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2位
1回
2014/06訪問 2014/06/15
今年も徳澤苑に宿泊し、急いでここへ。
昨年まではヴィアベースと呼んでいた魚介類のスープが今年からスープドゥポワソンという名称に。
違いを尋ねると、よりパワーアップしたと。
ビーフシチューもソースを変えたとのお話。
もちろん、美味しくいただきました。
デザートのリンゴのトルテ。トアサンクのパイより美味しいかも。
(以下は2013年11月のブログです)
今年は閉山の1週間前の11月9日に上高地にたまたま行くことになりました。
とある学会が松本市で開催されますので、妻へのゴマスリを兼ねて夫婦旅行に。
学会期間の空白の1日。松本駅の観光センターで教えてもらったように松本電鉄とバスを乗り継いで上高地に到着する。
珍しく快晴の温かな1日で、雪をいだいた穂高連山がめちゃめちゃきれいです。
ランチはお決まりの五千尺ホテルへ行きました。
おお、メニューが増えています。
いつもと違って、限定と書かれたブイアベースをお願いしました。フロアーの女性いわく、”今日は運よく残っていましたね”。
確かに周りのお客さんはたいてい定番のビーフシチューを頼んでいます。
仕度にやや時間がかかって、スパークリングワインを飲みほした後に運ばれてきました。
見た目も赤くてきれいです。
お味はとにかく美味しいです。
エビ、貝柱、マス、ハマグリ、野菜。
すべてにしっかりとスープが濃く浸みこんでいます。
スープをパンですくってお皿がカラカラになる最後の最後までいただきます。
山中でブイアベース。
ますます素晴らしいギャップです。
余談ですが、翌日に松本のパルコの5ホルンに行くと、メニューにブイアベースの表示がありましたが、なんとアラカルトでは無理でコースでしか食べられないと。
ますます、ここで食べないといけません。
デザートのリンゴのトルテも最高です。
(以下は2012年7月のブログです)
ついに今回は五千尺ホテルに宿泊しました。冷蔵庫にはウェルカムの意味で、缶ビール、お茶、ミネラルウォーターのサービスがあり、感激です。部屋から穂高連峰と河童橋が間近に見えます。
ディナーは満席。
スタッフも昼間と違って大勢いらっしゃいます。
夕食はコース料理となっており、
①アミューズ
②信州サーモン軽いスモークの炙り焼きと夏野菜のテリーヌ もしくは
信濃地鶏胸肉のマリネの低温調理 バルサミコソース
③メイクイーンとグリーンアスパラのクリームスープ
④日本海で水揚げされたスズキのポアレ シトロンヴィネガーソース
⑤長野産牛フィレ肉のポアレ エシャロットソース
⑥デザート
である。
いずれも味も調理も見た目も、とても観光地のホテルの代物ではありません。
素晴らしいの一言です。
また、谷口充ソムリエのサーブして下さるワインの素晴らしいこと。そして後から知った値段の低価格に驚きしかありません。
まずはスパークリング、続いてアルザスのリースリング、ブルゴーニュのシャルドネ。
極めつけは長野の洗馬という場所のヴォータノワインなる赤ワイン。ほし草の香りがする若いワインでした。
まさしく地産地消の極みです。
朝食はコンチネンタルスタイルかと思いきや、豚汁やリンゴ酢飲料が置かれていることにびっくり。
また是非とも宿泊し、谷口ソムリエと語りたいです。
(混雑した夕食中に、わがままな私たちに時間を割いていただいた谷口ソムリエに感謝しております)
(以下は2008年7月のブログ)
帝国ホテルから徳沢まで朝早くから往復してバテバテに。疲れた体を癒してくれるのが、ここ五千尺ホテルのビーフシチュー。昨年初めて食べて、はまってしまった。汚いトレッキングスタイルでも、ソムリエが愛想よく迎えてくれる。食事のワインは小布施ワインのマルロー。曽我氏が丹精込めて作り上げた逸品。シチュー肉はトロトロで香りもすばらしい。ソースにはりんごが入っているのか上品な甘さが。これだけの品は大阪でもいただけない逸品。それを澄んだ空気の上高地の、それも窓から穂高の山々や河童橋が見える場所でいただくのだから、ぜいたくの極みである。値段以上の価値があります。
(以下は2007年6月のブログです)
上高地の徳澤からテクテクと明神池を経て河童橋へ。学生も含め大変な混雑。昼食をどこで摂ろうかと憧れの五千尺ホテルに。昼食のメニューは4種のみで、ビーフシチュー以外はフレンチのコース。しかもビーフシチューが一番安くて3500円。まあ記念にとホテル内に。汚い格好だが、気持ちよく迎え入れてくれる。席に通されると席には松の盆栽が。グラスワインをお願いすると、2種類のワインを持ってきた。イタリア産とオーストラリア産。1つずついただく。美味しい。さすが。ビーフシチューが運ばれてきたので、”飛騨牛ですか”とベタな質問をすると、飛騨牛なら1万円以上すると。ニュージーランド産のバラ肉と。デミグラスソースは創業以来変えていないと。フォークで切ると言うか、さばくと、とろける様なやわらかさ。口に運ぶと、もうこの世のものとは思えないような美味しさ。肉とデミグラスソースのすばらしいマリアージュ。こんな美味しいビーフシチューをここでいただくとは。まあ環境は抜群ではあるが、外の喧騒や自分達の服装とのすごいギャップが楽しい。帝国ホテルもウカウカできませんぞ。ただ、希望として、有名なチーズケーキがデザートで出てきて欲しかったなあ。(厚かましいか?)
