餓神さんのマイ★ベストレストラン 2011

餓神のレストランガイド

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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東北地方太平洋沖地震。兵庫県に住む私には縁遠いはずが、結構、食生活に影響しました。
震災当初は大規模な食事会も自粛され、現在でもレストランや料亭では放射線の影響や自然素材の打撃からか東北地方の食材が減っている。
それほど老い先が長いわけでもないので、ささやかな復興支援の考えから、進んで東北地方の食材を食べていきたいものである。
今回は第10位に☆は4つですが、普通の街の店の空恐ろしい実力を感じた鮒新を入れさせてもらいました。どなたかこの店をリサーチしていただけませんでしょうか?

マイ★ベストレストラン

1位

すし貫 (北新地、大江橋、東梅田 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 2.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2011/11訪問 2011/11/09

客も修業が必要です

ちょうど1年ぶり3回目の訪店。
店内はすばらしい吉野の檜の一枚板のカウンターに改装されている。
やはり名声が本物になってきた証であろう。
今回、いただいたものは順に
貝柱の和え物、ぼたん海老、いとよりの薄造り、こはだのにぎり、穴子の肝焼き、中トロ 大間の280kg、さわらの炙り、イクラ丼、鱈の白子、あじの昆布じめ、烏賊の軟骨の塩辛、鯖の昆布じめ、焼き牡蠣、貝柱の味噌漬け、北海道産雲丹の軍艦巻き、焼き鮑、胡瓜のぬか漬け、むつの西京漬け、漬け赤身のにぎり、にはまのにぎり、大トロのにぎり、煮穴子のにぎり、玉子、べったら漬け、本なまこの味噌汁、にはま、たまご の計27品。
いずれも、もう言うことなしです。
中でも、サワラの炙り。サワラって、魚へんに春と書くように春の魚だと思っていたが、なんのなんの、こんなに脂ののった魚は他にはないというくらいの脂ののり。素晴らしいです。
西京漬けはそもそも大好きなレパートリーで、安い魚をいかに美味しく食べるかの最高法の一つであるが、それを高級魚でされたら、もう太刀打ちできません。
マグロも、大トロよりも中トロ。そのきめ細やかな霜降り具合。自然美の最高峰であり、ミニチュアにして職場の机の上で飾っておきたいほどの美しさ。
酒粕から作られる赤酢を使用したシャリもいただくのは少量だが、実に美味しい。
江戸前と言えば”にはま”。
客修業を積んできて、ようやく江戸前の王道が分かるようになってきました。
この店で”にはま”は外せません。

すし貫さん、ますますパワーアップしております。
客も頑張らねば。

(2010年11月のブログです)
前回の情けない状態から1年。その間に、多田、平野、さか卯と北新地高級鮨屋で客としての修業をさせていただきました。
将棋を知らない人が将棋の名人戦を見ても感動しないように、やはり食に関しても客としてのそこそこの修業が必要だと前回の訪店時にしみじみ思いました。単に美味しいだけではだめでしょう。ご主人に失礼です。
しかも今回は超グルメなK氏との会食。A社の所長さんまで同行されると。行く前、食べる前からドキドキです。
以前同様、きれいなお店です。しかも白木のカウンターに直接料理を乗せれる自信と準備。恐れ入ります。
料理は前回同様、絶品のオンパレードです。

まずはヒラメに肝の味噌仕立て。食べた後の舌の味覚を奮い立たせます。
カツオのたたきはたたきというより、本当にあぶりです。焼けた皮も美味しい。
ホタルイカの干物。超高級?酒のあてです。
コハダも修業したからこそ、少しは味がわかりますぞ!
寿司飯は赤酢で、純粋な江戸前では砂糖は入れないそうですが、いかんせん、ここは大阪。砂糖を少々入れるのだそうです。 大阪人って甘党なんだ。
赤身の漬けも最高!
”これが本当の本シシャモです”とご主人。え~、いつも自宅で食べるのはシシャモじゃないの???
聞けばカペリンというカラフトシシャモで、本シシャモとは似て非なるものと。
確かにこの本シシャモはあっさりしているし、卵がない。
しかし、普段の偽物に慣れている味覚オンチの舌では、偽物の方が充実感があって美味しい気が…。 ショック…。

スッポンの茶碗蒸しも美味しい。 こんなの初めてと思ったら、ブログで以前に食べてる…。
たかが、もずくなのにこれも美味しい…。

1夜づけ、いや、1年づけくらいではまだまだ まだ修業が足りない…。(A社のTさん、助けてください。)

追記:お料理もさることながら、日本酒のすごいことすごいこと。日本酒の知識がまるでない私はひらすら美味しい美味しいといただくだけでしたが。久しぶりに酔っぱらいました。


