これらの口コミは、なぢらねさんの主観的なご意見・ご感想です。あくまでも一つの参考としてご活用ください。
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我がエチゴ県県央地区に多く存在する「ファミレス居酒屋」のひとつ。
「ん?酒場でファミリーたぁどういう事だ?」といぶかしがる向きがあるかもしれない。
しかしながら、住宅―勤め先とも、さまざまなからみで旧市街から郊外に移ってきた「くるま通勤社会」である一方、古くから変わらぬ、世帯内収入確保のため「共稼ぎ」が原則である当地区においては
「仕事で遅くなっちゃったから、チョッと夕食を用意する時間がない。それなのに家で待っているこどもたちは腹をすかせている。オトウサンはイナカ育ちだから圧倒的に“洋食より和食”だし、酒なしでは夕食が摂れない性分。でも、帰りは運転代行を頼めばO.K.だから、駐車場面積は確保しておいてもらって、けっこう頻繁に通うから、勘定はリーズナブルであることが必要」
という、我が国の地方都市の「ありよう」をそのまま映し出しているような需要がある。
これに対応、飲食とサービスを提供しているのが、表題の「ファミレス居酒屋(と、わたくしが勝手に命名)」なのである。
さて当店、というか、本フランチャイズ店の場合、県央地区の居酒屋で古くから愛好されているひなどり、或いは/及び、ババー鳥(※1)の「半羽から揚げ(※2)」を中心とした「鶏料理」を得意としたメニュ構成をもつ。
※1:歳をとり、たまごを生まなくなった雌鳥の事
※2:アタマと内臓を取り払った鶏を背から縦に半分に切り分け、これを唐揚にしたものを塩味、ないし、カレー味で食する。もともと当該地区に多く存在した、鍛治衆(のちのプレス工諸君)が、一仕事終えてから、アツカン、ないし、ショーチューの水割りとともに「ひとり半羽」喰うのが常であった。
店内には板敷きの「大部屋」もあるが、その他「ファミリー利用」を前提とした「個室」が多数。
食卓の上にプラスチックパウチされたメニュがあり、そこに載っているそれぞれのお菜や飲み物には「通し番号」が打たれている。お客はメニュとともに用意されている、通信カラオケのリモコンみたいなものに、「番号」X「個数」をインプットする…という注文形態。だから「お運びさん」は、「注文取り」をする必要はなく、文字通り「出来上がったものを運ぶ」だけでよく、見通しの悪い「個室」ばかりなのに、給仕(給餌、かもしれぬ)は渋滞しない。
「お店と客の、ひと同士のかかわり」を重視する飲食形態の「極北」にあるが、なるほどこれであれば、料理屋で一番「重荷」となる「人件費」は極端に節約でき、結果、勘定も安くなっている。
いい悪いは別にして、工夫としては、ま、たいしたモンである。
「お菜」のほうは、先にご案内の「から揚げ」「やきとり」のほか、煮込み、おでんなど、いかにもな居酒屋料理が数多く用意されてい、またオンナコドモ(失礼! )の嗜好に対応した、主にマヨネーズで味を決めてあるサラダ、魚のカルパッチョ、「地鶏オムライス」などもある。
味わいのほうは、なにしろこういう店だから「チェーン居酒屋」のそれをはみ出るものではないが、鶏が妙に脂でぶかぶかしていたり、ヘンな匂いがしたりはしないから、ま、許容範囲。
飲み物は…酒(ここでは清酒の事)、各種カクテル(と称する酒精添加の砂糖水)ではなく、「瓶の麦酒」を持ってきてもらえば文句は出ない。
全体に「食味を楽しむ」「居心地を慈しむ」といったところではないが、この土地(の社会環境)において、比較的年齢の若い、懐中不如意なご夫婦(とお子さん)向けには、アリな店なんじゃないかと思う。 その他、「カラオケボックス」のオペレーションを利用した新業態の飲食店研究をしたい向き(なんて、いるのかな?)も、一度見学の価値あり、かもしれない。
対象、及び、目的限定で、オススメ。