2回
2021/11 訪問
感動の連続 滋味豊かで新鮮な魚介フレンチ
数年前からずっと気になっていたけど、お店の定休日と自分たちのタイミングが合わず、やっと訪問。
記念日のランチで利用しました。
ドリンクは最近お昼にワインを飲むとその後の活動が鈍くなるので、ノンアルのロゼスパークリングに。
席はお料理の様子が見られるカウンターをチョイス。個室もあります。
▼前菜 「魚介 シャルキュトリー」
特にクエのほほを使ったハムは、濃厚で珍しい味わい。
タコも燻製の香りがふわっと香り、美味。イワシが特に絶品でした。
当たり前かもしれないけど魚はどれも鮮度が抜群で甘くておいしいです。
クエなんて珍しいとぼやいていたら、クエに限らず、レストランではそれぞれの魚を丸々一匹仕入れてさばき、内蔵まで余すことなく料理に使っているのだそう。クエの内臓は夜ソーセージにして提供しているのだとか。ぜひ食べてみたい。
▼「ベニズワイガニ イクラ」
ガレットをカリカリに焼いた生地にくるまれた、カニのほぐし身とトッピングされたいくら。
カリカリの生地がいいアクセント。お酒がほしくなる一品。
▼「甘鯛 マドレーヌ」
マドレーヌが隠れたガラスの器の上に、甘鯛のお料理。
サクサクのパイ生地の上に細かく刻まれた甘鯛とトッピングにはキャビア。とても美味…!
これは全体の中でも特にお気に入りの一品でした。
マドレーヌは外側がカカオバターでコーティングされており、中身はオリーブのフィリング。
よく似たメニューを他のフレンチの名店でも食べたことがあるのですがこのカカオバターでコーティングされた一品、中からフィリングがじゅわっとあふれ出て本当においしいのです。
これもお酒が進みそう…と私がぼやいていたら、シェフが僕は酒しか飲まないので、だんだん酒にあう料理しか作らなくなりました、とのこと。なるほど!ファーストドリンクが飲み終わったらワインにしよう。(結局飲む私…)
▼「玉手箱」
サンプリシテと記載された木箱が登場。
スタッフの方が箱を開けてくれた瞬間に燻製の煙が立ち上り、中にはタルト生地の上にのったイワシ、トッピングは生姜のソース。こちらも絶品です!
お酒がいよいよほしくなったところで、ノンアルも飲み終わりかけそうだったので、結局このタイミングでワインを注文。
白のオーガニック系をオーダーし、珍しいスロベニアのオレンジワインをいただくことに。
▼「鰆 菊芋」
ふわふわのムースの中に隠れた、細かく刻んだ生の鰆。
まわりにあしわられたトリュフのスライスがまたいいアクセント。
散らされたライムとともにさっぱりといただける一品。
▼「小鑓烏賊 イカ墨
やわらかくボイルされた烏賊に、アーモンドや松の実などのナッツ類があしわられ、トッピングは濃厚なイカ墨のソース。
トッピングには、烏賊のゲソで作られたサクサクのチップ。どこまでも凝っている…!
こちらも特にお気に入りの一品でした。
このタイミングで自家製酵母の手作りのパンが提供されるのですが、付け合わせの胡麻バターがものすごく濃厚で美味!
材料の胡麻は、喜界島というゴマの名産地から仕入れており、非常に貴重で高価な国産のものだそう。
カロリー高そうだけどついついつけてしまいます。
▼魚料理メイン 「太刀魚」
メイン料理と思われる一品。サフランとパセリのソースをつけながらいただきます。
太刀魚はあまり地元で手に入らないので楽しみにしていたのですが、焼き具合が足りないのか皮がぐにょっとしていて、ソースの味も複雑すぎてこちらはうーん、いまひとつ…もう少し皮がカリカリに焼かれていたら香ばしくておいしかったのかな。
付け合わせのホタテはとてもおいしかった。
カウンター席で食事をしながら料理をしている様子を必然的にずっと見ることになるのですが、シェフはお客さんとかなりしっかり会話をしながら料理をするので、作り方やサイズには割とばらつきがある傾向。笑
でもシェフが気軽に話しかけてくれるのはうれしいですね。
第二弾で他のテーブルにサーブするために焼いていた太刀魚は皮がぱりぱりでいい焼き目がついていたので、
絶対こっちの方がおいしい!と、勝手に悔しい思いを抱きながらカウンター席から眺めていました。
▼肉料理メイン 「岩手 石黒 ほろほろ鳥」
コースの中で唯一の肉料理。胸肉は皮がパリッとしっとりとやわらかく、胸肉ってこんなにおいしくなるんだ…!と感動。
私が感動を口にしていたら、皮だけ焼き目をつけて、火を止めてフライパンに蓋をして放置でいいのだそう。
うまくできる自信ないけど、今度家でやってみようかな…
ソースはいりことバルサミコで作っているそう。奥深い味わいです。
▼魚介だしの濃厚スープ
メニューには載っていませんが、お料理に使っている魚たちのあらを全部入れて煮詰めた濃厚なスープがここで提供されます。スープの底にはサフランのもったりとしたソースが敷かれており、非常に濃厚。
小さめだけど満足感のある一品。カップも素敵です。
▼デザート 「トンカ豆 洋ナシ」
全く同じデザートメニューをどこかでいただいたことがあり、普通においしかったけど感動はあまりなかった…
トンカ豆ってよくデザートに使われる傾向にあるのかな。レストランのメニューでよく見かけます。
▼「シュークリーム」
記念日ということで、マジパンでできた豪華なプレートと一緒にサーブしてくれました。
飴細工もあり、凝った演出はさすが。
シュークリームはほうじ茶の味、美味!
シンシアの石井シェフ監修のアップライトカフェにも、そういえば、ほうじ茶のシュークリームが売られていたな。
▼味噌のチョコ
オブラートに包まれたみそ味のチョコ。
オブラートが口の中でもたつき、味はいいのにもったいない。
多分やわらかすぎて固形にできないから包んでいるのだと思うのですが、これは味噌の風味を味わうためにも固形にしてほしい笑
デザートは全部で3品でしたがお料理に比べて感動は正直薄い印象を持ちました。
少量多皿で最初から最後まで飽きずにいただけるラインナップ。
ドリンクを一人2杯飲んで、お会計は25000円程度。コース自体はそこまで高くないけど、ドリンク代とサービス代がやはり結構かかりますね。お土産には、コースで提供されたパンをいただきました。
総じて大満足のランチ、ぜひ再訪したいお店の一つとなりました。
夜はお値段が張るけどいつか行ってみたい。
ごちそうさまでした!
2022/02/08 更新
前回ランチで今回はディナーでの利用。今回も感動の連続でした!
玉手箱やマドレーヌ、魚介のスープなど、定番の料理もありましたが、真新しいものばかり。
シェフのアイデアと料理の腕にただただ驚くばかり。
特に美味しかったのは、目光・メイチダイ・ナス&ウニ。
前回はライブ感のあるカウンターで今回は個室でしたが、個室はまた違った雰囲気で落ち着いてこちらも良いです。
結構量が多く、3時間半くらいかけてゆったりと食べるコースなので、十分におなかをすかせていくのがおすすめ。
私はこの日ブランチのみで臨みましたが、それでもかなりおなか一杯になりました。
魚フレンチはやっぱりここに限ります!
魚好きには本当にたまらないお店。
お土産にパンをいただきました。これとセットで黒ゴマバターもお持ち帰りしたい笑
ごちそうさまでした。