(以下は2009年10月のブログ ”自分が情けない”です)
ここが新地で一番の江戸前ですと、超グルメのT氏のお誘いで訪店。
本通に面したいわゆる雑居ビルの3階。知っていないと絶対に行けないし、また、ここにそんな有名なお寿司屋さんがあるとはわからないと思う。
店に入ると、8席ほどのL字カウンターのみ。しかも、ご主人とお弟子さんと外回りの女性3名が私たち2名を待ち構えていてくれている。
まだお若いご主人のまん前に座り、緊張の極みに。だってこんな高級店に来たことはなく、ましてやカウンターなんて座ったことは回転寿司を入れても数えるばかり。しかもマンツーマン状態。

先付はマグロの山かけ。マグロをあぶってたたきにしてある。

続いては淡路島産のヒラメ。上にのっているえんがわを口に掘り込む。う~ん、すごい。脂でトロトロじゃあないですか。これがえんがわですか?別世界の食べ物である。もちろん刺身もコリコリして美味しい。

牡蠣はサロマ湖産と。え~?サロマ湖って?湖って普通は淡水じゃないの?聞けば海水が入ってくるので牡蠣がいるのだと。大きさはそれほど驚かなかったが、牡蠣の身の充実感。よくクリーミーと表現するが、そんなもんじゃなくもっともっと濃い。すばらしい。

大きな大きなサザエの切り身、大間の中トロ、巨大なボタンエビと連続パンチ。

スジコ丼も普通に美味しい。

ここらへんでようやく気分が少し落ち着いてきた。

続くは、イノシシのベーコン、スッポンの煮こごり、アジの棒寿司、ワタリガニの甘炊き、ニシンの一夜干。ワタリガニは脱皮したてのもので軟らかいのだと。どうしてこんなものが世の中にあるんだ。

スッポンの茶碗蒸し。スッポンですよ。ただの茶碗蒸しじゃあないです。

にぎりはアジ、長崎のウニ、モンゴイカ、大間のマグロの背トロ、ボタンエビの頭の中のミソ、大トロ、煮ハマグリ、アナゴ、玉子、コハダ。
この中では煮ハマグリが今日のハイライトだそうで、江戸前と看板を上げているにもかかわらず、この大看板の一品がない店も多いのだとか。
確かに美味しいし、異次元の食べ物である。貝の味と感触、甘く煮付けられた味。まさしく筆舌に尽くしがたい。2つに切り裂いて、寿司飯の上を覆っているなんてよっぽど大きなハマグリなんだろうな。

とにかく ただただ驚くばかりのオンパレードであった。

ただ、ここで問題は自分の味覚センサー。確かに美味しいし、ネタも素晴らしいのだが、どうも陶酔感に浸れない。寿司の良さがわからないのである。
つまり、ここすし貫が江戸前の最高の味ですよと学習はできても、それを自分のものにできないもどかしさ。
妻には”美味しい寿司は違うわよ”とバカにされ、ますます落ち込むし。

味覚はやはり先天的なもんなんでしょうか。

  • すし貫 マグロのやまかけ
  • 淡路島のひらめ
  • サロマ湖の牡蠣

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2位

さえ喜 (北新地、西梅田、東梅田 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2011/06訪問 2011/06/18

神木の上での芸術

とうとう、北新地で一番の人気店にまで到達できました。
A社さん、ありがとうございます。

午後6時の開店で30分前に来たが、どこから入っていいのか分からず近くをウロウロ。
6時前に店内に。まだ私たち3名のグループのみだったが、次々と客がはいり、なんと6時10分までにカウンター11席満席に。
もちろん全員同じコースをいただくので、ご主人とカウンター内の2名の板さんもその点は楽かな?

後でうかがったことだが、新装開店時にカウンターを新調したのだが、なんとこの白木、樹齢600年の檜。しかもどこにも節がなく、つまり巨大木のまん真ん中をくり抜いて作った白木のカウンター。
ご主人いわく、世界中どこにもないだろうと。
よくもまあ、こんな白木が手に入ったものである。
映画”火天の城”ではないが、命をかけても手に入るかどうか。
樹齢1000年以上を越すと紙が宿ると言われるが、なんのなんの、このカウンターにも神が宿っています。

