これらの口コミは、なぢらねさんの主観的なご意見・ご感想です。あくまでも一つの参考としてご活用ください。
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柳都随一の高級店、という事になっているらしい。
実際、暖簾をくぐり、お店の中に入ると、まるで「店舗設計の見本」みたいにきれいに整い、「これみよがし」ではないが、いかにも「うわっ、勘定高そう! 」と思わせる普請。
コの字型カウンタ席の背-つまり職人さんの後ろ-の壁には、大きな窓が切ってあって、わずかばかりの「中庭」が見え、目が休まる工夫がされている。「つけ台」に半ば埋め込まれた、極力目立たなくなっている「ガラスのたね入れ」に見え隠れする「おさかな」たちは、きれいに身が整えられ、お寿司になるのを待っている、といった風。明るいが柔らかい室内灯は、ともすれば「無機質」に陥りそうな空間を、「ひとのいる場所」にとどめている。
雰囲気は全体に「悪くない」と思う。 「しっとりしている」といってもよいかもしれない。
酒は地元「鶴の友」の本醸造。或いは「麒麟山」の純米、もしくは「〆張鶴」の純米吟醸「純」 必要十分、であるが、「おんなじ様な味わいの傾向だから、鶴の友だけでもいいんじゃないの?」と思わないでもない。
「おさかな」は日本海、なかんずく県内で獲れたものがオススメな事は言うまでもない。その日に入った白身を、ごく薄く切ってもらい、口に含むと「じんわり」と肌理の細かい旨みが舌の上に浮かび上がってきて愉快。
店内のしずかさに身をおき、職人さんたちの落ち着いた所作を眺めながら、ちびちび呑み、且つ食らっていると、「滋味」なんて言葉を思い出したりする。
いっぽう「流行り」で「さんま」だの「こはだ」だのもある。もちろん「まぐろ」も。ま、これはすきずきで。
そして肝心のお寿司…よくいえば「淡白な地のさかなの味を殺さない、穏やかな酢めし」、ミモフタモ無く言ってしまえば「お刺身でごはんを食べてるみたい」
いわゆる「江戸前」と称される、しっかりと塩とお酢で締め上げられ、「それじたいが調味料ないしソース」みたいな存在である、つまり、寿司を寿司たらしめている「酢めし」を想像、「寿司としての一体感の妙」を期待すると、見事に「肩すかし」を喰らう。 「口直し」の生姜は、まるでお菓子のように甘く、これはわたくしの好みには調和しない。
つまり当店、「お刺身中心お寿司屋さん」なのである。
…ってなこと言いつつ、先の「白身」のあと、お寿司を十ばかり(あじ、あら、はた、さば、なまダコ、あなご、たいらぎ、しんこ、たまご…だったかな?)に、「純」を一本もらって、勘定は一万二千円でおつり。
なるほど「柳都」では、なかなかに「高級」である。
「ごちそう、ないし、嗜好品としてのお寿司」を食べる場所としては? だが、「オサケを呑みながら、デラックス気分(死語か?)でのんびりする場所」「県外のお客様をお招きして、一献さしあげるところ」と考えれば、「有用な装置」ではあるかもしれない。
「寿司さえ喰わなきゃいい店なんだけどね」…ってな不遜なモノイイになりかねないが、上記ご利用法ならば、そして、勘定書が、気にならない向きには、オススメ。
わたくしは…ちょっと、ね