kanamilkさんが投稿した神田まつや 本店(東京/淡路町)の口コミ詳細

呑兵衛年寄りの呑み喰らい放浪記

メッセージを送る

kanamilk (60代後半・男性・東京都) 認証済

この口コミは、kanamilkさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

神田まつや 本店淡路町、小川町、新御茶ノ水/そば

1

  • 夜の点数:4.7

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 3.6
  • 昼の点数:4.7

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 3.6
1回目

2015/09 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク3.6
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人
  • 昼の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク3.6
    ~¥999
    / 1人

【再訪】蕎麦屋さんとはこういうものというお手本

【再訪 2015.09】
ちょっと前ですが、名古屋から上京してきたマイレビュアーさんと、昼間酒やりましょうかとこちらにやってきました。
この店は初めてというマイレビュアーさんは、約束の時間の前から店の前でスタンバイ。
運良く行列もなかったので、早速向かって右側の扉から入店すると、「いらっしゃい~」といつもの声。
2人を告げると帳場の前の一番奥の席に案内してくれました。
もちろん相席です。

先に座っていらした方は、一目でご常連さんと分かる方。
軽く会釈をして座らせていただき、ビールと「鳥わさ」と注文すると、「申し訳ありません鳥わさはちょっと」と申し訳なさそうな反応。
鳥わさは都の指導で出せなくなったのだそうです。 残念。
それでもこの店の定番の肴は、他にもいつも魅力的なものばかり。
親子煮、焼鳥(タレ)、にしん棒煮、いたわさと注文して、酒も日本酒の冷やに変更。

高い天井、きびきび動く店員さん、様々に蕎麦を楽しむお客さんを眺めながら、こちらものんびり蕎麦屋酒を楽しみます。
その間お客さんは順次入れ替わるものの、席には常に誰かが座って酒を飲み、つまみに箸をつけ、蕎麦を手繰り、それぞれの会話を楽しんでいます。
この賑わいが心地よいとこはいつ来ても変わりません。

2人で銚子を5本空けたところで、マイレビュアーさんに食べていただきたかった「天ぬき」を注文。
さらに銚子を2本。
丼に2本入った海老天の海老が甘い。
つゆを吸い込んだ衣がまた酒のいい肴。

そろそろこの辺りでいったん〆にしましょうということで、マイレビュアーさんはもり、自分はおかめ。
ここのおかめは、具材の位置がいつも決まっている美人タイプのおかめ。
そういえば、蕎麦はもりかおかめしか食べたことがないかも。
マイレビュアーさんは、つまみにも蕎麦にもご満足いただけたようでした。
ここに来るとたいていの人はよかったと言ってくれる、味はもちろんですが多分懐の深さがそう言っていただける要因ではないかと勝手に思っています。
多分今日はてんてこ舞いの忙しさでしょう。
それでもいつも雰囲気を崩さずにきっと営業されていることかと思います。
細く長くこの雰囲気を残していただきたいものです。

この年越しそばレビューで2015年の締めくくりとさせていただきます。
お読みいただいた皆さん、今年もお世話になりました。
2016年もまたよろしくお願いいたします。


【再訪 2012.09】
神田まつやの本店に連れてってくださいと、ずっと前からお願いされていた約束を先日どうにか果たしてきました。
リクエストをいただいたBさん、神田まつやには子どものころから来ていたという蕎麦通のTさん、北千住ツアー以来久しぶり?にお会いするRさんとご一緒。
4人だと、いろいろつまみも食べられるな、などと風情ある店の前に順番待ちのために並びながら考えていたところ、一仕事思い出しました。
玉子焼きを予約せねば!
今はメニューには載っていない玉子焼きは、手間がかかるからということで、事前予約しないと食べられないのです。
並んでいる間に電話。
「これから伺いたいんですが玉子焼きを予約しておきたいのです」
「かしこまりました。何時ごろお越しになりますか?」
「今、店の前でメンバーが揃うのを待ってます」
なんていうやりとりで予約も完了。

ではメンバーが揃ったところで、向かって右側の入り口から入りましょう。
人数を告げると、いつものオペレーション通り、その人数の合わせた席を指示されます。
いつもながら天井が高く、風情があっていいですねえ。
お客さんも若い方から後期高齢者だろうなという方まで幅広く、みなさんそれぞれにワイワイ楽しそうにお話ししながら、酒を飲み、つまみに箸をつけ、蕎麦を手繰っています。
お客さんは次々訪れるので、常時ほぼ満席状態。
それでも不思議に不快な五月蠅さにならないのが、この店のいつも通りの不思議な光景です。

