4回
2020/06 訪問
自粛明け最初のフレンチは迷わず「モリエール」♡
2020/06/07 更新
2017/10 訪問
2017/10/24 更新
2017/08 訪問
お昼にもディナークラスのメニューがいただけるようになりました♪
ミシュラン北海道2017年でも三ツ星を獲得された北海道フレンチのレジェンド「モリエール」は予約がますます困難になり、2か月前じゃないと希望の日に伺うのが難しい状況です。
そんな中でも「○日~×日の間で予約が出来る日はありますか?」と聞くと可能なこともありますが、ランチの時間しか空いていないなんてこともしばしばで、そうなると名物の丸ごと鮑のお料理などここでしか味わえない逸品がいただけないかったのです。
ところが先日のお昼に伺うと、鮑の入ったコースがあるではありませんか!!!
年に数回しか伺えないので、ここは奮発して最高のコースをいただくことにしました。
夏らしいガスパッチョに始まり(もちろんモリエールですから、野菜の味が濃くて最高)、ニョッキに帆立の後は30種類もの野菜のサラダ、これが数種のソースやゴマなどをお皿の上で混ぜ合わせると、素晴らしく美味しいのです。
そして、生ではほとんど流通のない北海シマエビが、まず生でお披露目後わずか数秒の茹で時間で運ばれると、今まで食べたことがない旨みにビックリです。
かたくなるまで茹でていないシマエビは、今まで食べてきたものとあまりに違い、ふんわりした食感と甘みが絶妙の芸術的な美味しさです。
続いて真打ち登場は、イカスミを入れたパンで作った細かいパン粉をまとった丸ごとの鮑で、モリエールの代表的なお料理であり、旨みが凝縮された最高の一品です。
添えられるイカスミのリゾットもココットで作られた深みのある味で、夢のようなバランスです。
お口直しの紅茶のソルベをいただいた後は、メインのステーキとモリエールの原点ジャガイモのグラタンで大満足。
ハスカップのデザートでさっぱりと終えるころには、日頃のストレスなど地の果てまで飛んで行ってしまうほどでした。
中道シェフ率いる「モリエール」のお食事は、これだけ高級な食材に最高の手間ひまをかけ、スタッフの心配りも最高の北海道を代表するにふさわしい、日本の代表としても充分なレストランだと思います。
この日も時折キッチンから出てこられては、お客様と会話をしたりする気さくな中道シェフを見ていると、素晴らしい食事がいただける理由がわかる気がします。
ごちそうさまでした、次は秋の食材を味わいに伺います。
2017/08/26 更新
2016/09 訪問
人生の節目節目には伺いたい、北海道が誇る名店
2016年9月ディナー
7月に伺った前回のランチがあまりに素晴らしく、その帰りには予約を入れた今回のディナーは、私の北海道のレストランでの最高点数をつけても余りある、素晴らしいディナーでした。
おまかせでお願いしたコースは、オードブルも素晴らしく、メインが3種という感動的な内容でした。
はじめに登場したのは、直径5cmほどの小さなまるいキッシュで、オニオンの甘みが食欲を刺激する一品で、あっつあつが最高!!