ちなみにこの五千尺ホテルでは上高地を神河内と書くのです。
3位
1回
2012/07訪問 2012/07/23
疲労回復には高級フレンチです。
アミューズ、前菜等、いつもながら言うことなし。
夏野菜の良いものが手に入ったとの由で急遽のサーブ。
まさかサクラで生野菜とは。驚きとともに感激である。
魚はフランス産のルジェバルベ。白身で非常に美味しい。
エゾ鹿のロティ。鹿肉はソースによって良否が決まってしまうと言うのが持論だが、さすがに王道のソースで最高に美味しい。
いつ訪れても最高です。
2011年11月
前回ランチで不満があり、ご無沙汰していたが、シェフがコルビ氏から小出氏に替わったとのことで、勇んで訪店する。
天気もよく大阪城も私たちを歓迎してくれている。
”Mise en Bouche 海水の揺らめき ”なるディナーをいただいた。
”アミューズ最初の一品は、粟の上にカカオで造った煎餅(チュイル)でフォアグラをはさんだ小品と、マスタードの粒殻の上に刺したイクラとタラコを煎餅で巻いた小品。あまりの精巧な作りに味よりも感心。
アミューズ第2弾はカリフラワーのムースの上に炙ったイカの小品。これまた作りに驚く。
前菜として、”フランス産ホロホロ鳥のバロティーヌ仕立て マスタード風味のヴィネグレット”。ホロホロ鳥がまるでフォアグラのように甘く柔らかい。すごい素材である。黒トリフが添えられているが一切お構いなし。
”帆立貝のフイヤンティーヌ 胡麻のエッセンスとキュリーの香り”。ソースがカレー風味になっている。素晴らしい!
”和・仏・伊が育む三栗のヴルテ カプチーノ仕立て 生ハムのクリスティアンを添えて”。栗の万国博覧会である。そもそも栗のスープなんて生まれて初めて。皿の周囲にはカカオが添えられており、適宜スープに混ぜていただく。すごいアイデアと技量である。
”大海原から届く最高の鮮魚 その日のイマージュで”。今回は四国沖のマナガツオ。いわゆる蒸し焼きにしており、身が半生で美味しい。またスープも素晴らしく、わざわざパンを追加していただきスープに浸して完食。
ミントとレモングラスのシャーベット。 スプーンを口に運んでびっくり。口の粘膜とくっつきそうになるほどの極冷え状態。
”シャラン産幼鴨のロースト 伝統の胡麻風味”。すごかったです。本日一番の逸品です。鴨自身も美味しいのですが、ソースが3種類の胡椒と京都伏見の山椒から作られている。最初は鴨肉につけて普通にいただいていたのだが、後味として口の中がヒリヒリと。しかしこのヒリヒリ、病みつきになります。最後は肉を完食してしまい、パンをつけて皿の上には残るものなし。
デザートは2種からの選択。”ガトー・ショコラ クラシック”と”アイスクリームとシャーベットのシンフォニー”。そりゃあもうガトーショコラの美味しいこと。まさしく筆舌に尽くし難い。
シェフが替わって味がどう変わったかなど、味覚オンチにはとても評価できませんが、とにかく香辛料の技が素晴らしい。
しかも値段の設定は信じられないほどの安価。これで大丈夫かと心配になるほどである。
また、小嶋チーフソムリエ。アルザスの白ワイン、スペインの赤ワインと、そりゃあもう最高のワインを最高の状態でサーブしていただく。
これまた値段も良心的。
すべてに満点です。
是非また来ます。
(2009年8月)
初めてのランチ。天気はあまり良くないが、窓の景色は最高。太閤さんの気分。
シャンピニョンのクレムー 木の実のビネグレットとトランペット茸飾り。クラッカーにでも乗せて食べたい逸品。美味しい。
モリーユ茸香る国産牛フィレ肉のロティ 馬鈴薯のガレットと秋茸のフリカッセを添えて。肉質もソースも言うことありません。
デザートは、苺と無花果、マスカルポーネ、バニラアイス。
ディナーに比し、ソムリエがやたら飲み物を勧めにくる。ディナーと違って飲酒できないから要らないと言ってるのに…。ジンジャーのドリンクとノンガスウォーターを無理やり注文させられた。
ドリンクを取らないことは罪なのか??
