北京亭(中華料理、餃子、ラーメン/水道橋)

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なぢらね (40代前半・男性・新潟)
標準点 2.5
口コミ 162 / 2,258 写真 0 / 0 読者 77 訪問者数 56,858


北京亭
北京亭 (26)
(中華料理、餃子、ラーメン / 水道橋)

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年に一度、恒例の「神田蟄居」 宿で荷物を解き、「さて…」と晩酌の場所を考えるも、日曜日である。

辺りに数多ある、「オトウサン専科」な飲食店、いや「呑み屋」は、軒並み「おやすみ」

淡路町の隅にある、定宿のホテルから、ぶらぶらと歩き、御茶ノ水から皀角(さいかち)坂を下り、水道橋に出る。と、当店の看板が目に入り、「世紀をまたいで」ひさしぶりに暖簾をくぐる。

どうやら当店、つい最近、間口と内装をホンのチョッとだけ普請して「新装開店」あいなったらしく、嘗ての年輪、というか、経年と共に積もった「澱」みたいなものが、サラリと洗い流されたよう。 よく言えば「さっぱり」、昔に拘泥する場合には「すかすか」「てかてか」したような「見てくれ」となったが、ま、もともと特に「趣がある」という類のモンでもないから、「どってことない」

入り口に一番近いカウンタ席に案内され、品書きが渡される。と、写真こそ載っていないもの、「プラスチックパウチ」仕立てのそれになっており、チョッと戸惑う。

…普通、「改装」のあと、というのは、往々にして一品ごとの勘定が「高く」なるモンであるが、当店の場合、逆に「安く」なっている。 名物?「ニンニク砂肝唐揚げ」なぞ、嘗ては1,400円ほどしたかと思ったが、今回品書きを改めると「980円」の値がついている。

「ふむ、これは、一皿あたりの量を、少なくしたのかもしれぬ」

で、あれば、あれこれ頼んで、酒を呑むのには、却って重宝。「麻辣鶏」「ニンニク砂肝唐揚げ」、そして当店のもうひとつの名物※「焼きギョーザ」を注文、さらに紹興酒を二合(当店、ホントに徳利でだしてくる)をひや(ここでは室温の意味)で。

ほどなく運ばれてくる二合徳利。「なかみ」を猪口に移し、口をつけると、ごくアタリマエの紹興加飯酒。陳年3年ほどか? 待場の「チューカリョーリ屋」で提供されるそれらしく、適度?に酸化が進んでおり、有体に言って「うまくない」 が、「こんなもん」と思っているから文句は出ない。

注文しているほうとしては「まず麻辣鶏で一杯、その後砂肝で呑み続けて、ギョーザで仕上げ」くらいのつもりなのだが、店が混んでくると「出来たそばから、順不同でお菜が出てくる」のは、改装前も現在も同じ。

いきなり「ギョーザ」が「どん! 」と出て、その後しばらくたってから、「思い出されたかのような」タイミングで麻辣鶏が「すっ」と運ばれ、今度は間を置かず「砂肝」が「どかん! 」とやってくる。

「ギョーザ」は相変わらず「不許葷酒入山門」の禅寺でもまかり通りそうな「薬味」の風味にかけるものであるが、言い換えれば、キャベツにはキャベツの、練った肉には練った肉の、それぞれの旨味が「分かりやすく」浮き上がるよう、仕上がっている。比較的年嵩な方の舌には、調和するのではないか? 「皮」からは特に、醗酵由来の、麦の「香り」がしたりはしない。

…と、ここまでは良かったのだが、問題はその後。「麻辣鶏」は、使っている豆瓣醬に「魔法の粉」による「ノルマライゼイション」、否「オーステナイト化」があまりにも進みすぎていて、まるでポスターカラーで塗りたくられた絵の様な調子。 そして何よりも「鶏肉」が、昔懐かしい? 「スーパーで売っている、最安値のそれ」みたいなニオイと、ぶにょぶにょとした歯応えを持っており、咀嚼し、嚥下するのに、えらく往生をこく。

