ropefishさんのマイ★ベストレストラン 2012

「カレー細胞」-食べログ支局 -

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

井荻「丁子」、銀座「ニューキャッスル」に続き、早稲田「夢民」と、東京を代表するカレーの名店が相次ぎ閉店した2012年。
その一方、インドをはじめとしたアジア各地のスパイス料理を、日本の繊細な感覚と旬の食材を駆使し、
世界のどこにもないカレー料理へと昇華させたお店はますます勢いを増してきました。

その筆頭が能見台「ガネーシュ」。

日本のカレー文化は世界一、そう実感できる年でもありました。


マイ★ベストレストラン

1位

ガラムマサラ (経堂、宮の坂、山下 / インド料理、インドカレー、創作料理)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.7 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 ~¥999

2016/05訪問 2022/07/26

まだ見ぬカレーを食べたければ、新しいお店を探すよりもここに行けばよい。「ガラムマサラ」 -<カレー細胞>-

ここ「ガラムマサラ」の料理が素晴らしいのは、インド料理でありながら、和食でもあるところ。
インドに行っても絶対に出会えない、日本の、経堂でしか味わえない「ハサン料理」なんです。

邪道と言われれば邪道かもしれないけれど、実験精神なしには進歩はありません。
日本の食事の素晴らしさを知るハサンさんだからこそ、
インドに住むインド人には思いもよらない斬新な料理を生み出すことができるのです。

「世界一のカレーシティ・東京」で、最も先鋭的なカレーがいただける場所。
それがこの「ガラムマサラ」と言って間違いないでしょう。

★2016年5月 最新訪問記事「2016ガラムマサラの新作を食べ尽す会」
http://currycell.blog.fc2.com/blog-entry-3016.html

**********2015年11月訪問記事**************

インド料理店でありながらも、インドだけでない様々な国のスパイス料理の「面白いところ」を抽出し、
「ハサンマジック」と呼ばれる独自のアレンジで提供する、奇妙で最高に面白いお店。

経堂「ガラムマサラ」。

昨年の第1回Japanese Curry Awards受賞店でもあるこのお店、久々の訪問となりました。

店主ハサンさんは数年前にこっそり宣言していた通り、最近は頻繁に海外や日本各地を漫遊。
決してただ遊びに行っているわけではなく(いや、ただ遊びに行っているのかな?)、
旅に行くごと刺激を受けて帰ってきて、料理がぐんぐん進化していくのですから、面白いったらありゃしません。

この日もハサンさんの帰還日に合わせてお店を予約。
料理はいつも通り、一品を除いてハサンさんにお任せ。

「とにかく楽しませてください!」

ってな感じで。

この日もハサンマジック炸裂。

読者の皆様も、指をくわえて(インド的には右手のね)ご覧くださいませ!!


★マサラパパド

スターターはインド人大好きなおつまみから。
けれど他店のと違うのは、パクチーたっぷり乗せてくれてるところ!


★大根サラダ

シンプルなネーミングとビジュアルのギャップがスゲェ。
飲み干したいが無理。


★パクチー秋刀魚

おっときました旬の食材。
前菜チックにサラリと出てきましたが、秋刀魚の風味が出まくってメタクソ旨いです。
こういう和食材使わせたらやっぱりハサンさん凄いなぁ・・・
日本人の季節感とインド人のスパイス感を両方持ってるから敵なしです。


★パクチー牡蠣

いやもう見ただけで悶絶な一品。
食べたらさらに悶絶です。

一同身をくねらせながらいただきましたよ!

しっかしパクチーで繋げつつ、季節は秋の秋刀魚から冬の牡蠣へ。
この辺の流れも巧いですね。


★パクチーラム

まだまだパクチーなお題が続きます。
パクチー風味のスパイシージンギスカン、なんて言ったらチンギスハーンが戸惑うでしょうか。
ラムとパクチーは特に「ガラムマサラ」らしい食材といえます。

あ、そして「ガラムマサラ」と言ったらこちらの肉も忘れてはいけませんね!


★パクチー和牛ステーキ

なんと、インド料理に和牛ですよ!
いや、もはやインド料理と呼んでいいのかわからなくなりますが、ハサンさんはコルカタのムスリム出身。
宗教的には牛OKなんです。

いやいやそんなこと以上に、和牛からジュワッと滴る肉汁にパクチーの風味がブレンドされたこのアレな感じ、
口福ここに極まれり!

と、極まったところでパクチー尽くしな前菜終了。
(これが前菜ですよ、奥さん!)

一旦サラダを挟みます。


★コンビーフのサラダ

ほら、やっぱり普通のサラダじゃなかった。
コンビーフとか、サバ缶とか、他のインド料理店が絶対手を出さないネタを面白がって使ってくるのがとても楽しいです。


★ラムチョップ

これ!「ガラムマサラ」定番名物。
このジュワジュワッとした感じ、ここでしか食べられないんだよなぁ・・・ってことで、「ガラムマサラ」でこれ食べない日はないです。


★土鍋ムール貝

土鍋だよおっかさん!ムールだよおとっつぁん!
次何来るのか全く予想ができないです。


★地鶏のスパイシー鉄板焼き

なんかですね、インドとか東南アジアとかで鶏肉食べると、筋肉のハリと歯ごたえがあってしっかり旨みがあるんですわ。
どうしても日本だと「やわらかい若鶏」が人気ですけど、それって飼育期間短い方が原価安上がりだからって仕組まれたイメージコントロールですから。
日本人は「若くて柔らかい」イメージ好きだしね。

ってことでこちらの料理は筋肉感もあってスパイスも効いたオトナのチキン。
ウズラの卵も入ってキジ目同士の豪華共演!


★秋刀魚と山葵のビリヤニ

キター!!

これが今回唯一お願いしていたメニュー「山葵のビリヤニ」。

しかしまさか秋刀魚と組み合わせてくれるとは!!


コレハウマイデスヨ!!!

食レポとしては禁じ手な言葉ですが・・・

美味い!!!

まぁこのミラクルな味は、体験してもらわねばわかりませんよねぇ・・・

さぁ、どこまで続くこのコース。

そろそろカレーの時間ですよ。

カレーですよ。

それでは行ってみましょう!!


★ビーフキーマカレー

ニンニクの芽たっぷり。

ガーリック&ブルで今夜は寝られないです。


★梅チキンカレー

UMEEEEE!!!

レモンチキンも美味しいけど、この梅チキンも凄い。
やっぱり酸っぱいカレー好きだなぁ。
オトナになると妊娠してなくても酸っぱいものや苦いものを美味いと感じるようになるのです。

これはリピだな。


★納豆カレー

NATTOOOOOO!!

ナマダさんも大好きな納豆がグツグツと鍋カレーになりました。
グツグツネットリジュワッと、これはかなりエロスな美味さですね。

これもリピだな。


★プレーンナン

ガラムマサラはナンが美味いです。

一般に洗脳されている「フックラフワフワのでっかいナン」じゃないですよ。
あれは量あたりの原価を下げるためのイメージコントロール。

こちらのナンはシンプルで口どけよく、胃にもたまらずカレーを引き立てるナン。
しかも円型なんですが、タンドリー窯の内側に張り付けて焼くとき、しずく型より円型のほうが技術が要るんです。


★ガーリックナン

普通の店と違ってニンニクの芽たっぷりのガーリックナン。
もちろん「ガラムマサラ」オリジナル。


★シナモンナン

こちらも「ガラムマサラ」オリジナル。
この辺は他では食べられない味なので、頼んでおいて損はないですよ。

この他、写真には上げていないですが、お酒も結構飲みました。
あらゆる種類のお酒を。

来るたび新しい驚きを用意してくれるこのお店の満足感、決して他では味わえないです。

牡蠣、和牛、地鶏、納豆、梅、コンビーフ・・・
およそインド人には思いつかないようなことをやってのけるインド人、ハサンさん。

最近は「葉山」(はさん)と名乗ってたりします。

こうなったらもう、国籍とかどうでも良くて、
とにかく世界中ここでしか食べられないスパイス料理とカレーをこれからも生み出していってください!