まずはコノワタとモズクの一品。うーん、なんと冷たくて美味しいことか。たかがモズクなのにこんなに美味しいとは。出汁が違うんでしょうね。
ムラサキウニとイカそうめん。これも材料もさることながら、出汁が本当に美味しい。
バイガイとアボガド。 ウリかと思いました。
造りはカレイとアコウの薄造り。まあ、本当に薄造りで、噛んでも歯ごたえがないのが残念。
カレイの肝とポン酢の小鉢。これまたお酒が進みます。
長崎産の巨大な黒アワビ。こんな大きな黒アワビ、伊勢でも見たことがない。お造りでいただくのかなあと思いきや、なんと塩水に漬けてあるだけ。しかし、海岸べりで食べる漁師風で、塩味だけの意外な美味しさがある。アワビが部位によって非常にコリコリした部分と、しっとりとした部分のむらがある。
毛ガニの茶碗蒸し。季節を忘れてしまう。
タコは桜チップでスモークしており、ワサビでいただく。もう最高!
大きな八代湾の海ウナギを白焼きで。ただ、どうも関西人の私には白焼きが気にいらない。というか馴染みがないのだろう。フグの白子が普通に美味しい。
椀物にはマナガツオが。しっかりと厚くコリコリして美味しい。加賀野菜の金時草が面白い。

さあ、いよいよにぎりである。
マグロ漬け、トロ、コハダ、トリガイ、アジ、エビ、ハマグリ、シンコ鉄火。ここまでがレギュラー。
寿司飯は赤酢のために色が付いており、非常に小ぶり。
アジがトロトロしてまさしく旬で一番美味しかった。
追加はイカ(ケンサキ)とタマゴを。
ご主人は卵に押印するのが嫌いだと。 ”だって美味しくないでしょう”と。
さえ喜流なのである。

とにかく最初から最後まで、驚きと感動のオンパレードの1時間半であった。
日本酒ももちろん豊富で楽しみました。

難点は、席の後ろで下膳する女性。もっともっと修業しなくていけませんなあ。
なんせここは”さえ喜”ですから。

  • 樹齢600年檜の一枚もの
  • コノワタとモズク
  • ウニとイカそうめん

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3位

エル ブランシュ (麻布十番、赤羽橋、六本木 / フレンチ、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2011/02訪問 2011/03/01

匠の技

久々に☆5つに巡り合えました。店内のレイアウトは無視して、匠の技に惚れました。

久しぶりの東京ナイト。偶然にも妻も別件で東京に行くことになっており、ホテルの近辺で食事をしようと、この食べログで検索。
う~ん、”魔法のフォアグラ” 何これ?
場所は麻布十番。地名は知っているが大阪人にはよくわからない。
フォアグラ好きの妻へのゴマスリ兼ねて、ネットで予約して訪店。

タクシーの運転手も迷う麻布十番であることを体験し店の前に。
土曜の夜なのに周辺は意外と静かである。
エレベーターで5階に。
エレベーターの扉があくと、うっ、もう店内じゃない。
つまり店の扉がない。看板もない。
しかも右には大きくカーテンがかけらえ、店内もテーブル席はたった3つ。若い医師の団体(話の内容でわかった)、記念日らしい若い男女、そしてわれわれ夫婦。
これが有名な店????
まずは戸惑いからのスタート。

席について少々落ち着くと、これからいただくフォアグラを皿に乗せて運んできて見せてくれる。大きなフォアグラである。もちろんフランス産と。横にはこれまた大きなあまおう苺が。期待に胸ワクワク。

先ずはアミューズ。
鴨のささ身の塩漬け。サワークリームをつけていただく。 生ハムのようにしっかりと塩味をつけてあり、まさにビールが欲しくなる逸品。シャンパンを注文したのが失敗か。なぜかスペイン産のアーモンドが1ケ添えられている。

続いての前菜はサロマ湖のホタテの周囲をコヨリで巻いた小品。3ケあり、上には手長エビ、トマト、サーモンが乗っている。にんじんのジュレが添えられている。ソースはバジルをオリーブオイルで伸ばしたきれいな緑色。
和食感覚でいただける逸品。

さあ、魔法のフォアグラの登場である。目の前にサーブされた瞬間から辺りに漂う独特の香り。焼いてもなおかつ大きなフォアグラである。
シェリービネガーソースなるものとあまおう苺を焼いてでた果汁でいただく。
フォアグラをナイフで切ってびっくり。外はしっかりと焼けているのに中はまさしく液状。そう、パンに塗って食べれそうなほどトロトロ。ナイフで切るというよりナイフで区切っている感じ。
口の中での食感やお味はもちろん言うことなし。昇天しそう。
ソムリエからお話をうかがうと、これはフォアグラ自身の質よりもシェフの焼き方の技量が違うのだと。
お店の常連のとある作家が”魔法のフォアグラ”と命名したのだそうである。
フォアグラをそのまま食べるも良し、ソースと食べるも良し。すばらしい!