又、「砂肝」のほうも、嘗てに比べ「減量」どころか寧ろ「増量」しているものの、「肉のタチ」は大幅に減退。加えて、揚げる前の上漿(下味)にも「魔法の粉」由来の「レベラー処理」が強烈に加えられているのか、出来上がってきたものは、ものすごく「平坦度」が高い。 「デッドフラット」とでも言うべきもので、「これはもしかすると、一種の“芸”であるかもしれぬ」などと、驚愕を通り過ぎ、寧ろ「感心」してしまうほど。 

これらを「いっちゃってる」酒で、どうにかこうにか「流し込み」、勘定を頼むと、三千円をホンのちょい、超えた程度。

以前より明らかに「安価」にはなったが、正直「安くて満足」とは、ならなかった。

当店、昔からある、いわゆる「チューカ」屋ではなく、どちらかというと、本場「大陸」に軸足を置き、これを若干、本邦人の舌の好みに調整した「お菜」を提供する、という店であったかと思う。

しかしながら本邦に長く店を張りすぎてたからか、「軸足」の置き所がややズレ、といって「チューカ」に徹底する事もできず、結果「中途半端」、江戸言葉でいうところの「とちゅうはんぱ」な店に感じられるようになってしまったようだ。 残念。

※:自動車評論家の徳大寺有恒氏と、新潮社の自動車雑誌「ENGINE」の鈴木正文編集長が、贔屓にしているので、自動車業界では妙に知られている

店名 北京亭ペキンテイ) (HP
最寄駅 水道橋
ジャンル 中華料理、餃子、ラーメン
住所 東京都千代田区西神田2-1-11 (地図を見る
TEL 03-3264-4413
営業時間 [月~土] 11:30~15:00 17:00~23:30 [日・祝] 11:30~22:30
夜の口コミ
'08/03/24 ('08/03訪問)
  • 評価:1.5
  • 評価:2.5
  • 評価:2.5
  • ¥3,000 ~¥3,999
  •  

コメント(11件)

'08/03/24
>不許葷酒入山門

禅宗のってぇのは確か大蒜だけじゃなくて韮や葱もダメでしたよねぇ。
てぇことは、確かにあちら風餃子(の大半)は、禅寺の門を潜ってもいい理屈になる。なるほどなぁ...。

>魔法の粉

改装前、厨房内をちょいと覗くと、堂々とこやつの業務用缶が置いてあったような..。

>とちゅうはんぱ

こりゃ、いかん。

'08/03/24
>あちら風餃子(の大半)は、禅寺の門を潜ってもいい理屈になる。なるほどなぁ...。

じゃ、ニクはどーする? って問題はあるのですが、ま、シャレって事で。

>堂々とこやつの業務用缶

と、いう事は、以前に比しても「総使用量」が図抜け、わたくしのような「駄舌」でもヘキエキとされるようになった、と。うむふむ。

>こりゃ、いかん

と、思います。「好き好き」なんでしょうが、今の当店であれば、わたくし、「街のチューカ」たとえば、そこここにある「生駒軒」のほうが、余程「愛嬌があって」良いような気がします。




'08/03/24
徳大寺氏・・・・・飯田橋「おけ以」で見かけました。かなり病んだ感じで杖をつく姿が痛々しかったですね。
そんなんで餃子なんか食ってていいのかなぁ・・・などと余計な心配も。

トヨタにたてつける存在は希少なので昔から尊敬しているのです。

'08/03/24
ここのところ、急にお歳を召されたかのように見受けます。以前は目黒の「とんき」で、ロースかなにかをペロリとたいらげ、席を立つや葉巻を(火をつけずに)咥えて、颯爽と店を出て行く姿に「ああ、(デブだけど)カッチョイー! 」なんて、思ったモンですが。

'08/03/24
最近「(ここオフィース街だから)臭いのするものは入れてません」との張り紙のある
「ぎょうざ専門店」が増えました。
ま、カウンターに生のニンニクの摩り下ろしたものが置いてあり、各自で好みに
よって入れるパターンですね。

その生のニンニクの臭いのほうがきつい上に、店内で独自の得もいえぬ「香り」を
醸すのに貢献し、それが服につくことのほうが気に掛かるのは私だけでしょうか?

