酒野夢蔵さんが投稿したモトイ(京都/京都市役所前)の口コミ詳細

酒野夢蔵の酒場放浪記

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モトイ京都市役所前、烏丸御池、丸太町(京都市営)/フレンチ

3

  • 昼の点数:4.5

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.7
      • |雰囲気 4.8
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
3回目

2020/07 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気4.8
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

MOTOI(モトイ)

京都に来ています。
” MOTOI(モトイ) ” さんへ。
1年半前の印象がとても良かったので,
久しぶりなのですが,
今回も伺うことに決定しました。

ここは2012年にオープンしており,
グルメ知人から教えていただいたこともありましたが,
店主の前田 元さんは,リーガロイヤルホテル京都の中華で10年,
渡仏して,その後ホテルオークラ京都のピトレスク
大阪のHAJIMEにいらっしゃたことも,
私の伺いたい理由だったのです。

京都市役所から御池通りを西へ,二条城方面へ向かい,
富小路通りを北上しますと店があります。

外観を見ますと,敷地も建物も広いのです。
過去は日本料理店か旅館だったような,
かつて呉服屋さんだった純粋日本家屋です。

富小路通に威風堂々たるエントランスです。
入口にはウエイティングスペースもあり,
黒服の男性スタッフとエレガントな女性スタッフと
サービスの人数にも驚きます。

メインダイニングは1階の天井を取り払っており,
2階天井まで吹き抜けです。
美しく磨き上げられた大きな窓ガラスの向こうには,
立派な風格のある中庭があります。

6部屋分と1階の天井をぶち抜いてはいるのですが,
28席とすごくゆったりしたスペースです。
よくもこんな贅沢な空間が実現できたなあと,
まずは驚嘆しました。
ワインのカーヴも広さと美しさに圧倒されてしまいます。
ここはグランメゾンだったんですね~!!

ワインはソムリエ長の田中秀和さんと相談しながら,
ペアリングでお願いしました。
1杯目はシャンパンでJosé Michel & Fils(ジョゼ・ミシェル・エ・フィス)です。
トロンと良い味わい,キリッと締まった緊張感が心地良かったです。
2杯目はソアーヴェ・クラシコのカゼッテ・フォスカリン。
軽い樽熟を感じて,ヴァニラの香りがつき,味わいはまろやかです。
フレッシュな酸味とミネラル,繊細な旨味と軽やかな渋みのバランスが良いです。
3杯目はアルザスのピエール・フリック 2018,
有機農法だそうで, ピュアで純粋に柔らかい果実,
骨格のしっかりとした,ミネラル分たっぷりの味わいです。
4杯目は宮崎・都農ワインのプライベートリザーブ ピノノワール,
癒しに包まれるような優しいハーモニーで様々な優しい香りを感じます。
5杯目はオーストリアのマラート グリューナー・ヴェルトリーナー,
梨のような甘い香りに,口に口に含むとざらつき感,
酸は控えめで豊かなミネラル感があります。
6杯目はシャトーヌフ・デュ・パプのドメーヌ・ラ・バロッシュ。
繊細性があり,エレガンス華やかさを感じます。

パンに関しては,
固いバケットと柔らかいパンがあり,
無塩発酵バターに海藻とイギリスのマルドンの塩が入っています。
併せて,ギリシャ産オリーブオイルも提供されます。

・ヘーゼルナッツのカラメリゼ マドラス風味
ヘーゼルナッツを甘くマドラスでキャラメリゼしたもので,
甘く香ばしく仕上げっています。
これは止まらなくなりますね。

・2種のアペリティフ
紹興酒に漬けた甘海老にディルを添えたものと,
小さな里芋にオリーブオイルをかけたものです。
優しいアペリティフで穏やかな雰囲気にさせてくれます。

・鱧のベニエ 朝風胡瓜のスープ
揚げた時のサクサク感がとても強調された衣ですね~!!
フレンチに日本料理の食材を使うというのがいいですね。
徳島の人も京都の人も鱧が好きですし,
この料理は初夏のこの時期にピッタリな料理です。
事前にこれは鱧の皮を湯引きし,黒皮を取り除いています。
皮を薄くすることによって,食べたときの口当たりが良くなっています。
京の伝統野菜「聖護院きゅうり」の改良種の朝風胡瓜。
独特の風味でがいいですし,それが苦手という人もいますが,
最近ではおいしく食べやすく進化しています。

