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| 店名 | 南蛮銀圓亭 (ナンバンギンエンテイ) |
|---|---|
| 最寄駅 | 銀座 |
| ジャンル | 洋食、シチュー |
| 住所 | 東京都中央区銀座5-4-8【銀座6-14-2より移転】 カリオカビル 7F (地図を見る) |
| TEL | 03-3573-1991 |
| 営業時間 | 11:30~14:00 17:00~20:00(L.O) |
'07/11/09 ('07/11訪問)
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コメント(2件)
- :料理・味、
- :サービス、
- :雰囲気、
- :使った金額(夜)/1人
- :使った金額(昼)/1人
- :おすすめシチュエーション








店名に「南蛮」の二文字がつき、現在の場所に移ってから、初めての訪問。
店内は広すぎず狭すぎず。席についた時の目線が、比較的低くなるように調整されてい、テーブル同士の間は十分。加えて半ば厨房が見えるよう、開放的な普請が施されている、などの工夫により、ビル内のお店の宿命
「天井が低い事に伴う閉塞感」
を覚えずにすむようになっているのに、まず感心、というか一安心。
壁や床、什器などに特別高級な材料を使っている訳でもなさそうだが、それぞれの色合が落ち着いていて、灯りの照度が適当なのであろう。全体に以前の松坂屋の裏にあったころの「おっとり」とした空気を、ウマい事再現している。
そして、厨房内でハキハキと立ち働いているコックさんたちの姿や、酸いも甘いも噛み分けた、という感じの一種「不敵」なツラガマエを持つ給仕氏の、余計な口は利かないものの、過不足ない、「流れるような」所作などを見ていると、
「ややや、相変わらずウマそうなものを喰わせそうだ! 」
という期待感が高まる。
前菜五種(日によって内容は変わる。この日は、牛タンのコールド・ミート仕立て、ホタテのバタ焼き/パルメザン・チーズが振ってある、野菜のトマト煮/カポナータが温かくなったようなもの、フォアグラのパテ、そして生牡蠣二個)はそれぞれ、一皿を三~四口くらいで喰えるよう、量と大きさが調整されている。
だから、「お菜そのものより呑んだり話したり」が大事になってくる、ある年齢以上の世代の人間には、実に程がよい。味わいにしたところで「灰汁を掬いぬいた」というか「無駄なものを排し、滋味だけが舌に染みわたる」というか、ま、そういう方向であり、改めて「西洋料理というより、和食のあと味に近いナ」なんて風に感じる。
時節柄、主菜には「カキフライ」をとる。運ばれてくるや皿の上から「ぷわん! 」と、ウマそうな香りが立ち昇り、まずは何もつけずにそのまま頬張ってみる
…と、ごく細かい衣をまとったカキが、口腔内で「くにゃん! 」と踊り、同時に思わず「にっこり」としてしまうほど、の佳味があふれ出す。
二つ目からは、荒く刻まれた玉子を含む、自家製のタルタル・ソースをフライの上に「乗せる」ようにして喰らう
…うむ、これもまた善き哉! だ。
「タルタルやマヨネーズを手前の店で作っていて、これがウマイのが、良い洋食屋」
といった「独断」を、よりつよくする。
上記を「肴」に、同行の友人が選んでくれたムルソー(! )を、歯茎の裏に擦り付けるようにしながら啜っていると
「イヤハヤ太平楽ってのは、この事だ! 」
という気分になってくる。満足満足。
当店、「夜の部」を訪れる顧客の多くが、自分の財布ではなく、会社の伝票で呑み喰いしているような、椅子の上でふんぞり返りすぎて「座ってるんだか寝てるんだか分からない」半端な会社役員風だったり、親子ほどに年の違いそうな男女連れだったりするし、タバコの煙への配慮が不十分だったり、勘定が「洋食」としちゃ「目をむくほど」に高かったり…と、個人で訪問すると、「あらまぁ! 」と感じるところが少なくない。
しかし、それでもやはり、この店だけが持つ「ふんわか」とした「時間の流れ」に身を置き、「ご馳走」に舌鼓を打ちながら、気の置けぬ友人や、大事な人と過ごす、というのは、
「ちょっとよそじゃ、替えが効かないかナ?」
と思わせる程度に「妙」があると思う。
全体に「ハッタリ」が効かないので、若い人には高いばかりでつまらないだろうし、本質的には、商売がらみの「会食」にも似合わない店。
アレコレが「本格に西洋すぎる」とチョッとコマってしまう「おぢさん」が、自分と、自分と個人的に関わりのある、親しい人と良い時間を過ごしたいナ、なんてときに、ホントは一番、調和する店なんじゃないかと思う。
その意味でオススメ。でも…やっぱり高いナァ。