とんしさんが投稿したリシュリュゥ(兵庫/元町)の口コミ詳細

とんしの「本当に美味いもの」

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とんし (男性・兵庫県) 認証済

この口コミは、とんしさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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リシュリュゥ旧居留地・大丸前、元町(阪神)、元町(JR)/ワインバー

25

  • 夜の点数:5.0

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
  • 昼の点数:5.0

      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
25回目

2023/12 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

久しぶりのアイシャルリターン

一人では飲んではいけないものを飲んでしまったので、お店を出る時に、中島さんに、妻ともう一度来ると思いますと伝えました。

妻に連絡をするとちょうど忘年会が終わり電車に乗るところでした。
グロフィエが飲めるからとりあえずリシュリュゥに来てと言いました。

エカイユでちょっとだけおでんを食べただけなのでお腹が空いています。
どこかに入って何か食べようとウロつきましたが、近くには入りたいお店はありません。
こんな時に美味しいラーメン屋が近くにあると良いのですがありません。

いよいよ時間がなくなったので、元町のセブンイレブンに飛び込んで、サンドウィッチを2つ買ってしまいました。
しかもそれを路上で立って食べるという失態。

妻が新快速で三ノ宮に着く時間がわかっていたので、お店に戻りました。
マッカーサーの如く、アイウィルリターンではなく、アイシャルリターンです。

妻は当然最初から、
ロベール・グロフィエ
ジュヴレ・シャンベルタン・レ・スーヴレ
2011

私はこの日まだ飲んでいないワインです。

ポマール プルミエ・クリュ ペズロル
2020
アルマン ハイツ

ニュイのピノ・ノワールのような繊細さはありませんが、圧倒的に綺麗で深い旨味には驚きました。

中島さん曰く、グロフィエのジュヴレシャンベルタンの後に文句を言われると困るので。

ワインをコースとして、ストーリーを作りながら、随所に究極のハイクオリティを見せつつ、着地へと導く。
そして、お支払いはそのクオリティに対して驚愕するほど安い。
城助と似ています。

超一流の美学を感じます。

お金は必要ですし、仕事に対する正当な対価ということは非常に大事だと思っています。

しかし、美学をお持ちの方はその辺りにも拘りがあるようです。
美学を貫き通すという思いが伝わります。
恐らく美学を理解してくれる人がほとんどおられないのでしょう。
だから、わかる人にわかってもらうために間口を広くしておきたいのだと思います。

私だけシャンパーニュ。

シャンパーニュ
クリストフ・ミニョン
エクストラブリュット

過去にも飲ませて頂いたキレッキレですが、しっかり果実感もある美味しいシャンパーニュです。

最後もシャンパーニュ。

サヴァール&ドレモン
シャンパーニュ
エフェメール 018 ナンバリングシリーズ

こちらも以前飲ませて頂いたと思います。
美味しいです。

しかし、流石にここまで来ると飲み過ぎで、貴重なワインの味がわかるので帰りました。

ところで、私が中島さんに文句など言うはずはありません。

南仏のワインの時にタンニンタンニンと繰り返したからでしょうか。

とにかく、ワインの世界を教えてくれた恩人ですからねえ。
感謝しかありません。

ただ、味覚も嗅覚もいよいよとなった時には、高級ワインを飲ませて頂いても意味がないでしょうね。

コント・リジェ・べレールのラ・ロマネを飲める日が来たとしても、その時、神のワインに私の味覚と嗅覚はその価値がわかるのでしょうか?

2023/12/14 更新

24回目

2023/12 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

グランクリュ

いつものようにシャンパーニュからです。

アルフレッド グラシアン
ブリュット

ブリュットということもありますが、開ききらなかったドサージュ ゼロのシャンパーニュを飲んだ後なので、かなりぎっしり詰まった果実味を感じます。

ネット情報
すべてのベース・ワインを樽発酵させているクリュッグ、ボランジェなどに並ぶ、数少ない生産者!『繊細な泡だち、実がしっかり詰まったレモン、白桃、アプリコットなどの果実味、ビスケット、ほのかなハチミツのニュアンスなどがあり、シャンパーニュの伝統的を重んじる造り手ならではの落ち着いた味わい。

もう一度シャンパーニュ。

ドレモン・ペール・エ・フィス
エフェメール 017

ナンバーシリーズ。
繊細な味わいです。
複雑な旨味を感じます。

ネット情報
マルヌ県に本拠地を置く「ドレモン」。
エフェメールナンバリングシリーズは、専門誌で近年高い評価を得ているキュイユ村に本拠地を置く「フレデリック・サヴァール」とタッグを組み製造。
サヴァールらしい繊細さと複雑味のバランスがしっかりと取れた味わい。
グランクリュであるアヴィズとオジェの樹齢50年を超える古樹のシャルドネを100%使用。
村はモンターニュ ド ランス。

しばらくすると先客が帰られて、男二人だけの時間がありました。
いつもに増してかなり深い本音トークができましたが、公には出来ません。
完全オフレコです。

私が中島さんに話したことだけ少し書きます。

グランクリュ。
グラン・クリュではありません。
30代の頃、独身でしかもかなりお金に余裕がある時期に、週に数回、一人で銀座で寿司を食べたり、日本料理を食べた後、六本木のモデルや芸能人の女性がいらっしゃるお店でヘネシーのXOを飲むということを習慣にしていました。

今もある六本木チック。
その後、銀座にもチックができましたが、実は銀座店ができる前に姉妹店が出来ていました。
そちらはVIPエリアがあってちょっとランクが上のような感じになっていました。
チックは、芸能人やモデルを山ほど輩出していて、今も昔もその意味では日本一と言われています。
さて、そんなチックの上級店として孫さんしているのがグランクリュです。

前回、20代の時にワインの世界を知れば良かったという話を書かせて頂きましたが、実はこの30代のしかもお金に余裕がある時に、ワインの世界を知るチャンスがあったのです。

この時、店の名前から、ブルゴーニュのワインには葡萄の畑によって、格付けがあることを知ったのです。
そして、特級畑という存在から何十万円も何百万円もするワインがあることを知ったのです。
ロマネ・コンティの名前もこの時に初めて知りました。

ここから先は中島さんには話していませんが、この頃上場しようとしていたベンチャー企業のナンバー2をしていたので、何やらお金持ちの偉い人と食事をする機会が何回かありました。
その時に何十万円か100万円か知りませんが、凄く高いワインを飲ませて貰ったことがあるのです。
なんであるかなど覚えていませんが、恐らくニュイのピノだったのではと思っています。
香りがこれまで経験したことのないものだったことだけ覚えています。 味は美味しかったとしか申し上げられません。

あの時が最大のチャンスでした。

グランクリュではなく、グラン・クリュを深く知るべきでした。

味覚が劣化し続ける今となっては全て泡となって消えました。

いつものようにシャンパーニュの次は白です。

ジュリアン・ブロカール 
シャブリ プルミエ・クリュ・ヴォー・ド・ヴェイ
2015

久しぶりにシャブリを飲みました。
多分、リシュリュゥでは初めてだと思います。
いや、初期の頃飲ませて貰っているかな?

いわゆる蜂蜜の味という感じです。
味がハッキリしているイメージです。
しかし、安い白の感じは全くありません。
安い白はどうしてもペラペラで、重厚で豊満な感じがないのです。
ボーヌのシャルドネの方が好きですがこれはこれでとても美味しいです。
ただ、シャサーニャ・モンラッシェを飲んだ時のような感動はありません。
モンラッシェの白は特別です。
年末年始の贅沢ワインとして買う予定ですが11月12月にデイリーと言いつつかなりの数のワインを買ってしまい、妻からワイン禁止令が出ているのでどうなるかわかりません。

ネット情報
コート・ド・レシェの後方にある谷に位置し、東に開けた非常に急な斜面にある畑。
樹齢25~25年のブドウを使用。アニス、グリーンペッパー、トーストやアーモンドのアロマ。
口に含むと、初めにクリアーな蜂蜜のタッチがあり、砂糖漬けのレモンの皮、メンソールに良質な海塩のニュアンスを感じる。
エネルギッシュで焦点がはっきりしている、張りのあるフルボディ。
長い余韻を持つ。
繊細さと豊かなミネラルを兼ね備える注目のプルミエ・クリュ。

ジュリアン・ブロカール
2012年、より自分の理想に近いシャブリを追求するために、自身の名を冠したジュリアン・ブロカールというドメーヌを設立した。
現在ジュリアン・ブロカールでは7つの区画にまたがる合計25haでビオディナミを実践しており、畑で使用されるプレパラシオン(ビオディナミ特有の調合剤)は一部自家製で、残りの一部は、DRCやコント・ラフォン、ルフレーヴにビオディナミを教えたピエール・マッソンから購入している。

ロベール・グロフィエ
ジュヴレ・シャンベルタン・レ・スーヴレ
2011

なんとここでグロフィエ。
ふー。
ため息。
良い意味です。

シャンボールミュジニーで特別な存在のプルミエ・クリュであるレ・ザム・ルーズ。
グロフィエのレ・ザム・ルーズはその中でも別格中の別格でグラン・クリュ以上と言われています。

そんなロベール・グロフィエの数少ない畑名入りのヴィラージュ、ジュヴレ・シャンベルタンです。
グラン・クリュの真下の畑なので将来申請して通ればプルミエ・クリュとかグラン・クリュになるかも知れませんね。

豊かさと繊細さを併せ持った味で、タンニンが細かくて、あまりジュヴレ・シャンベルタンという感じではありません。
ただ、中島さん曰く、良い年ではない時に上手くカバーしている感じなので、感動するほどではなかったです。
私の味覚が駄目なだけ?
急速にワインラバーとなった初心者マークとしては、ロベール・グロフィエの味を経験したということには意味があります。

シャトーヌフ・デュ・パプ・ブラン
ル・ヴュー・ドンジョン

前回頂いたものと同じだと思いますが、旨みだけが前面に出ていて、タンニンが口の上の奥に張り付く感じはありません。
ワインは抜栓してからピークアウトまでストーリーがあるでしょ!という中島さんの教えかなと思いました。
ただ、まあ前回のタンニンは結構気になりましたが。

どちらにしてもこのまま妻にグロフィエを飲まさずに帰るわけにもいかず、会計を済まして一旦お店を出ることにしましたが、妻と待ち合わせできたら戻りますと告げてお店を後にしました。

訳のわからない行動と思われる方は少なくないと思いますが、このお店の常連の方々は、食前酒をこちらで飲んでメインのディナーを召し上がった後に、当日のリピートというパターンがとても多いです。

そのことも含めて、神戸が誇る偉大なワインバーだと思います。

2023/12/13 更新

23回目

2023/11 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

ワインの本質を知るために必要なのは知識か経験か

ワインの本質を知るために必要なのは知識なのでしょうか?経験なのでしょうか?