評価も急落や。
ちょうど1年ぶりに訪れた。窓際で景色も最高。アミューズは紫芋、モッツァレラチーズ、サーモンのミルフィーヌ仕立て。前菜は真鯛のマリネ。下の緑色も鮮やかなほうれん草のムースも美味しい。スープはエクルビスのビスク、つまりザリガニのクリームスープ。オマール海老のムースが添えられている。めちゃくちゃ美味しい。とてもザリガニとは思えない上品さで、魚でも貝でもない他にはない味である。最高の逸品は幼鴨のロティ。もちろんシャラン産。鴨肉が柔らかいばかりでなく、コクもあり、大胆に分厚く焼いてある。焼き方、切り方、素材、欠点がなく素晴らしい。しかも肉の中にそっとピシタチオを忍ばせてある。ドミニク・コルビ、どこまでやるんだ。デザートはオペラ。隠し味として岩塩が入っており、後味を締めている。ティーはもちろんハーブティー。このブログを見てもいつもハーブティにしている。生のハーブから出す味は最高。添えられたアカシアの蜂蜜は気の毒だが不要である。言い忘れたが、バターもおなじみのエシレ。
とにかく欠点がない。素晴らしいの一言です。最高です。
(下記は2007年12月のブログです)
久しぶりにサクラにいった。今回は個室ではなく、窓から遠い一般席で少し高くなった段の上の席。でも店内を全傍でき、しかも窓からの夜景は絶景である。
コースは”NATURE”。アミューズはトマトの一品。
前菜の1品目は”トマトとアボカドのムース スモーク漂う菊芋のブリニ フランス産キャビアを添えて”。やや素材が複雑すぎてどれがどう美味しいかよくわからないが、とにかく美味しい。
2品目は”白トリュフ香る白オニオンのクリームスープ”。これがすごい。とにかく白トリュフの香りがすごい。豚や犬でなくても見つけれるのではないかと思うほどの香り。上品。飲むのが惜しいくらい。浮かんでいるのは黒トリュフで、コントラストがきれい。
魚料理は”エピスを纏った鮟鱇のロティ レタスのブレゼとサラダエピナ”。アンコウの身は和食として食べるアンコウに比べややトロトロ。アンコウの身のもつ歯ごたえがない。しかし”エピス(香辛料)を纏った”というくらいのしっかりした香辛料がしてあり、やや不思議な味に。
メインの肉料理は”国産牛フィレ肉のポアレ 旬野菜彩り”で”冬の食彩”。シンプルだが非常に美味しい。肉は徳島牛と。
デザートは”ソーテルヌのババロアと赤ワインのシブースト ソーテルヌとシャンパンのソルベとレーズンゼリー添え”。これまたややゴチャゴチャしているが、それぞれが美味しい。
ハーブティーを頼むと、レモングラス、レモンバーム、アップルミント、ペパーミントを混合してくれる。いい香りで味もいい。
ワインはシャンペン、白ワイン(アルザスのリースリング)、赤ワイン(1990年のボルドー)と、今回はやや上級品が。もちろんいずれも言うことなし。
とにかくすべて良いのであるが、今回の目玉はバター。エシレ村の生バターである。高級発酵バターでヨーロッパの皇室御用達と。香りも味も普通のバターとはまったく違う。しかも、出てきたパンがまた美味しく、特にブルーベリーのパン。ブルーベリーのパン自体が初体験であり、驚きと同時に美味に酔いしれる。たかがパンなのに悔しい。
以前訪れた際に、大阪のホテルフレンチの最高と感じたが、今回もあらためてその質の高さに敬服し、最高であることを確認できた。完成されている。
シェフのドミニク・コルビは、今年度のフランスの農事功労章シュバリエを受章しており、今が最盛期か。
以下は2006年6月のブログです
ホテルニューオオタニ大阪のメインダイニング。料理がきれいし、味も素直。やや奇をてらった感があるのが残念。でもシャンボールが美味しくなくなったので、今はここが大阪では最高か。ワインももちろん抜群。しかし、中には我々でも買える様な普通のワインもサラリと出してくる。デザートも真剣そのもの。東京の本店を超えたのでは?
話は変わるが、フロントの前のコーヒーラウンジのショートケーキ。これも大阪一。保証します。
4位
1回
2011/12訪問 2011/12/28
年末の北新地。さすがにすごい人です。
もう二度と来れないと思っていた多田にお誘いがあり来ることが出来ました。まさしく盆と正月が一緒に来た感じです。
今回は貸し切りのような状態ではないので、写真撮影は断られました。
でもその分、ゆったりと食事を楽しむことが出来ました。
カウンター12席は男女二人組が3組、私たち同様の男性2人と女性1人の組が2組。平均年齢60歳って感じです。
鯛の造り
かわはぎの造りと肝
イクラとウニの丼
ブリ大根
玉子
鱈の白子
にぎりは、こはだ、赤身、トロ、さば、イカ、にはま、あなご、しらさ海老
酒もシャンパン、大山、醴泉「純米吟醸」酒無垢 等 オンパレード。
これで今年ももう言うことなしです。
(以下は2010年10月のブログです)
店の雰囲気、素材、調理、酒、接客 もうすべて最高。
この食べログではCPの項目があるので満点にはならないが、もう言うことはありません。
もちろん接待での会食。
目立たないビルの、それも4階で、9~10席のカウンターだけの狭いお店。
料理して下さるのも、ご主人多田幸義さんのみ。(奥で女性が下ごしらえをしていますが)
一見さんお断りというお店なので、どんな怖い大将がいるのか不安だったが、まあなんと気さくな方。
調理法などを妻に指導してくれるなど、もうびっくり。
聞けば”平野”の女将さんの甥で、平野で修業したと。その影響で、大将いわくやせ我慢で一見さんお断りにしていると?!