興奮も冷めやらぬうちに魚料理。
金目鯛のポアレ。
これがまたすごい。
何がすごいかと言うと、皮の焼き具合。
パリパリに焼いてある。まるで焼きノリ状態。しかし、身は程よく焼けている。
妻が焼き方を尋ねると、フライパンやオーブンではなく、鉄板で焼いているのだと。
これまたシェフの技量をこれでもかと見せつける。

メイン?の肉料理は鴨のソテー。もちろんビュルゴー家のシャラン鴨。こんなにビュルゴー鴨を日本で食べていいのかなあ。
妻いわく飼育されてるからジビエじゃないわね。
なるほど。
でもこの鴨、めちゃくちゃ分厚いのに、めちゃくちゃ軟らかい。やっぱり違います。
噛めば噛むほどジューシーな味が出てくる。
ソースもりんごとかぼちゃの2種類。特にりんごのソースを鴨に塗っていただくようソムリエのお勧め。
紫いもとさつま芋が添えられている。

デザートの1品目はアールグレイのクリームブリュレ。
うん、美味しい。

メインのデザートはチョコレートのパテに苺やフランボアーズやアイスクリームなどが乗った品。
カラメルソースで皿に曲線を描いてある。
これまた心から美味しい。

ソムリエの方が非常に気さくで、シャンパン、シャルドネの白、ボルドーの赤とワインをいただくが、そこには気取りもなく淡々と楽しくいただけるいい雰囲気がある。しかも料理についてもいろいろと教えていただけた。素晴らしい。

カーテンで壁を隠しており、その奥にはせり出したオープンキッチンがあるのだと。
そして通の客はその前のカウンターで食事をするのだと。
では、次回はカウンター席でのお食事としますか。

最後に小川智寛シェフが見送ってくださる。
意外なお若さにびっくり。
この人が匠かあ。

  • エルブランシュ フォアグラ
  • アミューズ 鴨の生ハム仕立て
  • ホタテ三昧

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4位

SAKURA (大阪ビジネスパーク、大阪城公園、京橋 / フレンチ、ステーキ)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 1.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 ¥8,000~¥9,999

2012/07訪問 2012/07/23

胡椒の魔術師。この味、癖になります。

疲労回復には高級フレンチです。
アミューズ、前菜等、いつもながら言うことなし。
夏野菜の良いものが手に入ったとの由で急遽のサーブ。
まさかサクラで生野菜とは。驚きとともに感激である。
魚はフランス産のルジェバルベ。白身で非常に美味しい。
エゾ鹿のロティ。鹿肉はソースによって良否が決まってしまうと言うのが持論だが、さすがに王道のソースで最高に美味しい。
いつ訪れても最高です。

2011年11月
前回ランチで不満があり、ご無沙汰していたが、シェフがコルビ氏から小出氏に替わったとのことで、勇んで訪店する。
天気もよく大阪城も私たちを歓迎してくれている。
”Mise en Bouche 海水の揺らめき ”なるディナーをいただいた。
”アミューズ最初の一品は、粟の上にカカオで造った煎餅(チュイル)でフォアグラをはさんだ小品と、マスタードの粒殻の上に刺したイクラとタラコを煎餅で巻いた小品。あまりの精巧な作りに味よりも感心。
アミューズ第2弾はカリフラワーのムースの上に炙ったイカの小品。これまた作りに驚く。
前菜として、”フランス産ホロホロ鳥のバロティーヌ仕立て マスタード風味のヴィネグレット”。ホロホロ鳥がまるでフォアグラのように甘く柔らかい。すごい素材である。黒トリフが添えられているが一切お構いなし。
”帆立貝のフイヤンティーヌ 胡麻のエッセンスとキュリーの香り”。ソースがカレー風味になっている。素晴らしい!
”和・仏・伊が育む三栗のヴルテ カプチーノ仕立て 生ハムのクリスティアンを添えて”。栗の万国博覧会である。そもそも栗のスープなんて生まれて初めて。皿の周囲にはカカオが添えられており、適宜スープに混ぜていただく。すごいアイデアと技量である。
”大海原から届く最高の鮮魚 その日のイマージュで”。今回は四国沖のマナガツオ。いわゆる蒸し焼きにしており、身が半生で美味しい。またスープも素晴らしく、わざわざパンを追加していただきスープに浸して完食。
ミントとレモングラスのシャーベット。 スプーンを口に運んでびっくり。口の粘膜とくっつきそうになるほどの極冷え状態。
”シャラン産幼鴨のロースト 伝統の胡麻風味”。すごかったです。本日一番の逸品です。鴨自身も美味しいのですが、ソースが3種類の胡椒と京都伏見の山椒から作られている。最初は鴨肉につけて普通にいただいていたのだが、後味として口の中がヒリヒリと。しかしこのヒリヒリ、病みつきになります。最後は肉を完食してしまい、パンをつけて皿の上には残るものなし。
デザートは2種からの選択。”ガトー・ショコラ クラシック”と”アイスクリームとシャーベットのシンフォニー”。そりゃあもうガトーショコラの美味しいこと。まさしく筆舌に尽くし難い。
シェフが替わって味がどう変わったかなど、味覚オンチにはとても評価できませんが、とにかく香辛料の技が素晴らしい。
しかも値段の設定は信じられないほどの安価。これで大丈夫かと心配になるほどである。
また、小嶋チーフソムリエ。アルザスの白ワイン、スペインの赤ワインと、そりゃあもう最高のワインを最高の状態でサーブしていただく。
これまた値段も良心的。