私の考えとしては、どちらもあった方が良いと思いますが、本質を知るために必要なのは、卓越した味覚と嗅覚だと思います。

私は若い頃、大学生の頃かな?一人で銀座の寿司屋で食べていると隣の方から声をかけられました。
若いにいちゃんが銀座で一人で寿司を食べているから興味を持ったのでしょう。
その方と味覚や嗅覚の話をしていると一度研究室に来て、研究対象になってくれと言われました。
この話は報酬を頂いていて、秘守義務があったのでこれまでネットでは書きませんでしたが、その方が亡くなられたと風の噂で聞いたので書きます。
細かいことは書けませんが、少なくても20歳の前半の頃、私の味覚は100万人に一人とは言えないかも知れないがほぼそれと同じくらいの能力があると言われました。
日本全国民のトップ100に入れるかどうかという意味ですが、当時はピンときませんでした。
今はもう還暦前なので、味蕾も少なくなり、そんな能力はありません。

その頃にリシュリュゥやランジュ ヴァンで飲ませて頂いているワインの味を覚えて、この底なし沼の世界に入っていたら、相当な知識と経験が積み重なったのだろうなと思うことがあります。
ただ、ワインの本質を知るのに知識と経験がなければわからないかと言うと、そのようには思いません。
日本のトップ100や1000に入るような味覚と嗅覚があれば、凄いワインを飲んだ時、それがシャンボール・ミュジニーのグラン・クリュで恐ろしいほど薄くても、その物凄さはなんだか知らんけどわかると思います。

誰も公の場では本当のことを言わないので、万人から嫌われることをあえて書きますが、ワインに限らず、食べ物や飲み物に関しては、経験や知識では絶対に超えられない壁があります。
だから、ほとんどの人は、器や雰囲気や演出で誤魔化されても分かりません。
いや、それをやられているご本人がわからないからこそ、そのようなことで価値を高めようとされるのでしょう。
だから、言わなくても良いことを長々と説明するのです。
タイヤの店でよくやってますよね。
こちらが恥ずかしくなります。
日本の恥の文化を知らない。

接客は皿に表れる。

極めてほんのわずかですが、分かる方は分かるので、その方々だけのために寝ないで仕込みをする方は、例え物凄く高い器を使っていたとしても聞かれてもいないのに、そんなくだらない説明はしません。
そんなことよりも食べれば分かるでしょ!
えっ、分からない?
ふーん。

それが至宝の芸術家の美学です。

多くの方々が絶賛するからと言われても、だからこそ私は信用しませんし、実際に食べてみて値段に相応しくない食材を使っていることが明白に分かるから、ダメと申し上げるのです。
ダメなものはダメ。

要するに感じていないのです、味と匂いを。
私はこれほどまでに繊細で薄い味が好きなのに、城助が日本一の握りだと言うと濃い味が好きなのですねと言われてしまいます。
あの握りが単に濃い味?
ネタとシャリの融合のためにしっかりと仕事がしてありますが、そこには恐ろしいほどの繊細さが潜んでいます。
毎日、シャリも仕事もネタに合わせて全て変えているのです。
ご本人が仰ったことはありませんが分かります。
握りはシャリと魚のマリアージュですから、平目にも鮪にも同じシャリが合うようにどのような仕事をするかを毎日考え抜いた結果が目の前に供されるのです。
何がどうと細かく分からなくても、一度食べただけではっきりとわかるほど食材との会話が感じられます。

オーケストラの全ての楽器の音色を完全に聞き分けられる人が世界に何人おられますか?
100メートルを9秒台で走れる方が世界に何人おられますか?
今、できる人も10年後にはできなくなっているかも知れません。
一言で申し上げればそれだけの話です。

食の世界というものはそのようなものなので、本物の料理を適正価格で提供できる人は1万人に一人もいません。
世界レベルだと日本人は食に厳しいので、数千万人に一人もいないと言うことになるでしょう。
人は聞こえるものしか表現できませんし、見えるものしか表現できません。
味覚や嗅覚も同様で、感じていないものは表現できないのです。
だから、ワインバーも相当能力のある方でないとワインの目利きなどできないので、エチケットだけで判断して、美味しくないワインが出てくることがあるのです。
ワインはエチケットで飲むものではありません。
だから、私は極めてごくわずかな飲食店とバーしか信用していません。

エシェゾーの飲み比べの時に、最近頻繁にリシュリュゥに通われている若い方に、この会は○○円かかるけどいらっしゃいますかと中島さんが声をかけたら、喜んでいらっしゃったそうです。
なんの仕事をしておられるか聞きましたが、まあそのご年齢からすればかなりの大金だと思います。
それでも即答していらっしゃる。
それがいかに安いかを飲まなくてもわかるからです。
中島さんに対する信頼。
一生に一度あるかの話ですからね。

この話を聞いた時、私も20代でそのような経験ができていたら、今感じているものとは異次元の凄い世界を見ることができたのにと非常に残念な気持ちになりました。
今見ている景色はあの時に見ていた景色とは違い過ぎます。
ワインの本当の世界を知るには歳を取り過ぎました。
妻もせめて30代でこの世界を知っていたらとよく言っています。

結局、色々と書かせて頂いている私自身が、今後いかに経験と知識を増やしたとしても、ワインの本当の世界を知ることなく人生を終えるのです。

レ・ミレザブル。

まだ微光はあるのでしょうか?

シャンパーニュ
ピオロ 2018
キュヴェ シャン・レイェ
シャルドネ100%
ブリュット ナチュール
ヴィンテージ
モノポール

シャンパーニュはほとんどがNV、即ちノンヴィンテージです。
ヴィンテージとは、単独の年の葡萄を使っているということですから、ノンヴィンテージは、複数の年の葡萄を混ぜて使っているということです。
コート・ドールのピノ・ノワールの赤はヴィンテージがほとんどなので、毎年、毎年、一発勝負になります。
葡萄の出来不出来は、気候によって毎年変わるので、複数の年の葡萄を使うことにより品質を安定させる訳です。

ボルドーのワインは複数の種類の葡萄を混ぜることにより、毎年品質を安定させていますが、ブルゴーニュのワインは赤はピノ・ノワールだけ、白はシャルドネだけというところに価値があります。
毎日、気候を確認して、いつ収穫するかなど命をかけて判断しておられるからです。

シャンパーニュも複数の葡萄を混ぜることが多いですが、このシャンパーニュはブラン・ド・ブラン(白葡萄の白ワイン)で、シャルドネ100%です。

ブリュット ナチュールで、しかもドサージュは一切されていません。

ノエ・レ・マレ村の西向きの区画のシャン・レイェ畑の樹齢17年のシャルドネを琺瑯タンクで発酵、ステンレスタンクと木樽で熟成の後に瓶詰していますが、この畑はモノポールです。
単独所有者の畑ということです。
しかも、もうすぐヴィエイユ・ヴィーニュ。
世界最高峰のニュイのヴォーヌ・ロマネのロマネ・コンティやラ・ロマネはモノポールですが、コート・ドールにおいてもモノポールはそれほど多くありません。

モノポールのシャンパーニュとなるとほとんどありません。
ヴィンテージでモノポールのシャンパーニュなど数えるほどどころか、もしかしたら他にはないのかも知れません。

味は、様々な複数の果実感としっかりとした酸味とミネラル感が一体となっています。
これほど果実味を美しく自然に表現したシャンパーニュは少ないと思います。
ユーロリーフ認証(無農薬・有機栽培)で、年間生産量は4500本。

どこまでレアなんだ!

サン・トーバン
シャルドネ100%
プルミエクリュ ラ・シャトニエール2020

以前にも書かせて頂きましたが、サン・トーバンはピュリニー・モンラッシェとシャサーニュ・モンラッシェの影に隠された小さな村です。

そのサン・トーバンで最も偉大なドメーヌのひとつがマルク・コランです。
この白は、サン・トーバンのプルミエ・クリュの中で最も古くに植えられたシャトニエールで、平均樹齢50年超の葡萄を使用しています。
ヴィエイユ・ヴィーニュということです。
柑橘系果実の爽やかさと柔らかな酸が心地良く、エレガントでバランスが良いです。
ピュリニー・モンラッシェの畑に続く部分にあるプルミエ・クリュ ラ・シャトニエールは、サン・トーバンの数あるプルミエ・クリュの中でも最上と言われています。

美味しいとしか言えません。
私が心から愛するピュリニー・モンラッシェやシャサーニュ・モンラッシェに通ずる味や香りを感じます。

これくらいの白を家でデイリーで飲みたいのですが、流石に贅沢過ぎます。
家用の白にはとにかく困っています。
泡は今ターゲットを絞ったので、やっと解決するかも知れません。
赤はコストパフォーマンスが良過ぎるものばかりなので、すぐに業者の在庫がなくなりますが、選択肢は少なくないので、常に豊富にあります。
このレビューを書いている今日も素晴らしいブルゴーニュの赤を6本買ってしまいました。
6本単位か1ダース単位で日々買っているので妻が激怒しています。
と言っても毎日1本のペースなら年間365本必要です。
外食後にも飲みますし、二人で1日1本では終わりません。
とにかく赤は、これまでの先発ローテーションをヴィンテージが変わる毎に追いかければ良いでしょう。
ただ、あまりにも素晴らしいので、今後コスパが悪くなることはあるでしょうね。

ジュヴレ・シャンベルタン
セラファン・ペール・エ・フェス
ヴィエイユ・ヴィーニュ
2017

果実の凝縮感がしっかりあります。
そして、ヴィエイユ・ヴィーニュらしい複雑な味です。
セラファン・ペールのジュヴレ・シャンベルタンは本当に美味しいですね。
城助貸切の時の最後の1本もセラファン・ペールのジュヴレ・シャンベルタン でした。

今宵は南仏の勉強。

シャトーヌフ・デュ・パプ 2017
ル・ヴュー・ドンジョン
グルナッシュ 75%、シラー 10%、ムールヴェドル 10%、サンソー 5%
南部ローヌ地方 ボークリューズ県 クルテゾン

果実感とアルコール感がしっかりあります。
物凄く濃い味です。
グルナッシュの力強さとコクがはっきり現れています。
掲載した最後の写真は、シャトーヌフ・デュ・パプのテロワール(葡萄が育つ環境)です。
赤い粘土の上に丸い石がゴロゴロと転がる圧挺の小石。
こんなテロワールでこのような濃い味のワインができるとは!
ただ、味も濃いですが、タンニンも強いです。

ジェラール・ベルトラン クロ・ドラ
2014

ラングドックの偉大なワイン。
こちらもかなり濃い味ですが、より洗練されています。
まあ、力強いワインですねえ。
かなり高価なワインのようです。
ただ、こちらもタンニンがかなり強いです。

私がタンニンがタンニンがと呟いていたら、中島さんが、
ヴォーヌ・ロマネを出してくれました。

ヴォーヌ ロマネ 2020
ロベール シリュグ

先日頂いたものと同じです。
繊細でヴォーヌ・ロマネらしい優しいタンニンと酸、そしてエレガントな旨味のあるワインで凄く好きです。

最近、このロベール シリュグという生産者ににハマってしまっています。
世界一と言われるヴォーヌ・ロマネに畑を持ち、クオリティの高いワインを作りながら、その価値に対して値段がかなり安いからです。

ヴィラージュ(村名)は、家用としては贅沢なので、プチ贅沢の時にロベール シリュグのACブルゴーニュを飲んでいます。
ヴォーヌ・ロマネとニュイ・サン・ジョルジュの間にある畑の葡萄なので、ACブルゴーニュに分類されていますが、ACブルゴーニュとは思えないほどのエレガントな香りと味があります。
実質的にヴォーヌ・ロマネやニュイ・サン・ジョルジュの畑名入りのヴィラージュと同じクオリティなのにかなり安いです。
家用としては充分過ぎるほど美味しいです。
だから、外食で高くて不味いワインが出てくると腹が立ちます。
真剣に探せば激高騰中のブルゴーニュでもこのようなワインを買うことが出来ます。
ラングドックはまだまだ宝の山です。
いくらでも開拓できます。
忙しいので開拓は移動中や寝る前などで全然時間をかけていませんよ。

リシュリュゥで飲ませて頂いたワインから、一捻りして、家用のデイリーワインを探すという面白さにめちゃくちゃハマっています。

これが家で、毎日飲めたなら!