出される料理はまさしく最高素材のオンパレード。
*加太のもみじ鯛、めじろ。
*しゃこ。
*北海道のつぶ貝。
*かつおのたたき。
*三陸のさば。
*大きないわしの焼き物。
*淡路島のうにといくらの小丼ぶり。
*くえと松茸の椀物。
特にかつおのたたき。こんなに美味しいたたきは初めてである。網でさーと焼きを入れ、そのまま包丁で切る。私が知っているような冷水に入れるなんてことはしない。大将もこの方が美味しいし、土佐でも決して冷やさないと。また、最初の客だから腹身を出していると。やはり尾の方よりも脂が多くて美味しいのだそうだ。
そうなのか。あまりに美味しいので追加を頂いた。後から来られたお客さん、ごめんなさい。
さばもたかがさばではない。こんな美味しい脂ののったさばは初めて。有名な関さばは身が絞まっている分脂が少ないのだそうだ。
淡路島のうに??? と思わず首をかしげてしまうが、なんのなんの、めちゃくちゃ身も大きくて美味しい。
椀物はわざわざ鯛で出汁をとって、その中にくえや焼いた松茸、たまねぎ、菊菜を入れてある。もちろんとびきり美味しいのだが、大将いわくたまねぎがポイントなのだそうである。たしかに椀物にたまねぎとは驚きである。
玉子の刻印は多田であるが、昨日までは阪神タイガースのマークだったと。昨日クライマックスシリーズで阪神の今年が終わってよかったような悲しいような。
にぎりは
*えび
*中とろ
*まぐろの漬け
*玉子
*いか
*締めはねぎとろ
いずれも言うことなし。特に漬けがめちゃめちゃ美味しい。寿司飯が美味しい。
有名なねぎとろはなんと白ねぎを使用している。味のみではなく、こんな食感もおもしろい。
お酒もすごかった。
名柄は一つ一つ覚えていないが、冷酒を5-6種類いただいたが、いずれも甲乙つけがたい個性あるお酒であった。大将いわく、まだまだありますよと。どうなっているんだこのお店。
最後にお名刺をいただく。これで晴れて一見さんでなくなった。
とにかく筆舌に尽くしがたい最高のお店であった。
5位
1回
2012/02訪問 2012/02/29
約6年ぶりの訪店。
いつ行っても、ここだけは特別に緊張します。
直接店にはいけず、タワーウィングの26階までエレベーターに乗り、一旦降りてから専用のエスカレーターで上がるシステム。
そう、もう上がったら降りれませんよ、上がるには勇気と金が要りますよ、という見えないバリアーがある。
念願かなって、接待での再訪。
予約だから一番奥の窓側席。前回にはなかった朝日放送のビルも見えます。
ランソンのシャンパンで開宴です。
前菜第1弾は、生ハムのフリット、フルーツケーキ、チーズの焼き菓子。
生ハムを揚げるなんて、想像もできない代物。でも単に塩辛い揚物って感じで、可哀そうにハムのコクがぶっ飛んじゃった。もう少し、ハムの状態を残した方が良いのでは?
第2弾は、ベーコンとジャガイモのパテ、ニンジンのマリネ、アボガドのマグロロール。いずれも奇をてらう小品で、お味はさすがに美味しい。
パンもバケット2種、五穀パン、大麦パン等各種。バターはエシュレの無塩と有塩、海藻の入ったものの3種。凝ってますなあ。
主前菜は”ピスタチオオイル香る貝類のタンバル仕立て レフォールのアクセント”
表面にはなんとトマトから抽出したしぼり汁でできた透明のジュレがかぶせてある。赤くないんだ。
中はホタテ、ハマグリ等の貝。
下に西洋ワサビとクリームで作った白い土台が。
貝に確かに合います。めちゃくちゃ美味しい。
レフォールもパンで丹念にすくって完食してしまうほど。
スープは”空豆のスープ きだちはっか風味”
確かに中にそら豆が入っているが、スープは豆ではなく、ねずの実から作っていると。
ねずの実はジンの原料となるもの。
最初スープを飲んだし際に、クラムチャウダーの薄口で柚子の香りがすると思ったが、そんな素人の舌ではとても見抜けぬ逸品。
素晴らしい。
一気に飲んじゃいました。
魚料理は”メバルと春野菜のパピヨット”
これがなんと特殊なナイロン?袋に入れられたままサーブされ、目の前でハサミで袋を切り取るのである。
厨房からテーブルまでそれほど距離はなく、切って出してもよさそうだが、確かに香りは包まれたまま運ばれてくる。
メバルもそこそこ美味しいが、やはりナイロン袋の底に溜まっている出汁がもう最高に美味しい。
もちろんパンの出番です。
メインディッシュは”特選牛フィレ肉のグリエ 春野菜添え タスマニアマスタードソース”
見た目は普通だが、こんなに美味しく調理されたステーキ、久しぶりである。
まさしくど真ん中の直球である。
タスマニアのマスタードの粒も大きく美味しい。
もう涙ものの逸品。
デザートの第1弾はマンゴーのジュレとアイス。
妻が珍しく不得手な物としてマンゴーを告げなかったから、2杯いただけることに。
ラッキー。
選ぶデザートは”バニラ風味のリンゴのミルフィーユ キャラメルソース”に。
ややリンゴの甘さがしつこいかな?
小菓子として選んだのは、セップ茸のチョコ、ブランデーのチョコ、オレンジピール、ピスタチオ・レモン・フランボアーズのマカロン。
いずれもすごいが、セップ茸のチョコ。興味本位でいただくが、どこがセップ茸なのか分からず仕舞でからぶりであった。
以前は直球を希望する印象のブログを書いたが、今回はまさしく直球。
しかもいわゆる庶民に食べやすいようなやさしい、心のこもった料理となっていた。もちろん☆5で。
太田シェフ、ありがとうございました。
(2006年5月のブログです)
名実共に西日本のフランス料理の頂点と思っている。しかし、以前とは変わったなあ。以前に行った際には、まさしく王道の料理で、特に凝った飾りつけもなく、素材も白身魚、和牛と本当に一般的だが、味はどこにもないまさしく至福の味であった。直球である。ホテルのメインダイニングとはこういうものかとただただ恐れ入った。今回は、シェフが代わったからか料理も変わった。どちらかというと変化球である。もちろん美味しいのだが、シャンボールでなくてもいただける感じ。ここだけは、何が何でも直球勝負を希望していたのだが。まあ、人間は要求が高くなるもので、最初よりも次はもっと美味しいものをと望んでしまう。シェフも1回1回完璧に応えることは正直無理であろうか。次回に期待を。ソムリエールの選んでくれるワインはさすがにいい。もちろん値段もいいけど。
一生に1回は訪れる価値があるレストランに変わりはない。
期待を込めて☆4.5に。
6位
1回
2012/11訪問 2012/11/11
ご主人の山根さんとは20年来のお付き合いという山根さんの主治医であるK先生との会食。
もう、あうんの呼吸で料理が出てくる。
そして出てくるたびにK先生のコメントがあり、食事の質をよりあげる。
最初の胡麻豆腐。豆腐自身も美味しいが、特筆はそのつけるたれ。醤油がベースだが、昆布出汁が素晴らしい!
