110回
2024/06 訪問
明るいハッピーアワー計画
6時に来たら、店の前の駐車場の中央2列にクルマが無いという珍しい光景を観た。暗くなってから来るとうす暗いベンチシートの一番奥の席に通される。昼間座ると、なかなかに明るく、店全体が見通せる席だとわかった。
学園祭に所属サークルで出した模擬店で照明担当をした事がある。あの頃は、こんな風にしたい!と言う一つのイメージがすぐに決まった。思いつく安い材料を買ってきてぱぱっと適当に作る行動力があった。定演のポスターを描かされた時もそうだった。暗がりにソロの演奏者が浮き上がるイメージ。今はそう言う、これしか無い的な集中が出来なくなったなと思う。慶の室内照明とか装飾とか、なんだかごちゃごちゃしているのも、こういうのもありかな、で終わる^_^。
何かに拘らない事に拘る。ついつい頑張らないよう頑張る。無駄のない持続可能な自分なりの幸せ感を大切にしたい。
食べるものが美味しいってそう言う事かな。
大元のクチナシが咲き始めたので嗅いで帰る。
2024/06/06 更新
2024/06 訪問
焼きとうもろこしへの想い
例年この季節になるとカスミでとうもろこし4本で400円セールが始まる。レンジに一本剥かずに放り込んで90℃4分30秒でチン。出来上がる頃にはレンジの外に甘い香りが漂い出てパブロフの犬状態になり、チンと鳴ったらあちっあちちしながら皮を剥いて、張り付いてるもじゃもじゃを脱がして、顕になってピカピカに並んだオレンジ色の粒にハフハフかぶり付く。自分の知る限り安い速い美味いの最高峰だ。でもこないだ見に行った時はまだ一本300円の高級品だった^_^; 旬というのはそう言うものだからありがたい。
レンジでチンでは出来ないのがもろこしと醤油の焦げた匂い。焼きとうもろこしが原価に関わらず780円なら、買いだと思う。ここは焼きもの屋だし、もろこしを焼くのもお茶の子だろう。だけどまだ見た事がない。
家でもろこしを焼いてみようと、何年か前にコンロやら炭やらは買ったけど、まだ焼いた事はない。準備も後片付けも面倒臭いし、素人が焼き方を失敗する可能性も高いから気が重い。そこをさくさくっと間違いなくやるのがプロ。
なんて書きながら念の為過去のツイートを検索したら、一昨年の夏に焼きもろこしが出ていた^_^;
ロングコビッドかな。
でも焼きものやなら、バーベキューセットがあると良いのにと思う。
2024/06/05 更新
2024/05 訪問
おにぎり大作戦
外から覗くと各テーブルに予約の印の白い取り皿がずらっと並んでいるのが見えたので今日はどの店にしようかなと思ったら、カウンター席の角が空いていた。ここはあの、ちょっとイタリア人入ってる感じの^_^常連さんの指定席なので少し気が引ける。
予約と言うのが嫌いだ。基本的に約束とかに束縛されるのが嫌いだし。リソースの無駄と言う事もある。自分は大体1時間ちょっとで飲み終わるし、急げば30分でも出来上がる。それが、予約席と言うのは2時間くらいもただ無駄に空気が席を占拠して、ちょい飲みの客をブロックしている。
それでなくてもねっとりしているイカがねばねば和えで。これがご飯に合うのは必定。しかし、ただのご飯も、具が入ってお新香が付いてる特大おにぎりも、同じ200円なのだ。消費者目線で見ればおかしくね?握って海苔のパリパリ感が喪失しているのをいっそポジティブに評価すれば、コスパ的におにぎりの圧勝である。特に明太子は質量ともにコンビニおにぎりのそれを凌駕する。と言うわけでおにぎりをねばねばにして、本意のごとくなりにケリー^_^
アオリイカのパリパリした破裂感が印象に残る。よくある普通の居酒屋で。
会計するといつもより1000円くらい安くて大満足。おにぎり作戦大成功。
帰って来たら大家さんの生垣のクチナシが、まるでツツジのようにベッタリと満開。一つ一つの香りは弱めなのに、雨上がりの無風に100輪くらい同時に咲いてるとレベルが違う。園芸品種では無く、見た目はドクダミに似ている^_^
2024/06/01 更新
2024/05 訪問
しょぼくれて候
9時過ぎまで何だかんだしていて疲れてへろへろした感じで慶に向かった。今日はアゲハがキャタピーに脱皮して今季70号に達し、蝶に羽化して23号に達した。生命の誕生の瞬間は何度も見てもドキドキする。せっかく生まれた命なので大事にしたい気持ちが段々重荷になってくる。出がけに見ると、昼間シェフにもらったホテイアオイのバケツに水すましのような生まれたての3mmくらいのメダカが20匹ほどピンピン泳いでた。なんか元気出た^_^。遅く来たせいか客はもう1組だけで、この店で見慣れた喧騒と違う。
学生の時に発見した食べ物の美味しさをより強く感じる方法。特に刺身。口に入れたらぺたっと舌に密着させたり、舌のいろんな部分に魚の肉が触れるように転がしたり。そうこうするうちに魚の旨みがジワーッと感じられて、舌が痺れるくらいになる。どんな匂いがするかなと神経を集中する。すると、なんだか色んな匂いがしてくる。センサーのゲインを上げる。耳を澄まして音を聴くのと同じことだ。音は瞬間的に消えてしまうけど、味覚は長い時間続くからカンタン。
2024/05/29 更新
2024/05 訪問
梅雨の予告編か?
