奈良の美食度を高めるニューウェーブ。 今や奈良を代表する「白」の移転を祝し更新

奈良の美食度を高めるニューウェーブ。 今や奈良を代表する「白」の移転を祝し更新

奈良グルメに新たな風を吹き込むニューウェーブ的な日本料理店やレストラン。飲食店の数は大阪や京都ほど多くないものの 奈良の食材や風土と響き合い全国から注目を集めつつある代表的なお店よりまとめています(2017年5月〜2021年8月)

更新日:2021/08/26 (2017/05/01作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる671の口コミを参考にまとめました。

奈良グルメをリードする新星 近年の注目店より 

奈良の新たな風。本サイトに投稿した当初 ほぼ知られなかった日本料理【白(つくも)】が本サイトTOP500 奈良県2位となり 移転前から人気だった【エテルニテ】や【アコルドゥ】は早くも奈良を代表する話題店に。2017年6月10日に続き 2年ぶりに追記したのは2019/9/20開店の【おか田】。
そして2021年6月6月 一軒家レストランとして理想を実現したという新生【白(つくも)】を追記。
下の画像はアコルドゥと知事公舎 若草山の光景

新生「白 Tsukumo」

2021/6/6移転。 より深く引き込まれる新たな「白」の世界

白 - 新店舗の外観

2015年12月 JR奈良駅近くの街中にオープンして以来 奈良を代表する評価を得てきた「白」が2021年6/6ならまちエリアに移転。
聞けば前店舗時代から理想の空間や佇まいを思い描いていたそうで一から構築したのが新店舗とのこと。
また初めて感じて頂きたい空間を目指した新店舗。内観や料理人は撮影ご遠慮下さいと店主ご夫妻。そんな思いもわかる 光と影の陰影 風雅で静穏な雰囲気が心に残る空間。撮影可能なのは料理と外観のみです。

白 - 先付八寸:白川ぐじ松笠焼 大和丸ナス 獅子唐 ビワマス出汁ジュレ掛け 剣イカ炙りカラスミ掛け 水無月野菜の寒天出汁 カマスの押し寿司 炙りウニ 明日香の白玉子茶碗蒸しコーン入

お昼の一汁三菜コースより梅雨を表現したという八寸。
白川ぐじ松笠焼/大和丸ナス/獅子唐/奥のグラスにビワマス出汁ジュレ掛け/剣イカ炙りカラスミ掛け/水無月野菜の寒天固め/カマスの押し寿司/炙りウニ/陶器にコーン入り明日香の白玉子茶碗蒸し。

白 - 「未在」より

店主 西原さんの師のひとり未在 石原氏も祝福

白 - 奈良の世界的映画監督 河瀬直美さんも

奈良の著名人の名も

白 - 新店舗はこの奥の右手

この十輪院から奥に進んだ右手が新店舗。昔から温めていたという一軒家レストランとして佇まいを実現した新生「白」へ。
内観や料理人は撮影禁止。料理と外観のみ撮影可です。

全てはここから 移転前の「白(つくも)」 2015/12/17日開業

白 - (2016.3月)。奥ゆかしい佇まいの白(つくも) 空には月

■2015年12月17日オープン。
食べログに初めて投稿後、2017年5月現在 23件のレヴューが入り、2017ミシュラン奈良二つ星を獲得。大将の西原さんは「嵐山吉兆」で研鑽、NY初の精進店「嘉日」料理長として星獲得、ロンドンの高級懐石「UMU」などグローバルなステージでも活躍。
正統派懐石に留まらない独自感が魅力、奥様と2番手さんとの3名体制です。

調理は裏手ですが盛り付けや包丁さばきを見ることができます

白 - 5】春を告げる修二会(お水取り)をイメージした演出(3月夜コース)

筍(奈良月ヶ瀬)の達陀焼 我昔所造諸悪業
(2016年3月夜のコースより)

東大寺二月堂の行事「お水取り」にちなみ、大将の筆による書がかけられた焼き台が登場。中には焼き処理された筍があり、照明を落とした後に点火。
こんな奈良らしい演出も魅力の一つです。

白 - 4】稚アユ遡上揚げ 胡瓜みぞれ 新ごぼう揚げ ぽんずジュレ ズッキーニ 紫人参(2016.5月)

稚アユ遡上揚げ 胡瓜みぞれ(遡上するアユを表現)新ごぼう揚げ 胡瓜とぽんずジュレ ズッキーニ 紫人参
(2016年5月夜のコースより)