造りは鯛、かれい、タコ、赤貝、きずし、中トロ。
すべて素材自身が素晴らしいが、つけるポン酢や塩が恐ろしく旨い。
K先生やご主人のお話では、塩に煎った米を混ぜるのだそうである。だからおかきの香りがします。
そして、ポン酢も昆布出汁が今までいただいたポン酢とは異なる世界を作り上げています。
赤貝もおそろしく大きい。
K先生から中トロは出されてもすぐに食べてはいけないと注意を受ける。
しばらく待った方が、脂がしみ出てきてより美味しくなるのだと。
ちょっとしたことですが、確かに違います。
茶碗蒸し、まぐろのほほ肉、土瓶蒸し、カニ。
すべて言うことありません。
K先生の大好きな”ばくらい”。
ほやとこのわたの塩辛を混ぜたものだそうです。
この日のお酒である、”浦霞 禅”に合います、合います。
にぎりは、いか、こはだ、漬け、中トロ、海老、穴子。
巻きはウニ、高菜、ごぼう。
一つ一つ寿司飯の込め方が違っています。すごいテクニックです。
単なる味噌汁と言えば、怒られそうな味噌汁。
合わせ味噌だそうだが、入れる直前に合わせるとのこと。
素晴らしい。
最後はカステラのような玉子焼き。
すべてに文句も注文もまったくありません。
お客さんの層も全然違います。
私がブログを書いている時点での、このブログでの点数 3.69。
これ、絶対におかしいです。
採点される方に訪店をお勧めします。
7位
2回
2020/12訪問 2020/12/08
逢坂山かねよで鰻を満喫し、デザートを求め訪店。
大谷駅から京阪亰津線でびわ湖浜大津駅に。
家の軒先をかすめ、道路の真ん中を走る爽快感は格別です。
浜大津駅駅からウロウロしてようやくたどり着きました。
店内で、お餅とお抹茶のセットをいただきます。
奥でお餅を作っているのがガラス越しに見えます。
お店には大津絵がたくさん飾られています。
運ばれてきた力持ち。
串で3本。
持ち上げると、もうトロトロです。
緑色の黄粉をたっぷりつけて口に運びます。
う~ん、最高です。
黄粉はめっちゃ甘いのですが、餅とのハーモニーは極上です。
連れて行った美女3名はもちろん初体験で、キャーキャー。
もちろんお土産にも購入しました。
ショーケースを見ると、なんと走井餅も売っているではないですか。
ただ、大好きなすはまはありませんでした。
ここまで来た、いや、ここでしか味わえない素晴らしい体験です。
以前にいただいた美味しさが忘れられず、ついにお店に行きました。
京阪の路面電車の浜大津駅前の交差点のすぐそばにありました。
近くのコインパーキングに駐車し、お店に。
意外なことにきれいなお店。老舗と言うからもっと古びた店構えを想像していました。
しかも店員さんもお若い女性。
店内には数席テーブル席があります。
抹茶と力餅をいただきます。
う~ん、以前食べた時よりは餅が固い。まあ、作ってからの時間によるものですから仕方ありません。
しかし、お持ちの美味しさからパクパクお餅を食べてしまい、お抹茶と一緒にいただくのを忘れてしまいました。
店の中には餅を串に刺す工程が見えるブースがあります。
もちろんお土産に力餅とすはまを購入。
”ここのお店以外に、大阪の方でこのお餅をいただける処はありますか?”と尋ねると、
”すみません。お店はここだけなんです。しかし、最近、名神高速の下りの草津PAで販売するようになりました。もちろん出来立てをお持ちしています”と。
すばらしい情報です。
絶対に買いに行こうっと。いや、この店の方が近いかな?
