208回
2024/05 訪問
自分的ジプロイン1周年
店に入って来たら陽に焼けましたねとシェフに言われた。鏡をほとんど見ないので自分では気づかなかった。何せ5月2日から3週間毎日、アゲハの卵や幼虫を捕獲するために平均30分くらいは戸外をうろついている。
昨日の夜に続いてビールに微妙な風味を感じる。体調絶好調ちゃう?^_^ 。紫外線を浴びて皮膚が作る自家製のビタミンDは免疫系の最高の潤滑剤だ。排除すべき異物や歓迎すべき異物への感度も高めているのかも知れない。
パスタに載っていた揚げた葉っぱはミントとパセリだろうか。シソに似た、明るめの味がする。調べてみるとミントはシソ科、パセリはセリ科で、なるほどと思う。味覚に基づく分類学は役に立つ^_^
会計して出て階段を降り、カモミールの花をスリスリしてはっとする。これは、アゲハの幼虫が発する威嚇臭にとても似ている。あれをマイルドにして、麦わら帽子の匂いをブレンドしたような匂いだ。
2024/05/22 更新
2024/05 訪問
欧州旗を眺めながら
パセリ セージ ローズマリー & タイム。サイモンとガーファンクルが解散してまだまもなくの頃に育ったので、スカボローフェアのこのフレーズは心に刻まれた。20年以上前にガーデニングにハマった時にも、ハーブ系のものをやたら育てたけど、ディルはやらなかったので、この店で見て食したのが初めてだった。セージもローズマリーもタイムもインパクトが強すぎてなかなか生で料理に使うのはなさそうだけど、ディルは違った。生でよし、茹でてよし、揚げてよし、焼いてよし。使いでのある香味野菜。木じゃないしな^_^。
先客がテーブルBにいたのでいつものCに座りにくくAにした。ここは欧州旗を眺めるのに良い席^_^。これはプレオープン当初はフランス国旗だったらしく、それが欧州旗に替わったいきさつもなんとなく聞いている。自分が最初に見た時なんだろうこれ?と興味を引かれたのは、欧州旗だったからだった。
2024/05/16 更新
2024/05 訪問
ジプロイン1周年
入り口に新しい装飾が加わっていた。今日から1週間、創業祭だそうで、記念メニューがある。
生ハムにフルーツが合うと言うのはここで初めて認識した。ベーコンやサラミにも合う。今日はメロンとキウイとりんごとイチゴ。パイナップルや柑橘も合う。オードブルとデザートは同源かも知れない。よく使われてるバナナは、イマイチだと思う^_^。要するに酸味が必要なのかも。
この店ではいろんな野菜や果物が食べられる。フルーツパフェを作ったらきっと素晴らしいに違いない。
開店から1年近く、今の自分の体の1/3くらいはここの食事で出来ているかも知れない。とても体調が良い^_^。それまでツイッターに書きなぐっていた食事の記録を、去年の7月から食べログに残すようになったのもこの店がきっかけだった。それからは食べログが生活のペースメーカーのようになっている。それは良いことかな?^_^
2024/05/12 更新
2024/05 訪問
1周年近付く
昨日からの雨が去って雲が割れ始めた。夕方前には晴れるみたいなので佳い夕空が拝めるに違いない。脱エアコンして3年目。今日くらいの天気だと室内は素晴らしく快適だけど、半袖で道を歩いてきたら風もあって少し肌寒かった。入り口のカモミールをムニムニ摘んで鼻にスリスリして階段を昇る。去年より成長と言うか徒長が激しい感じなのは何故か?
