイルでした。
ランチは、ハンバーグ、ポークジンジャー、海老フライ、カレー、ポークカツなど10種類ほど。
1,050円から1,300円程度のメニューが並んでいます。
初めて訪問した12月はその中から、カキフライのランチ(1,200円)。
注文するとお箸が運ばれてきました。
箸で食べる洋食なんですね。
こういう気取りのない店って好きです。
12時50分の時点で店内はほぼ満席に近い状態。
それもあってか、料理の提供には15分ほどの時間がかかりました。
きちんと作ってくれている証拠ですね。
15分ほどして、カップスープが運ばれてきました。
ニンジン、オニオン、キャベツ、セロリ、ベーコンなどが細かくカットされた野菜のたっぷり入ったコンソメスープ。
野菜の甘みが溶け出した旨味があるスープです。
続いて、カキフライとライスがやってきました。
カキフライは5粒、タルタルソースの上に乗って登場です。
添えてあるのは、キャベツの千切りにカイワレ、オニオンのスライス、にんじんの千切りをを乗せたサラダとポテトサラダ。
盛り付けもちょっと上品なところは、さすがフレンチの店という感じです。
カキフライの下に敷かれたタルタルソースはかなり分厚い層となっているので、たっぷりつけてまずはカキフライをパクリ。
これがとってもジューシー。
熱の通し方が上手、カキのジュースがちょうど旨味が活性化する程度に熱くなっています。
火傷するほどの熱々という熱さではなく、ちょうど食べやすい熱さでこの旨味を出すところは、シェフはなかなかの腕前と見ました。
タルタルソースがそこにさらにコクを加えてくれる役割で、これまた美味し。
ここまでまた食べに来るのはちとたいへんですけど、シーズン中にもう一回は食べたくなるカキフライでした。
付け合せのポテトサラダもまたクリーミーでいい味だしてます。
なかなか上品で上質な洋食ランチになっていました。
最初の訪問から1ヶ月後に再訪。
午後1時をちょっと過ぎた時間なのに店内には順番待ちのお客さんが8人もいました。
人気ありますねえ。
すでに2つほどのメニューは売り切れ。
今回は洋食の定番ハンバーグのランチを目玉焼き付き(1,100円)で注文です。
俵型にふっくら膨らんで、デミグラスソースをたっぷりかけられ、目玉焼きを乗せたハンバーグが、マッシュポテトとサラダとスパゲティを従えて登場してきました。
カットすると肉汁がジワジワ流れ出てくるのが見えてきます。
丁寧に肉が挽かれたしっとり系のハンバーグ。
火はしっかり通ったタイプ。
表面はカリッとした焼き加減が残り中はしっとりとした肉の旨味ですね。
3度目はエビフライのランチ(1,100円)。
3本のエビフライがそそり立ってます。
七條やヒロと同じ感じのビジュアル。
一本が20センチぐらいある立派な海老です。
ナイフとフォークはつかないので、箸でつまんでガブリといくと果たして海老はプリプリ。
甘味のある上品な海老。
女性の方は遠慮なくナイフとフォークをもらった方がいいと思います。
4度目はカツカレー(1,200円)です。
カツカレーだからといってもご飯の上に乗るトンカツはなかなか立派なサイズ。
厚みだって1センチ以上あるし、ジューシーで柔らかです。
カレーは欧風カレー。
上品な作り。
辛さはたいしたことありませんが、深みのある丁寧な作りを感じることができるカレーです。
トロトロに煮込まれた牛肉が入っていました。
このカレーがカレーポットに口切の量入っています。
だから、ご飯にもカツにもたっぷりかけてもカレールーが足りなくなるなんていうことがないのが嬉しいですね。
5度目にしてようやくもち豚のジンジャー(1,100円)。
ポークソテーのジンジャーソースですね。
このメニューは売り切れるのが早いんです。
12時半に行っても売り切れだったこともあり、これまで4回ともすべて売り切れだったのです。
食べてみると、そりゃ人気があるのも分かります。
豚肉は200グラムぐらいあるでしょうか、2センチぐらいの厚みがある立派な豚肉。
しかしナイフがサクッと入る柔らかさ。
食べてももちろん柔らかいのですが、弾力もまた適度。
脂身には甘味、肉には旨味。
自分的には、横浜の津久志亭、大森の入舟とともに、3大ポークソテーに認定したい気分。
それになんといってもジンジャーソース。
このソースをまとった豚肉をいつまでも口の中で噛んでいたい旨さ。
付け合せはキャベツの千切りではなく、もやしやピーマンやニラの野菜炒めなんですが、このソースならこの野菜炒めがピッタリ。
ご飯をもう一杯丼でもらって、このソースと野菜炒めをご飯の上にぶっかけて食べたい衝動に駆られます。
個々のランチは、いつも丁寧な作りを実感。
入ってすぐのレジ横のカウンターには、この店を紹介する雑誌がページを開いて置かれています。
値段は1,000円超えですけど、近所にあったら、給料日の後には毎月ランチに来たくなる店です。
ディナーは気取らずリーズナブル。
ブリフィックスのコースで5,880円。
でもこのコースがボリュームたっぷりで、かつランチ以上の上質感。
ブリフィクスコースでも、アミューズと前菜には温かいものと冷たいものが2種、魚料理と肉料理が一品ずつ、デザート、飲み物とお菓子が提供されます。
冷たい前菜の中には、この店オリジナルのウニとコンソメのジュレがあるのですが、これが美味い!