ご馳走さマサラでした!!!

******************(2012年10月)**********************

経堂の大好きなお店「ガラムマサラ」が経堂駅近くへと移転。
ビルの二階に真新しい店舗。
北欧あたりのインディーズ映画がハリウッドでリメイクされたような感慨があります(わかりにくい・・・)。

もはや押しも押されぬ人気店。

今回のリニューアルは単にお店の場所が移動しただけではありません。
名物店主ハサンさんのキャラ一色だった今までと異なり、熱意ある後進スタッフが続々ジョイント。
サステイナブル(持続可能)なガラムマサラに向けたあたらしい体制作りが始まっているんです。

ガラム定番のオリジナル料理から、毎度毎度の新作料理まで、相変わらずの変幻自在ぶり。
そしてやっぱり感じるのはハサンさんのエロさ。
やっぱりスパイス料理はエロくなきゃダメですからね!!!

このハサンスピリットを受け継ぐ若者たちが今後、どのように「ガラムマサラ」を進化させてゆくのか、
今からドキドキ楽しみです!

****************************************

店主ハサンさんのオリジナリティ溢れる発想で、
インド料理の概念すら変えてくれる素敵な店、ガラムマサラ。

以下のレポートには限定メニューや特別メニューだってたくさん含まれているのですが、
そんな自由さ、気ままさこそが、ガラムマサラ最大の魅力。

「このメニューあるのかな?」って気になった方は、
事前にハサンさんに訊いてみてくださいね!!

もちろん、レギュラーメニューだって最高に美味しく、最高の驚きを与えてくれますよ。

(2012年10月)*****************************

とっても久々の訪問となりました経堂の超独創店「ガラムマサラ」。
大好きなお店です。
あいも変わらずカッチョエー店構え。

しかしここ最近でこのお店には動きがありまして・・・なんと日本人店員の採用、
しかもお客さんからのスカウトという、「愛と情熱のスパイス料理店」らしい展開。

そしてスパイス料理の奇才ハサンさんは2ヶ月おきに1ヵ月休養をとるフォーメーション。
もちろん、休養中にはいろんなところに旅行したりして新しい料理のアイデアを発掘してくるというのですから、
「ガラムマサラ」のスパイス料理探求の物語はまだまだ続くわけです。

さて、この日もいつもどおり、お料理はお店におまかせ。
だって「ガラムマサラ」最大の魅力は、予想だにしない新しい味の登場なのですから!!

★タンドリー秋刀魚
スパイスが染み渡った香ばしい秋刀魚。たまりません。
パクチーの街でもある経堂ならではの贅沢なパクチー使いも見逃せませんね。

★アボカドサーモンサラダ
これは初めていただきました。
メニュー名だけ聞けばカリフォルニア料理のようですが、
しっかりスパイスの効いたガラムマサラ料理になっています。

★鯨とイチゴとオクラのサラダ
序盤、一番驚いたのがこれ。
あまりにもトリッキーな食材の組み合わせに果たして・・・と思ったのですが、
そこは流石のハサンさん、素晴らしく完成度の高い一品に仕上がっています。

思えば2年ほど前、ハサンさんと一緒に西所沢の「ネゴンボ33」へ行った際、
イチゴのサラダが出てきて、これ美味しいねとか言っていたら、
その後早速イチゴを取り入れたメニューを開発しちゃったハサンさん。
この日のメニューはそこからさらに進化してまた別の境地となっています。

★鶏のパクチー和え
やっぱりパクチーですよ。
「ガラムマサラ」は本当にパクチーの使い方が巧いなぁ。

★タンドリー砂肝
こちらも初めて食べたときは驚きましたが、もはや定番メニューとして定着した感がありますね。
それだけ独創度が高く、かつ完成度が高い証ですよ。

★激辛チリDip
この日、激辛マニアがメンバーにいたこともあり、新加入の日本人店員さんが用意してくれていたもの。
メキシカンな風情がありつつ、パクチーオンでガラムテイスト!!
なかなか旨辛かったですよ。

★納豆チーズマサラ
・・・だったかな?
バーナーであぶりが入ったチーズがアクセントになってグッド!
とろーり糸引く美味しさです。

★ブリバジャ
これも「ガラムマサラ」名物、インド式モツ鉄板焼。
めっちゃ味濃いんです。
だがそれが良い!!のですよ。

★タンドリー手羽先
これもガラムに来たら食べたい一品です。
ハサンさんは日本の酒飲みのハートをよく分かってらっしゃる。
ちなみにいつも思うのは、この盛り付けが西洋悪魔ブエルみたいで魅惑的だなぁ、と。

★タンドリーラム
これもガラム名物!羊好きなら絶対食べなきゃ始まらない絶品ラム。
・・・こうやって書いてると「ガラムマサラ」って名物メニューがホント多いですね。

★エビと軟骨のパクチー炒め
・・・だったかな?
パクパクパクチーなのです。

★秋刀魚ビリヤニ
ぎゃぁぁぁ~いきなりスゴイの来たぁぁぁぁ~!!!
ガラムのビリヤニはどれも味が濃くて美味いのですが、秋の味覚と組み合わせればさらに最強です。
いやぁ・・・押さえるトコ押さえるネェ~

★レモンチキンカレー
ネット上でみんなが食べてるのをみて是非食べたかった新メニュー。
しっかり登場してくれました。
そして・・・これがメタクソ美味い!!!
凄い酸味に加え、コブミカンの香り。
先日旅行したベトナムで発想したカレーなのだそうです。

これほど濃厚で、これほど爽やかなカレーはなかなかあるものではありません。
気に入りました!これは次回も頂かねばなりませんね。

★モロヘイヤ海老カレー
・・・だったかな?
とにかくいろいろ凄すぎて品名憶えていないんです(笑)
美味しい記憶だけはあるのだけれど。
その他納豆カレーやシナモンナンなども頂きましたが、もはや写真もなく・・・
ワイワイ楽しいスパイスの宴に興じてしまったのでした。

★シナモンアイス
うわぁ、締めのデザートも美味すぎる!!

やはり相変わらず素晴らしいですね「ガラムマサラ」。
インド料理という枠にとらわれず、アジア各地、そして日本の様々なカレーの名店からアイデアとエッセンスを取り入れながら、
独特の解釈でここにしかないスパイス料理へと再構成してしまうハサンさん。

ここでしか食べることのできない名物メニューで愉しませてもらう一方で、
何度来ても「驚きの新メニュー」が待っているという飽くなき冒険心。

まさにこの店は「スパイスの奇妙な冒険」とでもいうべきオンリーワン店なのでした。


(2010年9月)*****************************

さて、今回は何が出てくるのでしょうか…?

まずは前菜アラカルト。
うぉっ、ハサンさん結構飛ばしています!
インド式生春巻きに、ほうれん草のサモサ…
まさに一品一品に感動が詰まっていますね!
ガラムマサラのパーティーアラカルトは本当にレベルが高いです。

そして…
本日のメインディッシュ。

特別メニュー・マトンビリヤニ

こりゃまた…
気合いが違うビリヤニですね!
玉子のカレーやオクラのサブジなんかが付いていますが…
いやいや、付いていますなんてレベルじゃない。
一品一品が美味すぎて形容が難しい…

あ、なるほど。
こういう時に使うのか…

「エロうま」

って言葉。

まさに、
「エロうまマトンビリヤニ」!!

いやぁ、今日も満足のガラムマサラでした!

(2010年8月)*****************************

経堂初!?ハサン式ダルバート出現!

研究熱心な店主のハサンさん、
ここ数ヶ月「カイラス・ヴィラ」や「サンサール」などでダルバート研究をしていたのですが、
ついにそれが実を結び、このたび、経堂初のダルバート完成となりました!
(注:特別メニューです)
んで、そんな経緯を置いておいても、このダルバートが凄い。

ライスの上にはガラムマサラ流のベイガンバジ。
玉子ドーピアイザーにサブジ(ゴーヤ)バジ。
ライタ。というか殆どモール。
ダルスープ。
ツルムラサキのサブジカレー。
骨付きマトンのカレー。
アル&ベイガンボッタ。
あとは・・・何だっけ?ボッタ?タルカリ?