(以下は2012年10月のブログです)
知人から、めちゃくちゃ美味しいお餅があるから、買ってきてあげると言われ、その日を待っていました。
茨木からわざわざ大津までこの餅を買うためにだけに行ってこられ、私にお昼前に届けていただく。
感激です。
さっそくいただく。
まずは包みをあけてびっくり。
きな粉餅とは聞いていたが、緑色のきな粉とは想像もしませんでした。
たっぷりのきな粉の中にかすかに見える餅の串を見つけ、きな粉をいっぱいつけていただく。
うわ~、
めちゃくちゃ美味しい。
餅もとろけるし、なんでしょうか、このきな粉の味。
見れば大豆、青大豆、抹茶とある。
さすがは明治2年創業で、観音霊場 三井寺の名物だけあります。
職場の者にも食べてもらうと、全員、感激してます。
やっぱり美味しいんだ。
一度、お店でいただきたいものです。
帰宅して、別の包みを開けると、やはりお餅がやや固くなっていた。
そこで電子レンジで温めなおしていただくと、最初の感激がよみがえりました。
8位
1回
2012/03訪問 2012/03/22
超グルメなK氏を含めた男性5名でのお食事会。普段ならチノパン、セーターなんですが、スーツを着ての臨戦態勢。
ある意味、節目の食事会で、自然と気合が入ります。
場所は阿波座。まさしく都会の中心からはかなり外れた場所です。
店内はカウンター8席のみ。先客で男女2名が来られておいり、2組で貸し切りです。
カウンター内にはご主人の今村さんと奥さまと思しき美しい女性が。
カウンター苦手な私はめちゃくちゃ緊張。
泡がそれはそれは美しく整えられた生ビールで乾杯し、開宴です。
先付ははまぐりの茶碗蒸し。
蓋を開けると、上に添えられたしょうがの香りが香ってきます。程よい大きさのはまぐりが2ケ、茶碗蒸しの上に添えられています。すでに味付けもされており、美味しい。いきなり、前評判どおりの素晴らしい料理です。
前菜は海老や鯛の手まり寿司、豆腐の味噌漬け、う巻、うど、菜の花。
K氏が”八寸”ですかとご主人に問いますと
”八寸はそもそも山のもの、海のものを2種以上、8寸、すなわち24㎝の器に乗せてお出しする料理です。今回は器から考えて八寸ではなく、前菜と言わせていただいています”と。
おお、K氏に堂々と言い勝ちましたか。やりますなあ。
豆腐の味噌漬けがまさしくチーズみたい。
同行メンバーが”沖縄の豆腐窯みたいですね”と言うと、
”あれは豆腐を長時間泡盛に付けたのですけど、これはアルコールはありませんから”としらっと答える。
なかなか、食に関しての知識が豊富です。
K氏が冷酒を希望されたところ、繁桝なる福岡県八女の純米大吟醸、それも生酒を出される。
これがまた、口当たりがスッキリとして最初の食中酒として最高に美味しい。
これ以降、同じ繁桝の純米吟醸、滋賀の喜楽長、大分の豊潤と提供される。
そして、そのお酒のみならず、製造法や、K氏からの”十四代”や焼酎に関する質問にも、驚くような知識で返答をされる。
それも机上の知識ではなく、本当に体験した者でないと分からないような細かなことまで、何気なく話される。
いったい、この今村さんって、何者??
椀物はいとよりと三色のひし形の麩の白みそ仕立て。
いとよりがあたかも鱧の様で驚く。
造りはさより。
防風というセリの茎が添えられており不思議な食感を引き出す。
ここでまたK氏が、”このわさび、美味しいですね”と。
K氏もよほど楽しいのか、今夜はハイテンションである。
すると、”はい、このわさびは糸わさびと言って静岡の○○さんが生産しているんです。わさびとは思えないような値段ですよ”と。
う~ん、ハイレベルな会話についていけない。
焼き物はとり貝。
出された瞬間、K氏が”これ見てください。こんなの初めてですよ”とますます興奮状態に。
よくわからない私。確かに寿司屋で食べるとり貝より大きいが…。
”泉州沖のとり貝です。貝の先の方が鳥に似ているので、とり貝と言います。あまり上物なので、内臓を入れたまま焼きました”と。
そうか、いつもなら、貝は空洞である。今回はいわゆる内臓が入っている。
”とり貝って、元はどのような形をしているのですか”と私が尋ねると、今村さんはわざわざ貝を出してきて、ふたを開けて取り出してくれる。
貴重な上物なので、後でお隣のお客さんに出すのだろうかと、ハラハラする。
私は巻貝と思っていたが、二枚貝で、中身がこのような形をしているんだ。
水族館みたいに勉強になります。
酢の物は鯨の皮、いわゆるオバケである。茎野菜と酢味噌で和えてある。
派手さはないがしっかりと美味しい。お酒が進みます。
煮物はいいだこの煮物。
いいだこの由来となった、米粒状の卵が実に美味しい。
いいだこの名前の由来も教わりました。
ご飯は、くちなしで色づけしたお米とと土筆の混ぜご飯。
一人一人お釜で炊いてある。
お米も非常に美味しい。
”温かくても美味しいですが、冷えたまま食べても美味しいお米です”と、お土産として残った分をいただく。
水果は、自家製桜餅。
関西風の道明寺ではなく、白玉粉をクレープ状に焼いて粒あんを包んだ関東風長命寺。
こし餡でないのも一工夫か。
素直に美味しい。
添えられたお茶は京都の一保堂の煎り番茶。香りや味も一風変わっている。
とにかく、すべてに工夫と知識が詰め込まれた料理である。
酷評される方もいらっしゃるでしょうが、無知な私は完全にノックアウトです。
参りました。
料理は最高。
食に関する知識も最高。
背が高くて男前。
今村規宏さんは3高です。
9位
1回
2012/01訪問 2012/01/09
肝胆亭や神戸の一流レストランでは、ここ一の宮ベーカリーのパンを使用していると聞き、以前から訪ねてみたかった。
今回、たまたま近くを通ることがあったので、訪店することに。
しかし、販売店のある場所に行くも、店がない…。
しかたなく近くをウロウロしていると、一の宮ベーカリーの看板と車が停まっているのを発見。
急いでそこに行くと、なんと工場である。
思い切って工場内に入っていき、そこにいた女性に
”私のような個人客でもパンを売っていただけるんでしょうか?”
