酒野夢蔵さんが投稿したラ・ベ(大阪/西梅田)の口コミ詳細

酒野夢蔵の酒場放浪記

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ラ・ベ西梅田、北新地、福島/フレンチ

1

  • 昼の点数:4.7

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2013/09 訪問

  • 昼の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

ここでしか過ごせない時間とサービス,どんなシチュエーションでもお任せできる質の高さ ラ・ベ(La Baie)

金曜日のランチは,ザ・リッツ・カールトン大阪 メインダイニングの ラ・ベ さんへ。

Baie とは入り江や湾という意味がありますが,この梅田と言う立地では不思議に思ってしまいます。

「ミシュランガイド」で毎年一つ星と,快適さやサービスを評価するフォークとスプーンのマークを5クヴェールを獲得されているフレンチレストランです。

ザ・リッツ・カールトン大阪と言えば日本一の接客で有名です。入口にいるベルボーイ,フロント・・・・・・。

そして,ラ・ベ (La Baie)と言えば大阪で一番評判なフレンチです。お値段も一流ですが,それだけ価値のあるフレンチレストランだと思います。

ホテルに足を踏み入れ,店内に入ると,ザ・リッツ・カールトン大阪は,「18世紀英国の伝統的なジョージアンスタイル」であり,18世紀の貴族の邸宅のような重厚感のある雰囲気なのです。

メインダイニングであるラ・ベも,絵画が飾られ,暖炉もあるゴージャスで上質なしつらえの店内は,まさに貴族の邸宅でのエレガントでゴージャスな雰囲気があります。入店した感想は,客席数やその雰囲気が昔の大阪全日空ホテル(現ANAクラウンホテル)のローズルームに似ていると思いました。

リッツ・カールトン大阪の5階と云うロケーションに,相応しい重厚さを醸し出すレストランで,サービスも折り目正しく丁寧です。

外資系のホテルでは,少し見下したり,距離感が遠いスタッフを想像していましたが,意外とリラックスできて,温かみがある空間でした。それでいて高級感は保たれています。

シェフのクリストフ・ジベール氏は,ニースのネグレスコホテルでシェフとして活躍され,新鮮な魚介を使った数々の皿を提供していただけます。2002年にスーシェフとして着任して,2006年から料理長です。

 
日本料理を研究し,クラッシクな正統派フレンチですが,フレンチの流行を取り入れつつ,和食感覚もとりいれた,季節感を感じるメニュー構成でした。

グラスシャンパンで乾杯して,アミューズは茄子のムースとカキノキ茸です。なめらかな舌触りの茄子ののムースの下には,エシャロットやシャンピニオンやカキノキ茸が入っています。ムースとの絶妙なマリアージュで,スプーンで口に運ぶたびに,う~んと唸ってしまいます

海藻入りバターと無塩バター,試験管のようなビンに入っているのは、唐辛子のパウダーとローズマリーの塩です。パンはミルクバターロール・オートミールをまぶしたパン・海草の入ったフランスパン・ライ麦を使ったフランスパン。海藻入りのバターや塩をパンにつけると,パンがとっても美味しくなりました。

ワインは2008年のサヴィニーレボーヌをチョイスしました。このワインもサヴィニーレボーヌとしては素晴らしいものです。

前菜はオマールブルー 柚子の香る三種盛りです。写真を見ていただければわかりますが,フレッシュタルタル アンディーブのクラッカン オマールのベニエ フヌイユのブランマンジェとコンソメです。オマールのベニエ フヌイユのブランマンジェとコンソメがとても秀逸なできです。

ベニエ とは,小麦粉を卵黄・牛乳でとき,泡立てた卵白を加えた軽い衣をつけて魚貝類・野菜などを揚げたものです。

もうひとつは,フレッシュフォアグラのテリーヌのミキュイ ポルト酒とバニュルスのレデュクション 柑橘と野菜のマリネです。ミキュイとはフランス語で,調理方法で半生にしたのものです。バニュルスというのはラングドックの甘口ワイン,レデュクションとは煮詰めることです。

フレッシュフォアグラのテリーヌは下にサブレを合わせています。このテリーヌがきれい味で濃厚で,更に奥深い味わいにです。

甘鯛のうろこ焼き セロリのモアロー 海老ブイヨン,モアローとはフランス語で「ふわふわ」という意味です。 甘鯛のうろこや焼きは甘鯛の素材が良く,うろこがパリッとして合わせた食感が見事でした。海老のブイヨンをサービスのかたが投入してくれます。甘鯛の下部には人参とセロリのみじん切りを敷き詰めていました。

フランス産ペルドロー 藁の香る胸肉と葡萄の葉で焼いた腿肉,サトイモのエクラゼ トリュフ風味 シャトーシャロンのソースクレムーズ。ペルドローはヤマウズラ,このジビエを藁で炙った胸肉と葡萄の葉で焼いた腿肉は味わいがあり,繊細です。

エクラゼとは,潰すとか砕く事です。シャトー・シャロンは数世紀以来,世界で最も偉大とされる辛口白ワインのなかで,その力強く複雑な味わい,そして比肩するもののない香りで高く評価されています。

デゼールは,洋梨の薫り高いポッシェ キャラメルのプラリネクリーム レモンのソルベ ポワールウイリアムのムース,もう一品はスクエアクリームのチョコレート オレンジのコンフィチェーレです。

知人のスクエアクリームのチョコレート オレンジのコンフィチェーレには,「ハッピーバースデー」のメッセージが書かれたデザートのプレートとキャンドルが運ばれてきました。ホテルにはパテシェがいますので,デゼールもしっかりしています。

最後に ピスタチオのフィナンシェとすだちのマカロンとエスプレッソコーヒーで締めくくります。

クラッシクな伝統的なフレンチに日本料理のエッセンス,シェフのオリジナリティ溢れる料理は見た目にも美しく,楽しいお料理に五感を刺激されました。

魚料理が得意なクリストフ・ジベール氏ですが,甘鯛もフォアグラのテリーヌもジビエも,料理も繊細で美味しいと思います。

接客は最近の外資系ホテルの接してくるサービスとは真逆で,斬新でとても折り目の正しい上質なものです。各テーブルに着く接客係が多いため,少しせかせかした感はありますが,グランメゾンの中でもここまできちんとしたサービスは,ハッと目が覚めますし,斬新だと思えてしまうほどの一流さを感じました。ここでしか過ごせない時間とサービスは格別だと思います。どんなシチュエーションでも、心から安心してお任せできる質の高さがあります。

大阪では,やはり素敵なグランメゾンのフレンチです。


  • 茄子のムースとカキノキ茸

  • 茄子のムースとカキノキ茸

  • 北海道産無塩バターとフランス産海藻バターとハーブ塩

  • 海道産無塩バターとフランス産海藻バター

  • オマールブルー 柚子の香る三種盛り

  • フォアグラのテリーヌ ミルキュイ

  • 2008サヴィニーレボーヌ

  • 2008 サヴィニーレボーヌ

  • 甘鯛のうろこ焼き セロリのモワロー 海老ブイヨン

  • フランス産ペルドロー 藁の香る胸肉と葡萄の葉で焼いた腿肉

  • 洋梨の薫り高いポッシェ キャラメルのプラリネクリーム レモンのソルベ ポワールウイリアムのムース

  • スクエアクリームのチョコレート オレンジのコンフィチェーレ

2013/09/23 更新

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