田中知之(FPM)さんが投稿したスンガリー 新宿三丁目店(東京/新宿)の口コミ詳細

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スンガリー 新宿三丁目店新宿三丁目、新宿西口、新宿/ロシア料理、ビアバー、ワインバー

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1回目

2022/12 訪問

  • 夜の点数:-

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新宿の老舗で味わうロシア〜ウクライナ料理とジョージアワイン。

新宿にあるロシア・ウクライナ・ジョージア料理の老舗レストラン。昭和32年に歌手加藤登紀子さんのご両親が創業(実は私、細い糸のような縁を辿れば加藤さんの遠い親戚に当たるのです。とは言え、またお目にかかったこともないのですが…)。以前、新年の親族の集まりでこちらにお邪魔したことがきっかけで、私はこのレストランの持つ不思議な心地良さの虜になっていたのですが、先日久々に再訪が叶いました。新宿の靖国通り沿いの雑居ビルの地下にあるお店は、南ロシアのクラスノダール地方にある老舗レストランをイメージしたインテリアが素晴らしく、一歩足を踏み入れた瞬間に自分が新宿の喧騒の中に居ることをすっかり忘れてしまうのです。店員さんはロシアやウクライナの留学生の方々が多く、一緒懸命な接客に好感が持てます(当然、美男美女揃い)。

私、ロシアはモスクワにもサンクトペテルブルクにもDJで何度も訪れており、現地のロシア料理店にも色々行っています。が、断然こちらでいただく方が美味しいです。かと言って日本向けにアレンジが過ぎるのではなく、良い意味での異国情緒はちゃんとあります。決して写真映えする料理ではないかも知れませんが、このニュアンスが僕はとても好きです。

この夜いただいたのは、

マリノーブナヤ・ケタとブリヌイ
スモークではなく生の天然紅鮭のマリネをイースト発酵させたパンケーキで巻いた料理。

グリヴィ―ヴ・スメターニェ
マッシュルームのクリーム煮 つぼ焼き
焼きたてのパンの蓋を開けると、マッシュルームとホワイトアスパラガスの香りが。

サリャンカ
ピクルス、オリーブ、ケッパー、レモンスライス、塩漬け野菜や燻製肉の酸味がさわやかなトマト風味のスープ。

ハルチョ― 
ジョージア風牛肉とお米のスープ。フレッシュなパクチーを添えてある。

ビーフストロガノフ
ご存知、ロシア〜ウクライナの伝統メニュー。牛ひれ肉とマッシュルームのサワークリームとブラウンソース煮込み、サフランライス添え。創業当時からの人気メニューだが、常にアップデートされているとのこと。

シュクメルリ
最近「松屋」でも期間限定メニューとして登場して知名度も上がったジョージアの人気メニュー。鶏もも肉のプレス焼き、ガーリッククリーム煮込み。たっぷりのニンニクはジョージアのオレンジワインと相性が抜群だった。


お酒も旧ロシア帝国時代から愛飲されるロシア産シャンパンに始まり、最近ナチュールワイン愛好家から絶大な人気を集めるジョージアワインが常時15種類程、ウォッカに至ってはフレーバーも含め30種類と豊富にラインナップされています。

この夜は、

スパークリングワイン Abrau Brut
ロシア産旧ロシア帝国宮殿のクレムリン時代に「ソビエトシャンパン」として愛飲された、王室御用達スパークリング。 ロシア、クラスノダール地方のワイナリーAbrau Durso。ブドウ品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ブラン。

スパークリングワイン Dugladze Brut
ジョージアはイメレティ地方のワイナリーDugladze。ブドウ品種は土着品種のティツカ、ムツヴァネ、ルカツィテリ。

オレンジワイン Amidasturi
ジョージア、カヘティ地方のワイナリーであるCasreli。 ブドウ品種は土着品種でルカツテリ、ムツバネ、ムスカトゥリ・ルカツテリ。無農薬栽培されたぶどうをクヴェヴリ(素焼きの甕)の中で発酵させたワイン。単体で飲むとかなりガッツのある味わいだが、シュクメルなど濃厚な料理との相性が素晴らしい。

赤ワイン Chelti of Gvevri
ジョージアのカヘティ地方のワイナリー Chelti。 5代続くファミリーであるワイナリーの自家農園で栽培されたサペラヴィ種を厳選し、皮ごとクヴェヴリの中で発酵させたノンフィルターのワイン。チェルティ社の赤ワインはかのヘンリー王子とメーガン妃の披露宴で使われたそう。

ウオッカ
コーヒーキャンディ
コーヒー豆をお店で漬け込んだオリジナル・フレーバーのウオッカ。


デザートはハチミツとサフランのクリーム・ブリュレとトゥボルグチーズのタルトであるバトルシキ。

2022年2月24日に始まったロシアのウクライナへの侵攻はいまだ決着の糸口を掴めないでいます。旧ソ連時代は同じ連邦国であったロシアとウクライナの対立に世界中の人々は胸を痛めていますが、先日、加藤登紀子さんもそんな胸中を独白する著書を出版されました。加藤さんのご両親が創業時に掲げられた「料理に国境無しの感を強くする。料理を通じて、平和的な交流ができれば」という理念が、いまだこのお店にはしっかり息づいているような気がします。2022年の最後にこのお店を訪れることができたことを、何かの導きだとも思わずにはいられないのであります。ご馳走さまでした。そして、大晦日の今日、愚かな戦争の一時でも早い終結を改めて願うのであります。


2022/12/31 更新

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