どう美味いかは一度食べていて実感していただきたい、この店のオリジナルな味です。
温かい前菜にいただいた「ズワイ蟹と小柱のパスティア」はモロッコ料理のブリックの中身を蟹と小柱にしたもの。
蟹のエキスがとんでもなく濃厚です。
天使の海老を使ったフライも温かい前菜にあるのですが、海老の甘味はランチ以上。
ランチに天使の海老を出したら「お店がつぶれちゃいます」とのことで、これはディナーならでは、それもメインじゃなくて前菜なんてところがこの店の実力です。
この日の魚料理は真鯛のソテーのバジルソース。
鯛はホクホクで、ソースの香りがとっても食欲をそそります。
肉料理でいただいた、牛のイチボ肉の赤ワイン煮込みは、まだこんな大きさの肉を出すかというくらい堂々たるサイズ。
肉の柔らかさはトロトロ、ソースは「高級なワインなんか使ってないんですけど、はちみつを加えてますからワインの風味に深みが出てるかもしれませんね」とのこと。
残ったソースは、パンにつけてきれいにお掃除させていただきました。
もう一品の子羊のソテーには下にクスクスが敷かれ、ちょっと和を感じるソース。
骨から外して食べやすいサイズで提供される子羊は、臭みもなくもちろん柔らかでジューシーです。
デザートには、冬場ならヌガーグラッセがあります。
これが意外にあっさり味で美味いのです。
イチゴのタルトには上に大粒の苺とラズベリーとブルーベリーがあふれるように乗ってました。
それにこのタルトには、チョコレートを振り掛けたバニラアイスまで大盤振る舞いサービス。
この他に、アミューズには4種、飲み物と一緒に小菓子が5種!
食前酒2種にグラスワインを2人で3杯飲んで、16,600円の勘定は誰がどう見ても文句ないCPではないかと思います。
ランチのときは戦場のようなスタッフの方もディナーのときはゆったり。
料理の説明も丁寧にしてくれるし、こちらの感想を聞いてさらにいろいろお話もしてくれました。
ディナーの写真が一部しかないのが残念。
お店の方は撮影許可をくれたのですが、どうも他のお客さんからシャッターの音がうるさいとクレームがあったようなので自粛しました。
ディナーの写真を撮りたい人はシャッター音なしで写しましょうね。
2位
1回
2014/10訪問 2016/05/05
この日はなんだか洋食気分。
たまたまマイレビュアーさんから、近くまで来ているのでどっかに連れて行けとご要請。
そんなら、そちらがレビューしたこの店に行ってみたいからそこならいいよということでやってきました。
小田急線代々木八幡の駅から、デング熱で有名になった代々木公園の方向にちょっと歩いて路地を入ったところ。
街に馴染んだ洋食屋さんの外見です。
19時少し前に入ると、6つ並ぶテーブル席のうち4つには「予約席」の札。
ちょっと前に電話しておいてよかったかも。
実際、我々が入って20分もしないうちに席は埋まり、入れ替わりで後からもお客さんがやってきます。
親子で食事を楽しむ人、お出かけ帰りのご夫婦、仕事が終わった後で食事をする人、ご近所に住んでいると思われる箸を器用に使う外人さん、ほとんどのお客さんは地元の方のようで、ママさんも「お久しぶりです」とか、「今日もありがとうございます」とか気さくに声をかけていらっしゃいます。
気取らないアットホームなお店ですね。
メニューは王道の洋食メニューが中心。
それにお酒もビール、ワイン、シャンパン、ハイボール、日本酒、焼酎などが置いてあります。
食事がメインの方が多いですが、こちらは洋食で飲む気が満々。
前菜に、ナスとトマトのグラタン(800円)、豚肉のリエット(値段失念)をいただいてビールで乾杯です。
茄子とトマトをスライスしてゴーダチーズをかけたグラタンは、あまり余分な味付けをしないで素材の味で食べさせるもの。
チーズの塩気がビールに合います。
この店のリエットはわりとしっかり固めたタイプで、バケットに乗せてもそのまま食べても豚肉の甘味とコクがでてこれまたビールの優秀なお供です。
ビールの後は、マイレビュアーさんはシードル。
こちらは日本酒(麒麟山)。
シードルがなかなかフルーティで美味いです。
日本酒用のグラスが江戸切子できれいですね。
ハンバーグステーキ(1,200円)、カニクリームコロッケ(1,800円)、ポークソテー(1,300円)をアテに杯を追加。
ハンバーグはしっとりしてます。
丁寧に肉をこねてありますね。
肉汁はそれほどでもないですが、旨味がしっかりつまった感じのハンバーグ。
カニクリームコロッケは、「おにぎりみたいな形がうちのやり方なんですよ」とママさん。
切るとカニの香りがフワッと立ち昇ります。
カニの身がこれでもかと入ってますね。