・フォアグラナチュールと大原のビーツ
ソースは蜂蜜とヴィネガーです。
フォアグラの香りを適度に残して,
口溶けなめらかです。
爽やかな甘みと酸味がフォアグラを引き立てています。
大原のビーツは缶詰のビーツを想像していると,
ちょっとびっくりするくらいです。
生のビーツの甘味旨味に感動できると思います。

・ブルゴーニュ産エスカルゴとグリーンアスパラのリゾット
エスカルゴは上質な貝を食べているときのような食感です。
コリコリしているわけではないのですが,
少し歯ごたえがあり,全体的にはガーリックの風味が強いながらも,
動物性の香りが鼻に抜けます。

・ヒラスズキのポワレ
アメリケーヌソースで仕上げています。
野菜は紫大根や紅芯大根など,
43種類の野菜が添えられています。
スズキとは味も身肉も異なり,
身肉がしっかりしていて,歯ごたえがあり脂がのっています。
上品な旨みがあり後味に甘みを感じます。
たっぷりの野菜との相性がいいですね。

・フランス産仔牛のロティ
空芯菜やズッキーニをあしらっています。
43種類の野菜が添えられています。
仔牛は大人の牛と違って,肉質はピンク色で柔らかなもの。
この肉質はさらに繊細で淡いピンク色,
きめ細かくしっとりした柔らかさがあります。

・ヴェルヴェンヌ香るパプリカのソルベ
・さくらんぼのクラフティ,杉の新芽
・パスティックのタルト
・ミニヤルディーズ
・トランキリテ(ハーブティー)

今回は前田元シェフは不在で,
スーシェフの福永さんが挨拶に来られました。
それでも安定したお味でした。

前菜の朝風胡瓜のスープや大原のビーツ,
ヒラスズキには43種の野菜たちと,
野菜を主役にした料理が印象的です。
こういうフレンチがいいような気がします。

グラスや器は,
日本の木村硝子や各務硝子,伊賀焼きなどの作家モノです。
京都らしいと言うのか,とても繊細な料理であり,
そして創造性は豊かで,手間暇がかかった料理です。

何かに重きを置くのではなく,
コース全体の流れの中のバランスがとてもいいのです。
昼の10,285円(税・サ込み)というコースでありながら,
この濃厚な内容は嬉しいですね。

料理,雰囲気,サービス,演出など,
全てにおいて高いレベルです。
ただ,サービスにおいては,
笑顔でお客さんをリラックスさせるような
立ち振る舞いが欲しいと感じます。

それであっても,
自分をリフレッシュさせたい時にはまた来ようと,
心に誓ってしまうほど,リラックスできました。
東京のグランメゾンとは全く違う魅力があります。

ごちそうさまでした。


  • ヘーゼルナッツのカラメリゼ マドラス風味

  • José Michel & Fils(ジョゼ・ミシェル・エ・フィス)

  • 2種のアペリティフ

  • 2種のアペリティフ

  • ソアーヴェ・クラシコのカゼッテ・フォスカリン

  • 鱧のベニエ 朝風胡瓜のスープ

  • 鱧のベニエ 朝風胡瓜のスープ

  • 鱧のベニエ 朝風胡瓜のスープ

  • 鱧のベニエ 朝風胡瓜のスープ

  • アルザスのピエール・フリック 2018

  • フォアグラナチュールと大原のビーツ

  • フォアグラナチュールと大原のビーツ

  • 都農ワインのプライベートリザーブ ピノノワール

  • ブルゴーニュ産エスカルゴとグリーンアスパラのリゾット

  • ブルゴーニュ産エスカルゴとグリーンアスパラのリゾット

  • オーストリアのマラート グリューナー・ヴェルトリーナー

  • ヒラスズキのポワレ

  • ヒラスズキのポワレ

  • ヒラスズキのポワレ

  • オーストラリア産トリュフ

  • シャトーヌフ・デュ・パプのドメーヌ・ラ・バロッシュ

  • フランス産仔牛のロティ

  • フランス産仔牛のロティ

  • フランス産仔牛のロティ

  • ヴェルヴェンヌ香るパプリカのソルベ

  • ヴェルヴェンヌ香るパプリカのソルベ

  • さくらんぼのクラフティ,杉の新芽

  • さくらんぼのクラフティ,杉の新芽

  • パスティックのタルト

  • パスティックのタルト

  • トランキリテ(ハーブティー)

  • ミニヤルディーズ

  • ミニヤルディーズ

  • ミニヤルディーズ

2020/07/15 更新

2回目

2019/12 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気4.8
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