”はい。このような食パンとフランスパンしかありませんよ”と、どうも中国人のような語り口。
”フランスパンのバケットがほしいのですが”
”ちょっと待ってて” と奥の方に消える。
ほどなく戻ってきて、”いいですよ。一つ280円です。いくつ欲しいのですか”と。
めちゃくちゃうれしくて、”2つください”。
一つずつビニール袋に入れてくれる。
”ここのパンは最高に美味しいよ”
”はい、人に聞いてわざわざ来ました” と答える。
忙しいにもかかわらず、実に親切で、感激しました。
車に戻り、早速いただく。
焼き立ててホカホカ、フワフワ。
もう最高に美味しい。
その後、三宮から関空まで来たのだが、もうすっかり冷えたバケットをちぎっていただく。
焼きたてよりは劣るものの、何と言う美味しさであろう。
普通、パンは冷えるとパサパサになるか、ジトジトになるものだが、ここのバケットは依然としてモチモチ感を保っている。
素晴らしい。
ブログにあるような、普通のパンも食べてみたいものである。
10位
1回
2012/06訪問 2012/06/19
久しぶりの訪店である。
時間は午後6時半。ホテルバスで同行した人の多くがここに入って行く。
今回は出入口に一番近いテーブル。
そうか、一番の末客なのか…。いつもは奥のテーブルだけにやや気落ちする。結構空いているのに…
“食前のひととき”はスモークサーモン、キッシュ。
“シェフが選んだ旬の魚のカルパッチョにキャビアを添えて”はシマアジ。
ドレッシングの隠し味にカレーが混ぜられてあったり美味しい。こんな美味しいドレッシングは初めてという逸品。
“帆立貝柱のミルフィーユ仕立て 黒い宝石トリュフの香りと、蝦夷あわびのブルギニヨン風のアンサンブル”
帆立貝はスライスされ、その間に帆立を刻んで固めたものが挟まれている。すごい手間である。アワビも大きな塊ではないが、これまたバジルのソースが素晴らしく、素材をひときわ輝かせている。
“オマール海老のポワレとフォアグラのラビオリをソースクリュスタッセで 野菜のピュレ添え”
素晴らしい逸品。
ステラマリスは肉料理だと思っていた先入観が崩壊した一品。
オマール海老自身では、これもソースなどのアンサンブルが素晴らしい。
ラビオリも一口でいただいて噛むと口の中に広がる味と香りが最高。
ここまで計算されて仕上げられているのか。
ホワイトアスパラガスがやや細めだったのが残念。
“黒毛和牛サーロインのグリエ 旬の温野菜を添えて リヨネーズソースと共に”
いつもステラマリスでは子羊を注文するので、久々に和牛をいただいたが、もちろんと言うか当然のごとく最高!
レアの注文なのに結構焼けてある外見を見た時からは想像のできない中の柔らかさである。
また、帆立、海老、肉と続いた3品ともにサーブされてきた皿が実に熱い。
聞けばオーブンの前に皿専用のウォーマーがあると。焼けると同時に熱い皿に乗せるのだと。
きめ細やかである。
“デザート前のお愉しみ”はマンゴーパフェにレモンジュレ。マンゴーの濃い味が舌を引き締める。
“パティシエシェフのスペシャルデザート”は苺の上にフロマージュブランを乗せ、パイ生地で覆ったもの。皿の縁には蜂蜜とカモミール、カカオのソースが添えられている。
最後にテーブルまで宮本シェフが挨拶に来てくださる。今までのシェフではなかったことに感激しました。
(以下は2009年9月のブログです)
”とにかく羊肉がすごかった”
ウェスティンホテル大阪のメインダイニング。1階にあるのがユニークであるが、ロビーラウンジやアマデウスとは明らかに雰囲気が違う。紺色が基調で一見、リッツ・カールトンのようだが、こちらの方が天井も高く、広々していい感じ。
テーブルのセッティングもいい。いわゆるショープレートを最初に片付けず、アミューズの片付けとともに片付けるなど、非常にセンスがいい。
アミューズはサーモン。まあ美味しい。
続いては3種のオードブル。野菜のマリネ、肉のたたきなど。やや塩味が強い。
魚料理は的鯛のポワレ。プリプリして美味しい。
お口直しはプチトマトや赤カブなどの野菜の肉汁のジュレかけ。まあ、一見単純な料理だが、実は非常に手が込んでいることがわかる。ホテルならではの逸品。
肉料理は骨付仔羊のロティ。これが素晴らしい逸品であった。絶対に誰が食べても普通の牛肉や豚肉と違うことがわる肉のえぐさ、味、香り。しかし、すばらしく上品、本当に上品なのである。ナイフで切る時の程よい硬さも最高級。崩れもせず、また筋が残ることもなく、まさしく素晴らしい。こんな素晴らしい羊肉は今までいただいたことがない。添えられたクスクスも味が染みて美味しい。これだけを食べに行きたいほどである。まいりました。
デザートは無花果の赤ワイン煮とオリーブオイルのアイスクリーム。シナモンが添えられてワインで酔っぱらった脳を刺激して目覚めさせてくれる。程よく甘く美味しい。
全体的に期待以上。地中海料理と名うっていたので、もっとイタリアンかと思ったが、なんのなんの、正統派フレンチじゃないですか。
カロリーを考えてパスタは控えたが、次回は是非ともいただきたいものである。
また行きました。今回は大好きな女性2人(TさんとKさん)との久しぶりの再会です。Tさんから美味しいワインを飲みたいとのリクエストがあり、この店を選択。
あらかじめ、塚本シェフにイタリアのドンアルフォンソという有名なレストランで出されているトマト風味のパスタをお願いしておきました。
まずは前菜
生ハム。 もちろん塩気も最高。Tさんは今まで生ハムは好きじゃなかったみたいだけど、ここのハムは違うと。うなずけますね。
馬肉のカルパッチョ。 美味しいのだが、先に食べた生ハムの塩気が恋しくて、もう少し塩味を効かせてほしかった。
牡蠣の香草焼き、椎茸のステーキ。
さあ、ドンアルフォンソ風のトマト風味スパゲティです。 パスタはかなり太麺。トマトは生のものとピューレ風にしたものが混ざり、めちゃくちゃ美味しい。今まで食べたことがない食感です。
ウニクリームのパスタ。 この店の看板メニューです。言うことありません。 最高!
