これらの口コミは、なぢらねさんの主観的なご意見・ご感想です。あくまでも一つの参考としてご活用ください。
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懐ぐあいが比較的暖かい出張では、当「都ホテル東京」に宿泊するが、その際、草臥れていて、外で呑もうか、という気にならないときなど、当店の扉を開く。
店内は大きく「カウンター」の部屋と、「ラウンジ」の部屋に分かれているが、宿泊先にまで「商談」を持ち込む気にならず、又、「特別の女性と特別の時間」を持つ必要のない(と、いうか “お呼びでない“)わたくしは、考えるまでもなくカウンター席に回る。
濃い茶色を基調にした店内普請は、今時のニューヨークあたりにある「新日本料理屋風」とでも言おうか、「今風」であるが、「やりすぎ」ではないし、適度に照明が暗くなっているから安っぽくも見えない。 従い、フワフワと落ち着かない気分になる、という事は、ない。
バーテンダー諸君の服装も、CS「フーディズTV」で紹介される、アメリカの高級レストランの給仕みたいな感じ。
「バーコートにボウタイ」の正統派好みの向きは気に召さないかもしれないが、適度にカジュアルで、とは言え、崩れた感じもしないので、ま、不満はない。
顧客層は、今時のバーに珍しく、中高年の男性同士、乃至、男性一人が中心。たまに「ダンナ」と「パートタイム・ガールフレンド」みたいなのも、いない事はないが、それほどは目に付かない。 BGMは聞こえるか聞こえないかにヴォリュームを落としたモダン・ジャズ。
盛り場から多少距離のあるホテルの中だからか、全体的には、どこか「穴倉」的な居心地のよさがあって、ボケッと時間をつぶすのには、悪くない。
酒の品揃えは、ホテルのバーとしては必要十分。 内装同様「ニューヨーク志向」が強いらしく、プレミアム・ウォトカやプレミアム・ジンも多少。 ワインも「オレゴン州のピノ・ノワール」だとかといった、米国産中心。
頼んだ事はないが、たとえば女性客が「コスモポリタン・マティニ」を注文しても、バーテンダー氏は、ごく自然に、これを供する事であろう。
尚、バーテンダー諸氏のカクテル構築方法には破綻がなく、何を頼んでも「現代的」ではあるが、奇を衒ったところはない。基本的には誰の口にも合う味わいである、と、思う。
その他、本邦の流行にも合わせて、本格焼酎が一定種類。「少数派」むけに清酒も用意されていて-とは言え、こちらもチャンとはやりを抑えていて-「楯野川大吟醸」「根知男山純米吟醸」などなど。
そうそう、これもニューヨーク風の「ならい」で葉巻(シガー)の選択肢も結構豊富。
おかげで店内全体に、例の「甘しぶい香り」がうっすらと漂っている。紫煙すべてに拒否反応を覚える向きにはコマッた状況かもしれないが、一方、逆に「紙巻」のあのニオイをマスキングする、という効果があり、これはこれでよいのではないか、と考える。
ちなみに当ホテルに入っている和洋中の料理屋から、さまざまな料理の「出前」が可能…というのは、「酒場は酒場」と思っているわたくしには、さして役に立つサービスではないが、仕事の都合で夕飯を取り損ねたときなどは、便利であるかもしれない。
勘定は、(ホテルのバーとしちゃ)普通。ちょっとしたボトラーズもののモルト・ウィスキーを二杯頼んで、4,000円でおつり、といったところ。
わざわざ当店を目指して、という店でもなかろうが、当ホテルで荷を解き、一晩ゆっくりしようかな、という時には、「アリ」な選択だと思う。オススメ。