MOTOI(モトイ)

京都に来ています。
” MOTOI(モトイ) ” さんへ。
1年半前の印象がとても良かったので,
久しぶりなのですが,
今回も伺うことに決定しました。

ここは2012年にオープンしており,
グルメ知人から教えていただいたこともありましたが,
店主の前田 元さんは,リーガロイヤルホテル京都の中華で10年,
渡仏して,その後ホテルオークラ京都のピトレスク
大阪のHAJIMEにいらっしゃたことも,
私の伺いたい理由だったのです。

京都市役所から御池通りを西へ,二条城方面へ向かい,
富小路通りを北上しますと店があります。

外観を見ますと,敷地も建物も広いのです。
過去は日本料理店か旅館だったような,
かつて呉服屋さんだった純粋日本家屋です。

富小路通に威風堂々たるエントランスです。
入口にはウエイティングスペースもあり,
黒服の男性スタッフとエレガントな女性スタッフと
サービスの人数にも驚きます。

メインダイニングは1階の天井を取り払っており,
2階天井まで吹き抜けです。
美しく磨き上げられた大きな窓ガラスの向こうには,
立派な風格のある中庭があります。

6部屋分と1階の天井をぶち抜いてはいるのですが,
28席とすごくゆったりしたスペースです。
よくもこんな贅沢な空間が実現できたなあと,
まずは驚嘆しました。
ワインのカーヴも広さと美しさに圧倒されてしまいます。
ここはグランメゾンだったんですね~!!

ワインはソムリエの中野さんと相談しながら,
ペアリングでお願いしました。
1杯目のシャンパンはフルーリです。
芳醇で繊細なシャンパーニュでした。
2杯目はサンセール2016,ドメーヌはアンドレ ヴァタン。
フレッシュな酸味とミネラル,繊細な旨味と軽やかな渋みのバランスが良いです。
3杯目はアルザスのゲヴェルツトラミネール2015,ドメーヌはシュルンバジェ。
エレガントなタッチで,さっぱりして飲みやすいワインでした。
4杯目はクロ・デ・パプのシャトーヌフ・デュ・パプ,
ふっくらと厚みのある滑らかな口当たり,
凝縮した果実味が魅力のバランスに優れていました。
5杯目はフィリップ・ロシニョールのジュヴレイ・シャンベルタン2011,
骨格があり,果実の凝縮感と切れの良い酸味,
引き締まったタンニンを感じました。
6杯目はマルゴー・デュ・シャトー・マルゴー2014,
『シャトー・マルゴー』のサード・ワインです。
エレガントな風味が広がり,果実の味,酸味,コクとこなれた渋み。
まろやかさのバランスが秀逸で素直においしいと感じられます。

ソムリエール中野さんのワインそのものの選択も,
料理とのペアリングのマリアージュもさすがでした。

パンに関しては,
固いバケットと柔らかいパンがあり,
無塩発酵バターに海藻とイギリスのマルドンの塩が入っています。
併せて,ギリシャ産オリーブオイルも提供されます。

・ヘーゼルナッツのカラメリゼ マドラス風味
甘く香ばしく仕上げっています。
これは止まらなくなりますね。

・2種のアペリティフ
・亀の手のサワークリーム
・白玉団子
見た目は何とも奇妙でグロテスクなカメノテ。
塩茹でにしていますが,柄の部分の筋肉はカニともエビとも言えない,
その中間の味わいでこれもまた珍味の味わいです。
白玉団子は揚げて,生ハムを巻いています。

・ホンモロコと高野川のクレソンスープ
淡白ながらも,噛めば噛むほど甘みが広がります。
ホンモロコは小振りな身体に中に美味しさが詰まっており,
一度食べると病みつきになるおいしさでした。
クレソンのソースはピリっとした辛みと爽やかな香りがあります。

・フォアグラとリンゴのコンポート
低温調理したフランス産の鴨フォアグラはまったりと,
紅玉のりんごの甘さとフォアグラのジューシーさとウマさが絶妙です。
フォアグラには特別こだわりのあることがわかるのです。
この鴨のフォアグラのねっとり感,締まり感,脂肪の甘み,
リッチな味わいにはうっとりです。