というとても愉快な趣味になりました。

デイリーは3000円前後まで、プチ贅沢は5000円前後(週1回)、贅沢は8000円前後以上1万円前後未満(月1回)。
気軽に買ってはいけないと自分に言い聞かせているのは1万2000円以上の禁止エリア(本来は3ヶ月に1回)。
許可なく買うと妻が激怒するのは地獄エリアで、価格は2万円以上です。
デイリーが6本買えますからね。
外食で飲んだら、6万とか10万とか。

この縛りの中で、どこまで本当に凄いワインをゲットして家で飲めるかを常に探求する遊びです。
と同時に、それは日々劣化していく己の味覚と嗅覚との闘いでもあります。
同じワインを何本も飲み続ければ味覚と嗅覚について自己判断ができるからです。

わが闘争。

白が見つかりません。
贅沢か禁止エリアに行かなければないのです、今のところ。
でも今持っている白を全て飲んだら、候補はあるので、遂に満足できるものがゲットできるかも知れません。
苦しんでいる泡も然り。

いずれにしても、このお店は飛行機に乗っていらっしゃってもお釣りが出るほどの価値があるお店です。
実際にそのような方々が多いですね。

ワインバーにありがちなスノビッシュな感じは全くないので、どなたでも気軽に入れるフレンドリーなお店ですが、本当は私のようなワインが分からない三下が通わせて頂けるような格式のお店ではないのかも知れません。

2023/12/02 更新

22回目

2023/11 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

ブルゴーニュの熟成

シャンパーニュ
ガティノワ グランクリュ アイ ブリュット トラディション
ピノノワール80%
シャルドネ20%

SO2が少ないから少し色が黒っぽいですね。
酸化防止剤の量が少ないということです。
重なりあった香りがします。
高級シャンパンで感じられる独特の香りです。
ぬるくなって開くと舌に溶け込むようになります。
いつも書かせて頂いている体液化ですね。
結局、素晴らしいと感じるか感じないかはこの体液化があるかないかです。
家では厳選した素晴らしいワインを飲んでいますが、あくまでもデイリーなのでここまでの感覚にはなりません。
ごく一部の例外を除いては。
とにかく、美味しいです。

シャンパーニュ
クリストフ・ミニョン
ピノムニエ100%
エクストラブリュット
前回と同じ銘柄で葡萄が違うそうですが、前回もピノ・ムニエだったような。
キレッキレの味です。
辛口。
もちろん、美味しいです。

シャンパーニュ
ロジャー・ブリュン
レゼルヴ・ファミール。
エクストラブリュット
2000年
ひねた熟成した香りがします。
しかし、エクストラブリュット特有の最後にきゅっと酸が締まる感じはあります。
開いてくると、だんだんひねた感じと旨みと酸が調和して良くなります。
でも最後の酸は残ってはいます。
良いワインは波があると中島さんはおっしゃっいます。
同じ高さの状態でも上向きの時と下向き時とは違います。
上がり切ろうとしているか、落ちる寸前かの違いと言うことです。
香りも味も違います。

今宵はエクストラブリュットの勉強です。
ちなみにエクストラブリュットとは、シャンパーニュのドサージュ(加糖)の度合いによる分類の一つです。
ドサージュの量による分類は以下の通りです。

3g/L以下
極辛口
Brut Nature(ブリュット・ナチュール)/Pas Dose(パ・ドゼ)/Non Dose(ノン・ドゼ)/Dosage Zero(ドサージュ・ゼロ)

6g/L以下
極辛口
Extra-Brut(エクストラ・ブリュット)

12g/L以下
辛口
Brut(ブリュット)

12~17g/L以下
中辛口
Extra-Sec(エクストラ・セック)/Extra-Dry(エクストラ・ドライ)

17~32g/L以下
中甘口
Sec(セック)

32~50g/L以下
甘口
Demi-Sec(ドゥミ・セック)

50g/L以上
極甘口
Doux(ドゥー)

と言うことは、ブリュット・ナチュールほどではないものの、エクストラブリュットは、ドサージュが少ないので、キリッとした辛口になるのです。

トリムバック2013
リースリング
オイリーで塩化ビニールの香りがします。
要するにキューピーちゃんの香り?
リースリング独特の香りです。
オイルのライターのオイルの匂いや風味も強く感じます。
熟成しているのでしょうか。
開いてくると旨味がグリップしてきます。
オイリーなところがリースリングの個性。
最初はオイリーな感じが気になりましたが、かなり美味しいです。

シャサーニュ モンラッシェ
プルミエ クリュ レ シュヌヴォット
2020
マルク コラン

独特のイースト香。
まあこんな香りは普通の白ワインにはありません。
重厚で重なり合った複雑な香りです。
何故、白でこのような複雑な香りがするのでしょうか?
シルキーな舌触りの味です。
舌に旨味が染み渡ります。
開く過程で体液化します。
薄い旨み。
染み渡る味は口の上の奥ではなく、舌の上で開く感じがあります。
高級な凄いワインはみんなそうですね。
気絶するほど美味しいです。
シャサーニュ・モンラッシェのプルミエ・クリュの恐ろしさを知りました。
これまで家でデイリーなら美味しいと思っていた白が飲めなくなりました。
家でどこまで追求するのかと妻に怒られましたが、知ってしまった以上、そのように感じることには抗えません。

今宵は、また違う角度でのピノノワールの味比べです。

ポマール
プルミエクリュ
2017
クラシックな味。
骨太な野生的な香り香りがします。
開く前はかなりタンニンを感じます。
なかなか開かないイメージです。

リニエ・ミシュロ
モレ・サン・ドニ
アン・ラ・リュ・ド・ヴェルジー
畑名入りの村名レベル。
グランクリュに囲まれてる畑です。
モダンな味。
いかにもニュイという香りです。
酸もタンニンも柔らかく果実の凝縮感があります。
ワインはこの柔らかさが好きなのです。
もの凄く気に入りました。
何故この畑がプルミエ・クリュではないのでしょうか。

本日はブルゴーニュのクラシックなワインとモダンなワインの勉強です。

ポマールはコート・ド・ボーヌ、モレ・サン・ドニはコート・ド・ニュイという違いはありますが、同じコート・ドールのピノ・ノワールです。

クラシックとモダンの違いは、ワインの新しい作り方をしているか否かということにあります。

ワイナリーも代替りが進んで、最近のオーナーは、大学などで最新の醸造技術を学んだ人が多いそうです。
そうなるとその技術は科学的により良いワインを作るために活かされるわけです。

偉大なワインは10年単位の熟成に耐えられると言いますが、それは逆に言えば、熟成させないと良さが出ないということを意味します。
理由は色々ありますが、タンニンや酸が柔らかくなるのにそれほど時間がかかるということも意味します。
特に酸は葡萄を選別していないことに由来します。
糖度の高い葡萄も未成熟な葡萄も全部一緒に使うので、酸が強くなり、10年も20年も熟成させないと酸が落ち着かないのです。

今は科学的なセンサーで葡萄も他の物も自由に選別できるので、長期熟成しなければならない物を排除して、比較的早い時期から飲めるワインを作ることができるのです。

いつくらいから、モダンなワインが登場したかを中島さんにお聞きしたら、2019年頃くらいという印象だそうです。

2020年とか2021年でも美味しく飲めるピノ・ノワールがあるのはそのような理由なのだなと合点がいきました。

ドメーヌ ロベール シュルグ
ヴォーヌ・ロマネ
2020年
素晴らしい香りです。
2020年ですが、かなり美味しいと思います。

漫画「神の雫」で12使徒に選ばれたブルゴーニュを代表する秀逸なワイン。
漫画「神の雫」では他の超著名生産者のワインに並び、ストーリーの重要なキーになるワイン「12使徒」としてこのシリュグのワインが掲載されました。

最近は、中島さんの仰るワインのストーリーを楽しむことができるようになりました。
抜栓してすぐに飲んだ時に、しばらくして開いたらこのような香りに変わり、味もタンニンがああなって、酸がこうなって、旨味がそんな風に浮き上がるのかなあというそのワインの未来を想像するのです。
ソムリエの方がよくワインの変化を楽しむとおっしゃいますが、それはこのストーリーや未来のことなのでしょう。

色々な角度で見てもワインは極めて複雑です。
大金持ちの方が財産をすべて費やしてワインを飲む意味はそこにあるのかも知れません。

2023/11/29 更新

21回目

2023/10 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

中島さんのさりげない優しさ

クリストフ・ミニョンのシャンパーニュ。
ピノ・ムニエ100%のエクストラ・ブリュット。
生産地区 ヴァレー・ド・ラ・マルヌ。

果実香とアーモンドの香りが絡み合う味わい深いシャンパーニュ。
エクストラ・ブリュットなのでドサージュは2g/Lと僅かです。
私はノン・ドサージュかドサージュの少ないワインが好きです。
繊細な甘みを好むからです。

レア・シャンパーニュ。
2008年。

最初に熟成香。
気品ある旨味。
昨日飲んだ
フレデリック・サヴァール
ルーヴェル チュール プルミエ・クリュ 。
もかなり美味しかったですが、こちらはこれまでに飲んだシャンパーニュで1番美味しいと感じたかも知れません。
幸せです。

レア・シャンパーニュは1785年にフローレンス=ルイ・エドシックが創業した歴史あるシャンパーニュ・メゾンのひとつで、パイパー・エドシックがフランス王妃マリー・アントワネットに献上したものです。
その技術と知識を注ぐ同社最高峰のキュヴェでしたが、2018年にシャンパーニュの至宝として独立したそうです。

ムルソー プルミエ・クリュ ラ・ジュヌヴリエール。
ドメーヌ テシエ。
シャルドネ100%。

ムルソーの三大プルミエクリュに数えられるジュヌヴリエールの中でも、テシエの所有畑は上部区画にあり、ポリュゾ・ドゥスュに隣接します。
こちらもシルクのような深い旨味を感じます。
白も凄いワインはひっくり返るほど美味しいです。
さすが、ムルソーですね。
たまたま昨日、
ドメーヌ アルベール グル ヴォー
ムルソー プルミエ・クリュ ペリエール。
を飲みましたが、ミネラルを感じるエレガントな旨味は共通しています。
とにかくぬるくなった時の深みがあり奥行きのある旨味には驚かされます。
白もシャンパーニュも冷やして飲みますが、グラスに注がれて暫く経って、少しぬるいかなと感じるくらいの時に良いワインはその真価が分かると思います。
いつも書かせて頂きますが、熱すぎるもの、冷たすぎるものは、味や香りが感じにくいのです。
味覚ではなく、刺激となってしまうからです。
渋味とか辛味も刺激なので、味覚の5感に入っていませんよね。
刺激は味ではないということです。

ドメーヌ・テシエ。
「ブルゴーニュ最高の無名の生産者」に数えられるムルソーのライジング・スター。
輝くようなミネラルを軸として密度が高く凝縮しながら、同時に非常にピュアで繊細な彼のワインは、ムルソーの新世代の象徴たるにふさわしいと言われています。

リースリング
フレデリック
トリンバック
エミール。

もう1杯白です。
かなり濃厚です。
ムルソーとは全く違うタイプですが当然美味しいです。
8代目フレデリック・エミール氏に敬意を表し、その名を名乗るのにふさわしい品質のブドウが収穫できた良年にのみ造られます。

そして、赤はいつものようにお勉強。
2種類のコート・ド・ニュイのピノ・ノワールを開けてくれました。
同じヴィンテージの2019年。
ニュイのピノ・ノワールでもどれほど違うかということでしょう。

ニュイ・サン・ジョルジュ。
レ・フリエール。
ジャン・ジャック・コンフュロン。

果実味がしっかりと感じられて、ニュイ・サン・ジョルジュらしいなあと思いました。

シャルル・ノエラの特級畑ロマネ・サン・ヴィヴァンを受け継ぐ、ドメーヌ・ジャン・ジャック・コンフュロン。レ・フルリエールはニュイ・サン・ジョルジュの一級畑レ・プリュリエの下方の区画に位置する畑です。
豊かな味わいや円みを帯びた感覚は非常に繊細です。