スープは、この時期はまだガスパチョらしいのですが、前回と同じではないほうが良いとの配慮で、特別にエビのビスクに変更してくださいました。
モリエールのビスクは殻でだしを取っているのではなく、ぜいたくにエビの身を使っているだけのことはある、エビそのものの味を楽しめる最高のスープで、ミルキーな泡とちょっぴり乗ったカレー粉が絶妙のバランスでした。
デミタスカップ1杯ほどの量で、充分満足できるスープの奥深さに感動を覚えます。
次は枝に盛り付けられた肉厚の椎茸のフリットで、噛めばじゅわっと椎茸のエキスが口に広がり、鼻に抜ける香りがたまりません。
続いて小さなカクテルグラスで運ばれた冷たい前菜は、下からフロマージュのムース、コンソメのジュレ、オクラのすり流しにとびきりフレッシュな生うにを乗せたもので、その美しさとお味のバランスの素晴らしさは、ただただ おいしいね という言葉を繰り返すことでしか言い表せないほどでした。
サラダはおなじみの温野菜など20種以上の野菜が美しく盛り付けられているもので、バターベースのソースが敷いてあるうえにお野菜、お皿のふちには数種のペーストやゴマや味付けのレモンピールを刻んだものなどが絵画のように美しく並び、それを大胆に混ぜていただくスタイルで、毎度ながらお野菜のフレッシュさと種類の多さ、温野菜の火加減の絶妙さに感激の一皿です。
そしてここからが怒涛のメインディッシュ。
最初は、活ボタンエビのグリルです。
まずは生きたままの姿をテーブルに持ってきて見せてくれ、キッチンに戻るとあっという間に開いた状態のミディアムレアほどの火の通ったエビが登場。
食べ方を教えていただくと、面白いくらい簡単に殻から身をはずすことができ、そのふっくらとジューシーな身はもちろん、ミソの部分がおいしいのなんのって、笑みがこぼれてにやけ顔に。
2番目のメインディッシュは、まるごとアワビのソテーなのですが、真っ黒なアワビに真っ黒なソースが不思議なビジュアルです。
聞けば、イカスミパンを焼き、細かいパン粉を作りアワビにまぶしているそうで、その手の込みように感激するとともに、イカスミパン粉をまとうことで、アワビの味と香りが封じ込められて、えも言われぬ深い味になるのです。
ソースもイカスミなら、あとで添えていただくリゾットもイカスミで、海の恵みに感謝したい気持ちになりました。
そのリゾットは木の芽の香りがさわやかで、ルクルーゼのココットに入れてオーブンで焼いたもので、米に硬さを残しながらもイカスミの味が1粒1粒にしみ込んだ絶品に仕上がっていました。
そして最後は、焼尻産の子羊の炭火焼き。
ラム自体が得意ではない私が、これだけは心からおいしいと思っていただけるこのお肉は、毎年飛行機に乗ってでも食べにくるお客様が後を絶たないというのがうなずける、幻の羊肉なのです。
さらにここからがモリエール流で、骨付きで炭焼きしたものを見せていただき、脂のない部分はそのままを、グレービーソースをさっぱりさせて上品に整えたような感じのソースでいただきます。
そのお肉をべていると、脂の多い部分をじっくり脂を落とすように焼いたものも合流、こちらは添えられたマスタードとの相性が良く、別な肉のように感じるほどです。
脂のないピンク色の肉は、柔らかで奥行きのある上品な美味しさで、脂を落とした部位はワイルドながら臭みなどは一切ない肉肉しい味わいで、付け合わせのモリエールの定番のポテトのグラタンといただくと、これ以上の幸せはないと確信できるほど。
そして、ソルベは強めのお酒できりっとしていて、デザートはブドウをリキュールのゼリーでさっと固めて、サバイヨンソースをかけていただきます。
甘いものが得意ではない私も、ここでだけは食べられるから不思議です。
途中、お料理に合わせて、ワインをブレンドしていただいたりして、遊び心も満載の生きててよかったと思えるディナーでした。
ハーブティーもいただき、お料理だけでなく、これだけの内容のコースが15000円という金額でいただけたと思うと、さらに大満足の初秋の夜でした。
あ~~、早くまた行きたいと思いつつ、モリエールのすべての方々に感謝して帰宅しました。
ごちそうさまでした、また近いうちに予約をさせていただきます。
2016年7月ランチ
「モリエール」30年を超える歴史を持つ、北海道を代表するフレンチの名店です。
ミシュラン北海道の発表以降、予約が取れないことでも有名になってしまいましたが、その昔は当日でも席を用意してもらえる時もありました。