・北寄貝と大原の大根
北海道の料理屋ではよくみかけますよね。
これは高級寿司屋で使う極上の黒北寄貝です。
ホッキ貝には2種類あって、黒北寄貝という高価で大きいものと、
茶北寄貝という比較的安く手に入る小さめのものがあります。
大きく肉厚で,味わいも回転寿司や海鮮居酒屋のとは違います。
過去に何度か食べた北海道の海鮮居酒屋よりもウマいです。
活きの良いホッキは,湯で色だししないほうが磯の香りがして美味いですし,
ふっくらジューシーな味わいに, ワインがすすみました。
下に敷き詰めた大原産大根は聖護院大根,青首大根,紅芯大根のようです。
泡泡はバーミックスで提供しています。

・ハマダイのポワレ 玄琢豚と柚子の香りのプールノワゼット
ハマダイとはオナガダイのことのようです。
ハマダイは皮がパリパリパリで,中は実にしっとりと,
火入れ感がとても素晴らしいのです。
綺麗な白身で旨味が多く,上品な味わいでした。

・イベリコ豚の炭火焼き たっぷりの野菜とともに
イベリコ豚は人肌でとける脂はうま味成分をたっぷり含み,
見た目よりもしつこくなく,コク,風味,赤身の旨みがあふれ出し,
口の中でおいしさのハーモニーを生み出します。
添えられているのは,様々な調理を施したたくさんの野菜たち。
この皿は色とりどりの野菜も主役としても存在していました。
火入れ感がとても素晴らしく,柔らかでレアな仕上がりです。
添えられた野菜も、食感,味に変化があり,
総じて甘みの豊かなものが多くて食べやすいのです。

・二つのオリーブ(ソルベ)
・文旦のプリン
・みかんのコンポート

・ミニャルディーズ
・ハーブティー

グラスや器は,
日本の木村硝子や各務硝子,伊賀焼きなどの作家モノです。
京都らしいと言うのか,とても繊細な料理であり,
そして創造性は豊かで,手間暇がかかった料理です。

何かに重きを置くのではなく,
コース全体の流れの中のバランスがとてもいいのです。
昼の9,500円というコースでありながら,この濃厚な内容は嬉しいですね。
料理,雰囲気,サービス,演出など,全てにおいて高いレベルです。
自分をリフレッシュさせたい時にはまた来ようと,
心に誓ってしまうほど,リラックスできました。
東京のグランメゾンとは全く違う魅力があります。

ごちそうさまでした。


  • ヘーゼルナッツのカラメリゼ マドラス風味

  • フルーリ

  • 2種のアペリティフ

  • 2種のアペリティフ

  • サンセール2016

  • もろこと高野川のクレソンスープ

  • もろこと高野川のクレソンスープ

  • ゲヴェルツトラミネール2015

  • フォアグラとリンゴのコンポート

  • フォアグラとリンゴのコンポート

  • シャトーヌフ・デュ・パプ

  • 北寄貝と大原の大根

  • 北寄貝と大原の大根

  • ジュヴレイ・シャンベルタン2011

  • ハマダイのポワレ 玄琢豚と柚子の香りのプールノワゼット

  • ハマダイのポワレ 玄琢豚と柚子の香りのプールノワゼット

  • マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー2014

  • イベリコ豚の炭火焼き たっぷりの野菜とともに

  • イベリコ豚の炭火焼き たっぷりの野菜とともに

  • 二つのオリーブ(シャーベット)

  • 二つのオリーブ(シャーベット)

  • 文旦のプリン

  • 文旦のプリン

  • みかんのコンポート

  • みかんのコンポート

  • ミニャルディーズ

  • ミニャルディーズ

2019/12/28 更新

1回目

2018/06 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

MOTOI(モトイ)

今回は前々から伺いたかった高級フレンチ,
MOTOI(モトイ)さんへ。

ここは2012年にオープンしており,
グルメ知人から教えていただいたこともありましたが,
店主の前田 元さんは,リーガロイヤルホテル京都の中華で10年,
渡仏して,その後ホテルオークラ京都のピトレスク
大阪のHAJIMEにいらっしゃたことが,
私の伺いたい理由だったのです。

京都市役所から御池通りを西へ,二条城方面へ向かい,
富小路通りを北上しますと店があります。

外観を見ますと,敷地も建物も広いのです。
過去は日本料理店か旅館だったような,
かつて呉服屋さんだった純粋日本家屋です。

富小路通に威風堂々たるエントランスです。
入口にはウエイティングスペースもあり,
黒服の男性スタッフとエレガントな女性スタッフと
サービスの人数にも驚きます。

メインダイニングは1階の天井を取り払っており,
2階天井まで吹き抜けです。
美しく磨き上げられた大きな窓ガラスの向こうには,
立派な風格のある中庭があります。

6部屋分と1階の天井をぶち抜いてはいるのですが,
28席とすごくゆったりしたスペースです。
よくもこんな贅沢な空間が実現できたなあと,
まずは驚嘆しました。
ワインのカーヴも広さと美しさに圧倒されてしまいます。
ここはグランメゾンだったんですね~!!