すべてに満点です。

是非また来ます。

(2009年8月)
初めてのランチ。天気はあまり良くないが、窓の景色は最高。太閤さんの気分。
シャンピニョンのクレムー 木の実のビネグレットとトランペット茸飾り。クラッカーにでも乗せて食べたい逸品。美味しい。
モリーユ茸香る国産牛フィレ肉のロティ 馬鈴薯のガレットと秋茸のフリカッセを添えて。肉質もソースも言うことありません。
デザートは、苺と無花果、マスカルポーネ、バニラアイス。
ディナーに比し、ソムリエがやたら飲み物を勧めにくる。ディナーと違って飲酒できないから要らないと言ってるのに…。ジンジャーのドリンクとノンガスウォーターを無理やり注文させられた。
ドリンクを取らないことは罪なのか??
評価も急落や。

ちょうど1年ぶりに訪れた。窓際で景色も最高。アミューズは紫芋、モッツァレラチーズ、サーモンのミルフィーヌ仕立て。前菜は真鯛のマリネ。下の緑色も鮮やかなほうれん草のムースも美味しい。スープはエクルビスのビスク、つまりザリガニのクリームスープ。オマール海老のムースが添えられている。めちゃくちゃ美味しい。とてもザリガニとは思えない上品さで、魚でも貝でもない他にはない味である。最高の逸品は幼鴨のロティ。もちろんシャラン産。鴨肉が柔らかいばかりでなく、コクもあり、大胆に分厚く焼いてある。焼き方、切り方、素材、欠点がなく素晴らしい。しかも肉の中にそっとピシタチオを忍ばせてある。ドミニク・コルビ、どこまでやるんだ。デザートはオペラ。隠し味として岩塩が入っており、後味を締めている。ティーはもちろんハーブティー。このブログを見てもいつもハーブティにしている。生のハーブから出す味は最高。添えられたアカシアの蜂蜜は気の毒だが不要である。言い忘れたが、バターもおなじみのエシレ。
とにかく欠点がない。素晴らしいの一言です。最高です。

(下記は2007年12月のブログです)
久しぶりにサクラにいった。今回は個室ではなく、窓から遠い一般席で少し高くなった段の上の席。でも店内を全傍でき、しかも窓からの夜景は絶景である。
コースは”NATURE”。アミューズはトマトの一品。
前菜の1品目は”トマトとアボカドのムース スモーク漂う菊芋のブリニ フランス産キャビアを添えて”。やや素材が複雑すぎてどれがどう美味しいかよくわからないが、とにかく美味しい。
2品目は”白トリュフ香る白オニオンのクリームスープ”。これがすごい。とにかく白トリュフの香りがすごい。豚や犬でなくても見つけれるのではないかと思うほどの香り。上品。飲むのが惜しいくらい。浮かんでいるのは黒トリュフで、コントラストがきれい。
魚料理は”エピスを纏った鮟鱇のロティ レタスのブレゼとサラダエピナ”。アンコウの身は和食として食べるアンコウに比べややトロトロ。アンコウの身のもつ歯ごたえがない。しかし”エピス(香辛料)を纏った”というくらいのしっかりした香辛料がしてあり、やや不思議な味に。
メインの肉料理は”国産牛フィレ肉のポアレ 旬野菜彩り”で”冬の食彩”。シンプルだが非常に美味しい。肉は徳島牛と。
デザートは”ソーテルヌのババロアと赤ワインのシブースト ソーテルヌとシャンパンのソルベとレーズンゼリー添え”。これまたややゴチャゴチャしているが、それぞれが美味しい。
ハーブティーを頼むと、レモングラス、レモンバーム、アップルミント、ペパーミントを混合してくれる。いい香りで味もいい。
ワインはシャンペン、白ワイン(アルザスのリースリング)、赤ワイン(1990年のボルドー)と、今回はやや上級品が。もちろんいずれも言うことなし。
とにかくすべて良いのであるが、今回の目玉はバター。エシレ村の生バターである。高級発酵バターでヨーロッパの皇室御用達と。香りも味も普通のバターとはまったく違う。しかも、出てきたパンがまた美味しく、特にブルーベリーのパン。ブルーベリーのパン自体が初体験であり、驚きと同時に美味に酔いしれる。たかがパンなのに悔しい。
以前訪れた際に、大阪のホテルフレンチの最高と感じたが、今回もあらためてその質の高さに敬服し、最高であることを確認できた。完成されている。
シェフのドミニク・コルビは、今年度のフランスの農事功労章シュバリエを受章しており、今が最盛期か。