お昼は5000円のコース2種、夜は12000円のコース1種類のみ

白 - 見てください   春野菜の麗しさ  瑞々しさ    菜の花なんか逆立ちしています
一つずつ作られ   まるで生け花のようです  拍手〜〜〜ぱちぱち

見てください 春野菜の麗しさ 瑞々しさ 菜の花なんか逆立ちしています 一つずつ作られ まるで生け花のようです 拍手〜〜〜ぱちぱち
(2016年4月お昼の八寸)YRさん撮影

なにもかも見事でした
あまりの感激の連続で長くなりすぎた 数日間温めた レビューが消えてしまいました
あんなに沢山書いたのに(涙)(涙)もう一回書く気力ないわあ
何もかも素晴らしく これからは奈良市を代表する予約とれないお店になるとおもいます

出典: YRさんの口コミ

白

これも「お水取り」にちなんだ料理。
(2017年3月夜コースより)ydentalさん撮影

お店に伺ってみると、ほぼ満席。
ミシェランで☆2個で紹介されてから、毎日満席なんだろうと感じました。
料理に関しては写真にある通り、季節を感じさせるものばかり。
大将の才覚は素晴らしいものです。今後も更なる発展を遂げることでしょ。

出典: ydentalさんの口コミ

懐石や精進を基軸に西原大将のグローバルなセンスが魅力

おか田

2019年9月オープン|大阪の二つ星から独立開店

おか田 - ロケーション('19.9月下旬)

■2019年9月20日猿沢池近くにオープン。店主の岡田さんは大阪の二つ星懐石「桝田」一筋16年とのことで スマートでモデルような立ち居姿。他に若い女性のお弟子さんが数名の体制。私がいただいたランチコースは随所に惹かれる瞬間があり5000円とは思えない素晴らしい内容。席が空いていれば予約なしでも利用できるという日本料理店です。

おか田 - カウンターのほかテーブルの個室もあり

この日は満席だったカウンター。お客さんがくる前に。ほかにテーブル席の個室もあるそう。

以下は2019年9月下旬のランチコース(5000円)より

おか田 - コースの2品目:鱧真薯と秋茄子のお椀

ランチの5000円コースより。
2品目のお椀。鱧真薯と秋茄子。

おか田 - 八寸オープン前('19.9月下旬)

八寸。海老の春雨揚げ/トマトワインゼリー/鴨ロース 厚焼き玉子/無花果ごま味噌田楽/胡桃飴炊き

おか田 - 奥に猿沢池が見える立地。祝福の中には京都「緒方」からも

奥に猿沢池が見える風情のあるロケーション。

料理はランチ5000円/ディナー12000円(税別)のコースのみ

新生アコルドゥ

富雄から東大寺へ|注目のアコルドゥ再始動

アコルドゥ - お店正面。駐車場ゲートも

■2016年12月10日移転オープン。
その開店日に訪れると、コンセプトは「土着と洗練」「回帰と記憶」。ウェイティングでの小休止があり気持ち高まるアテンド。モンテヴェルディなど、中世の声楽やルネサンス音楽が流れる空間、情景と響き合う世界観に興味ひかれました。
料理的には、まだ良くなる余地を感じましたが、モダンスパニッシュにフレンチなどの要素も感じる多国籍な構成が印象に残っています。

アコルドゥ - ウェイティングサロンからの風景

ウェイティングスペース。中世ヨーロッパの音楽が静かに響いていました。

ランチは6500円コース、ディナーは13000円のコースのみ

アコルドゥ - 4】牡蠣とビーツ 旨味と土、穏やかな酸味(2016.12)

牡蠣とビーツ 旨味と土、穏やかな酸味(牡蠣の下にマッシュポテト、大地のミネラルを感じながら)
2017年2月9日のランチコースより

アコルドゥ - 5】菊芋のソパ 帆立のプランチャとエア(2016.12)

菊芋のソパ 帆立のプランチャとエア(ミルクエスプーマ/菊芋のスープ/珈琲粉添え)
2017年2月9日のランチコースより

アコルドゥ - ダイニングに移動

訪れた日のサービスは、女性中心に男性一人の体制。開店日だったせいか、アレっていう事があったり、料理的にも試行錯誤を感じましたが、皆さん一生懸命で今後良くなりそうな予感。
メインダイニングは、大きな店舗に対し、さほど広くなく、通路越しにキッチン、反対側の大きなガラス越しに風景が広がる空間。他に個室もあります。