と、純粋ネパールなダルバートではなく、
南インドやベンガル料理がミックスされた素敵なダルバート。
でもダル(豆)とバート(ご飯)が入っているから問題なくダルバート。
このクロスオーバー感こそが、ハサン流。

骨付きマトンは駒込の名店「タール」を髣髴とさせ、
ダルスープは「サンサール」、
サブジは「南インドダイニング」を感じさせるような、
なんとも贅沢な体験。
それでいて、全体として間違いなくハサン流、
ガラムマサラ流になっているのだからお見事!!!

このあまりにも手がかかったダルバート、
流石にレギュラーメニューにはならない様子。
またいつか、スペシャルな時に再会できるかもしれませんが、
とても貴重なものをいただきました。

いつも新鮮な驚きを与えてくれるハサンさんの自由な発想と挑戦に、
今回も脱帽!!!


※2010年6月以前のレビューはコメント欄に移動しました。

  • 秋刀魚ビリヤニ
  • パクチー牡蠣
  • 梅納豆カレー

もっと見る

2位

ガネーシュ (能見台、京急富岡 / インド料理、インドカレー)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2013/03訪問 2013/04/14

限りなく優雅。限りなく革新的。「ガネーシュ」 -<カレー細胞>-

どんな世界にもマニアな人々はいるもので、
ズブズブとはまり・・・いや、ひたむきに突き進んでいくと、
バッタリいろんなところでいろんな人といろんな人がいろんな糸で繋がっていて、
それはもうマニアの醍醐味の一つなのだろうけれども、さてこの能見台のお店。

「ガネーシュ」

そもそも能見台なんて駅、知ってましたか?
「のうみだい」じゃないですよ。「のうけんだい」。

こんな未知の土地へと足を運ぶことになったのも、縁に縁を重ねてのこと。
この日揃ったメンバーも、それぞれがそれぞれに縁と縁とで知り合ったスパイシーな人々ならば、
この「ガネーシュ」というお店も、いろいろな人、いろいろなお店に所縁の深いお店。

縁をつないだのは繁盛の神、ガネーシュか。

創業者の石原氏は「アジャンタ」での修業経験あり。
つまりアジャンタ系と言われる「さらじゅ」「アンジュナ」「新・印度料理 たんどーる」
「シタール」「サールナート」などなど人的つながりも深く、
その人脈は「ケララの風」にも通じ、
さらに押上「スパイスカフェ」の伊藤シェフはまさにこの「ガネーシュ」で修業したとあって、
「日本人シェフの生み出す新しいインド料理の波」のまさにど真ん中にこの店はあるわけです。

現在はマダム石原さんがオーナーとして創業者の遺志を継ぐこのお店、
10月限定の「2011秋を楽しむコース」をたっぷり楽しんできましたよ。
(終わっちゃっててごめんなさい。)

まず登場したのがこちら。
のっけから、普通じゃない。

パオバジ

パオ(=パン)バジ(=野菜)とはパンと一緒に食べる野菜をペースト状にしたカレー料理のこと。
英国に統治されていたインドの西洋スタイル的な食べ方でスナックメニューのひとつ。
ここでは、ムンバイのマッシュポテトカレーをチャパティでくるんだもの。
(by Spicecherry)

なるほど、なるほど。
しかしやっぱりびっくりしたのは、料理を巻いている紙がタミル語のニュースペーパーであること。
この手の込み方、雰囲気の演出は、センスはもちろん、相当に練られ考えられているものですよね。

チャナダルのマサラワダ
ウルドゥワダ

この美しい盛り付け。そして繊細かつ大胆なワダ。
これは・・・「ケララの風」を髣髴と・・・あ、なるほど。

口福とともに人と人のつながりを確信するなんて、もうマニアの愉しみですね。

焼き茄子のライタ

これには驚いた。
そして確信した。

日本人シェフによる新しいインド料理の地平を。

私自身も何度も何度も書いていることなのですが、
生まれたころから体に刻み込まれているインド人のスパイス感覚を、
日本人がそっくり真似しようとするのはなかなか大変。
というか、それなら優秀なインド人シェフをどこかから連れてきたほうがよっぽど効率的。
そうではなくて、日本人が世界のどこの国の人にも負けない感覚、
つまり「四季を感じる」感覚をインド料理に活かせれば、
世界中どこにもない、新しいスパイス料理が誕生するはず・・・

そしてそれを確信的に実行しているのがこの「ガネーシュ」というお店なのだと。

秋ナスとライタ、思いつかなかった組み合わせ。
それがまるでフレンチのような優雅さを持って目の前に登場するなんて。

キノコのコザンブ

コザンブ(Kozhambu:タミル語の発音はコランブ)とはダール抜きのサンバル。
言い換えれば、サンバルとは豆のコザンブ(コランブ)なのだと、某マンションカレーの巨匠に教わったことがあります。
これまた、キノコの繊細な食感が活きていることこの上なし。

サンマと香味野菜のカバブ ダール添え

うん、これぞ日本スパイス料理の極致!!
何とも美しい彩りのカバブは一口食べてビックリ。
これはもう、なんとも素晴らしいサンマ料理ではありませんか!!

日本料理は世界一スパイスに乏しい料理だとも言われますが、
裏を返せばスパイスで味を整えずとも充分味わえる新鮮な食材に恵まれているということでもあります。
日本の旬の食材を知り、インド流の華麗なスパイス使いを知り、
その両者をここまで絶妙なバランスに持ってくるこのお店、まさに恐るべしです。

ケララ風チキンシチュー

おっとこれは懐かしい。
ケララ滞在中、ホテルの朝食で出てきたシチュー。
「シチューなのにカレーリーフとか入っててまるでカレーやん」と思ったシチューを思い出します。
しっかりと、南インド料理。
しかししっかりと、旬の野菜の食感が楽しめます。

チャパティ&バスマティライス

このチャパティがまた、絶妙。
素朴でありながらアーター(全粒粉)の香ばしさがたまりません。
素材の持つ味を活かすという日本人的発想は、チャパティすらもこんなに美味しく変えてしまうのですね。

さて、今回のコースには含まれていなかったのですが、
「ガネーシュに来たら必ず頼むべし」と言われるこのメニュー、追加オーダーです。

ラッサム

どこよりも美味しいラッサムと噂には聞いていたのですが、実際食べれば噂以上。
ブラックペッパーのビシバシ感がたまらない、最高のラッサムです。

私もここで皆様に言っておかねばなりません。
「ガネーシュに行ったら必ずラッサムを頼むべし!」と。

リンゴのハルワ

一見、何?と思いました。
中トロ?いやいや。

こんなハルワ、見たことがありません。
滑らかな舌触り、リンゴのジューシーな甘さ。
インド料理でありながら、インド料理ではない。
国境を飛び越えた素敵な作品なのです。

締めにはホッとするマサラチャイ。

しかしここで油断してはいけません。
なんと、用いる砂糖が和三盆!なのですから。
全くもって、徹底している。
けしからんほど、素晴らしい。

能見台。

そんなマイナーな土地にこれほどまでに凄いお店があろうとは。

南インド料理店、というだけでも貴重なのに、
南インドどころかインドすらも飛び越えて、独自の境地に達した稀有な店。

元「ケララの風」の瀬島さんが沈黙する今、
これほどまでに優雅で、これほどまでに革新的なスパイス料理は他には存在しないでしょう。

今回は秋限定のコースだったのですが、次は春。
半年前の今からもう、プランを練っているようでとても楽しみです。

それに、通常メニューのミールスも食べてみたいなぁ。
もちろん、極上のラッサムとともに。

ご馳走様でした!