まずはビールで乾杯。
いつもの蕎麦味噌を舐めてのどを潤した後、酒も追加しながらこの日いただいたのは次のもの。

○鳥わさ 
○棒にしん
○そばがき
○玉子焼き
○親子煮
○やきとり(タレ)
○焼き海苔
ほぼ、神田まつや「つまみ一座」の顔見世興行的ラインナップ。

初めて食べたそばがきは、木の葉の形に成形されて樽に入って登場、4つに切り分け、薬味を好みで入れてそばつゆで食べます。ねっとりもっちりとした歯ごたえで、蕎麦粉の味が口の中にふわっと広がります。またこの蕎麦つゆがいいですね。ネギを入れてチビチビ含めば、そのまま酒のアテになってしまいます。

お隣の方が、一生懸命メニューを探しても見当たらないので怪訝な顔をされていた玉子焼きは、きっちりした小判型。 
Tさんによればこの形にするのに手間がかかるのだそう。
表面に三つ葉がうっすら見えます。
出汁の風味が効いた甘めの玉子焼きは蕎麦屋ならではの味。
みなさんに喜んでいただけたので、やっぱり予約しておいてよかったです。

親子煮は、この店は出汁がうまいということを実証する一品。
出汁とタレのうまさは、やきとりでも実感することができます。

蕎麦はめいめい好きなものを注文。
おかめそばにしてみました。
温かいつゆの張られた丼には、蕎麦の上にもみ海苔が敷かれ、玉子焼き、たけのこ、かまぼこ、甘辛く煮た椎茸、ほうれん草、なると、湯葉が乗ってます。
蕎麦つゆよりも濃い味に煮た椎茸、甘味のある玉子焼き、シャクッとした歯ごたえのたけのこ、風味いっぱいの海苔など、一つ一つに手がかかったなかなか豪華で贅沢な蕎麦。
でも値段は950円と、にしん蕎麦より安価。
実は、昔からおかめそばって好きなんです。
温かい蕎麦は、出汁の旨味がお腹の中に染み渡りました。

この日は大相撲秋場所の初日の前日ということで、呼出さんによる触れ太鼓がちょうど回ってきました。
一層の江戸風情を味わってこの日は打ち止め。
1人4,000円ほどで、味も雰囲気も楽しめて得した気分の一日でした。
ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。


【最初のレビュー2011.09】
マイレビュアーのM氏から神田か新橋辺りで飲みたいとメール。
蕎麦屋飲みもしてみたいということなので、そんじゃあ神田まつやでしょう、ということで、久しぶりに夕方やってきました。
この辺りは戦争でも焼けなかった貴重なエリア。
戦前からのものというお店の構えは老舗の風格そのもの。
店内にかけてある昔のこね鉢や柱時計、高い天井、柱や梁からも歴史を感じることができます。
それから、入口は店の正面に立って向かって右側、出口が左側ですから出口から入らないようにね。

食べログを始めてから訪問したのは初めてですね。
その前は何度か訪問させていただいていて、ある時は午後一の仕事が終わった2時過ぎから酒を飲み始め、メニューに乗っていた肴を全部食べてもり蕎麦で〆たこともありました。
この店は通し営業ですから、昼間っから飲んでいる方もけっこういますよね。

さて、まずはビールでのどの渇きを潤します。
サッポロの赤星があるんですよね~。
酒を頼むと蕎麦味噌がちょこっと付いてくるのも蕎麦屋らしいサービスです。

蕎麦屋ですからもちろん蕎麦がメインなんですが、蕎麦に使う種ものが蕎麦前の肴になっているところが老舗の蕎麦屋さんらしいところ。
焼鳥の鶏は鶏南蛮、かまぼこはおかめ、焼き海苔は花巻、にしんの棒煮はにしんそば、天種はもちろん天ぷら蕎麦に使うもの。
それがおつまみとして出されてくるところは、昔からの蕎麦屋さんのやり方を受け継いでいるものですね。

