1回
2017/10 訪問
脱帽。きちんと突き詰められたお店。
店構えはカフェやバールのような感じでカジュアルな印象。ござるさんや六鹿さんなどを経営する、オガコーポレーションのお店。こちらはどんなお店でしょう?
ジビエと国産ワインが特徴なのですがそう書いてしまうとこのお店の良い処が伝わりにくいと思います。この日いただいたものを順を追って書いていきます。
煎り豆など三種の豆のお通しが出ます。鹿肉串、野菜のアリオリからスタートです。まず鹿肉ですが、「鹿肉焼いてみました、札幌じゃ珍しいでしょ」というレベルではなく、定番料理としてスキなく育て上げられている印象。鹿肉の風味、食味を保ちつつ、ウマい!と唸るところまで料理のレベルがきちんと上がっています。
鯖サンド。しめ鯖をトーストしたパンで挟んだもの…普通ならこれも、「へえ鯖のサンドイッチか珍しいね」という感じでしょうがこちらもきちんと「ウマい」料理になっています。鯖の脂がちょこと塗られたマヨネーズと一緒になり、酢の味とともに溶けていきます。それを挟むのはもったりした飯ではなく、パン。
この辺からワインも止まらなくなり…
次にピザ。普通よく目にするピザを想像していましたが…
ちょっと深めの皿にピザ生地でラップをかけるように蓋をしてオーブンで焼いてあります。生地が膨らんだ状態で配膳され、目の前でザクザクと皮に切れ目をいれくれます。そして皿の底には…熱で溶けたブルーチーズ!一本!皮はぱりぱり。それにチーズをつけていただきます。少しでもチーズが冷めないように厚みのある皿を使っておられたように思い出されます。皮がぱりぱりのうちに…チーズが熱いうちに…ということでしばし黙り込んでぱくぱく。
その前の鹿串とあわせていだいた印象は…「どうだ!うめーだろうっ!」というような力でねじ伏せられるような感じではなく、柔道で一本背負いを掛けられ気持ちよく一回転して背中から落ちたような感じ。よく考えらえれたお料理で食べて唸るの繰り返し。
ワインもオイシイ。ワインをだすときにボトルも一緒に置いてくれるのがタノシイです。エチケットには作り手のメッセージがこもっていますから…ワインの解説も時間の許す限りしてくれます。
働いてらっしゃる方も自分たちが出しているものが良いもので、オイシく、客を喜ばせるモノ、という認識があるのだと思います。ゆったりめ、自信を持った立ち振る舞いに見えます。
後半いただいた、マルチヨウ串も出色。良質の脂を薄ーい皮で包んだものをいただいているかのよう。
〆は蕎麦、ということで太麺のつけ蕎麦をいただきます。鹿肉と黒トリュフの蕎麦をいただきましたが…熱いつゆは甘め。その甘辛の味を肉の旨味がしっかりと支えます。「ウマい…」と思っているうちにどんどん箸が進みます。
気が付けば女性客主体でほぼお店は満席。
良いお店です。すばらしい!
2017/10/09 更新
酒も肴もウマい。レベル高い酒食をリーズナブルなお値段で。
2017/10/07 更新