ワインはソムリエの中野さんと相談しながら,
白ワインはプイイフュメ,プイイフイッセ,
赤ワインはシャサーニュモンラッシュにしました。

パンに関しては,
固いバケットと柔らかいパンがあり,
無塩発酵バターにイギリスのマルドンの塩とタイムを添えており,
ギリシャ産オリーブオイルも提供されます。

・ヘーゼルナッツのカラメリゼ マドラス風味
甘く香ばしく仕上げっています。
これは止まらなくなりますね。

・大原野菜のガスパチョと百合根のエキュム
ジュンサイも添えてくれています。
ガスパチョは日本のフレッシュトマトだけで作ると,
水っぽくなってしまうことも多いのですが,それがありませんし,
味に深みがあり,大原野菜とトマトのコクがしっかり感じられます。
百合根のムースに相性抜群でした。

・フォアグラとチェリーのクラフティ
低温調理したフランス産のフォアグラはまったりと,
甘いチェリーのクラフティでフォアグラのジューシーさとウマさが絶妙です。
フォアグラには特別こだわりのあることがわかるのです。

・加茂茄子と甲殻類のリゾーニ
加茂茄子の果肉のトロリとした食感と立ちのぼる魅惑的な茄子の上品な香り,
リゾーニはお米のような形をしたパスタです。
チーズと茄子とリゾーニの食べごたえも抜群でした。 

・マハタのポワレ 豆のナージュ
マハタは皮がパリパリパリで,中は実にしっとりと,
火入れ感がとても素晴らしいのです。
豆のナージュも白ヴァルサミコのソースも実に調和のとれたいいお皿でした。
泡泡はセロリのエスプーマでしょうか。

・七谷鴨のロティ たっぷりのお野菜と共に
肉料理を食べる前にラギョールのナイフを選ばせてくれます。
2ヶ月に1度くらい日本では数少ない専門の砥ぎ屋さんに砥いでもらっており,
軽いのに切れ味抜群です

上にスライスされた生トリュフは別料金(3,000円)です。
鴨は炭火で皮目を焼いたもので,トリュフソースがかけられています。
添えられているのは,様々な調理を施したたくさんの野菜たち。
一般的なイメージの鴨よりも臭みが少なく,
鴨は身に弾力があるも,旨味も濃くジューシーで脂も甘い。
火入れ感がとても素晴らしく,柔らかでレアな仕上がりです。
添えられた野菜も、食感・味に変化があり,
総じて甘みの豊かなものが多くて食べやすいのです。

・練乳のジャンジャンブル
・抹茶のチーズケーキ
・メロンのパフェ
・ミニャルディーズ
・珈琲

グラスや器は,
日本の木村硝子や各務硝子,伊賀焼きなどの作家モノです。
京都らしいと言うのか,とても繊細な料理であり,
そして創造性は豊かで,手間暇がかかった料理です。

何かに重きを置くのではなく,
コース全体の流れの中のバランスがとてもいいのです。
昼の7830円というコースでありながら,この濃厚な内容は嬉しいですね。
料理,雰囲気,サービス,演出など,全てにおいて高いレベルです。
自分をリフレッシュさせたい時にはまた来ようと,
心に誓ってしまうほど,リラックスできました。
東京のグランメゾンとは全く違う魅力があります。

ごちそうさまでした。


  • ヘーゼルナッツのカラメリゼ マドラス風味

  • 大原野菜のガスパチョと百合根のエキュム

  • 大原野菜のガスパチョと百合根のエキュム

  • フォアグラとチェリーのクラフティ

  • フォアグラとチェリーのクラフティ

  • フォアグラとチェリーのクラフティ

  • 加茂茄子と甲殻類のリゾーニ

  • 加茂茄子と甲殻類のリゾーニ

  • マハタのポワレ 豆のナージュ

  • マハタのポワレ 豆のナージュ

  • トリュフ

  • 七谷鴨のロティ たっぷりのお野菜と共に

  • 七谷鴨のロティ たっぷりのお野菜と共に

  • 練乳のジャンジャンブル

  • 抹茶のチーズケーキ

  • メロンのパフェ

  • ミニャルディーズ

2018/06/30 更新

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