カニの甘味とソースの塩気のバランスがよく、口の中がカニの風味で一杯になるくらいカニの味を楽しめました。
ポークソテーの肉は1センチ以上の厚みのあるモノ。
ロース肉ですが、脂身はかなり丁寧に取ってあります。
和風の醤油ベースのソースは肉の甘味を重視した程度のバランス感のいいソース。
ザクッとした歯応えが楽しめる程度の柔らかさのある肉は、ご飯が欲しくなる味でした。
実際、この店の料理はご飯に合うように作っているそうで、それが地元の方に支持されている理由の一つでもあるのでしょう。
でも他の席の人が食べていたナポリタンも美味しそうだったなあ。
でもナポリタンは夜だけのようですね。
ランチメニューは4種類ほどに限定されています。
この日は、ハンバーグ、サーロインステーキ、ポークカツレツ、目鯛のソテーの4種。
目鯛にしようと思ったら、「あいすいません、今日は目鯛が真鯛に代わりました」とのこと。
いえいえ、それはかえってラッキーかもと、真鯛のソテーにしてみました。
ランチにはサラダとご飯と味噌汁が付きます。
サラダはゆで卵をつぶしたものが乗り、程よい酸味のドレッシングがかかっています。
ちょっとしたひと手間を感じますね。
味噌汁がよく出汁が効いて美味い。
ご飯とみそ汁に合う洋食というのがこの店のコンセプトですが、味噌汁のレベルがまず高いのです。
さて「真鯛のソテー」。
わりと厚めの切り身ですね。
ナイフがスッと入って湯気がふわりと上ります。
おっと、上品な白身の味。
そしてふっくら。
最後までパサつき感など感じないふんわりした程よい水分を含んだ白身。
この焼き加減はさすがプロですねえ。
和風のソースはこの白身にも付け合せの野菜にもよく合います。
1時半を過ぎてもご常連さんたちでほぼ満席に近いという理由がよくわかります。
こういう店が近くにあったら昼も夜も通いますよ~。
3位
1回
2014/06訪問 2016/05/05
四ツ谷の有名店が揚物専門店になる前には何度か行ったことがあります。
その時は揚物やハンバーグよりも、ビーフバターを食べるのが好きだったのです。
四ツ谷の店からそのメニューが消えてしまったのをたいへん残念に思っていたら、マイレビュアーさんたちがこちらで復活していることを教えてくれました。
ということで仕事で近くに行った際には何度か行ってます。
カウンター6席の小さな店。
ご主人と奥様?のお二人で切り盛りされてます。
ランチタイムはいつも満席。
1時を過ぎても外で順番を待つお客さんの姿があります。
さて、久しぶりのビーフバター。
メニューでは「バターのビーフ」(940円)という名前で出ています。
薄切りになった牛肉と玉ねぎが、醤油ベースのバターたっぷりのソースでソテーされています。
バターのコクがしっかり効いたこのソースがくせになりそう。
ややジャンキーで、体の中にバターの脂が沈殿していくのが実感できる味。
肉にソースをたっぷりつけてご飯の上でバウンドさせ、ご飯にしっかりソースの味をつけるとご飯もまた旨さ倍増。
ワシワシと箸が進んでしまいます。
これ、いつも思うのですが、肉を食べ終わった後にお皿に残るソースがいつももったいない。
誰も見てなければ、お皿のソースを全部舐めてしまいたいくらい。
ビーフバターにしてもビーフトマトにしても、これを丼にしたら、ソースも残さず全部食べられるのになと思ってしまいます。
バターのビーフと共にかつて好きだったのは、しょうがのビーフ(940円)。
バターのビーフがしっかりしたコクに対して、しょうがのビーフはさっぱり味。
寒い時にはコクのあるバター、暑いときにはさっぱり系のしょうがと季節によって使い分けできそうな味の違いがあります。
別に日にはカキのバター焼き(1,000円)。
3月までの期間限定メニュー。
中くらいのサイズにカキに粉をまぶしてバターでソテーしてあります。
付け合わせはキャベツの千切りとポテトサラダ。
それに小さなベーコンが一枚。
カキはちょっと火を入れ過ぎの感はあるのですが、このバターのソースが美味いです。
ちょっと醤油も入っているようですね。
バターと醤油と牡蠣の旨味が混然一体になって、このソースはそのままご飯にかけて食べたいくらいです。
これも丼にしたら最高なのに。
ポークソテー(940円)もいただいてみました。
あまり大きな肉でも厚みのある肉でもないですが、ご主人はロース肉に粉をはたいてフライパンに投入。
じっくり火を通したらデミグラスソースをたっぷりかけて出してくれました。
ザクッとした歯ごたえ、肉質はごく普通ですが、ソースがいい味を出しているのか、ご飯との相性がいいソテーです。
そのデミグラスソースを使ったビーフ版が、デミグラスのビーフ(980円)。
牛肉のバター炒めにデミグラスソースをたっぷりまぶしたもの。
かなりのこってり感。