今回は鶏わさに焼鳥、焼き海苔といったところからつまみにいただきました。
鶏わさの上には、わさびとともにたっぷりの白髪ネギが乗っています。
鶏はキレイな色をした新鮮そのもの。
ちょっと湯引きしてあります。
焼鳥は塩でいただきましたが、脂の乗ったいい鶏です。
その脂を吸った葱もまた美味しです。
焼き海苔は厚みがあってパリパリ。
適当にちぎって山葵を乗せて醤油をちょっとつけてもよし、蕎麦味噌を乗せて食べても良しです。

こういうつまみがでてくるとやっぱり酒ですね。
日本酒は菊正宗だけなので、それをぬる燗でいただきます。
追加したつまみは、にしんの棒煮。
しっかり甘辛の醤油味に煮込まれたにしんは、もちろん蕎麦に乗せたら絶対美味いと思わせてくれますが、酒のアテにも最高です。
山椒をちょっとかければ、香りもアップ。
ついお銚子をもう一本追加してしまいます。

こちらで嬉しいのは、メニューには書いていませんが、天ぬき、鴨ぬきもやってもらえること。
他の席のお客さんの中には、かき揚げ蕎麦の上だけをまず持ってきてくれと注文して、お銚子を空けている方もいらっしゃいます。
我々は今回は天ぬき。
丼に張られた温かい汁に、海老の天ぷらが2本と三つ葉、結んだかまぼこが入っています。
温かいものが食べたいなと思う時はこれがいいおつまみになりますね。
プリンとした海老ももちろん美味しいですが、汁を吸った衣もまたいい味を出しています。

温かい汁物でお銚子を空けたら、もり蕎麦で〆にいたしましょう。
相変わらず風味のあるふくよかな旨味の蕎麦です。
喉越しのいい二八。
汁はかなり濃い味の江戸の辛汁。
このくらい濃いから、そばをつけるのは半分未満で十分です。

店内は6人掛けと8人掛けのテーブルなので、相席は当然。
みなさん賑やかに酒を飲みつまみを食べ、そばを手繰っています。
奥様がちゃんと両手でご主人にお酌をしてあげている老夫婦、背筋をきちんと伸ばして蒲鉾と焼き海苔でお銚子を重ねる紳士、子どもにこの店のうんちくを語って酒を酌み交わしているお父さん、職場の話題で盛り上がるサラリーマン、蕎麦屋デートらしいカップル、今度は○○にも行ってみようよと語り合っている蕎麦屋巡りの方、いろんな方々が、それぞれの話題で話しています。
でもそれが騒がしくも五月蠅くもないのがこの店の不思議。
お客さんの賑やかさがこの店の+の活気になっているのを感じます。
誰でも気軽に入って一杯やっていける蕎麦屋さんの気取らない雰囲気が、店の中に染み込んでいるんでしょうね。

店内の女性スタッフの目配りや連携もお見事。
荷物のあるお客さんには、「お荷物をお持ちしましょうか」と声をかけたり、席の埋まり具合を把握して、次に来る客が何人かによって案内する席をみなさんで目配せ確認していたり、てきぱきと動かれています。

料理だけでにとどまらない老舗の力を感じさせてくれる総合力の高い店だなと、こちらに伺うたびに感じさせてくれます。

帳場に座るのは大旦那。
うちの職場の大先輩と昔の同級生だったそうで、勘定の際に昔の話を懐かしそうに語っていただいたときは、物腰の柔らかい一方で気骨もある方だと感じました。
いつまでもお元気でいていただきたいものだと思っています。

  • おかめそば

  • 天ぬき

  • 板わさ

  • 焼き鳥(タレ)

  • 親子煮

  • 鰊の棒煮

  • 菊正宗

  • 赤星と蕎麦味噌

  • もり蕎麦

  • おかめそば

  • 玉子焼き

  • そばがき

  • 親子煮

  • 焼き鳥タレ

  • 茶わん蒸し

  • 鴨ぬき

  • かきたまうどん

  • 天ぬき

  • 鶏わさ

  • にしん棒煮

  • 焼きのり

  • 焼きとり塩

  • ビールとお通しの蕎麦味噌

  • ぬる燗

  • 天ぬきに入っていた結びかまぼこ

  • 触れ太鼓に回ってきた呼出さん

  • 呼出さんが配ってくれた初日の取り組み表

2020/02/28 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