  • チャナダルのマサラワダ&ウルドゥワダ
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

3位

ニューキャッスル (銀座一丁目、宝町、東銀座 / カレー)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2013/07訪問 2013/07/10

祝!カレーの聖地・復活!頑張れ三代目。「ニューキャッスル」 -<カレー細胞>-

あの、カレーの聖地「ニューキャッスル」がついに、銀座二丁目で復活しました!

「ニューキャッスル」は昭和21年創業。
戦後焼け野原の銀座でコーヒーを提供、開店から数年後に登場した「辛来飯(カライライス)」という肉を使わない独特のカレーで銀座の食を支えてきましたが、建物の老朽化と、震災の影響による地盤沈下で2012年7月31日、66年の歴史に幕を閉じました。

私にとっても、東京で初めてハマったカレー屋として特別な存在。
近年は訪問回数も減りましたが、ファン歴は20年。
初代の頃からの付き合いになりますから、閉店の報を聞いたときはなんとも・・・

昨年の閉店時には再開の予定はない、と仰っていた「ニューキャッスル」。
このまま伝説として歴史にのみ残っていくのかと思われたのですが・・・

なんと「ニューキャッスル」の独特の味に魅せられた若者が先代よりレシピを引き継ぎ、
三代目として「ニューキャッスル」を復活させる運びとなったのです!!

新生「ニューキャッスル」、2013年6月15日オープン。

場所は以前の店舗と同じ銀座・柳通りを、銀座通りの交差点を渡って築地方向へ歩いたあたり。
ビルの地下にある店内はとても明るく、みなぎる希望に溢れています。

『ニューキャッスル三世』と書かれたTシャツを来た三代目がとても頼もしい!

さらに店内にはなんと、先代の姿も。

あぁ、本当に復活したんだなぁ・・・と、感慨ひとしお。


京浜東北線の駅名をつけたメニューも以前のまま。
価格も据え置きが嬉しいですね。
一つ変わったところといえば、蒲田の上にさらに大盛りの「川崎」があるということ。
今までは「蒲田」の先は常連さんだけの世界だったんです(笑)

・・・ちょっと、前のお店で注文していた頼み方、やってみましょうか。

「つん蒲ダブ玉」

「はい!つん蒲ダブ玉!」

お、通った!!

★辛来飯 つん蒲ダブ玉 ¥900

裏オーダーの「つん蒲」は「蒲田の先につんのめる」という意味の特盛仕様。
新しくメニューに登場した超特盛の「川崎」と「蒲田」のちょうど間くらいの量になります。
ちなみに蒲田は¥740、川崎は¥1000で、つん蒲は¥840という設定。
ダブ玉(玉子2個)が+¥60なので、つん蒲ダブ玉 ¥900という次第。

「『つん蒲』をメニューに載せようかどうか、迷ったんですけどね。男性にはちょうどいい量だから。」
「でも、前もメニューには載ってなかったですからね」

うんうん、知っている人だけが注文できるトクした感じ、このままでいいと思う(笑)

そして肝心の味ですが・・・

一年振りに食べる「辛来飯」の味・・・

そして初めて食べる、三代目の味・・・

おぉ、これは実に、まさに。

完全再現と言ってよい味なのではないでしょうか!!

おかえりなさい、「辛来飯」!!

超嬉しい。

・・・さて、このお店に来たら、「辛来飯」だけ食べて帰るわけには行きません。

だって『世界一美味しいコーヒーは、辛来飯の後のコーヒー』なのですから!!

★コーヒー +¥300

お、カップが変わってる。
そして・・・お、味が新しくなってる。

以前よりもほんのり酸味が増したといいましょうか、しかしなかなか美味いです。
・・・流石!

カウンターの奥にはおや、ウイスキーボトルが。
聞けば、メニューには載せていないが「お好きなお客様には提供しています」とのこと。
ほほぅ、なんと「辛来飯」食べながらちびちび酒が飲めるなんて・・・ちょっとワクワクしますね!!

オールドファンの期待を裏切らない好スタートを切った新「ニューキャッスル」。
この地で創業100周年を迎えることができるよう・・・

頑張れ三代目!

負けるなニューキャッスル三世!!
(ヒーローもの風)


あ、Facebookページもできたようですよ。

https://www.facebook.com/Nyukyassuru ←(URLがナイス!!)

https://www.facebook.com/CurryCell ←(こちらは「カレー細胞」Facebookページ)


********(旧店舗時代のレビュー)****************************

東京での私のカレーライフの原点であり、カレーの聖地。

新社会人として上京したばかりの、いわゆるペーペーの頃、
よくこに避難してコンテを描いていたのも懐かしい思い出となりました。

銀座ではあり得ない低価格、
カレーライスではなく辛来飯と呼ぶ唯一無二の味、
そして一見ボロボロ、しかし妙に落ち着く店内、
家族経営を続けるアットホームな接客、
全てがオンリーワン。
もし私がカレーランキングのような物を付けるとしたら、
この店だけはオールタイムランキング外の特別名誉賞です。

昭和21(1946)年、焼け野原だった銀座のこの地でGHQから仕入れたコーヒーを提供し始めたのがこの店の始まり。
以来、時流に流されることなく、庶民の味方という姿勢を頑なに守り続けています。

(店頭に飾られた、先代の人形)

初めて来店する人はそのメニューに少し戸惑うでしょう。

品川¥480
大井¥530
大森¥630
蒲田¥740

京浜東北線の駅名は実は量の違い。
品川はおやつ程度。
大井は「ハーフサイズ」、
大森が「少なめ」の、蒲田が「普通盛り」と見ておけばOK。
なお、ガッツリ食べたい方は裏メニューとして「ツン蒲¥840」(蒲田の先へツンのめる)があります。

この写真が「ツン蒲」。

なお、品川と大井には通常目玉焼きが付いていませんが、
頼めば付けてくれます。
通は「品玉!」とか言って頼みますね。
なお「ツン蒲」に目玉焼きを2個で「ツン蒲ダブ玉」。

さて、ここのカレー、もとい辛来飯に肉は入っていません。
原材料は、
タマネギショウガニンニクニンジンピーマンリンゴバナナ小麦粉豚骨スープカレー粉コショウパプリカ砂糖醤油味醂福神漬け目玉焼き
そしてご飯。以上。

この独自のハーモニーが、肉が入っていないとは思えないほどの濃厚な味を紡ぎ出しているのです。

炒めたタマネギのツンとした辛みを、
目玉焼きの半熟の黄身でほぐしながら食べるのが醍醐味。

好みの分かれる味だと思う。
最近はレベルの高い洗練された味のカレー屋が増えているから。
映画でいうとクラシック名画の域に入っている味。
ただ先代の頃(〜2002)と比べると、タマネギのパンチが若干強くなっている。

しかし、
やっぱり凄い。
やっぱり深い。

50年後にも、やっぱり食べたいと思う。

と、辛来飯単体でも充分すぎる価値のある味なのですが、
このニューキャッスルが凄いのは、その先があるということ。

すなわち、コーヒー。

私にとって世界一美味しいコーヒーとは、

「ニューキャッスルの辛来飯を食べた直後に飲むニューキャッスルのホットコーヒー」

なのです。
そう、
辛来飯はそれ自身不朽の名作でありながらも、
次に続くコーヒーの味を引き立てるための、
究極の前菜でもあるのです!!

そして驚くなかれ、

コーヒー¥210

金さえ出せばいくらでも美味しいものを食べることができる東京。
そんな東京のルールを見事に無視し続けるこのお店は国民栄誉賞モノ。

  • つん蒲ダブ玉
  • 新店舗外観
  • 新店舗内装と三代目(撮影了承済)

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4位

マドラスキッチン (三宮(神戸市営)、神戸三宮(阪急)、三ノ宮(JR) / インド料理、インドカレー、アジア・エスニック)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2012/07訪問 2015/12/19

失神レベルの南インド。「マドラスキッチン」 -<カレー細胞>-

日本ナンバーワン南インド料理店。

相変わらず「東京から」通っております。

2011年は5,6回行ったかな?