ジュヴレ・シャンベルタン。
プルミエ・クリュ。
クロドベーズ。
ブシャール ペール エ フィス。
 
この生産者は、13kgの小型の収穫かごを使用して、区画ごとのタイミングで収穫後、1時間以内にカーヴに到着し、選果の徹底を行います。
そして、5年使用のフレンチオークで17ヶ月(新樽40%)熟成します。
ブシャールではテロワールを忠実に表現したワイン造りを目指しています。
そのために、それぞれの畑に合った完全なオーダーメイドの樽を調達しています。

ジュヴレ・シャンベルタン村には9つのグラン・クリュがありますが、「シャンベルタン」と「シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ」は別格です。
世界一と言われるコート・ド・ニュイの8つの村でもジュヴレ・シャンベルタンには最多の9つのグランクリュがあります。
あのロマネ・コンティやラ・ターシュのあるヴォーヌ・ロマネは、フラジェ・エシェゾー村の二つのグラン・クリュを含めても8つです。
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ グラン・クリュは、ラヴォー渓谷のすぐ下、ジュヴレ・シャンベルタンを代表するグラン・クリュです。
シャンベルタンより渓谷に近いので渓谷からの冷たい風がワインに繊細さを与えています。
土壌は薄い表土に古い世代のウミユリ石灰岩が基盤になっています。
シャンベルタンはシャンベルタン・クロ・ド・ベーズを名乗れませんが、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズはシャンベルタンを名乗れます。
私がシャンベルタン・クロ・ド・ベーズが飲みたかった理由はそれらのことがあるからです。

感想は凄いとしか申し上げられません。
数日前にエシェゾーを3種類飲ませて貰って、次はいきなりシャンベルタン・クロ・ド・ベーズとは思いませんでした。
白は一度モンラッシェを飲まして貰っていると思いますが、また、機会があるかも知れません。
ワイン通は赤を好むという方もおられますが、好むも何もピュリニー・モンラッシュやシャサーニュ・モンラッシュを飲んだ直後にそんな言葉が口から出てくるのでしょうか。

凄いワインは、比較的最近のヴィンテージを経験してから、熟成を飲ませてくれるというケーススタディなので、いつかシャンベルタン・クロ・ド・ベーズも次のお勉強があるのかも知れません。

何も言わずに、ニュイ・サン・ジョルジュとシャンベルタン・クロ・ド・ベーズを抜栓して、飲ませてくれる中島さんのさりげない優しさには感動します。

このお店は通っていると、少しずつ中島さんが色々なことをわかってくれてより心地良くなるようにしてくださいます。

中島さんとの阿吽の呼吸がないと本当の意味でこちらのお店での真の喜びを知ることは出来ないでしょう。

2023/10/25 更新

20回目

2023/09 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

本当に美味いワイン

コート・ド・ブランの
キュヴェ ヴァンデミエール ブラン ド ブラン ブリュット プルミエ クリュ シャンパーニュ ドワイヤール 。
最初は酸味がかなり強かったですが、少し経って温度も上がると旨味が出てきました。

グラン クリュ ブリュット ミレジメ エグリ ウーリエ シャンパーニュ 2002年。
シャルドネ30 %ピノ・ノワール70%。
常温でかなり美味しくなります。

実は、昨日、エシェゾー3種類飲み比べ、白はモンラッシェという企画があったそうです。
マジか!
私をこのお店に連れてきてくれた方は全て飲まれたそうです。

フィリポナ・クロ・デ・ゴワセ。
シャンパーニュのロマネ・コンティと言われています。
ピノ・ノワールだけのシャンパーニュです。
ここで、フィリポナ・クロ・デ・ゴワセとは、、。
美味しいとしか言いようがありません。

ボランジェ ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ 2007年。
ピノ・ノワールだけのシャンパーニュ。
ボランジェ、、、。
心地良い熟成香が素晴らしいですが、しかしここでボランジェ、、。

優れたシャンパーニュの特徴はぬるくなったくらいが一番美味しいと言うことです。
私がこれまで5兆回申し上げているように、冷た過ぎる、熱過ぎると食べ物や飲み物の香りや味は分かりません。
ワインは泡も赤も白も同じで、冷たいと酸と苦味を強く感じるので、旨味が表現されません。
旨味が酸や苦味や渋みとちょうどバランスよくなった時が1番美味しいのです。

そして、シャンパーニュは、ブルゴーニュよりも北で気候の変動が厳しかったでしょうから、違う年の葡萄や違う畑の葡萄をブレンドして作られることがほとんどです。
そんな中、フィリポナ・クロ・デ・ゴワセは、モノポールです。
単独所有の単一畑ということです。
生産量も少ないので、シャンパーニュのロマネ・コンティと言われるのはそのためでしょう。

まあ、勉強とは言え、超一流ばかりです。
結局、本物を知らないと何も分からないと言うことなのでしょう。

底ですが、中島さんが勉強のために前述した3種類のエシェゾーを私たち夫婦のために少しだけ残しておいてくれました。

エシェゾーは有名なグラン・クリュ。
フラジェ・エシェゾー村には、エシェゾーとグラン・エシェゾーという偉大なグラン・クリュがありますが、村自体は何故かアペラシオン(村や畑の場合は、フランスのAOCに原産地として認定されたという意味)ではない言う不思議なことが起きている村です。
コート・ド・ニュイの村のアペラシオンは8つ。
その中で、グラン・クリュのない村は、マルサネ、フィサン、ニュイ・サン・ジョルジュの3つ。
ところがグラン・クリュのある村は6つあります。
ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ヴージョ、ヴォーヌ・ロマネの5つとフラジェ・エシェゾー。
地理的にはシャンボール・ミュジニーとヴージョとヴォーヌ・ロマネに三方を囲まれています。

エシェゾー レ・ロアショース 2015年
ドメーヌ アンヌ・グロ

エシェゾー 2012年
ドメーヌ DRC

エシェゾー 2019年
ドメーヌ コント・リジェ・べレール

まず、アンヌ・グロで腰が抜けそうになりましたが、そのあとはなんとDRC。

そして、最後は初めて経験するドメーヌ、コント・リジェ・べレール。

ラ・ロマネとロマネ・コンティは元は一つの畑です。
相続で別れましたが、元々その畑を持っていたのが、リジェ・べレール家です。

昔、昔、雑誌の提灯記事があまりにもいい加減なことを書くので、腹が立って、ネットで本当に美味いものを書き始めました。
それが今の食べログでの私のレビューの原型です。
ある時、書き溜めた飲食店に対する感想を大量に食べログに移したのです。

1番好きなものは、握りとラーメン。
神戸に来て、遂に究極の握りとラーメンに出会いました。

そして、今の人生最後の趣味はワイン。
それは全てリシュリュゥの中島さんとの出会いによるものです。
その幸運が無ければ、ワインの奥深い世界を知ることはありませんでした。

エシェゾーを異なるドメーヌで飲み比べるということなどそう簡単に出来ることではありません。

そして、今、DRCが世界のトップオブトップでは無いことを実際の経験と製造法の論理的な説明で知ることが出来たのです。

そもそも、ラ・ロマネを分割して、今のラ・ロマネとロマネ・コンティができました。
ラ・ロマネは所有者がルロワなどのネゴシアンに栽培や醸造や瓶詰めを任していました。

ところが現在7代目を務めるルイ・ミッシェル・リジェ・ベレール氏は、祖父と同じく自身がヴィニュロン(ブドウ栽培家)となり、ワイン生産者という道を歩むことを決意しました。
彼はこれまで他のドメーヌに任せてきた自社畑を自ら手掛けるようになり、ここにドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレールが誕生したのです。

コント・リジェ・べレールの畑には当然、ラ・ロマネがありますが、グラン・クリュとしてはエシェゾーもあります。
今回、それを飲ませて頂いたのです。
ヴージョのグラン・クリュ、クロ・ド・ヴージョもありますね。

他にヴォーヌ・ロマネのプルミア・クリュののレ・スショ、オー・レニョ、ニュイ・サン・ジョルジュのプルミア・クリュであるクロ・デ・グランデ・ヴィーニュを単独所有(モノポール)し、こちらは赤ワインと白ワインの両方を生産しています。
更にヴォーヌ・ロマネの村名で、クロ・ドゥ・シャトー(モノポール)、コロンビエールなど。

ヴィンテージが2002年からなので、ワイン通の方しかご存知ないようですが、DRCのロマネ・コンティの生産量が6000本前後、今日飲ませて頂いたドメーヌ・ドゥ・コント・リジェ・べレールのエシェゾーが4300本。
大変、貴重なものを飲ませて頂いたのですが、有名なグラン・クリュであるエシェゾーの異なる生産者の飲み比べで分かったことは、グラン・クリュの恐ろしいほどのバラツキ、違いが香りと味で明確に分かると言うことです。
元々、エシェゾーは土壌が多様で生産者の数が多いので、クオリティにバラツキがあると言われていますが、エシェゾーだけではなく、実はブルゴーニュのグラン・クリュやプルミエ・クリュはバラツキがかなりあると中島さんから聞きました。
そこに私が仕事をする余地があると。
要するに目利きですね。
エチケット(ワインのボトルの表示)なんかでは実は何も分からないと言うことです。

ヴォーヌ・ロマネのグラン・クリュのドメーヌの違いなどは実際に飲み比べをしないとわかりません。
同じエシェゾーでもDRCの方が遥かに値段が高いので、エチケットだけで飲むワイン通の方にはクオリティの違いを見極めることなど不可能でしょう。

DRCのラ・ターシュとコント・リジェ・べレールの村名では、コント・リジェ・べレールの村名の方が美味しいと言われてもエチケットのみの方は絶対に信用しないでしょうし、実際に飲んで比べてもプラシーボ効果のようにラ・ターシュの方が遥かに美味しいと思うでしょう。

しかし、エシェゾーで、DRCとコント・リジェ・べレールを比べたら一目瞭然、圧倒的にコント・リジェ・べレールの方が香りも味も素晴らしいです。
そのことは製造法が違うことで論理的に証明されます。
ワインの複雑さを出すためにはオールフーラージュ(破砕)するしかないと言うことで、DRCはそうしているのですが、コント・リジェ・べレールは全てではなく究極のワインに必要なものだけを選んでいます。
それでいて、複雑で崇高なワインが出来上がるのです。
リュー・ディ(小区画)が異なるとは言え、テロワール(生育地の地理、地勢、気候による特徴)がほぼ同じであるのに、これだけ香りと味が違うのはそもそも作り方や使っている部分が違うからです。
技術的にDRCができないことをコント・リジェ・べレールが完璧にやっているのですから、論理的にもコント・リジェ・べレールの方が優れているのです。
そのことがはっきりと香りと味に表れていますが、エチケットを見てもわかりません。
グラン・クリュのラ・ターシュよりも村名のクロ・ドゥ・シャトー(モノポール)の方が美味しいと聞いても、私はそれはそうだろうなと思います。
エチケットのみの方はとんしは馬鹿かと仰るでしょう。
しかし、テロワールはそれほど違わないのに、製法が違うのですからそのように思うのです。

最初に香りが全然違います。
味は奥行きとタンニンのきめ細かさや心地良さが全く違います。
身体に溶けていく感じの凄さが違うのです。
超高級ワインは何が違うというと複雑な香りと複雑な味と、本来私が最も嫌うタンニンの渋みが美味しい、身体に溶けていくと口の上の奥の部分で感じられるかだけです。
舌では副次的にしか味わいません。
他の難しいことは分かりません。