以下は2006年6月のブログです
ホテルニューオオタニ大阪のメインダイニング。料理がきれいし、味も素直。やや奇をてらった感があるのが残念。でもシャンボールが美味しくなくなったので、今はここが大阪では最高か。ワインももちろん抜群。しかし、中には我々でも買える様な普通のワインもサラリと出してくる。デザートも真剣そのもの。東京の本店を超えたのでは?
話は変わるが、フロントの前のコーヒーラウンジのショートケーキ。これも大阪一。保証します。

  • アミューズ
  • コンソメ
  • 魚料理

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5位

糸切餅 元祖莚寿堂本舗 (多賀大社前 / 甘味処、和菓子)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2012/04訪問 2012/05/02

和菓子の横綱

2012年4月
午後5時すぎに到着。店が開いててよかった。
店に残っていた糸切餅は3箱のみ。2箱いただきました。その際に店員さんから、今の季節限定のよもぎの糸切餅を勧められる。最初は買う気がなかったけど、なかなか来れない店だし、1箱購入。
しかし、草もちのジャンルを超えれるものではありませんでした。
やっぱり糸切餅、最高。 浮気してごめんなさい。

2010年12月30日、ついに行きました。何を思ったのか、急に今日こそお店に行こうと名神高速道路を東に。帰省ラッシュはまったくなくスイスイ状態。お店に電話すると、31日はオールナイト操業なので今日は早く店を閉めると。急がなくっちゃぁ。
正月前でしかも小雨の中、人出は少なく、運よく店の前に駐車することができた。
おお、こんなお店か。なかなか古そう。
しかし従業員はめちゃくちゃ若い女性ばかり。高校生や大学生のバイト??
せっかく来たからにはみんなに配らなくっちゃぁと、20ケ入りを大量に注文。
すると店先の分では足りないようで、少しお待ちくださいと、つきたて作りたてのお餅を箱に入れ出す。
バラでも売っていたので車中でもいただく。
うん、この味や!
私の中では西湖と並ぶ和菓子の横綱である。
明日や正月に向けて店の飾りたての準備に大わらわであった。

(以下は2008年11月のブログです)
お店に行ったことはないのだが、知人がいつも贈ってくださることで至福の味をいただいている。そう、もう20年も前に初めて糸切餅なるものをいただいた時の記憶は今も鮮明である。箱を開けると白い餅がきれいに並べられており、その餅ひとつひとつに3本の線が。真ん中はピンク色、両外は青色。由来によれば蒙古の旗印で、これを断ち切るという意味らしい。
とにかく餡が素晴らしい。こしあんの最高峰と思う。普通の状態で食べても、やや凍らせて”雪見大福”状態で食べても、とにかく最高。他店の糸切餅を食べてみたこともあるが、とにかくここにはかなわない。いつも15ヶ入りをいただくのだが、全部一人でぺろっといただいてしまう。
私にとって最高の和菓子で、和久傳の西湖とともに東西の横綱である。
願わくば、もっと簡単に購入できたらなあ。

  • 糸切餅 元祖莚寿堂本舗
  • 糸切餅 元祖莚寿堂本舗
  • (説明なし)

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6位

レストラン エテルニテ (阿波座、本町、西大橋 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2011/06訪問 2011/06/08

孤高のレストラン

ずばり接待での会食に。
まずは場所が靱公園のまん前とはわかっているが、タクシーでウロウロしてようやく到着するような普段は行かない場所。
店の看板もちっちゃ~。老眼の中年にはつらい。
店内に入ると、テーブル席が6つと非常にこじんまりしている。
しかし、もちろん満席である。
すでに妻も接待主のペアも到着済み。

まずは前菜第一弾。自家製の鴨の生ハムとフォアグラのムース。生ハムは添えられた塩でいただき、また、フォアグラのムースは添えられたトーストフランスパンでいただく。いきなりの美味しさに一同脱帽である。鴨のハムなって生まれて初めて。それ自体に塩気があるので、私はあえて塩をつけずにいただいたが、素晴らしい。
まさしく永野シェフの修業場カランドリエのフォアグラコロッケを思い出す逸品。
第2弾はトマトとオマールエビのサラダ。トマトはオオカミモモという品種だそうで、なんとその中にフルーツトマトのシャーベットをわざわざ詰め込んである手の込みよう。あまりトマトが好きではない私も喜んでいただいた。
3品目はフォアグラのソテーを新たまねぎをフォーム状にして、キノコのフランの上に乗せてある。私のようなグルメ写真愛好家に対する挑戦の逸品である。つまりうわべから下のフランは見えないし、わからないのだ。フランが独特の味付けで美味しい。
魚料理はカサゴの別名である長崎のアラカブのポアレとグリーンアスパラガスである。アラカブはあたかもクエのように白身なのにしっかりと脂がのっており非常に美味しい。グリーンアスパラもこんな大きなアスパラ見たことないという代物。
肉料理は選択制で、私は店の名物である子鳩のソテーをいただく。サラミソースと言って、素材から作るソースでいただく。今回は子鳩の内臓や骨で作ったのだと。そのため、肉とマッチした自然の美味しさになっている。子鳩と言っても胸の部分ではしっかりとフォークが入る量がある。
チーズはすごい。シェーブル、ブルーチーズ、ハードチーズ、ウォッシュ、オンパレードである。そして結構チーズフリークである私が知っていたのは8種類中でミモレットのみであった。
お口直しのココナッツのブリュレ。パパイアとジンジャーのシャーベットが乗せられており、これで十分なデザートである。
デザートも選択制でナッツのクリームブリュレをいただく。これも美味しい。