辛い、酸っぱい、甘い、香ばしい、それぞれのベクトルへのメリハリが素晴らしいお店。

クワーッと辛いハイデラバディービリヤニ、
少し酸味があるドーサとフレッシュなココナッツチャトニの妙、
フワッとしたメドゥワダにカリッとしたマサラワダ、
体の中から温まるスパイシーなラッサム、
絶妙な焼き物の数々、スパイス感ビシバシのカレーの数々、
そしてサフランの香りも感動的なクルフィに、
心を癒すマドラスコーヒー・・・・

あぁ、どれもこれもお勧めです。

*********************************

(2011年12月再訪記事はこちら)
http://ameblo.jp/ropefish/entry-11121379910.html

(2011年4月再訪記事はこちら)
http://ameblo.jp/ropefish/entry-10862402195.html

*********************************
(初訪問時の記事)

突然、神戸にある南インド料理店、
マドラスキッチンに行ってきました。

インド料理屋が密集する神戸、生田ロード界隈でも、
やはりほとんどの店が北インド料理。

2007年に誕生し、美味しい南インド料理で評判のここ、
マドラスキッチンには是非一度足を運ばねばと思っていたのです。

生田神社の丁度北側に店はあります。

中に入ると、想像していたよりもうんと小さな作り。

ネットや雑誌の情報で勝手にイメージして訪問すると、
びっくりするほど小さな店だった・・・
小さな飲食店が多い神戸では良くあることですね。

まずはビールを注文。

コブラビール¥600

正直、初めて目にするビールです。
聞くところによるとインド人がイギリスで作っているビールだそうで、
関東ではほとんど流通していないのだとか。

かなりさっぱりした飲み心地のビールです。

南インド出身の店員さんが達者な日本語で接客してくれます。
東京からやってきたことを告げると、
自分も東京の店を渡り歩いてきたのだとうれしそうに話してくれました。

ケララバワンのサッシーさんはじめ、
東京の南インド料理店は知り合いがいっぱいとのこと。

ダクシン、アーンドラキッチン、ダバインディアといった名前がどんどん出てきます。
やはり名店同士はつながっているものなのですね。

いきなり話が盛り上がったところでサービスの品が。

確か『コルモラ』とかいう名前でしたが、
メキシコのトルティーヤのようなスナックです。
酒のつまみに最高!

メニューには魅力的な料理がたくさん。

各種ワダも充実。

ドーサもかなり旨そう!

ナンやタンドリーチキンなどの北インド料理も扱ってます。

・・・とはいえ、やはり初志貫徹。

今日はこれを食べようと決めてきたのです!

マドラス・ノン・ヴェジ・ミールス¥2500

美しいビジュアル!
テンションあがりますね。

内容は毎日少しづつ変わるようで、
この日のメニューは、

ラッサム(スパイススープ)
ライス(短米)
アパラム(豆せんべい)
チキン・キーラ・コランブ(チキンとほうれん草のカレー)
マドラス・ミーン・コランブ(魚のちょっと辛いカレー)
チェンナイ・クルマ(ニンジン・豆・ジャガイモなどが入ったココナッツのカレー)
レモンピクルス
パヤサム(ライスとミルクのスイーツ)
タイユル(ヨーグルト)

というラインナップ。
豪華すぎますね!

しかもライスとラッサムはおかわり自由!

こちらがチキン・キーラ・コランブ

そしてこちらがマドラス・ミーン・コランブ
魚はタラのようです。

もちろん手食。
いきなり手食しても変な目で見られたりしないのが、
神戸という街の懐の深さですね。

いろいろ混ぜながらバクバク食べたのですが、

正直言って・・・

相当美味しいです!

一品一品は非常にシンプルかつ素朴な味なのですが、
そのバランスがとてもよく、
何を混ぜても魅惑の味へと進化します。

ご飯もバスマティなどの長米ではなく、
日本と同じ短米(南インドでは短米が一般的)なのですが、
その炊き加減がまた丁度いい!
さりげない部分でも高ポイントです。

さすが関西南インド料理の雄ですね!

当然期待して行ったわけですが、
その期待を上回る満足度です。

極めつけはこちら。

レモンピクルス

ごろっとしたレモンが入っていますが、
そのレモンがまたスッパ辛くて最高!
これはかなり好きな味です。

結局ライスは二回おかわり、
ラッサムも一回おかわりしてしまいました。

最後は・・・

全てを混ぜ混ぜして雑炊状態。

やっぱり美味しいー!



超お腹いっぱいです(笑)

デザートのパヤサム(ライスとミルクのスイーツ)と、
タイユル(ヨーグルト)

こうなったら食後はやっぱりコーヒーですね。

マドラスコーヒー

ミルクを泡立てたコーヒーの上に・・・

ココナッツパウダーがかかっています。

ホッとしますね。

店員さんとの会話も楽しく、
正直動きたくなくなってしまいました。
(実際にはお腹いっぱいで動けないとも。)

ふと、店の奥に目をやると・・・

インド映画のスーパースター、ラジニカーントさんから開店祝いのメッセージが!!!
分かります?この凄さ。
ちょっと驚きです。


美味しくて、楽しくて、あったかい。

なんとも心地の良い南インド料理店でした。

  • マドラス・ノン・ヴェジ・ミールス
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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5位

東京タイ料理 (渋谷、神泉、明治神宮前 / タイ料理、アジア・エスニック、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2016/11訪問 2016/12/07

怪腕シェフ、インソンさんの最強イサーン料理に痺れろ!「タイ屋台居酒屋ダオタイ 渋谷肉横丁店」-<カレー細胞>-

タイ料理は、お店じゃなくて、レシピじゃなくて、やっぱりシェフです。

シェフが変われば味は激変するし、コアなタイ料理ファンたちがシェフの移籍先情報を共有しながら追っ掛けているのも無理ありません。

タイ料理ファンたちの舌と脳髄をキリキリ舞いさせる、トップランカーなスターシェフたち。
その中でも無類の戦闘力を誇る、霊長類最強タイ料理シェフ、その名もインソンさん。

「タイ・イサーン料理の怪腕シェフ」とも称される彼は、他のスターシェフたちが店から店へと移籍する中、
2011年のオープン時から今に至るまでずっと、この店の厨房を守り続けています。

「ダオタイ 渋谷肉横丁店」

「本格タイ料理食べるなら錦糸町でしょ」「いや、小岩でしょ」「川崎でしょ」というマニアの声が響く中、まさかの渋谷ど真ん中。

阿佐ヶ谷に一号店を構えるダオタイが2011年渋谷に進出する際、究極兵器として招聘したインソンシェフ。
丸5年経った今、渋谷はすっかり彼の城となりました。

場所はちとせ会館2F、渋谷肉横丁。
一見フードコート的な店構えからは、ここが日本最強イサーン料理の店だと気づく者はいないでしょう。

★ビアラオダーク

私が大好きなラオスのダークビール。
タイ東北部にあたるイサーン地方はその昔、ラオスと同じ国だった歴史があり、食文化がかなり共通しているんです。
つまり、ラオスのビールはイサーン料理に合うってわけ。

★ガイヤーン ¥590

イサーン料理といえば、いや、インソンさんといえば、のこの一品。
イサーン式チキングリルです。

オーダーからビックリするくらいの早さで出てきます。
インソンさんが凄いのは、料理の味だけでなく、調理の圧倒的スピード。
ゆったりしたレストランじゃなくて、屋台風の店だからこそ、彼のポテンシャルが活きているんです。

超速提供ながら痺れるほど美味い、その秘密はインソンさん独自のタレ。
奥行きのある旨味に加え、黄粉のようにまぶされたカオクワ(炒り米の粉)。
誰にも真似できません。

★トムセープ ¥860

イサーンのモツスープ、これも悶絶の美味さ。
辛くて酸っぱいスープに、びっくりするほど柔らかいモツ。
まさにキング・オブ・トムセープです。
頼まなきゃ損しますよ。

★HONTHONG ¥550

見た目はプレモルですが中身はタイの擬似ウイスキー。
屋台感覚で。

★ネームクルック

この料理、メニューには書かれていません。
書かれてなくても材料があれば作ってくれるのがインソンさん。

タイソーセージ「ネーム」に炒りピーナッツ、豚皮、カオクワ、唐辛子、ネギなどをガッツリ和えた、辛くて酸っぱいイサーンの名物サラダ。

サラダといいつつ、かなりのパンチ力です。
辛い甘い酸っぱい、そして香ばしい、その強烈なメリハリで客を魅了するインソンさんの怪腕を楽しむにはうってつけの一品。
かなりオススメなので、確実に食べたい時は事前オーダーして伺うと良いですね。

華やかに、かつスピーディーに、ブンブン振り回すような迫力のインソン劇場。

食べているこちらがアドレナリン出まくりです。

やっぱり凄い、凄すぎるぞ!怪腕シェフ!!