ただ、ほんの少しのテロワールの違いでもロマネ・コンティは凄いようで、ではコント・リジェ・べレールのラ・ロマネと比べたらどうなんだろうとは思います。

次はスペインの至宝です。
葡萄は、スペインなので、テンブラニーリョです。
ボデガス・ベガ・シシリアの
バルブエナ。
タンニンが口の上の奥に渋みとして残りますが美味しいワインです。

マルセル ダイス ゲヴェルツトラミネール 2005年
アルザス

最後はデザートワインを飲ませてくれました。
ライチの香りがします。
甘いですが時間とともに温度が上がると味が変わります。
甘いのですが、物凄く複雑な味になるのです。

本日もありがとうございました。

因みに同時に飲めるとなったら、世界中のワインラヴァーが卒倒するラ・ロマネとロマネ・コンティが並んで写っている写真がありますが、空瓶です。
いつか同時に飲めると良いですね。

アルマン・ルソーのシャンベルタン・クロ・ド・ベーズならいつか飲めるチャンスはありそうです。

2023/11/07 更新

19回目

2023/09 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

禁酒明け

アヴィズのプルミエ・クリュ。
クリスチャン・ブルモーのシャンパーニュ。
グランテロージュ
ブラン・ド・ブランなのでシャルドネです。
コートデブランの シャンパーニュ

アルコールに舌が慣れておらず、敏感で苦味と酸味のみ感じました。
開いていないかなとも思いましたが、途中で妻が味が変わったと言っても私の感覚は変わらなかったので、脳が警戒したのでしょう。
苦味は毒、酸味は腐敗というのが本能なので、舌が敏感になっている上に半年もアルコールを口にしていないとこうなるようです。
非常に美味しいシャンパーニュなのに勿体なかったです。

ジュヴレ・シャンベルタン ラシーヌ・デュ・タン
ドメーヌ・ルネ・ブーヴィエ 2014年。

少し舌が慣れたところで、ジュヴレ・シャンベルタンです。
やはり最初は苦味を強く感じましたが、すぐに開いて独特の熟成香と味を感じ始めました。
好きなワインの味はミネラルがなんとかとか土がどうとかラズベリーとか、表現できませんし、今後もするつもりはありません。
素人が恥ずかしいことをするのは滑稽だからです。
私が最も美味しいと感じるワイン、特に赤ワインの味は、身体と一体化する味です。
もちろん、途中で口の上の奥の部分で開くあの感覚が味としては快感なのですが、その後に身体と一体化して溶け込んでいく感覚があります。
薄い美味しさと表現するのでしょうか?
熟成したニュイのピノを飲んだ時だけに感じるものです。
リシュリュゥでは、ジュヴレ・シャンベルタンを飲ませて頂くことがとても多いので、ジュヴレ・シャンベルタンが一番好きと公言していますが、要するに、この感覚が得られるのであれば、勿論、有名なシャンボール・ミュジニーやヴォーヌ・ロマネも大好きですし、モレ・サン・ドゥニやニュイ・サン・ジョルジュでも良いのです。
ニュイの美味しいものならなんでも好きなのです。
コート・ド・ボーヌのシャルドネではなく、ピノ・ノワールであってもこの感覚が得られるワインならなんでも好きでしょうね。

ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ クロ デ フォレ ドメーヌ ラルロ 2018年。

華やかな香り。
かなり美味しいです。
ただ、熟成された感じはありません。
「これは若いですか?」と中島さんに訊くと、
「優れたワインは、若いも何も関係ないです。
いつ飲んでもその時の美味しさがあるので、熟成したものを飲んでもらう前に一度この感じを知っておいて欲しいのでお出ししました。」とおっしゃいました。
そうです、わざわざボトルを開けて下さったのです。
ワインの奥深い世界を知って楽しむにはとにかく色々な状態で飲んで経験を積むしかありません。
このワインも熟成されると身体と一体化するそうです。
よって、このワインの2018年のヴィンテージを今飲むと身体との一体感は感じられないのです。

この日はピノ・ノワールを何杯も飲みたいので、もう一度ジュヴレ・シャンベルタンをお願いしました。
2つは違う畑のワインですが、ニュイのピノの熟成過程の違いを楽しみました。
全く違う香りと全く違う味です。

妻が眠いと言い出したので、1杯だけ白をお願いしました。

サン・トーバン プルミエ・クリュ シュル ガメイ ドメーヌ ベルナール・モロー 2016年。
サン・トーバンは以前にも飲んでいますね。
サン・トーバンは、コート・ド・ボーヌにある村名アペラシオンとして有名な銘上白ワイン産地ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェに隣接しています。地図を見るとシェル ガメイは東側がピュリニー・モンラッシュと陸続きになっていて、優れた自然条件を持っている割にはピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モ ンラッシェに比べて知名度が低いため、コスパが良いです。
モンラッシュは気軽に飲めませんが、これだけ美味しくてコスパが良いなんて最高です。
とは言え、過去の写真を見るとシャサーニュ・モンラッシュは飲ませて貰っていますね。

サン・トーバンは、ピュリニー・モンラッシェとシャサーニュ・モンラッシェの西側にあるので、陸続きの場所にプルミエ・クリュが多くありますね。

ほぼブルゴーニュの知識が無かったかなり前に、最初にこのお店に連れてきてくれた方に、ある日、コート・ドールのピノをご馳走になりました。
残念なことにいつまで経っても開かなかったのて、香りも味もよくわからなかったのですが、多分かなり高価なワインだったのだろうなあと思っていました。
ずっと気になっていたので、この日中島さんに訊くと、シャンボール・ミュジニーのプルミエ・クリュだったそうです。
畑の名前はよく聞き取れませんでした。
流石に、グロフィエのレ・ザムルーズではなかったようですが(すごく飲みたいワインの一つです。)、ブルゴーニュのピノが高騰し続けている今、シャンボール・ミュジニーのプルミエ・クリュを家で飲む贅沢などできませんし、そもそも良いワインは良い状態で飲みたいので、またいつかグラスで飲ませて頂ける日を楽しみに待ちます。

久しぶりに興味を持てるものが出来て嬉しいです。
もう、楽しみというものはそれほど出来ないでしょうし、味覚や嗅覚ももうすぐ駄目になるでしょうから、ほんの短い期間の趣味ですね。

2023/10/04 更新

18回目

2022/08 訪問

  • 夜の点数:5.0

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無念

先ずは、
ヴェット エ ソルベ ブラン ダンジル ブリュット ナチュール。
ブラン・ド・ブラン。
一口目はかなり酸っぱいシャンパーニュでしたが、時間が経つと急激に味が変わりました。
自然な旨みが酸の緩和とともに湧き出てきます。

次は
マルゲ シャーマン 17 グラン・クリュ。
これもとても自然な味がするシャンパーニュでした。
今夜はノン・ドザージュの勉強です。

ルネ・ジェフロワ プルミエ・クリュ キュミエール・ヴォリュプテ ブリュット。
こちらもほとんどド・ザージュがされていないシャンパーニュです。
ノン・ドサージュは初めは酸味が立ちますが、時間が経つと本来の艶やかさや果実香が出てきます。

ジュヴレ シャンベルタン ラシーヌ デュ タン ドメーヌ ルネ ブーヴィエ 2014年。

神の雫のジュヴレ・シャンベルタンですね。
度々出してくれますが、かなり美味しいので、村名レベルでは卓越しているのだと思います。
エチケットのみでは分からないことです。
ルネ・ブーヴィエというドメーヌが凄いのだと思います。
進化し続ける新鋭!という感じなのでしょう。
このようなことにワインバーに行かせて頂く意味があります。
エチケットだけなら、お金がある人はその価値観だけでワインをガンガン買えば良いだけだからです。

しかし、この日は飲んでいる途中で、突然鼻のアレルギーが出て、嗅覚が失われました。
香りがわからなければ、高級ワインを飲む意味は皆無となります。
ジェフロワあたりで駄目になってきましたが、この時点で完全にアウトです。
そこで私だけリタイアしました。
因みに、テイスティングで香りを確認する方法ですが、ソムリエでも間違っている人が少なくないということを先日中島さんから教えて頂きました。
機会があれば書かせて頂きますが、直接教えて貰うのも良いう。

妻だけ最後に、
ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ コンブ・オー・モワンヌ ヴィエイユ・ヴィーニュ
ドメーヌ フーリエ
2010年
を飲んでいました。

信じられないほど美味しかったそうです。
美味しかったでしょうね。
フーリエ香、感じたかったですが、鼻のアレルギーではどうしようもありません。

トホホ。
もう二度と飲むチャンスはないかも知れないのにねえ。

ところで、妻が撮ったものも含めていくつか写真が見つかったので、過去のレビューに関して、何を飲んだのかわかるものについて文章と写真を追記をしていきます。
少し時間がかかるかも知れませんが、ご興味のある方はご覧下さい。

2023/10/02 更新

17回目

2022/07 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
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シャンパーニュも色々

グランクリュ
ピノ・ノワール
黒葡萄
夏っぼい、ドライな感じピノ・ノワール。

ピノ・ムニエ、シャルドネ半分。

シャルドネ 。

ピノ・ノワール。

ピノ・ノワール。

貴腐ワイン。

という単語の羅列のメモが残されています。

ただ、多分最初に写真にあるグランクリュのシャンパーニュを1杯目で飲んだと思います。

ティエリー・ウリー ブラン・ド・ノワール NV。
モンターニュー・ド・ランス アンボネイ。

ピノ・ノワール100%のシャンパーニュです。
ブラン・ド・ノワールは黒葡萄のみを使ったシャンパーニュで、シャルドネのみを使ったブラン・ド・ブランとは異なるシャンパーニュです。
このシャンパーニュはかなりドライだったようですね。

シャンパーニュ地方では、ピノ・ノワールとピノ・ムニエとシャルドネが栽培されているので、シャンパーニュは、それぞれ単独やどれかとどれかをブレンドされているわけです。

ワインは今、恐らく人生最後の趣味として楽しんでいますが、備忘録が必要なので、これからはかなり詳しく飲んだものの記録を食べログに残していきます。
ワインに興味のない方にとってはワイン通を気取りやがってと嫌な思いをされると思いますので、その部分は読み飛ばしてください。

そして、ワインは趣味として楽しみ始めましたが、ワイン通でもワインエキスパートでもないので、香りや味の感想は適当です。
同じ機会に違うものを飲めば、同じヴィンテージの道を挟んだ違うそれぞれの畑のワインの違いは分かると思いますが、どれがどうというワイン通的な表現は出来ません。
ヴィンテージが同じであったとしても、同じ機会に飲めば、シャンベルタンとシャンベルタン・クロ・ド・ベースの違いはわかるでしょうし、同じ畑のシャンベルタンであったとしても、アルマン・ルソーとルロワとポンソを一度飲んだ後なら、どれがアルマン・ルソーでどれがルロワでどれがポンソくらいはわかるでしょう。
しかし、何かわからない赤ワインを飲んで、これはシャンベルタン・クロ・ド・ベーズのドルーアン・ラローズの2014年です。
ということなどは当然分かりません。
ソムリエやワインエキスパートであってもほとんどの人には不可能です。

それはともかくとして、妻が写真を撮っていたので、飲ませて頂いたワインについて書きましょう。

次が
アンリオ ブリュット・ミレジメ 2012年。

シャルドネ50% ピノ・ムニエ50%のシャンパーニュ。

アンリオは、オランダ王室、オーストリア・ハンガリー帝国皇室御用達の歴史あるメゾンです。

ちなみに、ドメーヌとメゾンは、生産者を表す言葉ですが、意味は違います。

ドメーヌとは、自らブドウの栽培、醸造、熟成、瓶詰めまでをおこなうフランス・ブルゴーニュ地方の生産者です。

メゾンには「ネゴシアン・マニピュラン」「レコルタン・マニピュラン」「コーポレート・マニピュラン」という、3種類の製造形態があります。

ネゴシアン・マニピュランとは、原料ブドウを栽培農家から買い取り、シャンパーニュを醸造する生産形態です。これは「NM」と略されて、シャンパーニュのラベルにも記載されています。