ワシワシとご飯が進む旨さ。
バターのビーフとはまた一味違う癖になる味でした。
デミグラスソースはもちろんハンバーグにも使われます。
そういえば、ハンバーグはこの店の名物。
そのデミグラスソースがかかったハンバーグをカレーに乗せたバーグカレー(1,050円)も食べてみました。
このハンバーグ、切ると肉汁が溢れてきます。
その肉汁は下に敷かれたご飯の上に。
そうすると、その部分は見事な肉汁ご飯となります。
カレーとデミグラスソースと肉汁の3つの味が楽しめるという訳。
そしてハンバーグ。
ご主人が以前にいらした店でもハンバーグは食べたことはあるのですが、実はその時はそれほど美味しいと思えなかったのです。
独立されたご主人のハンバーグは明らかに進化してました。
このハンバーグはなかなかに美味いです。
後日、ハンバーグ目玉焼き添え(920円)をいただいたときもそのことを実感。
この時も切ると中から肉汁が飛び出してきました。
ハンバーグ自体にも甘みと旨味がしっかり。
独立後のご主人の努力がうかがえます。
以上のようにこれまでいろいろといただきましたが、どのメニューも気取らない、ご飯に合う洋食という感じですね。
独立して頑張ってこられたご主人と、支えてこられた奥様に心より敬意を表したいと思います。
ご馳走さまでした。
4位
1回
2014/05訪問 2016/05/05
東工大がある大岡山。
そこで、全然理工系とは関係ないセミナーが2日間あったので、両日ともランチに来てしまいました。
初日に食べたランチが美味かったのでつい連続してしまったのです。
そんなに間口の広い店ではありません。
やや細長い造り。
マスターと奥様のお二人で切り盛りしています。
地元で長く営業している様子が窺える店内。
気取ったところはなく、地元の方をいつでも受け入れてくれそうな庶民的雰囲気を感じる洋食店です。
さて初日はランチメニューの中から、ハーブ豚のソテージンジャーソース。
サラダとドリンクがついて1,380円のセットです。
ご主人は豚肉を取り出してから、すじ切のために包丁をなん箇所か入れ、塩こしょうしてフライパンでソテーしてくれました。
一人でも、「テーブル席にどうぞ」と言っていただいたのですが、カウンター席の方がこうしたご主人のお仕事ぶりが見られるのでより料理に期待感が高まります。
ほどなく「お待ちどうさまでした」と運ばれてきたポークソテーは、大きさで言えば150グラムぐらいでしょうか。
1.5センチぐらいの厚み。
ジンジャーのいい香りがするソースがかかってます。
切ってみると中がほんのりピンクが残った焼き加減。
肉がなかなか柔らかいですね。
ご主人は、「柔らかいのはハーブ豚だからでしょう」とご謙遜ですが、もちろん素材の良さもそうでしょうけど、この焼き具合も柔らかさを出すためにはけっこう重要だと思います。
焼き具合もちょうどいいですよ、と言うと、「そうですか、ありがとうございます」とご主人はあくまで謙虚でした。
ソースはちょっと甘味がありながらも生姜のおかげでさっぱり爽やか感のあるソース。
肉にたっぷりつけて、ご飯にバウンドさせて食べると、ご飯にもソースの味が染み込んでこれまた美味しです。
つけ合わせは、人参、ブロッコリー、いんげん、ポテトサラダ。
この野菜もちゃんと下処理されていて手抜き感がないところがさすがです。
ドリンクに注文した紅茶も、ちゃんと茶葉を使って淹れてくれる香りのいいものでした。
次の日にもランチを食べに来てしまったのは、初日に隣の方が食べていたハヤシライスがとても美味しそうに見えたからです。
ハヤシライスを仕上げてくれたのは奥様。
寝かせてある鍋からハヤシソースを小鍋に移して温め、ご飯にかけて出していただきました。
牛肉と玉ねぎのシンプルな具材。
サワークリームがかかってます。
牛肉はあまり煮こまないタイプで、ザックリした歯ごたえを楽しむもの。
玉ねぎの甘味もでてます。
このハヤシソース、私にはかなり濃厚で旨味たっぷりに感じたんですが、「あっさりしていると仰るお客さんもけっこういるんですよ」と奥様。
「うちは粉をあまり炒めないのでそう感じられるのかもしれないですね」とご主人。
「炒めると苦味が出てしまうので、あまり炒めないのです」ということでした。
コクはあるんですけど確かに苦味はなく、旨味と甘味のハヤシライスでした。
サラダとドリンクが付いて1,600円というところがちょっとお高めですが、林さんのハヤシライスは十分満足感ありでした。
ご主人と奥様の誠実なお人柄とお仕事ぶりが伝わってくる店。
地元にしっかり馴染んだこういう店がある街はうらやましいです。
5位
1回
2014/10訪問 2016/05/05
マイレビュアーさんも多く住む練馬で仕事。