サワラの蒸し焼き、エゾ鹿のポアレ。 美味しいです。
今回の目的のワイン。
まずはフェラリーのスプマンテ。季節がらボジョレヌボーならぬノヴェーロなる新種をいただく。あっさりしてます。
白を2杯、赤を1杯、デザートワインを2杯と、なんと7杯も飲んでしまいました。
Tさんもこれには大興奮。彼女も良く飲みました。
いつも期待に応えてくれるピアノ・ピアーノさん。ありがとう。
(以下は2012年2月のブログです)
妻の誕生日。子供たちも同居していないので、親しい方々を招いてともに騒がしく祝おうと。
もちろん、騒ぐにはイタリアン。
大勢で行くには、ここ、ピアノ・ピアーノが最高です。
今回はカラスミのパスタの入った特別のコースをお願いしました。
飲み放題コースだったので、全員が集まるまでに白ワインで景気づけ。
アンティ・アンティパスタとして野菜の盛り合わせを注文。
赤ピーマン、ブロッコり、焼きナス、キャベツの炒め物。
うまい!
なんでこんな材料で、こんな美味しいものが出来るんだって感じです。
出された白ワインもめちゃめちゃスッキリもの。しかし、その琥珀色からもわかるように、後口が素晴らしいです。
はちみつの香りが口の中に広がります。
これが飲み放題のワインでしょうか?
おそろしいレベルです。
6名みんなが揃い、スプマンテで乾杯して、さあ正式な開宴です。
まずはヨコワのカルパッチョ。
素材と上等なオリーブオイルで、これでもかと殴られる感じです。
なんでこんなものに美味しいと言わされるのか? まるでマジックです。
相生産シェルガキの香草パン粉焼き。
香草で牡蠣が見えません。
一口でいただいてしまう。
もっと欲しい…。
ここでプロシュートを注文。
上品な塩気でワインが進みます。
ジャガイモとイワシの温かなテリーヌ。
普通に美味しいです。
さあ、メインの自家製カラスミのスパゲティです。
味に関しては何も言うことはありません。最高です。本当に来てよかった。
次のパスタはカンノリッキ ムール貝のソース。
こんなパスタは初めて。でももうワインも5-6杯いただいて、そろそろ味覚も記憶もうつろに。
仔牛のカツレツ ミラノ風。
お皿からはみ出しそうなくらいの大きな、しかし薄いカツレツ。
ころもの量も素晴らしい。結構美味しいです。
結構食べたはずだが、何か物足りない…。
みんなの反対を押し切り、名物のウニとオリーブオイルのスパゲティを注文します。
やっぱり、美味しい。
みんなも静かに食べていました。
ドルテェ、エスプレッソで宴会も終了です。
飲み放題にかこつけて、おそらくグラスに7-8杯はいただいたかな。
おかげで、自宅に帰ってからの記憶がありませんでした。
でも、本当に美味しかった!
塚本シェフ、わがままな客でごめんなさい。
久しぶりにオール☆5つです。
(以下は2011年9月のブログです)
グルメなK氏とのお食事会。前々回は”すし貫”、前回は”さえ喜”だったが、今回は妻とも行けるカジュアルなイタリアンということで、ここピアノピアーノに。昔、梅田の阪急百貨店の東館があったころにここの店やポンテベッキオが入っていた。
今年で20周年になる超有名店である。
一番の上客としての扱いか、席も奥の離れで、塚本シェフが何かと訪ねてきてくださる。
キング・オブ・スプマンテであるフェラーリで乾杯でさあ、開演である。
まずは、パルマ産32ヶ月熟成の生ハムと完熟マンゴー。
普通は16ヶ月の熟成のところを倍にし、しかもワインで洗うそうである。
味も上品な塩味だが、香りもいい。
なによりも、後口、そう、食べた後に舌に残る塩味がもう最高である。
トリュフのオムレツ。
もう少し凝ったものかと思いきや、オムレツの上に単にトリュフが乗っているだけ。
フォアグラのソテー ブドウ風味
これまた、まあ普通の大きさのフォアグラを焼いているのみで、ブドウも添えられているだけのような気が。でもワインが進みます。
アワビの冷製カッペリーニ。
まあ冷たくて美味しいが、アワビが食べにくかった。
生ウニのスパゲティ。
実は当初のメニューにはなかったが、K氏がここのスペシャリテだから是非所望したいとの由で、少しだけ追加してもらう。
アーリオオイリオのスパゲティ。最高に美味しい。
悪いけど、生ウニは関係ない気が。
もっと食べたいよ…。
活オマール海老のリングイーネ。
先にスペシャリテをいただいてしまい、本来なら感激するものなのだろうが、可哀そうに日蔭の女に…。
キンメダイのアサリソース。
うん、美味しい。シンプルな塩味だけなのだが、金目鯛の甘さがいかんなく発現している。
スープをバンに浸みこませて完全にお皿はカラカラに。
K氏は”これってアクアパッツァって言うんです”と教えてくださった。後で調べると、魚介類をオリーブなどとともに白ワインや水で煮込んだイタリア料理と。
さすが!
愛媛県産黒毛和牛フィレ肉のソテー ポルチーニのソース。
これまた、何気なく食べてしまったが、肉のもう柔らかくて美味しいこと美味しいこと。すごいです。
ドルチェは、普通は1品を選択するのだが、そこはグルメのK氏が塚本シェフに頼んで、パンナコッタのハーフ&ハーフに。
一つは定番の白いミルク。もう一つは緑のピスタチオ。
これまた最高に美味しい。
ワインも白・赤、男性5名で4本を分け分け。いずれも素晴らしく美味しいワイン。
ワイン通のK氏も満足げ。
店は最初から満員でワイワイと、まさしくイタリアン。
次回は妻と行きます。