・・・・・過去レビュー・・・・・

阿佐ヶ谷で一番好きなタイ料理店ダオタイが渋谷肉横丁に二号店を出しました。

現在営業は夜のみ。
早速行って来ましたよ。

ビルの二階に屋台ひしめく濃厚空間「肉横丁」、
ナンジャタウン的なアレかと思っていたら、意外に本格的な雰囲気ですね。

人の波を掻き分け、威勢の良い呼び込みをくぐり抜け、辿り着いたのはまさにタイの屋台。

厨房を切り盛りするのは怪腕シェフ、インソン氏。
楽しみですね。

まずは生ビール。

ここでまずビックリ。
サービス出てくるえびせんの量が凄い!
まさに、夏のえびせん祭り!

ラープガイS ¥380

阿佐ヶ谷店同様、いくつかのメニューはSサイズが選べるのが嬉しいです。
これなら気軽に立ち寄れますよね!
ラープはしっかり辛くしてもらいました。
しっかり辛くて、これまた嬉しい!

ホーピアクントード ¥580

揚げエビ春巻き。
シーツにくるまったようなエビちゃんがなんともセクシー。
そしてお味はこれがまた…
…素晴らしい料理!強硬プッシュです!

パッガパオカオ ¥850

パッカパオガパオパオカパカパオカオ…と口ずさみながらパクリ。
あら、美味しい。
ガパオライスってよく食べたくなるわりに、
食べた後「まぁ、こんなもんだよね」というフラットな気分になりがちなのですが、
このガパオライスは美味い!

ひとえに味のバランス、インソンシェフの腕なのでしょうね。

締めにはココナッツアイス。
満足満足。

周囲の適度な賑わいも、異国の屋台気分を盛り上げてなんともサバーイ。
そしてなんといっても店長さん(日本人)がマニアすぎで楽しすぎる(笑)
東京のタイ料理屋さんの話は一通りOKという懐の深さで、
タイ料理マニアなそこのアナタなどはサバーイポイント二倍で楽しめるはず!

料理も人も、と〜っても濃厚なタイ。
渋谷エリアNo.1タイ料理なのは間違いないです。
あ〜ランチもやってくれたら嬉しいのになぁ。

ご馳走さまでした!

  • ネームクルック
  • トムセープ
  • ガイヤーン

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6位

馬来西亜マレー (祖師ケ谷大蔵 / 東南アジア料理、カレー)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2012/01訪問 2010/11/06

「馬来西亜マレー」無限の世界。-<カレー細胞>-

かりんさんにお誘いいただき、久しぶりのマレーへ。

食べログあたりの評判が凄いことになっていて、
最近では入れないこともあるようですね。

エスニックで家庭的でありながら先鋭的という独特の空間は健在。
マスターがアーティストだとお店はここまで進化するのです。

まずはビール。

シンガポールタイガー

さて、この日は5人も揃っているので、
クリエイティビティ溢れる至高の料理を沢山頼むことができます。
嬉しいですね!

まずはマレー定番のスターター。

バクテーバビ
薬膳スープでもあるバクテー(肉骨茶)。
他にも何軒か食べられる店はあるのですが、
ここのバクテーはそのなかでもやはり出色。
シイタケの香りがなんとも豊潤です。

辛さはこちらの特製醤油で追加。

青唐辛子入りの醤油なのですが、
新鮮な唐辛子を追加したばかりということで、
フレッシュな辛さが鼻腔を突き抜けます!
たまりませんね。

そしてもう一つ、マレー不動の定番といえばこちら。

イスハパーニライス
完璧な造形美溢れる至高のカレー。
丸ごと素揚げのジャガイモ、ニンジン、玉子、そしてアーチ状のカボチャ。
それらの旨みがが奥深い香りのスープカレーの中に溶け合い、
そして時にはそれぞれの個性を主張し合い、まさに至高の口福を演出してくれます。

ちなみに「イスパハーニ」とはバングラディシュの茶葉の名前。
スープや肉を煮込むのにこの茶葉を用いているのが名前の由来です。

さて、マレーシアといえば華僑の国でもあり、
エビチリによく似たこんなメニューもあるのです。

タマリンドプローン
プリプリのエビにタマリンドの酸味とチリの辛味が融合。
さらに最大限まで引き出された玉ねぎの甘みが加わり、
フレミングの法則の如く味に立体的なベクトルを生み出しています。


トムヤムソーセージ
人気の「スモークハウスTERA」のぶっといソーセージ、
それに人参・ジャガイモ・キャベツ・セロリ・ピーマン・トマトを煮込み、
レモングラス風味に仕上げたもの。
凄く美味しいけど、何料理なんだろう?

あ、祖師ヶ谷大蔵料理か。


ライスは新潟のコシヒカリ「仙見米」。
しかもこの日はまさに採れたてホヤホヤの新米が登場!
なんて贅沢な香り・・・


サンバルプタイ
マレー半島のジャングルに自生する豆「プタイ」と干しエビを、
ピリ辛の自家製サンバルと合わせた一品。
プタイ独特の食感が癖になりますね。


クーバーフォー
フォーと言いつつ、実は日本の素麺を使ったメニュー!
ニュルリとした煮麺の食感がクリーミィなソースそしてふんわりとしたコフタに絡みつき、
ちょっと食べたことのない料理に仕上がっています。
素麺好きにこそ食べて欲しい、新発見の味!

いやぁ、たくさんのメニューを堪能しました。
そのどれもがオリジナルにして、変幻自在。
それでいて全てが最高レベルの満足を与えてくれるのが、
このお店の凄いところ。

もし仮に私がtwitterとかで海原雄山と知り合ったとして、
「至高の店を教えてplz」とか聞かれたとしたら、
迷わずこの店を推すでしょうね。

間違いない。

迷いません。

さてところで、
馬来西亜マレーのもう一つの楽しみといえばマスターとの刺激的な会話。
この日も存分に楽しませてもらいましたよ。

ジャン!

かりん庭園直送の唐辛子。

それを使い、唐辛子の辛さの秘密に迫る実験を始めるマスター。

なるほどなるほど、

こうなってたのか…フムフム。

また一つ、賢くなりました!!


面白くてためになって、
美味しくて感動して元気になれる素敵な店、
馬来西亜マレーに今回も降参です!

ご一緒していただいたバナナメロンさん、ハニーレモンさん、Cygさん、
そして幹事のかりんさん、どうもありがとうございました!

あ、営業時間の変更があるようですよ。
みなさんお間違えなく!


☆☆☆初訪問時の記事☆☆☆

「馬来西亜マレー食べてない人はカレーブロガーを名乗れない」
byこすけ

・・・やっと、カレーブロガーになることが出来ました。

待望の「馬来西亜マレー」初訪問。

同行者はこすけさんと、同じく初マレーの聖流さん。
こすけさんがプロフ画像に使用するほど愛してやまないイスパハーニライスはマル必として、
今回の料理セレクションは全面的にこすけさんにお任せ!!

まず初めに出てきたのは看板メニューの一つ、
バクテー(肉骨茶)

豚肉スペアリブをスパイス&ハーブで煮込んだマレーシアの料理。
マレーシアは華僑の国でもあり、中華料理の影響が強いのですが・・・
そんな薀蓄も吹き飛ぶほどスパイスの香りが素晴らしく、

そして・・・凄く深い味が!!!
あぁ、この一品でこの店が只者でないのが判ります。

そして・・・出ました!