餃子食べるなら正々堂々(?)口臭撒き散らしましょう♪
旨み成分を醸す食材が入ってなければ「人工旨み成分(と信じられている)物」を
添加せざるを得ませんし。

'08/03/24
えー、本文中「魔法の粉」と称している「人工旨味成分」ですが、実を言うとわたくし、「入っているから悪い」と思った事は、ありません。 「ウマけりゃあり」と思っています。ただま、往々にして人間って、「慣れると鈍くなる」ので、これを恒常的に使いこなしているお店の味わいって、どんどん「使用量」が増えていき、しまいに本文中にあるように「デッドフラット」になっちゃうんじゃないでしょうか、ねぇ?

そこへいくと、大手のセントラルキッチンとかのヤツというのは、良い悪いは別にして「使用量」にたいして「客観評価」が加わるので、ここまでスゴい事になる例は、(ちかごろは)少ないみたい…というのは、また、別のお話ですが。

「薬味」については、予め「滑油(アブラドーシ)」によって、旨味成分を油のほうに移して使う、或いは/及び、加熱して「生」の臭みが直截的ではなくなった「薬味自身」を、材料と共に使う、というやり方をすれば、決して「口臭撒き散らしへの道」に追い込まれる事はない、と、思います。

が、単にお店側は「メンドーくさい」から、下処理をせず、生のまま使ったり、或いは「文句が出ないよう」ワザと使わなかったり、もしくは「自分の判断?でドーゾ」と、生ニンニクをそのまま食卓に置いておいたり…やっかいな事です。

ちなみにわたくし、自宅でお菜にニンニクを使うときは、先の「滑油」の作法をとるか、或いは皮付きのままのニンニクを「さかなグリル」にふち込んで、弱火で数分熱し、皮がこげてボロボロになった頃合のヤツを、皮を剥いてから使うようにしております。

こうすると「ニオイ」か「香り」に変化し、また、無駄な「辛さ」を味わう事もない。

'08/03/24
追記。言わずもがなですが

>「入っているから悪い」と思った事は、ありません。 「ウマけりゃあり」と思っています。

と、いうのは、言い換えれば、「入れてもウマいなら、入れてよし」なのであります。さすがにお刺身を取る「醤油皿」や、「お新香」に、予め「バラバラ」と入ってくると、鼻白みますもの、ねぇ。

'08/03/24
>徳大寺有恒

あーしは、随分前、九段のホテルグランドパレスで見やした。例の金大中氏が拉致られたホテルです。
あの方、あーたの仰るとおり「デブながらかっちょえぇ」と云うのが率直な印象。
醸し出される独特の雰囲気は勝新(見たことない)とも重なる。

目撃証言を総合すると二玄社(出版社)のある神田神保町あたりをシマにしてるんでしょうかね。

'08/03/24
んー、なんだか「街で見かけた有名人」みたいなオハナシになってきましたが、それだけ「存在感」のある方である、という事なのでありましょう。

>醸し出される独特の雰囲気は勝新(見たことない)とも重なる

徳大寺センセ、一時期、作家の「北方謙三」氏と、一緒によく雑誌に登場しておりましたが、見るたびに「若山富三郎とカツシンがならんでると、こんな感じ、かしらん?」なんて、バカな事を思ったものです。

>二玄社(出版社)のある神田神保町あたりをシマ

…なのでしょう。鈴木編集長も、嘗ては二玄社のくるま雑誌「NAVI」に在籍されていましたものねぇ。


'08/03/24
この店しばらく行ってませんが、アレですか?今もって「シナって言っちゃあダメよ」って注意書きなんか健在なんですか?
往時にあの「注意書き」見ながら食うとどうも餃子が美味くなく感じたりして・・
だってここ「日本餃子」ですもんね。
更に「シナチク」はなんと呼べばイイのか悩んだりして。

>なんだか「街で見かけた有名人」みたいなオハナシ
そう言えば昔この店で「OOM」でひと財産稼いだ「有田さん」にあったのを思い出しました。
スタンドカラーのシャツ着てたんで笑っちゃいましたが・・

'08/03/25
あ、相変わらず、箸袋に書いてありますよ「両国人民の子々孫々の有効のために、どうかシナといわず、中国と呼んで下さい。正式名は中華人民共和国です」なんて、ね。

ま、呼んでくれるな、と言っているのに歯向かう気持ちはサラサラないのですが、ぢゃ、ちゃいなしのわはどーすんだ? と、突っ込みたくなるのは、単にわたくしの「性格の悪さ」のせいでしょうか?

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