2回
2015/06 訪問
誰が何と言おうとも、モーパパのラーメンソウルフード♪南の可祝屋♡北の尾花屋♡これなくして今のモーパパはあり得ません♪
こちらはモーパパが子供の頃から両親に連れられて何百杯と食べたモーパパにとってのソウルフードのお店です。先行レビュアー様は残念ながらマイレビさんではD-104さんのみです。確かに尾花沢中華というジャンルはありません。でも、こちらと福原屋さんの二軒は、かなり特徴のある尾花沢中華を提供しています。モーパパも小さい頃の記憶で怪しいのですが、確か、先代か先々代が兄弟だったかどうかの御親戚だったように思います。
お店には10何年か前に一度だけ猫嫁を連れて来た事がありますが、モーパパが良く来ていた30~40年前とまったく変わっていません。柱の一本一本、襖やテーブルや椅子…すべてが変わってなくて猛烈な懐かしさがこみ上げてきます。
注文はもちろん、昔、何百杯と食べた中華そばです。正直に言えばどんな味だったか忘れてしまっていましたが、中華が届いて香りが漂った瞬間、海馬から記憶の波が奔流となってほとばしりでました。これです♪これです!!
スープはあっさりしていますが、くどくないさっぱりしたコクもあります。なんとなく、煮干し系よりは節系のように感じましたが、米沢系とも酒田系ともまるで違いますし、しかとは分かりません。でも、この醤油ダレは蕎麦ダレにも通じる雰囲気があります。
麺も独特です。蕎麦?素麺?…いや、やっぱり蕎麦にちかい?白っぽい麺です。見た目にも中華麺というより蕎麦に近いかも?中華麺のようなツルッと感、モチット感はありません…が、だからこその独特な麺です。こしも味わいもありますが一般的な中華麺の風味とは違います。確かに蕎麦とは違うが、味わいまでまるで蕎麦みたいです。こういうラーメンが他にあるかはわかりませんが、こういう蕎麦はありそうな気がします。
トッピングのメンマの味付けもあっさりですが、メンマ自体の味に改めて気づかされるような美味しいメンマです。それにチャーシュー♪やわらかほろほろで味わいあっさり、独特の風味、これまた不思議に郷愁を誘います。
この味は日本中のどこを探してもどこにもない、ここだけの味です。スープを飲み干しても身体に悪い気がしません。若い方に向くかどうか、確かに難しい中華かもわかりませんが、優しい味わいだけに年配者や女性には良いかもしれません。
先行レビューの中で愛知県のそばおさんがいみじくものたまいました…「尾花屋の味は、尾花屋でしか食べられない」♪♪まさしくその通りです。モーパパにとりまして、といやのカツ丼と可祝屋の中華、そしてこの尾花屋の中華♪これこそモーパパにとってのソウルフードです。たとえ、マイレビの皆さんに総スカンをくらおうと、モーパパはここなんです。もうちょっと北上すれば新庄の名店麺武者があります。そのラーメンはたしかにうまいし最上地区ナンバーワンでしょう。しかし、東京や都市部に行けば食えそうなラーメンです。しかしながら、尾花屋の中華はここだけ、ここでしか食えません。
モーパパが感慨深くひたっていますと、会計をしてくれた奥様が、「ひょっとして、**さんですか?」え!何でわかったの!と聞くと、ご主人がモーパパの親父の事を覚えていてくださり、いつも、お蕎麦に「ネギをいっぱいしてくれ♪」と言っていたのを覚えていてくれたそうです。先代夫婦はもう亡くなったとの事でしたが、嬉しくも懐かしい久しぶりの出会いでした。
御馳走様でした。最高においしかったです。これからもずっと長く頑張って下さい♪♪♪
2015/08/05 更新
令和4年9月18日、福原屋さんで、ある意味、真っ当なラーメンを食べて、これじゃない、私が食べたいのは違う!と思い、矢も盾もたまらずこちらの店にきました。既にお腹がいっぱいかどうかは関係ありません。尾花沢に来たらこれを食べたいのです。
中華そばは、福原さんよりも安い700円。多分、それでも値上げしたんだろうと思います。親父が好きだったもりそばも700円です。死んだ親父を思い出し、親父を懐かしんで、次はもりそばを食べてみたいな。でも今日はやっぱり中華そばです。
到着するなり、このラーメンを見て、まさしくこれだと感嘆します。尾花沢で食べるラーメンはやっぱりこれです。しかも、これは尾花沢のこの店でしか食べられません。
スープは蕎麦のかえしを使っているのか、なんとなく和風の出汁に寄せています。最初は薄いように感じますが、出汁を中心に取り、化学調味料はほとんど使わないで、ギリギリで出している味であろうかと思われます。中華でありながら蕎麦のつゆのような香りのするこのスープが、私は大好きです。
麺は、これこそがここでしか食べられない尾花沢ラーメンの証です。まるで全粒粉のようなゴツゴツした荒い粗野な感じの色と形、そして、実際食べてみるとまるでガシガシ麺に近いようなこのしっかりとした食感。半分蕎麦に足を突っ込んでいるような、中華麺というよりも半分蕎麦のようなこの麺が、わたしは大好きです。この麺こそが尾花沢ラーメンの、尾花家のラーメンの証です。
ひとしきり食べ終わって、奥様とご主人についご挨拶をしてしまいました。長らくご無沙汰していた尾花屋の大好きだった父が、亡くなったことをお伝えしました。ネギをたっぷりつけた尾花屋のもりそばが大好きな親父でした。私と一緒にここの中華そばをよく食べていた母も、今は施設の中にいることをお伝えしました。数年前、私が久しぶりに訪れていただいたこともご店主さんは覚えていてくれました。
時が随分と経ったように感じますが、でも尾花屋のお店は、私が子供の頃に来たお店とそのまま何一つ変わりません。机も椅子も窓も座敷のテーブルもすべてあの時のままです。このお店の佇まいそのものが私の子供の頃の原風景となっています。
是非また食べに行きたいと思います。ごちそうさまでした。次は親父の好きだったかけそばも食べてみたいです。もちろん、ネギたっぷりで。