中道シェフの北海道とその食材を愛する気持ちと情熱は、オープン当初より変わらぬように感じますが、サービス全般を取り仕切る方によって、その居心地は大きく変わると思います。
知名度からすると、決して広くはない店内の雰囲気が、スタッフの方によって数年数十年単位で大きく変わるので、正直足が向かない時期もありました。
そんな心配を完全に払拭してくれたのが、今回の訪問でした。
おいしいお料理に、気持ちの良いサービス、大切な二つの要素がしっかりとありました。
今回は5800円のコースをいただきましたが、どのお料理も素材の味を際立たせた逸品でした。
季節にぴったりのガスパチョは、お野菜の味が濃厚で食欲が増すものでしたし、バジルの泡に包まれたニョッキは初夏にふさわしい、さわやかなお味。
枝に盛り付けられた、ホタテのフリットは、大葉が巻いてある和食のような味わいながら、ホタテの甘味と歯ごたえが楽しい上に、工芸品のようなビジュアルがとても楽しいものでした。
20数種類の温野菜を使ったサラダは、メインに負けない力のある野菜たちが、数種のソースとゴマを合えることにより、身体に染み渡るおいしさに仕上がっています。
次は大ぶりの北寄貝がそのままお皿に乗せられて運ばれてきます。
貝のふたを開けると、エスプーマほど重くない泡の下に、北寄貝のリゾットが顔を出します。
軽い泡と旬の北寄貝の旨味を吸い込んだリゾットのバランスが最高で、笑みがこぼれてしまいます。
ソルベの後はいよいよメイン、鴨の登場なのですが、最初に運ばれてくるのは、ソースやレバーをペーストにしたものが乗るお皿です。
そのあと、大きめの塊で鴨が届き、中道シェフの原点とも言えるジャガイモのグラタンが添えられます。
味がしっかりした最高級の鴨を、それを際立たせるために作られたソースといただくと、至極の喜び。
優しいグラタンが箸休めにもなり、これぞメインディッシュ!!!
おいしいビーフを使えば、焼いて塩をふるだけでもおいしくなる牛肉などとは違い、鴨は料理人の力量が試される食材だと、改めて感じました。
さすがモリエール参りましたね…
正直、フランスの星付きレストランより、ずっとおいしいと思いました。
フロマージュのデザートにハスカップのソースも季節にぴったりで、最高のランチをいただきました。
お料理が秀逸なのはもちろんですが、ホールを回す方々のタイミングや見事なサービスにも感動しました。
堅苦しくはないけれどスマートで、仕事に対する熱意と食への愛情を感じました。
この日はお店にいらした中道シェフにもご挨拶いただき、お料理でその地位を極めていながらも、その変わらぬお人柄にも畏敬の念を覚えました。
次はディナーで伺いたいと思います。
ごちそうさまでした。
2016/09/11 更新
数え切れないほど伺っている「モリエール」ですが、いつでも行けるのに間があいて行ってないのと、行きにくい状況なのとはわけが違い、とても恋しく感じていました。
こちらでは予約のある限り営業を続け、お酒の提供時間が19時までと要請されている時は17時からとスタートを早めにしたり、もちろん席数を減らしたりしてお客様の要望に応えていたようです。
自粛期間はお客様は激減したようですが、すでに客足は戻っていてわずかに減らした席数は埋まり、この夏の予約も週末はほぼ席がないというのですから、さすがの実力です。
今回はランチでは一番充実した12000円くらいのコースにグラスのシャンパンとペアリング4種類のワインをいただきました。
スタートはリピート多めの私も初めていただいたキノコのスープで、泡が美しいビジュアルに芳醇な香りと深い味わいにすっかり魅了されてしまいました。
小枝に乗せられた定番の帆立のフリットは大葉と合わせてプリプリで甘みたっぷり、モリエールのサラダは何十種類の野菜がそれぞれの持ち味を生かしている毎日食べたいくらいのパーフェクトなもので、季節のアスパラは極太、極甘、極旨で、トロトロ玉子とチーズ、メレンゲと共にいただくと超幸せ♪
予約の時から食べたいとお願いしていたモリエールのスペシャリテ、丸ごと鮑はイカ墨の衣をまとった死ぬ前に食べたい極上品で木の芽の香りのイカ墨リゾットといただくと夢心地で、久しぶりにいただいた黒毛和牛のグリルも完璧です。
旬の苺のデザートとパンナコッタみたいなデザートも甘さ控えめの優しいお味でさすがのラインナップに大満足でした。
めんどくさがりで同じお店をあまり口コミしない私も、久しぶりの感動的フレンチにキー打ちたくなりました。
ごちそうさまでした、さすが完璧でした。
次は夏の食材をいただきに伺いたいと思います。