なのでランチはマイレビュアーさんの評価が高いこの店です。
10月は、ちょうど牡蠣フライの季節が始まったところですからね。
活牡蠣フライ4個のランチ(1,000円)と5個のランチ(1,200円)にもたいへん心惹かれたのですが、もう一品食べてみたかったので、今回は活牡蠣フライ2個と海老クリームコロッケのタルタルソースのランチ(950円)。
注文が通ると、マスターがすぐさま衣をつけてフライを揚げ始めました。
フライを揚げる間にまずサラダとコーンクリームスープが供されます。
スープは滑らかでコーンの甘味があってなかなか美味しいです。
すでに混雑時のピークを過ぎていたので、料理の提供も早く、5分しないくらいで揚げたての牡蠣フライと海老クリームコロッケが目の前に並びました。
ナイフもフォークも用意してくれるのですが、お箸もあるところがこの店のうれしいところ。
こういうフライもののランチは、個人的には箸の方がずっと食べやすいです(笑)
早速、牡蠣フライにタルタルソースをつけてガブリ。
揚げたてなので中は牡蠣は熱々です。
一口で食べたら口の中が大やけどになることは間違えなし。
半分ずつ食べることをお勧めします。
牡蠣は磯臭さがありませんね。
でも旨味はちゃんとある。
きっと下処理を丁寧にやっていらっしゃるのでしょう。
下処理が不十分だと磯臭さが残ってしまいますからね。
まあ、そのクセがある方がいいという方には向かないかもしれませんが、上品な揚がり加減牡蠣フライになっていました。
海老クリームコロッケも中は熱々。
海老は形を留めず、ベシャメルソースの中に溶け込んでいるスタイル。
姿は見えなくとも、海老の風味はしっかりしてコクがあります。
ソースも滑らかでこれも手をかけて丁寧に作られているのが伝わるクリームコロッケ。
願わくは1,150円にしてもいいので、牡蠣フライ3個とクリームコロッケのランチもあると良かったかな。
お腹は十分いっぱいになったのですが、もう一つぐらい牡蠣フライが食べたくなるような美味しさのランチでした。
こういう正統派洋食の店がすぐ近くにあるところにお住いのマイレビュアーさんたちがうらやましいです(^^ゞ
6位
1回
2014/10訪問 2016/05/05
開店は11時45分だそうですが、その時間には客席の6割が埋まっていました。
その後もお客さんは次々とやってきて、12時には店内満席。
テーブル席10席、カウンター6席の小さなお店ですが、地元のみなさんの支持の高さが伺えます。
BGMにはオールディーズやジャズの名曲たち。
落ち着いた昭和の洋食店の内装。
一人なので、「カウンター席にどうぞ、奥から2つ目の席へどうぞ」と奥さんに案内されました。
この席は調理をするご主人のちょうど目の前。
次々と料理が出来上がる様子を目の当たりにすることができます。
ハンバーグの表面に焼き色をつけたらオーブンに投入する様子。
サーモンフライにはパン粉をつけてフライパンに油を多めにして「焼く」ようにしてフライにしていく様子。
小鍋でデミグラスソースやトマトソースやクリームソースを作り分けていく様子。
休む間もなく次々を作業をこなすご主人の手際の良さが分かります。
自分のオーダーは、うす切りポークソテージンジャーソース(750円)。
ランチはソースを変えたハンバーグ以外は2種類のみのようですね。
ある程度絞らないと、ご主人のあの手際の良さをもってしても注文がこなしきれないかもしれません。
だって、作り方が一つ一つ丁寧ですからね。
その丁寧さは、料理の前に提供されるオニオンスープを一口飲めば直ちに理解することができます。
甘い!
とても甘味のあるふくよかな味のオニオンスープ。
これだけで料理への期待が膨らむようなスープです。
うす切りポークソテージンジャーソースは、要はポークジンジャー。
うす切りのロース肉をフライパンで炒め、ジンジャーソースを絡めます。
このジンジャーソースを絡めた瞬間、周囲に生姜のいい香りが立ち込めました。
香りも期待感を高めます。
サッと炒めると皿に盛られた一品がやってきました。
玉ねぎの薄切りと生姜の入ったソースがしっかりかかった薄切り肉。
ナイフで切って食べると、ウマっ!
生姜の刺激と共に甘味のあるさっぱりした和風ソースは肉との相性がピッタリ。
肉の下には温野菜が敷いてあり、その野菜を肉で巻いて食べるのもまた良しです。
2度目の訪問時はハンバーグのチーズデミグラスソース。
注文を受けたご主人が、ハンバーグの種をパンパンパンと音をさせながら空気抜きをして表面を焼き、オーブンに投入しました。
その間にスープが登場。
今回のスープはわかめと胡麻のスープ。
これまたほんわかした旨味で美味しいですな。
さてハンバーグ。
けっこうデカっ!