ジプロインもプレオープンから1年。この店で最初に目についたのはサラダに載ってた鮮やかな青と赤のサルビアだかメドーセージだった。冬の間はパンジー・ビオラがメインだったけどそろそろ交代かな。
そしてスープ。淡い味付けなので野菜の味がジワーッと染みる。沁みるわー。ここで一品だけ頼むとしたらスープ一択だ^_^。
食べ終える頃には白い空に大きな青い穴が開いていた。
2024/05/09 更新
2024/05 訪問
夏の陽射しのこどもの日は立夏
ジリジリと照る初夏の陽射しを今年初めて感じながら通りを歩いて来た。街なかに住んでいると鯉のぼりをを観る事はないけど、ツイッターで遠い土地の鯉のぼりを鑑賞したりする^_^。
夏の陽射しに麦わら帽子君は可愛いおさげ髪♪
麦わら帽子は夏の情景のキラーワードで、多分季語かも。
5月に入ってから連日、大家さんやお知り合いのお宅の花盛りの柑橘の木でアゲハの卵や幼虫を捕獲する日々。もう1ダースを超えて、孵化したり脱皮したりしている。今月下旬にはアゲハの羽化祭になるだろう。店に入ったら、窓際のテーブルB席から声が掛かったので目が逆光に慣れない中、声で大家さんとわかった^_^。
大家さんとの話に気を取られて、料理にはあまり集中してなかったけど、夏らしい彩りが楽しかった。
去年の11月にやって来たしいたけ栽培キットから5回目のきのこが出たとうれしそうなシェフ。普通は2回で終わるところ、半年に渡って5回というのは驚異的な…こだわりというか^_^; バケツのように大きかった菌床は養分を吸うだけ吸われて、コップのようなミニチュアになってしまった。生き物を大事に育てて鑑賞するマインドは、料理に直通していると思う。
生き物は季節と共に生まれて育つ。それを食べる人間もそのサイクルに合わせて生きて来て、それを前提にして体が出来ていて、季節のものを美味しいと感じるように出来ている、だろう。流通が発達して食材の季節感が失われると共に、本来体に良いものを美味しいと感じ取る味覚が失われて来ている、かも知れない。体のためにならないものを食べ続けるのは、体に良く無い。
2024/05/05 更新
2024/05 訪問
雨の八十八夜に山菜パスタ
雨風が強く、いつもは店の外の写真を撮りながら入って来るところ、そそくさと入店。
ビールのお供に見慣れぬ葉野菜のおひたし。ギザギザした葉がモロヘイヤのように見えなくはないけどまだ早いしねっとりもしていない。食べてみるとセリによく似た味とシャキッとした歯触りだけど、1箇所から複数の葉の柄が出ている感じが何かの木の新葉のよう。なんだろう?ひょっとしてたらの芽の育った奴?山菜パスタにも載ってた。検索してみるとたらの芽のたらの木はセリの仲間なので、お浸しにして似た感じになるのは頷ける。
会計する時にシェフに尋ねるとやはりたらの芽の育ったやつだそう。普通に流通はしてなくて、特殊な経路で頂いたものらしい。八十八夜にたらの新葉を生まれて初めて食べた^_^。
2024/05/01 更新
2024/04 訪問
初夏の気配
今日は朝から素晴らしい春の空が目まぐるしく入れ替わり立ち替わりしている。ジプロインも去年5月のプレオープンからはや11ヶ月。初めて来た頃、梅雨前の季節が近づいて来た。入って来て窓の外の空の色を観て居るとジェイクが、もう初夏ですねーと。ついに冬と花粉の季節に訣別したと思ったら、すぐさま夏かー。
この店のメニューの中でも季節感が一番なのは香草パスタだと思う。今日は菜の花に続いてミツバが参戦した。きっとシェフの菜園には使い切れないほど繁茂して居るのだろう。去年はキアゲハに丸坊主にされたって喜んでたっけ。スープでも生春巻きでもミツバが活躍。まさかデザートにも、って事は無いだろうけど^_^。
今日のパスタは少し塩辛く感じた。人によって好みは大きく違うので、客の好みに合わせる事が出来れば良いのにと思う。その点、食卓に調味料があって食べる人が調整する和食、家庭料理的なのは良いと思う。