さすがにミシュランで星を獲得しただけのお店です。いや、それ以上に創意工夫がなされており、永野シェフの情熱が感じられました。
最近訪れたレストランでは出色のお店でした。
是非再訪したいものです。

  • エテルニテ 鴨の生ハム フォアグラムース
  • トマトとオマール海老
  • フォアグラと茸のフラン

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7位

スイーツカフェ&バー LOUNGE (上高地その他 / カフェ、ケーキ)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 2.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2011/07訪問 2011/07/13

窓から穂高連峰ですよ

妻がはまっている上高地。今年もちょいとだけ来ました。
滞在時間は約2時間で大正池から河童橋までテクテクと約1時間。
お目当ては五千尺ホテル。
いつもなら2階のTHE GOSENJAKUでビーフシチューなのだが、いかんせんまだ午前10時半で開いていない。
そこで1階の5 HORNへ。
河童橋の西岸に五千尺ロッジがあり、トワサンクの前を通った際にここに入ろうかと思ったが、妻が五千尺ホテルのカフェの方がいいと言ったので、入らなかったのだが、後で5ホルンのスタッフの女性にうかがったのだが、ケーキやコーヒーなどはまったく違うものだと。5ホルンの料理はすべて5ホルン内だけで作って出しているのだと。また、冬の間は松本市のパルコの中にある同じ5ホルンというイタリアンレストランで働いているのだと。

店内はまだ10時半で空いており、窓際の特等席に案内される。
窓からは左に河童橋、右上には穂高連峰が見える。
すごい! まさしく借景である。絵画や写真の飾りより値打ちが違う。

また、レアチーズケーキも最高に美味しい。確かに700円という値段もいい値段だが、それ以上の価値はあります。
アップルパイは意外と普通のアップルパイで、パイ生地がしっかりしている。
コーヒーも美味しい。清水川の水がいいのだろうか?

喫茶店でぼーとしているのが大嫌いな私でも、しばし時間を忘れて景色を眺めてしまった。
めったに来れない分、付加価値あります。

  • 5 HORN
  • (説明なし)
  • アップルパイ

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8位

麺屋 一慶 (茨木市、JR総持寺 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2016/02訪問 2016/02/14

スープを飲み干してはいけません

約5年ぶりに訪店訪しました。
しょう油チャーシューラーメンを選択。
本当に美味しいです。
当然ながら、一慶セットに。
しゃけの味がします。
当然のフォトをみて、ビックリ。
5年前と、チャーシューが変わっています。
また、一慶セットの味も変わっていました。
進化でしょうか。
(以下は2011年7月のブログです)
このブログで、茨木市で一番美味しいラーメン店ということで訪店。
入口やカウンター席しかない店内はオシャレなバーのよう。
醤油ラーメンとつけ麺を注文する。
若いご主人が一人黙々とカウンター内で調理する。
なにやらバーナーで焦がしているぞ。
まずは醤油ラーメン。
麺は細麺で、一口いただいて、そのスープにびっくり。
あっさりとした中に非常にコクがある。鰹だしのようで、スープというよりは会席の椀物の様で純和風である。
スープだけでもごくごく飲めそうな代物である。

つけ麺がやってきた。
スープは醤油ラーメンと異なり表面にも見えるほどの脂が。
麺は醤油ラーメンの細麺ではなく中太。
スープにつけていただくと、これまためちゃくちゃ美味しい。
さすがに有名、いや、茨木一になるはずである。
乗っかているチャーシューも大きくて程よい薄さで食べやすい。

メニューを見ると、一慶セットとあり、残りスープにご飯や鰹節などの香辛材料を入れて雑炊様にしてくれると。
もちろん、お願いする。
うん、とてもラーメンのスープにご飯を入れたものではない。
いわゆる出汁茶漬けである。鯛やウナギを乗せれればこれで十分高級食品になれそうな代物である。元のスープの出汁が優れているからこそ美味しいのであろう。
もう久しぶりに満足しました。