200グラムぐらいかな? 茹でた人参、トマト、レタスにパスタが添えてあります。
ハンバーグを切るとジワリと肉汁が沁み出しました。
肉と玉ねぎだけみたいですね。
肉の甘味があって、ジューシー。
丁寧に漉されて安定感のあるデミグラスソースがまた美味いです。
この味と丁寧な手づくりで750円はCP高し。
でもその分水はセルフサービスですから、自分でグラスを取って水を入れましょう。
7位
1回
2014/05訪問 2016/05/05
数多くのレビュアーさんがすでにご訪問のこの店。
ガッツリ洋食の店としてずっとBMしていましたので、池袋での仕事の際に訪問してみました。
ロサ会館の1階、扉を開けると厨房を囲むようにカウンター席があります。
12時3分過ぎでほぼ満席でしたが、客さばきを取り仕切るおかあさんが、「こちらが空いてますよ」と座る席を案内してくれました。
その席に座らせてもらって、何はなくとも当初の目的である「ポークソテー」(1,200円)を注文です。
ランチ時なので、ほとんどの方のご注文は日替わりランチかオムライスに集中していました。
その比率は、4.5対4.5とほぼ互角。
残りの一割の人が、ポークソテーだったりポークの生姜焼きだったりハンバーグだったりを注文しています。
あの2つはご常連さんのランチの定番メニューなのでしょうね。
この2つは提供も早いです。
ポークソテーは後からのランチとオムライスの注文に次々と追い抜かれて、10分ちょっとで「はい、ポークソテーです」。
鉄板に乗った豚肉はその厚みがすごいこと。
2センチぐらいはあるでしょうか。
そりゃ火を通すのにちょっとかかりますから、時間がかかるのも分かります。
早速切って、マッシュルームの入ったデミグラスソースをしっかり付けてパクリ。
ザクッとした歯応えですが肉はけっこう柔らかいです。
脂身部分には甘味があり、豚肉の旨味も残ってます。
この厚みのなせる味という感じ。
それにしてもこりゃボリュームがありますな。
つけ合わせのミックスベジタブルは冷凍ものですが、肉を食べるにはいい箸休め。
しっかり噛んで、肉の旨味を味わいつつ完食させていただきました。
2度目の訪問時にいただいたのは、ハンバーグ。
日替わりランチが終わると、ハンバーグは通常1,000円のところが自動的に800円に値下げされるのです。
なので、この日は800円で食べさせていただきました。
150グラムのハンバーグは、フライパンで表面を焼いた後にオーブンで熱を通すのだろうと思います。
肉は柔らかめで、肉汁はそれほどではありませんが旨味を感じるハンバーグ。
やや酸味のあるデミグラスソースもたっぷりかかっています。
セルクルできれいに丸く焼かれた目玉焼きも付いてます。
これで800円になるのはうれしいサービスでした。
3度目は、海老フライ&帆立フライ(1,500円)。
海老フライが2本に帆立フライが2個で提供されます。
帆立フライにナイフを入れるとサクッとザクッの中間ぐらいのいい音。
粗めのパン粉でサクサクに揚がってます。
帆立は中がレア。でも暖かいので熱は通っています。
甘味があって中はしっとりでした。
海老フライは長さ20センチほどの大物。
これまた甘い。
プリプリ感もあって尻尾までカリカリと全部いただいてしましました。
タルタルソースもいい感じ。
これで1,500円はけして高いと思いません。
4度目のある日、1時20分に伺うとランチの最後の一つが残っていました。
この日はポークカツレツに春巻き、750円です。
ポークカツレツは、ポークソテーに比べると肉の厚みは半分ぐらい。
揚げてあるというより衣をつけて焼いてある感じ。
デミグラスソースがかかっていて肉は柔らか。
ソースがかかっているから嫌いという方もいらっしゃいますが、個人的にはこういうタイプもOKです。
どの料理も洋食屋さんの基本の味という感じ。
老舗の実力を感じさせていただきました。
8位
1回
2014/05訪問 2016/05/05
【再訪2014.05】
2月にアップした拙文レビューをご覧いただいたマイレビュアーさんから中井散策のリクエストをいただきました。
なので、天気のいい某日にさらにお二人を加えて4人でツアー決行。
スタートをこの店にしました。
ボリュームがあるのと、これから半日歩くのでアルコールはなし。
素直にエネルギー補給だけ。
11時半に店の前に行くと、ご主人がどうぞ入れますよ~と声をかけてくれて、カウンター席に我々を入れてくれました。
奥の座敷ではご常連さんが昼からの宴会を始めていらっしゃいますね。
相変わらず地元の方に信頼されている証でしょう。
4番のセットと赤塚先生いちおしセットの2種に分かれて注文。
4番のセットは、大エビフライ、カニクリームコロッケ、ハンバーグの豪華3点盛りで1,000円。
私の方は、串カツに和風ハンバーグの赤塚先生いちおしセット(850円)。