レコルタン・マニュピランとは、ブドウの栽培からワイン作りまでを一貫しておこなう生産形態を示します。シャンパーニュのラベルには、「RM」と記載されています。

「CM」と略されるコーポレート・マニピュランは、ブドウの栽培農家が協同組合を作り、組合でワインを生産する形態のことです。

大量生産されるワインは味が安定するとともにコスパが良くなりますが、生産量が少ないと毎年葡萄のデキの違いがハッキリしますし、ピノ・ノワール100%だとボルドーのように色々な品種の葡萄をミックスしないので、仕上げるのが極めて難しいですが、個性がハッキリと出るということになります。

同じグラン・クリュの畑でも生産者が異なれば香りや味が違うのはそのためです。

さて、このシャンパーニュ、感想がないので味は忘れています。
シャンパーニュも外で飲むなら熟成されたものが好きなのでアーモンド香のするものが嬉しいのですが、味も香りも忘れてしまっているのは残念です。
ただ、ピノ・ムニエが入っているのでしっかりとした味だったと思います。

次は
ドメーヌ・ファビアン・コシュ ムルソー プルミエ・クリュ グート・ドール 2019年

こちらのお店で本当に赤も白もワインの奥深い世界を教えて頂きました。

ファビアン・コシュというドメーヌのムルソーのプルミエ・クリュです。

ムルソーは村名アペラシオンで、ブルゴーニュでは村名が重要になります。
ブルゴーニュでも黄金の丘と言われているコート・ト・ドールという地域があり、北側のコート・ド・ニュイは赤が有名で、南側のコート・ド・ボーヌは白が有名です。
ただし、村によっては赤も白もマルサネのようにロゼまで作っている村もあるので、どちらかが必ず赤、白というわけではありません。
実際に、アルゴテを使ったドメーヌ ポンソの白はモレ・サン・ドニのプルミエ・クリュで有名ですし、ポマールやヴォルネイはピノ・ノワールで優れた赤ワインを作っています。
コート・ド・ボーヌでも白ワインで有名なのは、アロース コルトン(この村は赤も白も有名で、赤ワインの畑として有名なグラン・クリュのコルトンがあります。因みに白のグラン・クリュは、モンラッシェとともに世界最高級と言われるコルトン ・シャルルマーニュ。同じアペラシオンに赤と白のグラン・クリュがあるのはここだけです。細かく言うとラドワ、ペルナン・ヴェルジュレスというアペラシオンもこの2つを名乗れます。)、ピュルニ モンラッシェ、サッシャーヌ モンラッシェ、そしてこのムルソーです。

もちろん、物凄く美味しいとしか表現できないのですが、ムルソーは熟成すると味がかなり変わることで有名ですから、勉強として熟成前の優れたムルソーの香りと味を覚えておいてねということでしょう。
ドメーヌ ファビアン コシュは、コシュ・デュリやコント・ラフォンのような価格急上昇のドメーヌに続いて高騰しているそうです。
この頃は何も知らずに飲んでいますが、一流のワインばかり飲ませて頂いたおかげで、ワインの奥深い世界を知ることができたわけです。
中島さんには感謝しかありません。

ジュヴレ・シャンベルタン ラシーヌ・デュ・タン
ドメーヌ・ルネ・ブーヴィエ 2014年。

禁酒明け、最初に飲ませて貰ったジュヴレ・シャンベルタン。
なんとこの日も同じものを飲ませて頂いています。
神の雫に登場して、入手が難しいそうですね。
村名レベルですが、もう2014年は手に入らないのかも知れません。
この味、このワインの味が私は好きなのです。
身体に溶け込むような、薄い旨さ。

ニュイ サン ジョルジュ プルミエ クリュ レ ロンシエール ロベール シュヴィヨン 2007年。

ジュヴレ・シャンベルタンに限りず、ニュイの熟成されたワインには独特の香りや味があります。
ひねた感じなど全くしないです。
タンニンも柔らかくなり、酸味も目立たず体液のような旨さとしか表現出来ません。
9つのニュイの村名アペラシオンのうち、マルサネ、フィサン、ニュイ・サン・ジョルジュにはグラン・クリュはありませんが、プルミエ・クリュで美味しいワインがいっぱいあります。

最後は貴腐ワインまで飲んでいますね。

シャトー スデュイロー A.O.C. ソーテルヌ 格付第一級 1998年

基本的に甘いワインは好きではないですが、ここまでエレガントだと美味しいです。

このレビューは、私の趣味の備忘録です。
ワインの蘊蓄が嫌いな方は読まない方が良いでしょう。

今後もワインの勉強のため、長々と書いて勉強するので、ご了承下さい。

2023/09/30 更新

16回目

2022/06 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

ニュイを知るには

ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ レ ミュルジェ
アラン ユドロ ノエラ 2017年
飲んでますね。

とても美味しかったという記憶しかありませんが、ネットで見ると同村の北に位置する丘なので、ヴォーヌ・ロマネのエレガンスが感じられるそうです。

コート・ド・ニュイのピノであっても当然、村やヴィンテージや畑や生産者によって、ワインの味は異なるので、それらを網羅して飲むなどと言うことは現実には不可能に近いと言えます。
そもそもニュイのピノ・ノワールが高騰して、飲む機会が極めて少ないなどというワインも少なくありません。

今、ソムリエやワインエキスパートを目指しておられる方々は一体どうやってワインを勉強するのだろうと思ってしまいます。
世界で最も評価されているコート・ドールのワインだけでも、村や畑や生産者の組み合わせは物凄い数がありますし、そもそも全て同じでもヴィンテージが異なれば、かなり味が違うはずです。
その違いをどのように経験するのか?
どうやってそのような莫大な数の異なるワインを飲み比べるのでしょうか?
不思議です。

更に、ワインエキスパートはプロのための資格ではないので、好きなワインを楽しめば良いのでしょうが、ソムリエとなるとサービスも必要ですが、ペアリングやマリアージュにも精通しなければならないので、高級ワインを出すレストランなら、色々な料理を食べて知っていないとどうにもなりません。

ソムリエの試験は膨大な量の暗記があるそうですが、知識を詰め込んでもそもそもワインの香りや味をどのように経験するのでしょう?
もちろん、受験用のワインや香りはありますが、典型的なブドウの種類の違いや香りもこの表現をする香りはこれと練習用キットで覚えるだけです。

ワインショップに勤めれば、数千円のワインをいくらでも試飲できるのでしょうが、ニュイのヴィンテージの違いなどどのように経験して、勉強するのでしょうか?
いやいや、そもそもニュイのプルミエ・クリュやグラン・クリュなどそう簡単に飲めません。
そして高級料理とのペアリングやマリアージュまでとなるとどうするのでしょうか?

さて、長々と半年間以上禁酒してきましたが、このレビューを書いている今日は既にその期間が明けています。

今日、リシュリュゥに1年以上ぶりに伺います。

ニュイが飲みたい!

2023/09/26 更新

15回目

2022/06 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

まあ、しかし。

何度か書かせて頂いていますが、ある方にこちらのお店に連れて来て貰ってから、ワインの奥深い世界を知り、ハマっていく途中で禁酒期間に入り、飲めない分、色々とネットで見るので、頭でっかちに知識だけが少しずつですが増えてしまっています。

かなり昔の話ですが、タモリさんがゴルフ好きのことをネタとして馬鹿にしていましたが、その後、ゴルフが好きになったように、ワインは妻の付き合いで飲む程度でほとんど興味のなかった私が、こちらのお店で素晴らしいワインを飲ませて頂いて、完全にその世界にハマってしまいました。
ワインはありとあらゆるファクターが複雑に絡み合って、しかも正解は誰にもわからないというところが魅力で、どんな人であっても、どこまで追求しても時間とお金が足りないと言えます。
そもそも、ワインの味を覚えてから何杯飲めるのかという話です。

だから、わからない。
そこが面白い。
したがって、同程度の経験のある人同士は物凄く仲良くなることが多いです。
同じワインを飲みながらそこを捉えてそれを言うかみたいな楽しさです。
ブルゴーニュが貴族に愛されて、文化が築かれていったのはそこに理由があります。

飲食店経営という意味ではなく、ワインを知って行くことは私にとって、仕事の上でも極めて重要になりました。
食と同様に結局どこまでいっても、めちゃくちゃ美味しい、凄く美味しい、美味しい、不味いの基準しかありませんが、良いワインをなるべく多く飲んで、ある程度のことはわかった方が良いでしょう。
単に好きなのですが、今後の事業の展開は全て人脈、お付き合いの世界がベースとなるので、たしなむ程度の経験は必要です。

そのためには本当に凄いものを常に飲むことが必要です。
自称名店の今日本にありもしないビュルドー家のシャラン鴨をはい、これがビュルドー家のシャラン鴨と言って訳のわからないアレを出してくるような劣悪なフレンチを食べている場合ではないのです。

もう、血液検査の数値的には禁酒を辞めても良いのですが、来年の2月2日まで飲まないと決めているので、実践的な勉強の再開まで4ヶ月ちょっとありますが、ミュジニーのプリミアクリュの生産者による味の違いなど、意識して比べて飲んだことなどないのですから、せめて有名な生産者の名前くらいは知っておいた方が良いでしょう。
昔から試験勉強は苦手で、加齢による暗記力の劣悪化により、シュペートブルグンダーという言葉を覚えるにも苦労しているので、そもそも名前など覚えることなどできるのでしょうか?

さて、今宵のリシュリュゥも最高でした。
シャンパーニュも素晴らしいものを飲ませて頂いていますが、当時よくわからずに美味しい美味しいとサン・トーバン プルミエ・クリュ アン・レミイ生産者オリヴィエ・ルフレーヴとか飲ませて貰っていますね。
赤も美味しいなあと思っていたのですが、ロベール シュヴィヨンのニュイ ・サン ・ジョルジュ プルミエ クリュ レ ロンシエール 2007年ですね。
2007年なので通の方は色々仰ると思いますが美味しかったです。
15年というのが飲み頃なのか若いのか、飲み比べてみなければわかりません。
経験値の多い方は多分少し若いなあとかまあ飲み頃だなあとか仰るでしょうが、同じ村の同じ畑の同じ生産者の異なるヴィンテージを飲んでいなければ、超人的な味覚や嗅覚を持っている人でもわかりません。
そもそも経験からわかったような気がしても正解かどうかなど誰にもわかりません。
それがワインの世界の面白さであり、私にとっては趣味だけではなく、仕事をするための最低限のスキルとして身につけておかないといけません。
とは言え、味覚と嗅覚が持つのかな?