このお店ではラーメンのスープは飲み干さないようしないと。

  • 一慶セット
  • しょう油ラーメン
  • 麺屋一慶 醤油ラーメン

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9位

きないや (高槻、高槻市 / 鳥料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2016/02訪問 2016/02/04

また、行かか

職場の女性たちに連れらて再訪。
今回のメインは鍋です。
お勧めのつくねやきものにんにく炒めを経ていよいよ鍋です。
鍋もやっぱり固形燃料です。
ご主人から”煮過ぎずに、いわばしゃぶしゃぶのように食べるように”との指導があります。
合鴨の肉は結構分厚いですが、言われたようにしゃぶしゃぶプラスくらいでいただきます。
うん、確かに美味しいです。
合鴨鍋は初めてです。出汁は普通のしょう油ベースです。
ご主人は心配性なのか、絶えず私たちの席を覗きに来られます。
”大丈夫ですよ。しゃぶしてますから。”
(以下は2011年10月のブログです)
予定外の仕事を終え、よけいに疲れた。
妻は入院中で外食せざるを得ない。
若い人を誘ったが、断られた。(そりゃあそうだ。今日は金曜日だ。)
外は大雨。
すべてが中年おっさんに最悪の状況…。

どこかで食事をしなければと、このブログで検索。

おお、”たいき”さん、”りゅうScandal”さん、”猫師”さん、”食いしんぼりん”さん、”タカノ”さん等、そうそうたるブロガー諸氏がこぞってほめている店があるぞ。

雨の中、勇気をふりしぼって出かける。
芥川商店街の中をウロウロし、ようやく見つけました。

中に入ると、老女が一人釜めしを食べてる。そのカウンターにはご主人とおぼしき男性と、カウンター内には奥様が。

”あのう、美味しい合い鴨を食べさせてくれると聞いて来ました。”
”どうぞ、どうぞ。”

カウンターに座り、”もちろん、釜めしをお願いします。”
”30分お待ち願えますか”と。

その間に生ビールと、ロース白ねぎと皮を焼いてもらう。

うん、なかなか美味しいじゃないですか。
皮はもう1本追加注文する。

できました、釜めし。
ふたを開けると、鶏、人参、茸、牛蒡が見える。

しゃもじですくうと、おお、きれいなおこげがある。

うん、すばらしい味である。濃すぎず、薄すぎず、硬すぎず、柔らかすぎず。
味だけでなく、最高の炊きかげんである。

聞けば、固形燃料で炊くのだそうで、その固形燃料の火力に合うように、脱サラしたご主人が思考錯誤で水、出汁、具の加減を客とともに決めたそうである。
人情味あふれる雰囲気も店の特徴か。

”きないや”とはご主人の出身地である鳥取県の西部、昔の伯耆地方の方言だそうで、”来てね”との意味と。

また行かか(行こうか)。

  • 鴨鍋
  • つくね
  • きものにんにく炒め

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10位

鮒新 (伏見桃山、桃山御陵前、中書島 / 海鮮)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2011/11訪問 2011/11/17

京都ならでは

最近、この店にはまっており、毎週妻が何かを買ってくる。
店先には先週あったものが今週はないとか、日によって品が大きく変わるようである。
今回は2週間分を。
昨日いただいたのは”う巻き”。
普通、ウナギ屋に行っていただくと、ウナギが3~5で、周囲の玉子が5~7くらいであろうか。
ここのはウナギが2、玉子が8である。
まあ、玉子がふわふわ(フワフワではない)で、味付けも薄口で非常に美味しい。そのまま料亭でいただけるくらいの代物である。
この店、どうなっているんでしょう?おそろしい実力です。
先週は、どじょうの蒲焼とわかさぎの天婦羅。
どじょうの蒲焼は人生初めていただく。
ウツボのような味である。美味しい。
わかさぎは甘酸っぱく揚げてある。これもやみつきなりそうなお味。
すばらしいです。

(最初のブログ)
妻に、”最近、もろこの佃煮をたべてないなあ”と言うと、
”川魚専門店が無くなったから”と。

なるほど。
最近、魚を買うとしたら、スーパーか、せいぜい百貨店や大型ショッピングモールの鮮魚専門店。
街角の魚屋さんは無くなったなあ。

ごりの釘煮などの海魚の佃煮はよく口にするが、川魚は料亭の先付くらしか口にしない、いや、できないのである。

妻が伏見に行った時に買ってきてくれた。
伏見のあたりでは川魚屋さんは普通の光景だと。

美味しい。なんか久しぶりやなぁって感じ。
特に若鮎が美味しかった。

  • もろこの佃煮
  • 若鮎の佃煮
  • ワカサギの天婦羅

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