2回
2023/10 訪問
銀座の洗練と伝統が息づく名店「資生堂パーラー 銀座本店」でのひととき
「煉瓦亭」でのランチを終え、銀座の街を散策した。夕方には東京を後にする予定だったため、早めの夕食の場所として「資生堂パーラー 銀座本店」を選んだ。前回の訪問は昨年の夏、妻と共にであった。今回、男性一人での入店に少し躊躇したものの、そうした心配は捨て、純粋に食事を楽しむことを優先した。
土曜日の15時で混雑を予想していたが、行列もなくスムーズに入店できた。専用エレベーターで4階のレストランフロアへ。店内は高貴な雰囲気に包まれ、静かな空間が広がっていた。烏龍茶で一息ついた後、「伝統のコンソメスープ」と「オムライス」を注文した。
コンソメスープは、ウエイターが目の前で注いでくれるという粋な演出に感激。芸術ともいえる黄金色のスープは、滋味深い味わいで、体の隅々まで染み渡った。続いて運ばれてきたオムライスは、「煉瓦亭」のそれとは一線を画す洗練された美しさがあった。(煉瓦亭のオムライスも当然素晴らしい)。卵の滑らかさ、チキンライスの具材の絶妙なバランス、そしてトマトソースとの調和は、明治時代から続く伝統的な洋食を代表するものだった。食後のコーヒーも格別で、店内の雰囲気と相まって、優雅なひとときを過ごせた。
銀座の高貴な雰囲気と、伝統的な洋食が見事に融合している「資生堂パーラー」は、永く多くの人々に愛され続ける名店であると、改めて確信した。
2023/10/29 更新
実兄の結婚式出席のため、妻を伴い東京へと赴いた。滞在の主目的は結婚式であるが、東京での外食も私たちにとっては重要な楽しみである。
さて滞在初日、まず向かったのは資生堂パーラー銀座本店である。前回の訪問が2週間前であった私と、昨年8月以来となる妻は、再びその味を求めて足を運んだ。
専用エレベーターで5階へと向かった。そこは洗練された雰囲気に包まれ、期待感を一層高めてくれる空間であった。注文したのは「シーザーサラダ」、「グリル野菜のカレーライス」、そして「オムライス」である。
「シーザーサラダ」は以前から試してみたいと思っていたメニューの一つであった。SNSで目にしたパフォーマンスに魅せられたことが理由で、ロメインレタスのカットからドレッシングの調理まで、客の面前で披露される全過程を体験することを望んでいた。パルミジャーノ・レッジャーノが豪快に削られる姿は見る価値があり、ドレッシングの繊細ながらも複雑な味わいと、チーズの濃厚な風味が印象深いものであった。オムライスについては、その美しい見た目と、バターの芳醇な香りが特徴の黄金色の逸品であった。
最後に選んだのは「長野県産 信州畑工房“恋姫”のストロベリーパフェ」で、その見た目の美しさとバランスの取れた味わいは、資生堂パーラーならではの洗練を感じさせた。
資生堂パーラー銀座本店での食事は、明治から続く伝統と現代の洗練が見事に結びついた、至福の時間であり、私たちの東京滞在の初日を華やかに彩るランチタイムとなったのである。