いずれにしても、禁酒期間が明けたら、週に1回はリシュリュゥに通わなくてはならないでしょう。

2023/09/21 更新

14回目

2022/04 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

泡白赤

リシュリュゥでワインを飲むことは半分以上は勉強です。

ある方に連れて行って頂いてから伺うようになったのですが、最初はシャンパーニュに驚きました。
アーモンド香のする熟成感のあるシャンパーニュなど飲んだことがありませんでしたからね。

しかし、ワインの奥深い世界に触れたのは、白や赤で飲んだこともないようなワインを飲ませて頂いたからです。

今宵もよくわからずに飲んでいますが、写真を見ると白は
ピエール ポワッソン ブルゴーニュ ブラン 2014年
を飲んでいます。
これはもう手に入らないワインだと思います。
他も知らないだけでかなり良いワインを飲んでいると思います。

赤は
シャンボール・ミュジニー のプルミエ・クリュ レ・グリュアンシェ 2010年
を飲んでいますね。
今やジュヴレ・シャンベルタンと共に大好きなシャンボール・ミュジニーを美味しい美味しいと訳わからずに飲んでいることに驚かされます。

銘柄の知識はなくても、もっと真剣に写真を撮って、それぞれの感想を書き残しておけば良かったのになあと思いますが、まあ、その時楽しんだので良いでしょう。

ただ、実際に常連の外国人の方は、毎回ノートに書き込みをされておられます。
個人で楽しんでおられるのを拝見すると微笑ましいですね。
複雑な奥深い世界を知るとどんどん知識も増やしたくなるのでしょう。
単なる知識ではなくて、味覚と嗅覚の饗宴の中での知識なので本当に楽しいと思います。
道を挟んだ隣同士の畑の違いまで分かるようになるともう究極の趣味になるでしょうね。

追伸

糖尿病と脂肪肝で入院しなければなりませんでしたが、禁酒、1日20キロのウォーキング、食事療法、カロリーコントロールでわずか4週間でインスリンを打つ必要が無くなりました。
脂肪肝が完治と同じ状態にならなければまだお酒は飲めませんが、半年で脂肪肝を治して、糖尿病も完治と同じ状態までにして、またリシュリュゥで素晴らしいワインを頂きたいと思います。
半年後?
1年後?
神戸大の糖尿病の専門医の先生が驚いておられました。
入院したよりも数値が劇的に良くなっていると。
今後の人生はほどほどに嗜みます。

2023/10/01 更新

13回目

2022/04 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

シャンパーニュ

シャンパーニュは、単なるスパークリングワインではありません。
生産地、葡萄の種類、シャンパーニュ製法による工程、熟成などの厳しい条件をクリアしないとシャンパーニュと名乗ることが出来ません。

だから、スパークリングにおいてはブランド力が抜群であり、価格も他のスパークリングワインより高いのです。

では、値段に見合った美味しさがあるのでしょうか?

グラン・クリュやプルミエ・クリュは流石に価格も高いですし、基本的に美味しいと思いますが、シャンパーニュと名乗れるのであれば全て美味しいかというとコスパの意味ではそうとは限らないなと思います。

例えば、フランチャコルタはシャンパーニュよりも工程において厳しい制約がありますが、ブランド力がそこまで無いので、クオリティに対して、価格が安いと言う良さがあります。

シャンパーニュであろうと、フランチャコルタであろうと、カヴァであろうとわたしが個人的に思うことは、嫌な雑味があるか否かです。
旨味があってもとにかく雑味を感じるスパークリングワインは美味しくないと思います。 

先ずはその有無です。

その先は、香りがどうとか、葡萄の旨味がどうとか、泡のきめ細かさはどうとか、ありますが、重要なのはどのような状態で飲むかが重要だと思います。

スパークリングワインも開くので、抜栓してからいつ開くかと言う問題が大切なのですが、スパークリングワインの場合は、ガスが抜けると白ワインになってしまうので、非常に難しいです。

ただ、素晴らしいシャンパーニュやフランチャコルタは、飲み終わったグラスの香りを嗅ぐとそのワインの実力がなんとなく分かります。
熟成されたものはアーモンド香がしますし、そうでないものも嬉しくなる香りがあります。

いずれにしても、家で素晴らしいシャンパーニュを飲むことは難しいです。

そもそも入手困難なものも多いですし、良い状態で飲むことはなかなか出来ません。

デイリーで飲むものはそれでそれとして家で楽しんでいますが、奥深いシャンパーニュの世界を知るにはやはりこちらのお店で飲ませて頂くしかないと思っています。

追伸
昨年のレビューをアップさせて頂きましたが、現在は病気の治療のために禁酒中です。
素晴らしいシャンパーニュやブルゴーニュの赤や白を楽しむために再訪させて頂く日を心待ちにしています。
まあまあの大病が2つ見つかったので、先ずは身体を良くします。
両方とも完治はしないと思いますが、状況を安定させないと更に合併症が出てくると人生における制約があまりにも大きくなるので、ここが勝負なので禁酒します。

2023/03/31 更新

12回目

2022/04 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
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    • | 酒・ドリンク5.0

ドレスと城助の間に

こちらのお店も昨年のレビューが溜まっているので徐々にアップさせて頂きます。

妻が歌の発表会のためのドレスやアクセサリーを買うと言うので、仕事の後に付き合っていたら、15時半。

もう、通しの営業の店でしか食べられません。
今宵は2回転目の城助ですが、私だけが妻以外の方と伺うので、妻は不満いっぱいです。

そこで、さんプラザの丸亀製麺で釜玉大とかしわ天とイカ天を一瞬で食べて、大丸で用事を済ませた後、リシュリュゥに伺うことにしました。

明太しらすのぶっかけうどん。
明太子が美味しくなく、味が濃かったそうです。
わかっているので私は釜玉しか食べません。

飲み過ぎて城助で寝ると今度こそ出禁になるので、ちょっとだけ食前酒を頂きます。

ブラン・ド・ブラン。
シャルドネのシャンパーニュです。
春らしい爽やかな味と風味。
どんなシャンパーニュかは写真をご覧下さい。
16時から上質な時間が流れます。

チーズ5種

ピノ・ムニエのシャンパーニュ。
黒葡萄としては少し軽めです。
まあ、何をどういうよりもすべて美味しいです。
フルボトルを開けて開かなかったということはありましたが、味や風味は違ってもどれも美味しいのでその違いを私が表現することなどできません。

シャルドネの白。
なんともエレガントで上品な味と香り。

赤3杯。

ピノ・ノワール 2017年。
少しカジュアルな感じです。
マルサネ。
コート ド ニュイですね。

ピノ・ノワール 2015年
少し濃い感じがして美味しいです。
モレ サン ドニ。
コート ド ニュイです。
しかも4つの卓越した村の一つ。
2015年。
グレートヴィンテージ!
価値もよくわからずに美味しい美味しいと飲んでいますねえ。
面白い。

カベルナメルロー 2016年。
ボルドー。

〆の白。
リースリング。
酸味が心地良いです。

この頃はまだ家ではそれなりの値段のワインを飲むことは稀だったので、ただ、ただ、美味しい美味しいと言って飲んでいましたね。
今は、ブドウの品種によってグラスを変えるようになったので、品種には関心を持つようになりました。
赤はピノ・ノワールを飲むことが圧倒的に多くなりました。
白はシャルドネです。
このレビューをアップした今宵はシャルドネを飲みます。
要するにブルゴーニュを飲むことが圧倒的に多いです。
コート ド ニュイばかり飲めれば幸せですが、さすがにね、、、。
4つの村の村名レベル以上。

2023/03/10 更新

11回目

2022/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

ワインバーへの信頼

I shall return.

マッカーサーのような言葉を残して、この日お店を出てかね辰に伺ったわけではありません。

しかし、日付が変わる頃もう一度戻ってきました。
まあ、色々あったのですがそれはどうでも良いとして、何故わざわざレビューをアップしたかを説明しなければなりません。

中島さんも仰っていますが、こちらのお店は酔っ払って伺うのは意味がないと思います。
私自身、しっかり酔ってから伺ったのは初めてですが、もう味覚も嗅覚もいい加減な状態になっているので、このような貴重な液体を飲むことは生産者や良い状態で出してくれている方に対して失礼になると思いました。
何かの赤と何か計3杯くらい飲ませて頂きましたが、あまりにも勿体無いことをしてしまいました。

2度と同じ過ちは犯さないと言う自戒の意味を込めてレビューをアップさせて頂きます。

さて、それはそれとして、高級ワインは自分で手に入るのであれば、ワインバーで飲む必要はないのではと言うご意見があります。

そんな簡単なことではないのです。
ワインのブショネの問題は日々家でワインを飲む立場とすると深刻です。
まず、そこにワインバーで良いワインを飲む意味があると思っています。

最近、デイリーで飲むには最適と感じるブルゴーニュのピノノアールを家で飲んでいますが、昨夜(下書きを書いた日の)のものはブショネ。
2本目を開けてもブショネ。
妻との楽しいディナーが、、。
と思いました。

取っておきの高い値段の赤を飲むわけにもいかず本当に困りました。
ピノノアールのための料理、ピノノアールのためのチーズだったからです。
料理はともかくとしても、チーズはピノノアールに合わせたら、ボルドーやナパヴァレーには合いません。

ワインバーの良いところはブショネに当たる可能性がゼロだからです。
のはずです。
ブショネは温度や開くまでの時間やグラスとは本質的に違い問題ですからね。
高級ワインがグラスで出される時、最低限の確認がされているので安心です。
そもそもこちらのお店のワインは自分では手に入れることが出来ませんが、、、。

ワインは知識を求めなければ難しくありません。
3000円とか5000円くらいでも良いもので、ちゃんとパフォーマンスを発揮できていれば美味しいです。
結局、美味しいか美味しくないかだけの話です。
私たちにとっては。
本当の深い知識を知るには前提として高価なものをかなり飲まなければなりません。
毎日、家で5万円、10万円のジュヴレシャンベルタンの特級畑のようなワインを飲める方は極めて少数です。
そこまでは無理です。

ただ、必要な知識は、正に必要なので自然に身につきます。
とっておきのボルドーに合わせて青カビのチーズを買いました。
そのボルドーがブショネ。
じゃあ、ブルゴーニュのピノノアールを飲もうかとはなりません。
それは経験から自然に身につく知識です。

しかし、オークションで100万だの300万だのというワインのブショネはどうなっているのですかね。
代替品がないので、それで終わりです。

ところで、本日、ブショネと思ったワインを交換して貰いました。
交換して貰いましたが、2本ともブショネではないというのがソムリエの方の見解でした。
ただ、1本はブショネではないけれども、味は違うとのこと。

組合のワインは色々な人が所有する畑の葡萄を集めるので個体差がありますが、熱劣化かブショネかというほど違うのは珍しいですね。

変な香りと鉄のような味。
果実味など当然ありません。

実際に1本目は我慢しても飲めるというようなレベルではありませんでした。
もう1本はそこまではとの見解でしたが、私と妻の見解は個体差の範囲で許容できる味と香りではありませんでした。

実際に交換してもらったものを本日の夜飲んだらいつもの香りと味の範疇のものでした。
1本目は当然のこととしても、2本目と比べても明らかに違います。
交換してもらったものと同じロットのものを私と一緒に試飲して、直後にあの2本目を飲んだことに対する結論。

ソムリエ、、。

相手の立場で考えると、ブショネではないので商品としては成立している、この程度の香りと味の違いは許容範囲だということだと思います。
いちいち交換していたらビジネスにならんという話です。

しかし、不味いものは不味い。
飲めないものは飲めない。
家でワインを抜栓するたびにお願いしますと心の中で祈ります。

ということで、家でワインを飲むとかなりリスクがあります。
ブショネではなくても、個体差による極めて不味いワインを我慢して飲むか、それを捨てるかの選択を迫られるからです。
料理に使っても良いですが、、。

高級ワインはこちらのような信頼できるワインバーで飲まないとお金をドブに捨てる場合があります。
中島さんに対する100%の信頼。
ソムリエだから信頼しているのではありません。

ブショネではないにしても、個体差で劣るものは、他のワインバーではどうしているのでしょうか?