重い雲の空が続いていて時々強い雨風。おかげで潤って過ごしやすい気温の日々。5月2日から続いていたアゲハの卵・幼虫の連続捕獲も天候不順により26日で終えた。
本日のおすすめにひらめのたこわさあえと言う面白い企画ものがあったので注文。料理が一番映えて見えるビリケン前のテーブルな事もあり、いい感じにテカッているんだけど、どうしても見えてるように撮れない。味は… ただの茎ワサビ和えよりタコわさび和えというのが何か面白く、食感的にタコとひらめの間がシームレスみたいな、面白さ。以前、ホットなカキにイカの塩辛載せとか言う意味不明のチャレンジがあったけどw、これは普通に王道だと思う。
我々が食べるものの多くは動植物が次世代のために遺した卵や種だ。そこにはゼロから始まってある程度の形まで成長するのに必要な全ての栄養素が含まれている。栄養的に完全なそれらを美味しいと感じないわけがない。
2024/05/28 更新
2024/05 訪問
なぜかジムビームのハイボールが美味しい日
今日も満席、と思ったらテーブル席がひとつあいててラッキー。
ハッピーアワーには280円のジムビームハイボールでアルコールの下駄を履かせる。特になんとも思わない日も多い中、時折そのバーボンの香りにはっとする事がある。初めてバーボンのハイボールを飲んだ日の事を思い出す。作り方の違いではなく、感じる方の健康状態、味覚嗅覚のゲインの違いだと思う。
バーボンにハマったのは大学院の時だった。それまでに大抵の種類の酒は飲んでたけど、バーボンと言うと吉田拓郎の歌で名前を聴いた事があるだけでどんなものか知らなかった。大学の近くに出来たそのバーボン専門の店に何度か通っているうちに、オールドふんちゃらとかアインシェントほにゃららというのが多い中、育ちの良い友人が落ち着いたのはフォアローゼスで、育ちの悪い自分が落ち着いたのはアーリータイムスだった。いや、バーボンに求めるのは田舎臭さの良さなので、上品な味ってどうなの?って若かりし自分の問題意識はそれなりに筋が通っていると今も思う。でも今はフォアローゼスを飲む。ジムビームは当時の記憶に無い。
2024/05/21 更新
2024/05 訪問
時はカネなり
派手に赤く染まる西の空がハッピーアワーの終わりを予告していた。北大通りの信号を走って渡り切り、19時ギリに滑り込み、セーフ。信号待ちをひとつ回避するための約30秒のダッシュがナマ中を170円安くする^_^v
大好きなほうれん草としらすがタッグを組んで居たので一も二もなく注文^_^。思った通りに美味しく、ボリュームもたっぷり。ほうれん草に最低限の熱が加わっていてしゃぶしゃぶ状態。しらすはもちょっと釜揚げっぽいふっくら感が好き。しらすにドレッシングが掛かっちゃってるせいかも。
こないだエビスのジューシーエールが終わってしまったので、サントリーのトリプル生に戻る。冷蔵ケースの中に4本しか無かったので、これも終わりかと思ったら、補充はされるとの事。でも580円じゃなくて600円だったんだと、後でレシートを見て気付く。少し幸せ感が削がれた。
見渡せば山もと霞む水無瀬川。中学では授業を全く聞いていなかったし、授業を抜け出して遊ぶか、騒いで廊下に立たされてるかだったw。教師が黒板にひたすらなんか書いて、生徒がそれをノートに書き写すと言う、馬鹿げた授業が横行していたんだから無理もない。そんな中で中学一年の時に暗唱させられた枕草子だけは記憶にある。春は曙、秋は夕暮れ。高校では様相がガラリと変わった。自分が教えている科目を学問として好いている教師が多かった。好きこそものの上手なれだし、何か好きなものを説いている人の話は説得力を帯びる。古典Iの先生はしょぼくれ果てた風采の爺さんで、15歳の高校1年生から見れば何が楽しくて生きてんのかな?みたいな感じで、文法の説明とかうんざりだったけど、伊勢物語とか語り出すとやたら生き生きとしちゃって瑞々しく状況を解説し始めて引き込まれる。後鳥羽上皇の作とされるその水無瀬川旅情の歌も古典Iだった。清少納言の言ってる事とロジックがズレてるけど、世の中のステレオタイプを突いている。花は盛りに月はクマなきをのみをだ。ありきたり月並みステレオタイプ化は人間が知的生物化してから常に裏腹にあるのだろう。でも、見渡せば山もと霞むとか、五月雨を集めて速しとか、言葉を聞いただけでイメージが映える。それが日本語を理解する日本人と言うアイデンティティかなとも。古典とか理系の受験には何の役にも立たない無駄な科目だったけど、高一にも面白いものは面白い。そして何十年たっても忘れず、飲みながら食べながら、ハッピーアワーにダッシュしながらふと思い出す。記憶が知識が味覚を支配している。何が美味しいかは極めて文脈依存で、単純ではない。良かれ悪しかれ全ての経験が今の自分を制御している。無駄になる事なんてないなと思う。