東大寺の旧境内。全国的に注目のガストロノミー スパニッシュ

割烹 まつ喜

2017年3月開店。良質な懐石コースと優しい接客

割烹 まつ㐂 - ならまちエリアの一角。築90年程の町家だそう

■2017年3月18日オープン。ならまちの一角で趣を放つ懐石料理店。奈良の大和野菜を盛り込んだ昼5000円/夜8000円のコース料理のみ。ご主人の松定さんは奈良の「川波」大阪の「味吉兆」で研鑽、奈良屈指の人気店「粟」にも少しおられたそうで、ならまちで独立開店。気配りのある優しい対応でもてなしてくれます。

調理は奥ですが、炭火焼き〜包丁さばきは目の前で

割烹 まつ㐂 - カウンターは4席。右奥に炭火台

店内へは靴を脱いで上がるスタイル。
1階は、この4名カウンターとテーブルが2卓。2階に上がると個室もあるそう。もちろん全席禁煙。

いただいた夜のコースは奈良の大和野菜を盛り込み素材感あふれる構成、この価格帯では上位と思えるほど良かったです。

以下は2017年6月夜の懐石コース(8000円税別)より

割烹 まつ㐂 - 3】造り :和歌山ケンケン鰹の藁炙り 明石のタコ低温調理

お造り:和歌山ケンケン鰹の藁炙り 明石タコの低温調理(ちり酢と醤油で)
(2017年6月夜のコースより)

割烹 まつ㐂

2017年6月夜のコースより【八寸】
上の左より、新ジャガすり流しムース/貝柱とズッキーニ/三度豆ゴマクリーム和え
グリーンの皿には厚焼玉子/薩摩芋レモン煮/スナップエンドウ/海老/一寸豆/ミニトマトワイン煮/イカ酒盗和え

割烹 まつ㐂 - 5】メインは選択制:すずきの実山椒焼(基本)

(2017年6月夜のコースより)
メインの焼物は選択制:
画像はデフォのすずき実山椒焼き。
他に鮎塩やき(+1200円)、大和牛のすき焼き(+2500円)より。

割烹 まつ㐂 - 7】新生姜と鯖の土鍋ご飯

(2017年6月夜のコースより)
新生姜と鯖の土鍋炊きご飯。
アルデンテ→ジャストの炊き加減→お茶漬けorそのままお代わりの合計3膳。

土鍋は稲葉直人作品、入手が大変なほど人気とのこと。お米は特別に作ってもらってるそうです。

割烹 まつ㐂 - 秋色が射し始めた樹々と外観(2017.11月)

2017年11月上旬の外観。
ランチのお任せコース(税別5000円)をいただきましたが、税別8000円のディナーと価格差以上に印象が弱く感じてしまい今のところディナーのほうがお勧めです。

完全予約制。昼(5000円)夜(8000円〜税別)の懐石コースのみ

2017年11月のランチが弱く感じたので「夜がお勧め」

大阪から奈良へ 「ラ・フォルム ド エテルニテ」

ラ・フォルム ド エテルニテ - 近鉄奈良駅1番出口から徒歩3分

■2017年2月9日移転オープン。
ミシュラン星付きフレンチとして話題を集めた大阪からシェフの奥様の郷土である奈良へ。初めて投稿後、2017年5月現在5件の投稿が入り高スコアとなっています。

ラ・フォルム ド エテルニテ - 満席だった店内の一角(2017.4月夜)

■店内の一部。基本テーブルのみの空間。
サービスはシェフの奥様を中心に男性数名の体制。皆さんニコやかで親切です。
ディナーは伝統的なフランス料理をアラカルトで予約なしでも、ランチは予約制のコースのみとなっています。

ラ・フォルム ド エテルニテ - 3.天然ヒラメと原木椎茸 ブールブランとケールソース

■鳥取の天然ヒラメと原木椎茸 揚げたなばな ブールブランとケールソース。
(2017年2月のランチコースより)

ラ・フォルム ド エテルニテ - パテ・アンクルート1600円(小鳩/ほろほろ鳥/フォアグラ/うさぎの背肉など)(2017.4月夜)

■パテ・アンクルート1600円(小鳩/ほろほろ鳥/フォアグラ/うさぎの背肉など)
(2017年4月夜のアラカルトより)