そして、一番大切なこと。
もう一度。
信頼できるワインバーに酔っ払って伺うと限りある貴重な液体を無駄にしてしまいます。
自戒を込めて。

実際にこちらのお店は15時、16時にいらっしゃる常連の方が少なくありません。
それくらいの時間だといつもと同じような方々がおられます。

2023/02/17 更新

10回目

2022/03 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

勉強の結果

リシュリュゥでワインを頂くということは、楽しみではありますが、勉強という側面もあります。

私は、かなり前のレビューで書かせて頂いたように、以前はワインに興味がありませんでした。
今は勉強させて頂いてその奥深い世界の存在を知ってしまったので興味はあります。
ただ、リシュリュゥの枠を超えて何か更に深い世界に入り込もうという考えはありません。
そこまで身の程知らずではないのです。

しかし、赤はブルゴーニュのピノノワール、白はブルゴーニュのシャルドネを家で飲むようにはなりました。
デイリーなので高いワインではありませんが、その価格帯で今私も妻も好きなのはそれらのワインというところに落ち着いています。
ちょっと贅沢してい時にはジュヴレ シャンベルタンを家で飲むこともあります。
流石にも村名レベルですが、それでもそこそこの値段なのでありがたく頂いています。
旨味が繊細で、舌の上で開く感じです。
美味しい。
覚えてしまった。

まあ、こちらのお店で高級ワインを飲ませて貰っていますからね。
覚えてしまうとそこを基準にして、そこからどれくらい落ちていないかと考えてしまうのです。
城助以外の高級寿司の握りらしきものを握りではないと断言してしまうのと同じことです。
あまりにも違い過ぎるからです。

ところで、私は、人に贈るワインを試飲して選ぶということは最低限の礼儀だと思っているのですが、そのことに驚く方がおられるようです。
私がワインを贈られた場合はなんでもありがたく頂きますが、人に贈るとなるとかなり慎重になります。
難しいことなので基本的にはそんな恐ろしいことはやりませんが、やらねばならぬとなれば真剣勝負をしなければなりません。

それを考えるとワインバーというのはとても難しい仕事だと思います。
ワインはベストの状態で出すことが極めて難しいからです。
選ぶのでさえ死ぬ気でやらなくてはならないのに、それをベストの状態で出すことなど、、、。

本日はブランドブランを2杯。

次は黒葡萄。

次はピノ・ノワール。
何故かチーズ以外の写真がありません。
妻も酔っていたのかな?

それはともかくとしていつも良いワインを良い状態で飲ませて頂いて中島さんには感謝しかありません。

2023/01/13 更新

9回目

2022/02 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

ペアリング

ペアリング。
難しいです。
マリアージュまで感じることはチーズ以外ではほとんどありません。
私の味覚と嗅覚の限界かも知れません。

ただ、不味い料理にペアリングも何もありません。
不味い料理が美味しいワインとのペアリングによって美味しくなるということはあり得ないからです。

美味しい料理がある。
そして、美味しいワインがある。
そこでペアリングの問題が出てきます。

中島さん曰く、卓越した料理には、一定以上の良いワインは合うです。
城助の握りには、シャルドネの白もシャンパンも合いません。
しかし、ペアリングでかなり美味しい組み合わせのワインはあります。
ワインが極めて限定されますがあります。
まあ、そのことは後に城助のレビューをアップした時にご覧頂くとして、素晴らしい料理に対して、あまりにも拘り過ぎてこのワインがどうだのこうだのという感覚は私には全くありません。

そこそこの料理に上手くワインを合わせるということはあるでしょう。
しかし、このワインには中華が合いますとかステーキが合いますというワインショップの説明には私は納得しません。
個別具体的なこの料理には、このワインが合いますなら分かります。
中華に合いますとかザックリのいい加減な説明は大嫌いです。
福星のある料理に合うワインが、同じような食材を使ったうえばやしや和のある料理に合うはずがありません。
それを考えればいかにいい加減なことを言ってワインを売っているのかお分かり頂けると思います。
ペアリングは具体的なこと無しで語るものではないと思っています。

本日も私たち夫婦には身分不相応の美味しいワインを飲ませて頂きました。
ご興味のおありの方は写真をご覧頂ければと存じます。

2022/11/25 更新

8回目

2022/01 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

幽寂閑雅

幽寂閑雅。
このお店のことを一言で表現するとそうなります。
自然とお客を選ぶお店です。

リシュリュゥで飲んだワインで美味しくないと思ったことは一度もないので、今後いちいち美味しいとは書かないようにします。

シャルドネ100%のドライなシャンパーニュ。
シャルドネ100%なのに、暫くすると旨味がめちゃくちゃ上がってきて、香りも乳酸の感じ?が高まってきました。

ピノノムエ50%シャルドネ50%のシャンパーニュ。
酸味よりも旨味が際立ちます。
途中からアーモンド香が上がってきて熟成感が心地良いです。

究極のブルゴーニュの白。
まあ、こんなに美味しい(書いてしまった)白はこれまで飲んだことがありません。
エレガントな深い旨味があるのですが、かなり美味しい白とも全く違う味なので表現のしようがありません。


開いてくると樽の香り?枝の香り?が上がってきます。
まあ、とにかく繊細なワインばかりが出てきます。

リシュリュゥに通い始める前までは、ほとんどワインに興味がなく、妻が好きだから家でも週に3回くらいは飲んではいましたが、恐ろしい世界を舌が覚えてしまってどうにもならなくなりました。

このレビューは今年の初め頃のものですが、今年になってから家でも赤はブルゴーニュを飲むことが多くなってこのレビューを書いている10月にはコスパの素晴らしいブルゴーニュの赤を18本買ってしまいました。
ワインセラーに入ればもっと買いたかったですね。

シャンパーニュもこちらのお店以外では飲みたいとは思いませんが、赤も白もブルゴーニュも基本的にはこちらのお店以外では飲みたいとは思いません。
料理に合わせて飲むので、実際にはボバンなどでもブルゴーニュの赤を飲んではいますが、ワインを真剣に飲むとなるとこちらのお店だけです。

2022/10/24 更新

7回目

2022/01 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0

人生が変わってしまった

朝日放送での収録が終わった後、夕食をどうしようかと思いながら電車に乗っていると妻と三ノ宮駅に着いてしまい、元町方面に歩きながら、まず食前酒でリシュリュゥに入れるかなあということで伺いました。

シャルドネシャンパン2杯
いつもながら美味しかった。

黒トリュフのチーズを出してくれました。
百貨店などで売っているものは黒トリュフの劣化したようなドギツイ風味があるので大嫌いですが、これはとても美味しかったです。
とにかく、チーズも難しいです。
ベストの部位、ベストの熟成でないと本来のパフォーマンスが発揮されません。
特にピークを超えて塩辛くなったブルーチーズなど家だとかなり嫌々食べています。

シャルドネ白
スモーキーな香りでミネラル感があります。

シャルドネ白
乳酸の旨味があります。
後から来る綺麗な旨味がとても好きです。

赤ピノノアール
樹齢100年。
クオリティが高いワインにはそれぞれに全て素晴らしい表情があります。
良い意味でワインの味がしないワインです。
中島さんの仰る通り、体液に近くなり、自分の体液と融合したような味です。

アルマンルソー ジュヴレ・シャンベルタン2012年
ピノノアール。
市場価格は10万円くらいですが、入手自体が困難だそうです。
複雑極まりない香り。
土の香り?
良い意味でワインではないとかんじる香り。
飲むと複雑な旨味が残ります。
本当の高級ワインとはこういうものかとかんじさせられます。
複雑な香り、複雑な味で、よくわからない世界です。
美味しいとか凄いとか思いますが、何十回も飲んで経験しないと本当の凄さはわからないでしょう。

デザートワイン。
ブランデーの香りと熟成感があります。
単純にブランデーの香りだけでなくナッツの香りがあります。
甘いけれども、甘ったるさが皆無です。
ブランデーの香りだが、プランデー感はあまりありません。
不思議なデザートワイン。

まあ、それらしい感想を書かせて頂いていますが、経験値が少な過ぎるので、わかっているのかなと自分自身を疑っています。

ただ、この日は瞬間、瞬間の感覚をメモしたので、その時はそのように感じたのでしょう。
いつも素晴らしいワインばかり飲ませて頂いていますが、この日は特に凄みを感じました。

わかるわからないは別として、全く違う世界を知ってしまったなあ、人生が変わってしまったなあと思います。

このような機会を与えて下さって、中島さんには感謝しかありません。

2022/07/06 更新

6回目

2021/12 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

開いて更に変化

黒葡萄のシャンパーニュ。
ワインもシャンパーニュもわからない私も流石に黒葡萄のシャンパーニュの香りの特徴は少しだけわかるようになったような気がします。
ピノムニエ100%。
普段、私は写真を撮らないので、これはボトルの写真を撮り損ねました。

ピノノアール100%。
赤ワインのような香りのシャンパーニュ。
赤ワインに使う葡萄なので当然とのことのようです。

ピノノアール100%。
中島さんに比べてみて下さいと言われましたが、両方とも美味しいです。
温度が同じくらいになると2杯目もよりもこちらの3杯目の方が葡萄の味がかなり濃いのがわかります。

2杯目は味も香りも物凄く変化しましたが、3杯目はそこまで変わりませんでした。
先は熟成1年。
次は熟成3年。
熟成が若いほど、グラスの中での変化が多いのですね。

数年前、ある高級スーパーでチーズを見ているとチーズソムリエという方が近づいてきました。
このチーズはどうだ、あのチーズはこうだと説明されて、同時にワインも勧めてこられました。

「そのワインは抜栓してどれくらいで開くのですか?」
「えっ!」

その女性はかたまりました。
その日以来、彼女は私の顔を見ると逃げるようになりました。
チーズソムリエが、勧めるチーズに合うワインの話をするのに、私の申し上げた言葉の意味が分からないとは、、、、。
そのようなことです。
料理人もソムリエも本物は少ないです。
チーズソムリエとなると、、、。

高級なワインは繊細なだけかなり香りや味が変わります。
それ以前に開かなけば、かなり高級なワインでも美味しくありません。
硬いワインだと抜栓して3日経たないと開かないものもあります。
こちらのお店でワインの本当の美味しさを知る前でも家ではワインを飲んでいましたので、初めてワインを飲む時に気になるのは、ブショネと開くまでの時間です。
どんな高いワインもブショネでは飲めません。
ブショネにも程度がありますが、死ぬほど不味いです。
ただ、これは運です。
そして、次に気になるのは抜栓してから開くまでの時間です。
ワインショップで必ず聞くのですが、これがまた適当です。
「抜栓してからすぐにバンバンです。」
「大体、3時間前ですね。」
とか仰いますが、正しいことは少ないです。
何も知りません。

中島さんが出して下さるワインはベストの状態です。
ただ、ボトルだと抜栓してみないとわかりません。
ある方にかなり高級なワインをリシュリュゥで飲ませて頂いたことがありますが、最後の最後まで開きませんでした。

同じワインでも個体差があるのです。

そして、中島さんの話だと、一度開いたものがまた閉じて、暫く経つと開いて、また閉じてということもあるそうです。

n/aでもワインの企画の時、最後に出してくれた赤が飲み終わった後に開いて、飲み干したグラスに残った香りが変わりました。
中塚さんに、飲んだ後に開いたと申し上げたら、同じワインをもう1杯入れて下さいました。
明らかに味も香りも変わっていました。

本当に世の中は食や飲み物に対していい加減です。

デイリーワインでも3000円、5000円となると開かなければお金をドブに捨てるようなものです。

神戸だとプロフェッショナルは指で数えるほどしかいらっしゃいません。

ワインの本当の素晴らしさを知りたい方は、何十回も何百回もリシュリュゥに通われることを強くお薦めします。
本物を楽しむにはそれしかありません。

2022/05/03 更新

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