イスパハーニライス!!!
こすけ氏のプロフ画像でおなじみのこのメニュー、
いつも小さいプロフ画像で見慣れているせいか、実物の大きさにびっくり!!!
これだけで充分ディナーとなりうるボリューム!!!

一つ一つの具材のボリュームが凄い。
ジャガイモやニンジン、玉子なんて丸ごと一個ずつ入ってる。

そしてこの・・・造形美。

人間と大自然の共作アートといっても過言ではないでしょう。
イスパハーニとはバングラディシュの茶葉の名前。
スープや肉を煮込むのにこの茶葉を用いているのが名前の由来なのだそう。

具材を刻みながら、一つ一つ味わう。
辛さMAXでお願いしたためスープはかなり辛いのですが、
野菜の自然な甘みが凄く、辛さと甘さが融合した得も言われぬ味に仕上がっています。

なるほど、これか!!!
いろいろなことに納得。

これは紛れもないこの店のオリジナル。
スープカレーと呼ぶことも出来るのでしょうが、ジャンルに括るのにも抵抗がある独自の味。
マレーシアに行ってもこの味はないでしょう。
祖師ヶ谷大蔵名産の傑作料理ですね!

次に登場したのはこちら。

タマリンド・プローン!!!
非常に華僑料理的なビジュアルですね。
なんとも甘くて辛い!!!
(もちろんHotでお願いしたのですが)
エビチリという言葉では片付けられない、オリジナリティ溢れた料理です。ご飯にかけても最高!!!

今回食べてみて驚いたのは、一品一品のオリジナリティの高さ。
しかも一品一品まったく別の調理で、別のインパクトを具えているあたり、おそるべきポテンシャル。

そして・・・この店のインパクトは料理だけではありませんでした!!!

オーナーご夫婦との熱いトーク!!!
冗談抜きで熱い!

店、そして料理は総て、創る人の人格、想い、そしてバックグラウンドが滲み出るものですが、
思っていた通り、いや、思っていた以上、その想像をはるかに超える、
オーナーの引き出しの多さ、回転の速さ、そして見識の深さに感服。

話し込むにつれ、この店は間違いない!!!との確信は深まるばかり。

結果、真夜中の一時までご厄介に(笑)。

薫り高いチャイをご馳走になりました〜
いや〜超満足!!!
でも、もっと食べたい!!!もっと話したい!!!
メニューにはまだまだ魅力的な料理が並んでいたこともあり、
何度も通わなきゃいけない店になりましたね。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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7位

ククリ (大倉山 / ネパール料理、バー、カレー)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2012/09訪問 2012/09/20

神戸ネパール料理の懐刀。「ククリ」 -<カレー細胞>-

大倉山駅から北へ10分近く上ったあたりにひっそりとあるお店。

「ネパール料理店kukuri」

もう、入店する前から趣味に本気なオーラがぷんぷん。
期待以上の何かが待っている予感ですぞ。

地下にある店内。
ぎゃぁ〜っと叫びたくなるほど素敵な雰囲気です。

DJブース完備。

細部に至るまで、全く隙のない緩さ。

あの小物も、この小物も、凄いなぁ。

実はこのお店、ネパール現地の味を完全再現するために、
お店の方が定期的にネパールへ渡航するかたわら、
ネパールの旅行会社の日本窓口になっていたりもするのだそう。

★唐辛子ウォッカジンジャーエール割り

昼間っから・・・まぁ良いでしょう。
飲みたくなる雰囲気なんです。
夜にも来たいなぁ・・・

唐辛子と生姜でビリピリッと美味いお酒。
とっても好きな味です。

★シェクワ(スパイスでマリネした羊の直火焼き)

ジューシーです。
めっちゃ酒のツマミです。パロック(ほうれん草とチーズのオーブン焼き)

一見欧風料理のようですが、実はクミンがめっちゃ効いています。
あぁ、こういう飲みに適したスパイス料理店、一番好きな方向性ですよ。

★ピーナッツサデコ

ネパールのツマミ・オブ・ツマミ。
バトマスじゃなくてピーナッツなあたりが、一回りしてリアル・ネパール。

★ククリ・スパイスラム

ククリラムにバニラなどでフレーバーをつけたもの。
むぅぅ・・・この店の雰囲気にぴったり。

そして・・・メインの料理が登場!!

★山羊のダルバート

ゲホッ、ゲホッ!!
あまりに素敵なビジュアルにむせてしまいますね。

ランチではラインナップしていない山羊カレーを出していただきました。
東京でもあまり食べることのできない山羊カレー、凄いですねとシェフのリョウさんに話しかければ、
「山羊、好きなんです。」というシンプルな答え。

何が売れ線か、ではなく、何を提供したいか。
そこに響く客がやってくれば、お店と客との幸せな関係が育ってゆく。
それって「いいお店」の必須条件だと思うのです。

山羊肉の柔らかさと弾力、臭みではなく、しかし無臭ではなく、
香りとしてのクセを生かしたこの一品。
まさに山羊愛に溢れとても美味!!

そしてダルバートの要、ダル。
この出来がネパール料理店の良し悪しを決めるといっても過言ではなく。
器からして気合が入っています。

そして、黄色いダルの湖をたゆたうジンブー!!!
あぁ、素敵な香り・・・

これはもう、絶品レベルのダルスープです!
夢中で、カレーやらアチャールやら、タルカリやら、ご飯に混ぜまくっていただきました。

正直、このレベルのダルバートを出すお店、東京では「サンサール」くらいしか思い当たりません。
まさに恐るべき嬉しさ。

食後にはこの一杯。

★リアルゴールド

ドリンク剤ではありません。
ネパールのビール。

甘み強く、ゴルカビールにも似た味わいでした。

いやぁ、大倉山の地にここまでレベルの高いネパール料理店があるなど、
全く思いもよりませんでした。

この雰囲気、この料理、このお酒で、夜はてっぺん過ぎまで営業しているのです。
近くに住んでいたら、ランチにディナーに深夜バーに、通い詰めてしまうこと間違いなしですね。
ここは遠方からも、わざわざやってくる価値のあるお店だと断言してよいでしょう。


P.S.来る9/30(日)、布引ハーブ園において、「KOBECURRYFESTIBAL」が開催されます。
この「ククリ」はじめ、「ヒンホイ」「ルーシー」など、志の高い神戸のカレー屋さんが大結集。
まさに見逃せないイベントとなりそうですよ!!

う〜ん、東京で働いてる場合じゃないなぁ・・・羨ましい。

  • 山羊のダルバート
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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8位

ニコラ (三軒茶屋、西太子堂、若林 / カフェ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.4
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2012/10訪問 2012/11/08

天国への階段。「ニコラ」 -<カレー細胞>-

正直、外食のイタリア料理なんて、ピザとパスタと、チーズ的なパーティーフードくらいに思っていたんです。

パスタの茹で具合、ピザ生地の焼き加減、ワインやチーズの高級度合い、なんかで多少の優劣はあれど、
感覚的にはサイゼリヤの延長線上で、あえて率先して食べようとは思わず・・・
「ここは凄いよ」と言われた店へ行っても「別に・・・」って感じだったのですが。

転機というのは突然訪れるものです。

この階段の先に、天国があったのです。

「ニコラ」

巷の陽気でイエ〜イなピザ&パスタ屋さんとも、気取ったハイソなトラットラットトトリアとも全く違う、
静かで理知的な雰囲気。

まず最初。
ワイン選びから楽しい。

小さなストーリーの断片が、散りばめられているから。

選んだワインの名は・・・「自由」

パテ。
こんなにブランデーが香るパテは初めてだけれども・・・意外な美味さ。

そしてここからは記憶が飛びます。
ただはっきりと言えるのは、どの料理も今まで食べたことのないイタリア料理。

インド料理はカレーとナンだけじゃない。
中華料理は餃子とラーメンばかりじゃない。
それと同じように、イタリア料理と言っても、それぞれの地方、それぞれの文化によって多種多様。
そんな料理に秘められた異国のストーリーが、一皿ごとに繰り出されていくのです。