赤塚不二夫氏が好んで注文していたというセットです。
写真撮影をして早速実食。
和風ハンバーグはしっかり火の通ったもの。
大根おろしにしょうゆベースの和風だれをかけていただきます。
このタレには酢も入ってるかな、にんにくもありそうな、さっぱりしつつもちょっと刺激的なタレでした。
串カツはこれでビール飲んだら間違えないというやや大ぶりの揚げ物。
さて、これを食べているとご主人が、「すいません間違えて揚げちゃったんで食べてください」とカニクリームコロッケを2つ我々の前に出してくれました。
なんとうれしい間違え(笑)
ただでさえボリュームがあるところに、トロリとしたベシャメルソースのカニクリームコロッケをいただいてもう満腹そのもの。
みなさん「これでいいのだ」とご満足頂き、最初の探索地であるフジオプロの建物へと向かったのでした。
【最初のレビュー2014.02】
中井は赤塚不二夫氏が長く住んだ町。
自らのマンガの中でもこの界隈の店をよく登場させていました。
この店もその一つ。
店内にはそのシーンのページがコピーされてメニューと一緒に置いてあります。
赤塚不二夫氏も何度もこの店を訪れたようで、好んで食べたという「いちおしセット」というメニューも貼ってありました。
うなぎの寝床のようなカウンター席に座り、まずはビールを注文。
数あるメニューの中から今回選んだのはハンバーグとカキフライのセット(950円)。
「はい、少々お待ちくださいませ」と愛想よく答えるご主人の言葉とともに、ビールが目の前にやってきました。
小皿に乗ったきゅうりの漬物がサービス。
ちびちびとグラスを傾けながら出来上がりを待つことにします。
待っている間にメニューを見ると、プラス200円で一品追加のサービスもあるとの記載。
そういえば、大魔神様のレビューでも見たなと思いだします。
お腹に余裕があれば追加してもいいでしょうけど、今回はそのままにしておいてよかったと思えたのは、「お待ちどうさまでございました」と目の前にお皿が置かれたときのこと。
デミグラスソースたっぷりのハンバーグに、大粒のカキフライが3個、野菜と共にお皿一杯に乗っています。
ビールも飲んでいるので今回はこれで十分。
ご飯は半分にしてもらいました。
ハンバーグはなかなか肉々しい食感。
ジューシーさには欠けますが、肉の旨味を感じることができるハンバーグ。
デミグラスソースが比較的あっさり系なので、肉の旨味をより感じることができます。
カキフライは旨味が活性化するちょうどいい揚がり具合。
こちらはジューシー。
タルタルソースではなくマヨネーズなのは残念ですが、それはそれでなかなか美味しいカキフライ。
2度目は、焼肉風味焼き&白身魚フライ&ジャンボエビフライのセット(980円)。
にんにくの効いた焼肉風味焼はご飯が進む味付け。
ジャンボエビフライは確かにジャンボサイズ。
やや大味ですが迫力があります。
サクサクの白身魚フライには、特製のバーベキューソースがよく合います。
街の気楽な洋食屋さんは、全く気取らない料理でお客さんのお腹を満たしてくれます。
勘定の時には、誰に対しても、「毎度ありがとうございました。またよろしくお願いします」と丁寧なあいさつ。
これでいいのだ!という店でした。
ちなみにやはりマンガの中で描かれていた「ツツイサウンド」は、「ツツイデンキ」という店名で今でも近くで健在です。
9位
1回
2014/10訪問 2016/05/05
ある日曜日、午後からこの近くで仕事だったので、先に腹ごしらえをと思って11時半頃に来店しました。
カウンター席にはまだ誰もお客さんがいなかったのですが、奥の席からはにぎやかな声が聞こえます。
その中から厨房に戻ってこられたご主人によれば、「今日は地元商店街の消防隊の訓練の日でね。終わった後にみんなで一息入れてたんですよ。訓練たって、ホースが破れてないかとかそんな点検が主なんですけどね」とのこと。
ご主人は、地元商店街の消防隊長さんなのだそうです。
地元の皆さんからの信頼も集めるご主人は、この神楽坂で長く商売をされてきた方。
前の店が立ち退きで閉店した後、この場所に移って商売を再開され、長年続けてきた「継ぎ足しカレー」で有名な店。
いったん閉店したことで途切れたカレーは、2011年から再び作られ始めて以後継ぎ足されていると、カウンター席の前にあったメニューの中に紹介されていました。
肉は豚の肩ロースのみを使い、たくさんの野菜や果物を使ってとろみを出した「体にいいカレー」なのだそうです。
今回は、そのカレーがかかったオムライスカレー(1,000円)をオーダー。
奥様がフライパンを振って作ってくれました。
チキンライスを薄焼き卵でくるんだオムライスに件のカレーがかかっています。
チキンライスは胡椒が効いてピリッと締まった味。
卵がチキンライスの味をマイルドに包みます。
カレーは果物と野菜の甘味がよく出ている一方でスパイス感も程々。