ラ・フォルム ド エテルニテ - 奈良榛原牛ほほ肉のブッフ・ブルギニヨン(ブルゴーニュ)2800円(2017.4月夜)

■榛原牛ほほ肉のブッフ・ブルギニヨン(ブルゴーニュ地方)2800円
(2017年4月夜のアラカルトより)

ランチはコースのみ ディナーは伝統的フレンチをアラカルトで

進化して変化して奈良を愛して大阪の頃と比べるとお料理の食材も
奈良の物を中心に使っていて、なんだか、シェフさんの気持ちが見えてきます。
ここのおもしろいのはランチはコースだけなのに、
夜はバルのように使える、アラカルトだけに
するそうで、予約なしでふらっと・・・ってのもありだとか。
だいぶ敷居が低くなってますね。
でも、だからこそ、新生エテルニテさんの真髄が
楽しめるようになってるんじゃないでしょうか?

出典:https://tabelog.com/nara/A2901/A290101/29010439/dtlrvwlst/B252339841/?lid=tabelog_pickup_review

奈良の食材が織りなすフレンチ「ラ・トラース」

ラ・トラース - カフェのような外観(2016.6月)

■2016年6月11日オープンのフレンチ。
最初に投稿した当初、訪れても他の来客を見たことがなく、早く知られればいいなと思いながら何度か訪問。今では(2017年5月)本サイトに11件の投稿が入り、注目度が高まっています。

ラ・トラース - ナチュラルなトーンの明るい店内(2016.6月)

オープンキッチンに面したカウンター テーブル数台の店内。
オーナーの佐藤シェフは新潟出身、2016年初めまで東京麻布十番の人気店「カラペティ・バトゥバ」でシェフ。他にもフランスや東京で活躍されながら、食材や生産者と身近になれる奈良を思い、奥様の地元でもあることから開店を決意されたそう。
サービス担当の奥様と2名体制なので混み合うと大変そうですが、時折会話もあり楽しく過ごせます。

ラ・トラース - 4】吉野 野迫川村のアマゴのコンフィ ヴェルモットソース(2016.6月)

●奈良吉野 野迫川村のアマゴのコンフィとベルモットソース
(2016年6月ディナーコースより)
こちらに初めて訪れた際、感動した一皿。この初訪問がすばらしかったので再び。

メニューはランチ4500円/ディナー8000円のコースのみ

ラ・トラース - 香ばしくローストした蕪と玉ねぎ、鴨のジュ

香ばしくローストした蕪と玉ねぎ、鴨のジュ
(2017年1月のディナーコースより)

香ばしくローストした蕪と玉ねぎ、鴨のジュ
こちらも香ばしいロースト野菜でしたが、中でも玉ねぎ。まだ小さい頭のところが美味しかったです。
前回は赤ワイン持ち込みのお食事でしたが、今回はお任せのペアリングワインでのお食事となりました。でも、これが正解だと思います。

出典: ydentalさんの口コミ

ラ・トラース - ばあく豚、ひのひかり、白味噌

●奈良ばあく豚、ひのひかり、白味噌
(2016年11月のランチコースより)

●ばあく豚、ひのひかり、白味噌
古代米のご飯にちょっと米酢を入れているそう。
白味噌の甘さと柚子のすっきりした香りに
適度なばあく豚の脂がじゅわ~って溶けだしてすごい一体感!!
お口の中がめちゃ幸せな状態(≧▽≦)♪いきなり、美味しいね~

出典: DIVOさんの口コミ

ラ・トラース

★前菜:フォアグラといちじくのエクレア
(2016年11月のランチコースより)

★前菜:フォアグラといちじくのエクレア。
シュー皮にもフォアグラの脂を混ぜ込んでる
そうで、鼻血吹きそう!(‾TT‾)
それにフォアグラのテリーヌといちじくの
コンフィチュールをサンドしてます。
ぎゃーーーーーーーーーーーーーΣΣ(゜д゜lll)
あかーーーーーーーーーん!!
これはあかん!!絶対おいしいやん!!

出典:https://tabelog.com/nara/A2901/A290101/29010031/dtlrvwlst/B221502726/

ラ・トラース - 白。ヴーヴレ・クロ・ドゥ・ルージュモン2014(ロワール)グラス750円(2016.6月)

ヴーヴレ・クロ・ドゥ・ルージュモン2014(ロワール)グラス750円 (2016.6月)

奈良素材、ライブ感が魅力

※本記事は、2021/08/26に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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