2024/05/19 更新
2024/05 訪問
慶ログ100回目記念
去年の7月中旬に食べログを始めて10ヶ月。約300日のうち100日来た。コロナ期の2年くらいほぼ毎日来てた事もあるので、トータル500回は楽勝で来てるはず。ツイッターではほぼ全ての食事を呟いていたから、調べれば分かると思うけど面倒臭いし、それがぱっとわかるのが、たいした事無いようでいて食べログの大きなメリットの一つ。
マリネという調理はすごく範囲が広くて、要は油やpHで食材の酸化やバクテリアの過度な増殖を抑えつつ動物性タンパク質の分解をそこそこさせて美味いアミノ酸の産生をマイルドに維持する浅漬け的手法なのかなと思う。このタコのマリネのジャブジャブした漬け汁には梅シソみたいな、夏の冷麦みたいな感じもしてなんだか新しい。
2024/05/15 更新
2024/05 訪問
ハッピーアワーの青い空に浮かぶ白い月
先一昨年の秋分の頃に筑波山に登った時、ロープウェイ駅のある女体山からケーブルカー駅のある男体山に険しい稜線の道をこけつまろびつやっとこ渡り終えて東を振り返ったとき、日没の迫る青空に浮かぶ白い月を見た。それがとても印象的だったのが、月を観るようになったきっかけだった。それ以来、やたら望遠鏡やらカメラやら買い込んで、月が出ている日にはほとんど毎日月を観ていた。現代人が月を観る楽しみと言うのは、なんか無理してる風流とかではなく、ただ単に美しいし、昔の歌人が知らなかった地球の生物に大きな影響を与えて来た天体という重みを知っているから。それに昼間の青空の月は目にやさしく、スマホのカメラにも易しい。慶にはハッピーアワーに間に合うようにまだ空が明るく青いうちに来る事が多い。そのために青空に浮かぶ月を観る機会が多い。だから三日月から上弦過ぎくらいまでの、夕方のくいだおれに誘うような月と慶は自分的にはセットになっている。
今日も海鮮丼を自作。本日のおすすめに納豆オムレツのある日だったので納豆も参加して、盆と正月が一緒に来たようだ^_^。自分はとにかくごはんが好きだし、炭水化物は〆にというより、食べながら飲みたい。飲食不可分なのだ。
2024/05/15 更新
2024/05 訪問
もうその頃の慶では無い
この店は確か去年が開店9周年だった。開店した頃は店主も店長も若くてピチピチしていたに違いなく、当時に登録されたと思われる食べログの営業時間とか見るとスゲー、と思う。昔は日曜も17-24だったらしいけど、今は実際には16-22だ。誰か更新してよ^_^。
紅生姜が大嫌いだった時代があった。お座なりについてくるケバイ色の意味不明の刺激物と言うイメージで、素朴に軽蔑していた。しかし、そもそもちゃんと作られた生姜の酢漬けが不味い訳はない。安かろう悪かろうの時代に質の悪い紅生姜を食べて嫌いになってしまったのかな。今は是々非々だし、牛丼や焼きそばには不可欠な脇役かなと思う。
2024/05/13 更新
2024/05 訪問
栓抜き日より
初夏の雨上がりの午後。昨日から覆いかぶさっていた雲が割れて青い空。今日は一年半ぶりくらいに松見公園の展望塔、通称栓抜きに登った。風も少しあって塔の上は寒いかなと思って長袖のシャツを着て、念の為コートもバッグに詰めて行ったら、なんのことはなく普通に暑かった^_^。自分がよく行く店はほとんど、眼下のごく狭い区域にある。お店からは大抵、この展望塔が見える。展望塔から見下ろした慶の看板や屋根はかなりキテ居た。
ランドマーク的によく見ていて見飽きて居る対象から自分を見た時の自分の見つけにくさというのがある。いつも見ている公園の展望塔や筑波山の山頂から自分の家を見つけるのにはかなり苦労する。慶からも至近距離にある展望塔だけど、向こうからは足元のワンオブゼム。ただ意外にも、向こうからはこちらで思ってるよりやたら近くに見える。特に高低差のある時、距離というのは直感で測れないところがあって面白い。