帰り道、かりんとう屋さんの前あたりでツバメのように飛ぶナミアゲハとすれ違った。ついにアゲハの季節が来た。
2024/04/17 更新
2024/04 訪問
最終的かつ完全に春が来た
鬱々と続いた1週間の長雨の後、燦々と降り注ぐ陽光を受けて、吾妻三丁目の植物たちに春の芽吹きのブースタースイッチが入った。そば屋さんのチューリップは2年ぶりに花を咲かせ、ウエルシア前のカエデのB53は胸毛のように赤い葉を幹の周りに茂らせている。先行していたジプロイン前のカモミールはもはや制御不能な感じに咲き乱れている。
今日は夏服に近い今季最も薄着で家を出た。ヒノキが最後のひと花らしいけど、花粉症の季節は実質終わり、春の匂いのする爽やかな空気をスーハースーハーしながら歩いて来た。春分を過ぎて南の窓から店内に差し込む日差しはすっかり浅くなり、日に照らされて暑いとかスマホの画面が見にくい事が無くなった。来客多すぎで皿が尽きたか、デザートの皿がおかしい^_^。今日はいつものスペアミントではない、パンチの効いたミントが味と香りを引き締めていた。
2024/04/10 更新
2024/04 訪問
なぜかシクラメンが長持ちする店
置かれてからもう4ヶ月にもなるかと思われる窓際のシクラメンがずっと咲き続けたまま元気そう。うちのは買ってきて1ヶ月くらいでへこたれてしまう。十分な日照が必要と言う事かな?
今日も春を盛り付けたようなオードブルをしばらく眺めながら飲む^_^。あっさりしたドレッシングなので微かなほろ苦さを含めて野菜の味がはっきり伝わる。レタスのほろ苦さを味わったのは久しぶり。もうじき自家栽培の朝どれサニーレタスも登場するのだろう。
いわゆる凝った料理って、コネまくって塗り重ねた厚塗りの油絵みたいなイメージだけど、ここの料理は素材の味が透けて観える水彩のようなところが好き。今も生きて呼吸して居る野菜の味を活かす。和食のテーストだと思う。
この店で初めて食べログを書いたのは、窓の外の強い夏の日差しを避けて日陰のテーブルに涼しそうにしていた冷製パスタのサラダ仕立てを観た時だった。観て美味しそうで食べると期待通りの味がした。
とかなんとか書きながら不注意に食べていたら誤嚥した。咳き込んで気道から吐き出したのが今鼻辺りに引っかかって居る気配^_^;
デザートのふんわりプリンを食べて思い出す。開店してすぐの頃、デザートと言えば定番のプリンも食べてみたいとリクエストしたところ、いやーあれは駆け出しの頃に作らされましたけどねー、何十年ぶりかなって言ってシェフが作ってくれたのが固めでブリブリのブリンだった事。最近思い出したのか、新たに創作意欲が湧いたのか^_^。これならわたしも人に勧められます。
2024/04/03 更新
出掛ける直前に楊貴妃メダカが孵化したのを見届けてシェフに報告^_^。
オードブルはパピヨン仕立て。うちでは今朝未明、今季34番目のアゲハがパソコンのディスプレイの裏辺りで羽化した^_^; 去年より1ヶ月以上早い。
底にロワイヤルな茶碗蒸しをたたえた透明なクチナシ色のコンソメスープにパラリと浮く刻んだ和風ハーブの雄シソの葉。ハーブはスープの香り付けに使うのが一番生きるのでは無いかと思う。スープの多層構造を透過光で愛でたい。透明な耐熱ガラスのカップに入ってたら映えるんじゃ無いかなとか。
直径1mmくらいの卵が産み付けられて1週間ほどで孵化して4mm足らずの生命が生まれる。重さは1ミリグラムくらいだろう。空を飛ぶアゲハと水を泳ぐメダカでほぼ同じよう。小さい生き物の最適解の一つなのかも知れない。
21日の夏至が近づいて来た。冬至、春分、秋分と並んで季節を四分する節目の節気ながら、一番存在感が薄いのは、夏の日差しをさえぎる日本の梅雨のせいかなと思う。梅を実らせる雨の季節。2024年版のブランデー梅酒が登場する日も近い、かも^_^