深みとコクがあって「手づくり」という説明が本当であることを感じさせてくれます。
2度目の訪問時は、トレドライス(920円)。
創業以来のメニューの一つだそうです。
要するに他人丼。
一口大のロース肉と玉ねぎ、しめじを玉子でとじたものが丼ではなく深めのお皿に盛られたご飯の上に乗っています。
味の方は想像通り。
甘辛くて、玉子がトロリと半熟で、ややジャンキーで、1972年の創業以来ずっと支持され続けているのが分かる味でした。
玉ねぎ、人参、さつま芋が入った豚汁に漬物のセット。
豚汁がよく出汁が出ていて美味いです。
3度目はナポリタン(780円)。
カレーとトレドライスとこのナポリタンの3つが開店当時からのメニュー。
開店時はその3種だけだったのだそうです。
ベーコンやハムではなく、豚肉を使うところがこの店の特長。
ピーマン、パプリカ、玉ねぎ、しめじに豚肉。
ケチャップ味が昔懐かしさを誘う味です。
粉チーズを真冬の雪山のようにふりかけて、いただきます。
特別な味ではないんですけど、70年代の喫茶店によくあった味をベースに旨味を強くしたよう。
口の中で70年代ロックがかかりそうな味がしています。
神楽坂も再開発が所々で行われて店の入れ替わりもずいぶんありますが、ご主人は昔からの店のことももちろんご存知。
現在のこの店が入る某大学ビルの敷地にあった巴有吾有という珈琲店のこともご存知でした。
「あのご主人は土地のことでいろいろ心労があって亡くなったんだよね」
その噂は聞いてはいたのですが、そうかやっぱりと心の中で涙。
でもこの店はこれからも長くカレーが継ぎ足されることを願って、たまに来てみようと思ってます。
10位
1回
2014/03訪問 2016/05/05
キッチン南海は、高校・大学の頃早稲田店(当時は「ヤング南海」という店名でした)にずいぶんお世話になりました。
神保町のキッチン南海で修行された方が、独立して各地でキッチン南海を展開されている店の一つがここ。
マイレビュアーさんも多数ご来店です。
カウンター5席、4人掛けテーブル席が2つの小さなお店。
ご主人と奥様のお二人で切り盛りしています。
「食券を買ってくださいね」と奥さん。
振り返れば小さな券売機があります。
今回は季節限定のカキフライ+しょうが焼きライス(700円)。
せっかくだからプラスメニューでカキフライを2個追加(250円)してしまいました。
先客は2名。
ご主人は注文の順に料理を作ります。
待つこと10分少々。
「プラスのカキフライです」とまずはカキフライ2個が登場。
続けて、「ご飯です」、「カキフライとしょうが焼きです」、そして最後に「スープです」となって、全員集合。
この店は目玉焼きが必ずついてくるので、「カキフライとしょうが焼き」に添えられた山のようなキャベツの千切りの頂上に、目玉焼きが重しがわりに乗せられています。
ビジュアル的にかなりの迫力。
ご飯も学生さん向け仕様の多めの盛られ方です。
カキフライは衣がサクサク、ちょっと揚げ過ぎかな。
衣に気持ち焦げ臭さが残り、牡蠣に火が通りすぎている感じはします。
しょうが焼きは、豚もも肉と玉ねぎを生姜を利かせた醤油味で炒めたもの。
この味付けはご飯が進みます。
目玉焼きはご飯に乗せて、黄身にちょっと穴をあけて醤油を垂らしていただきました。
この食べ方だと、皿より丼の方がよかったかな。
キャベツは、野菜不足も解消できそうなくらい山盛り。
テーブル備え付けのマヨネーズかドレッシングはたまたソースなど好みのものでいただきましょう。
2度目の訪問時はこの店の名物のカツカレー(700円)。
真黒な色は南海の多くの店で共通する色合い。
小皿にうず高く盛られたキャベツの千切りが出てきますので、途中にキャベツで口の中をリフレッシュしながらいただきましょう。
キャベツにはマヨネーズかドレッシングをかけて適当に味の違いを楽しむのもいいでしょう。
とは言え、色の割にはあっさり目のカレー。
コクは程々にありますが、スパイス感はそれほど強くない食べやすい中辛のカレーだと思います。
目玉焼きも付いてますから、途中で黄身をからめて味を変えるとまた別の味わいがあって面白いです。
カレーは、クリームコロッケカレー(700円)も食べましたが、コロッケの中のクリームがカレーをまろやかにしてくれますね。
またある時は、ヒラメフライにしょうが焼きの定食(750円)。
ヒラメフライが大きいです。
濃い味のしょうが焼きに対して、白身魚のさっぱりしたフライ。
味の変化が楽しめて面白いです。
どの品もともかくボリューム感はすごいです。
学生の頃だったら楽々食べられたでしょうが、今となってはひたすら満腹になれる量。
これが楽々食べられるマイレビュアーさんたちはまだまだお若いです(笑)。
今年は、期間中に行った街の洋食屋さんだけで10軒選んでみました。
牡蠣フライシーズンがまだ続くので、この中の店でまた牡蠣フライを食べたいと思います。