ハッピーアワーの生中とジムビームハイボール、キャンペーン中のお得なエビスジューシーエール。これでちょうどいい感じに仕上がるように体が出来上がっている。体調もよくジューシーエールもう一本となっても費用は飲み放題未満だけど、ほろ酔いを超えて寝落ちしたりする。うわばみだザルだと言われたこの私が…すっかり健康的になった。目が覚めて店を出た頃にはすっかり夜になっていた^_^;
2024/05/10 更新
2024/05 訪問
自作揚げ出し豆腐チゲ鍋風^_^
雨が降っているようだったので久しぶりに半袖ポロシャツの下に下着を着て出たけど、風が冷たくて長袖着てくるべきだったと後悔したのはもう家から100メートルも歩いてからだった。北大通りの交差点にはなぜだか音無しで回転灯を回している消防車。慶の前の駐車場の舗装の穴は血の池のようにも見えた^_^。
久しぶりに少し寒い感じもしたので、本日のおすすめから海鮮揚げ出し豆腐と言うのと、アサリと水餃子の旨辛チゲ風を選択… どちらもイマイチな感じがしたので、生卵を頼んでミックスしてみたらそこそこいい感じに。和韓折衷というか強制併合と言うか^_^。
コロナの前年だったか、フッ化水素の輸出制限で盛り上がってた時に辛ラーメンが話題になったので試しに買って食べてみて驚いた。ただただピュアに辛く旨みがない。コクはなくてキレだけがある。金属の箸を使う国民性かなと思った。カップには断熱性がまるでなく、手で持って食べることは出来ない。手の皮が厚い民族なのだろうか^_^。なんて思いながら食べログを書いていると、隣の席から辛ラーメン食べたという会話が!
1ヶ月近く前にこの店で食べてる時にガリッとして、奥歯の詰め物がゴロッと取れた。昨日ようやくそれを詰め直して、心おきなく噛めるのが幸せ^_^。めっちゃ丁寧に調整してくれたので全く違和感がない。歯医者さんも歯科衛生士さんも腕はピンキリなのに、費用は同じと言う理不尽。ネットで検索すると、奥歯にはプラスチックというかコンポジットレジンは使えないとか長持ちしないとかいう情報がザクザク出てくるけど、いやいや割れる前のは20年近くもったし。詰め直したけど保険適用で1500円だし。死ぬまでにあと一回か二回詰め直せは済む計算だwww。
5月2日に1齢で保護したアゲハが2齢から2階級特進して今日終齢のキャタピーに昇格した。来週にはサナギになり、再来週には蝶になるというスケジュール。去年もここにお祝いに来た記憶があるけど、今年は2ヶ月近く早い。
2024/05/09 更新
2024/05 訪問
春菊と豚しゃぶのサラダ&カンパチの炙りポン酢
お昼にトンカツをがっつり食べたし歯医者の麻酔も微かに残っているのかもしれずあまり食欲は無いけど、強い南風に背中を押されながら北大通りを渡って来た。
本日のおススメには冬に何度か登場して以来の柔らかくてマイルドな春菊。露地物では無さそうなので、もう少し頻繁に出番があっても良いのでは無いかなと思う。
お昼に行ったとんかつ屋さんには、エビスのジューシーエールが900円!というお札があった。ここではキャンペーンで580円!580円とお得です。アルコール専門店の強みかな^_^。餅は餅屋、トンカツはトンカツ屋、酒は居酒屋。
炙ったカンパチからはカツオの藁焼きのようなイナゴの焼いたのみたいな髪の毛の焦げたようなワイルドな香りがする。匂いのもとはケラチンに含まれる硫黄らしい。子供の頃はマッチをするのが好きだった。花火も。ゆで卵の匂いも。楽しい匂いは物質レベル、元素レベルで繋がっている。
2024/05/07 更新
お昼にマヤデビで食べると夜は食べられない事が経験上分かっている。実際おなかは全く減ってない。それでも夕空に月を観るとお得なハッピーアワーが終わる前にと出かけてしまう悲しい性^_^
生ハムとアスパラのサラダが美味しそうだなと眺めているだけでなかなか手を付ける気にならない。
何かが美味しい、不味いという感情はものを考える原動力にもなるけど、そもそも何も食べたくないと燃料がない。人もたいがい食欲で駆動されてる生き物だなと思う。
久しぶり飲んだ奇跡の柚子サワーは美味しいなと思った。