なるほど、インド料理好きがこの店に夢中なのもよくわかります。

次々に現れる魔法のような料理の数々。

イタリアの様々な地方の様々な料理に、日本の旬の食材を組み合わせる妙味。
実にアクロバティックです。

二杯目のワインは・・・「日常」。

ここではパスタも、非日常。

ピスタチオに、柿なんて、パスタでいただいたことなんか、ありませんよ。

南インドのドーサを初めて食べたときのドキドキ、
ミールスを初めて食べたときのワクワク、そんな気分がまさか、イタリア料理で味わえるなんて。
自分で自分が信じられませんよ。

この凄い店は、最後まで衝撃的。

スウィーツ一つとっても、永久コレクションにしたくなる素晴らしさです。

我々が未知の料理に酔いしれ、めくるめく魔法に翻弄されている二時間ほどの間に、超大型台風は東京を直撃。
街路樹の枝を吹き飛ばし、豪雨で道という道を洗い流し、全ての公共交通をストップさせた後、
我々がデザートを食べ終わった頃には、すっかり心地よい秋のクリアな空気を整えておいてくれたのでした。

雨上がり、すこし凛々しい空の三軒茶屋。

魔法というのは、いつもこんな風に訪れるものなのですね。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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9位

あるぽらん’89 (阿佐ケ谷、南阿佐ケ谷 / ダイニングバー、創作料理、カレー)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.1
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2012/11訪問 2012/12/07

闇ノ、ジュブナイル。「あるぽらん」 -<カレー細胞>-

寺山修司ニ見ツメラレ、神秘ノ薫リ、其の磁場ヘト惹キ寄セラルル。

「あるぽらん」

魑魅魍魎、百鬼夜行、コケカキイキイ之宴。ヤァヤァ、ボスノ名ハ、非エロニムス。

毛皮ノ茉莉ニ、看取ラレテ、
嗚呼、椿ノ少女、田園ニ死ス。

イヨィ!メデタヤ一等賞!!

九十九ノ神ハ、付喪神。
憑物神ハ、後髪。
夜明ノ晩ニ、鶴ト亀ガ果タシ合イ。

ドチラモ、ガンバリ入道。

★うちなん酎¥500

シイクワサァ、ナンクルナイサァ、三色ノ時間。

象ノ時間、
鼠ノ時間、
鵺ノ時間。

頼光ノ弓、頼政ノ矢ヲ放チ、夜ノ裂目カラ、月ノ汁ガ滴リ堕ツル。

★ミャンマー風チキンカレー¥800

サァサァ、オ立会イ。
「琉球」ノ風ニ乗リ、「ミャンマァ〜」カラノ香辛土産。

ハテ、呼ンデイタノハ、コノ「カレェ」デアッタカ・・・
ホウ、薫ッテイタノハ、コノ「カレェ」デアッタカ・・・

コノ「カレェ」、マタノ名ヲ、「あるぽらんカレー」。
ナラバ「あるぽらん」トハ・・・

ガツン脳天、香辛ノ華。
チャクラニ大輪、蓮ノ花。

イヨィ!目出度シ!愛デタシ!!

ドンツクドンツク、ポッキリコ。

マタキテネェ〜

ドンツクドンツク、ポッキリコ。

ドンツクドンツク、ポッキリコ。

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10位

ミルミレ (千駄木、本駒込、東大前 / ネパール料理、カレー、バー)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2012/02訪問 2012/09/30

ハリー・ポッターと水牛の干し肉。「ミルミレ」 -<カレー細胞>-

ようこそ、ホグワーツ魔法魔術学校へ。
さて、今からこの扉をくぐり、上級生と合流しますが

その前にまず、皆さんがどの寮に入るか組み分けをします。

グリフィンドール、
ハッフルパフ、
レイブンクロー、

そしてスリザリン。

・・・なんとも神秘的なこの空間は、
もちろん魔法学校などではなく、なんとネパール料理店。

こちらの常連である風太くんに手引きしていただき、念願の「ミルミレ」初潜入です。

池袋、浅草にも支店があるこのお店。
しかし店ごとに料理のコンセプトが違うらしく、
こちら千駄木の本店はネワール族の本格家庭料理を貫くお店なのだそうです。

ちなみにネワール族とは、ネパールのカトマンドゥー盆地一帯に居住し、ネパールの人口の5.48%を占める6番目の民族。

しかもマダムによると、ネワール族はネパールの民族の中でも特に料理に対するこだわりが強いそう。

楽しみですね。

まずはビールから。

ビール(大瓶)¥700

付け出しのタルカリ。
日本の家庭料理っぽい味付け。やはりネパールと日本は味の感覚が近いのだなぁ。

カレジョブタン¥700
レバーのスパイス炒め。・・・むむ!美味しい!!
何がって、スパイスがしっかり効いているのにレバーの旨みや食感もしっかりと楽しめるそのバランスが素晴らしい!!
のっけから名品にヤラレました。こちらのメニューは事前予約が確実だそうです。

アチャール¥600
大根、人参、ピーマンの三色胡麻和え。
なんのこたぁない漬物・・・とおもったら大間違い。こんなに野菜がみずみずしいアチャールは初めて食べました。
こちらも素材の良さを巧妙に引き出した料理。
凄く味がしっかりした胡麻だなぁと思ったら、ネパールの胡麻を使用しているのだそう。

マトンチョエラ¥800
羊肉のスパイス和え。
すんごく柔らかいマトンは臭みがないのに風味が強い。
チョエラとしては辛さ控えめですが、十二分にスパイシーで美味しい!

クワティ¥850
じっくり深い味わいの豆スープ。
豆の味がたっぷり味わえる点は「ネパリコ」にも似ています。

ミルミレチキンカレー¥1200
ミルミレ自慢のスペシャルチキンカレー。
チキンの柔らかい食感、スターアニス独特の香り、
オイリーさがなく、サラッとしていつつも玉ネギのとろみが心地よい、喉ごし抜群のカレー。

・・・これは美味い!!

ライスは一見粒が短い日本米のよう。
しかし食べてビックリ!!
インドのバスマティライスのようなパラッとふわっとした食感。
聞けば中国のお米を使っているのだそう。
短粒種のインディカ米があると聞いたことがありますがそれでしょうか?
ネパールでも実際このようなお米を用いているのだそうです。

アンダパコーダ¥600
ゆで卵の天ぷら。
これはお酒に合います!!
ってか、酒が進みます!!!

そして・・・最後に驚いたのがこれ。

スクティサンデコ¥900
水牛のジャーキースパイス和え。
水牛の干し肉は今までも食べたことがありましたが、
こちらの水牛はそれらとは全く異なります。
干し肉でありながらジューシー。
肉の旨みが非常に強く感じられ、
「ほぉ、水牛の肉ってこんな味だったんだ」と感動することうけあい。

実は水牛はネパールでは最もよく食べられている肉の一つなのですが、
ここまで美味しく食べられる店は東京には他にないかもしれません。

と、ここまでバラエティ豊かな料理をいただいたのですが、
・・・どれも本当にお酒に合う!!!

ということでお酒のメニューなのですが・・・

日本酒!!!

ええ、こちらのお店、
日本酒を飲みながらネパール料理を楽しむことが出来るという、
実に嬉しい店なのです!!!

日本酒に合うスパイス料理・・・経堂の「ガラムマサラ」みたいですね。

食後にはしっかり、いろんなデザートを戴きましたよ。

いやぁ、正直驚きました。
ネパール家庭料理といえばすぐに浮かぶのが「サンサール」ですが、
「サンサール」のウルミラさんが作る味が濃くメリハリのある料理とはまた違った、
豊かなスパイス使いながら、素材の味を充分に引き出した絶品料理の数々に感動。

こんな凄い店を今まで知らなかったとは、なんとも不覚。
また来ます!!


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