この口コミは、ウィーンの森の物語さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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夜の点数:5.0
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¥10,000~¥14,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 4.2
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|雰囲気 3.4
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|CP -
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味5.0
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| サービス4.2
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| 雰囲気3.4
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| CP-
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| 酒・ドリンク- ]
シンプルなものほど深い!を具現化した名店の一つ。
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2017/09/17 更新
法善寺横丁の「本湖月」、心斎橋の「桝田」、千里山の「柏屋」、
貝塚の「花祥」、北新地の「かが万」等と共に、
大阪の日本料理の名店と称される店を語る上では、
外すことの出来ない一軒ではないでしょうか?
完全紹介制な上、非常に予約が困難な一軒として知られておりますが、
本当にたまたま空いている日があり、
幸運にも訪問する機会を得ることが出来ました。
まず、一品目の料理は、三陸の鮑と白芋茎を炊いたもの。
個人的に、一品目の料理というのは、今後のコースの流れや
料理の完成度を占う上では非常に重要な位置づけを示すものと思っている。
裏を返せば、一品目でグッと来る何かや
キラリと光る何かが見い出せなければ、
その日は先が見えている。
こちらの鮑、蒸し加減が絶妙。
何より、生命線の出汁が柔らかく素晴らしい出来。
この一品で、以降の料理に対して強い期待と確信を持ちました。
二品目は、鯛にゅー麺。
実に澄み切った出汁で、身体に染み渡るお味。
仏光寺の「桜田」や祇園の「末友」、
四条大宮の「緒方」の出汁も素晴らしいと思うが、
こちらのも決して負けてはいない。
三品目は、目板鰈と海胆の御造り。
余談ではあるが、私は和食のコースの御造りには必要以上に多くを求めない。
単純に旨い生の魚を食いたければ、鮨屋に行けば良いだけの話。
御造りの質に拘るよりも、他の料理に少しでも多く手を加えて
戴いた方が余程うれしい。
話を戻して、こちらの御造り、十分上質で美味しい。
山葵は当然、おろしたての本山葵。
そもそもマトモな和食店は、(ご~く稀に例外はあるが)ブレンドの山葵や
粉の山葵は絶対に出さない。
醤油も塩角が取れた丸みのあるお味のもの。
四品目は、鰊と茄子の煮浸し。
小骨をピンセットで一本一本抜いてある鰊も茄子も
旨味たっぷりの出汁が全体に行き渡っており非常に美味しい。
こういった、一見、シンプルに見える一品料理一つとっても、
他店としっかり差別化を図れることは、
御主人の料理の力量が相当ないとを絶対に無理。
当たり前のことだが、(料理に限らず)シンプルなものほど他と差別化を図るのは難しい。
五品目は、一寸豆が添えられた稚鮎のフライ。
これも揚げ具合が完璧で、申し分のない仕上がり。
六品目は、太刀魚の照焼と香の物、そして御飯と赤出汁。
太刀魚の照焼は醤油が香ばしく、ご飯がいくらでも進むお味。
無論、御飯自体も適度な粘りとふくよかな甘みがあり、それだけで美味しい。
水菓子は、メロンとイチゴ。
最近、和のコースに杏仁豆腐や和洋折衷のデザートを出す所も増えつつあり、
個人的には、それもアリと思っているが(←非難囂々を覚悟の上での発言ですが 汗)
このコースの流れでは、シンプルな水菓子以外有り得ない。
逆に杏仁豆腐でも出てこようものなら、
恐らく、吉本新喜劇ばりにずっこけてしまっていたことでしょう。(笑
供された料理は、いずれも一見シンプルながら奥深い味わいのものばかりで、
その完成度の高さに、正直、驚きました。
あくまで個人的な印象ですが、円山公園の「未在」とは、
スタイルが対極に位置する、これもまた一つの完成形ではないかと。
料理を戴く合間に、御主人にお話を伺うと、
名店の食べ込みも積極的に行っており、
祇園の「料理 川口」や東山の「京静華」等にも行かれたようなことを仰っていました。
やはり、本物の料理人はホンモノを知るといったところでしょうか。。。
関西の和食の店はそれなりに数をこなしたつもりですが、
ちょっとこちらの料理と似たスタイルの店、思い付きません。
兎に角、和にコダワリがある方は是非一度、訪問してみて下さい。
予約の電話も「上賀茂秋山や「草喰 なかひがし」、
(ジャンルは違いますが、)「一碗水」や「酒中花 空心」みたいに
繋がらないってことはありませんから。(苦笑