【あべの・天王寺】とろろのそば・うどん【ぞわぞわ】

出典:kurodaさん

【あべの・天王寺】とろろのそば・うどん【ぞわぞわ】

昔から栄養がある食べ物として好まれている「とろろ」は、独特な風味と粘り気が魅力です。お蕎麦や饂飩とともに啜り込むの好きという人も多いでしょう。あべの・天王寺周辺で、とろろを使ったそば・うどんを特集しました。

更新日:2024/03/15 (2023/04/03作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる442の口コミを参考にまとめました。

ぞわぞわ美味しい「とろろ」

 とろろ芋をすりおろした「とろろ」は、さっぱりとしてスルッと入っていくことから、夏バテなどで食欲が出ず、元気がないときの栄養食として、昔から日本人に愛されてきました。
 とろろの元となる「とろろ芋」は、実はそういう芋の種がある訳ではなく、とろろにして食べる芋の総称。一般的には山芋(いちょう芋・つくね芋)や長芋、自然薯が使われます。
 山芋の中のいちょう芋は、山芋の中でもその形が目立つポピュラーなもので、「大和芋」という名で売られていることもあります。ねっとりとした粘りが特徴です。
 長芋はその名のとおりの長い形をしており、味は山芋と呼ばれる芋類と比べて水分が多く、生ではシャキシャキとした食感が美味。とろろとしてすりおろすと、山芋よりもサラッとした感じに仕上がるのが特徴です。
 自然薯は圧倒的に粘り気が強く、食物繊維や炭水化物、ビタミンなどの栄養も豊富です。ただし栽培が難しいことから、値段が高い傾向にあります。

夢KAN

夢KAN

 大阪メトロ御堂筋線・昭和町駅の4号出入口から西方向、庚申街道を超えてすぐ。阪南中公園の西側にある蕎麦の店です。
 店内は狭小で、厨房に面したカウンター席が4席と、奥に座敷のある全10席ほど。明らかに町家をリノベーションした造りでで、年かさのご主人お一人で営業されています。

ご主人の人柄にも和ませられる

夢KAN

 「とろろそば」(950円)は、やや大きめの器の底にそばつゆとともに蕎麦が横たわり、その上にたっぷりのとろろが覆い被さっています。
 てっぺんには粉状の海苔と山葵が乗せられていて、いい香りを漂わせています。

夢KAN

 蕎麦は細切りで、風味は弱いものの適度なコシがあり、ツルツルした口当たりが艶やかです。
 そばつゆは味は控え目ながら出汁が利いていて、蕎麦の風味を邪魔しません。

夢KAN

 とろろはたっぷり盛られていて、もちろん蕎麦との相性も抜群。
 歯切れのいい蕎麦と、ねっとりとしたとろろによるテクスチャーの対比が心地いい。

そじ坊 あべのルシアス店

そじ坊 あべのルシアス店

 天王寺駅・大阪阿倍野橋駅の西側、「あべのルシアス」の地下1階にあるお店です。
 店内も如何にもという民芸調。信州の古民家を思わせる意匠で、ゆったりと落ち着ける雰囲気です。2人掛け、4人掛けのテーブル席と、カウンター代わりの大テーブル席が並び、全部で50席ぐらいかな?

味も値段も満足感の高い「冷やし山菜とろろそば」

そじ坊 あべのルシアス店

 「冷し山菜とろろそば定食」(830円)は、蕎麦の器とかやくご飯ともに、そばつゆ、山葵、野沢菜が添えられています。蕎麦の上には山菜、とろろ芋、なめこ、天かす、花鰹、刻み葱が散らされています。
 そばつゆを掛け山葵を乗せてザックリ混ぜて手繰ってみる。お蕎麦はさすがに機械打ちの大量生産だけあって、それほど秀でたものではないが、よく締まっていてそこそこ美味しい。

そじ坊 あべのルシアス店

 そばつゆを掛け山葵を乗せてザックリ混ぜて手繰ってみる。お蕎麦はさすがに機械打ちの大量生産だけあって、それほど秀でたものではないが、よく締まっていてそこそこ美味しい。
 山菜が爽やかな風味を醸し、とろろ芋となめこが粘りを加え、天かすがコクと食感のアクセントを加える。よくできています。

冨士屋 あべちか店

冨士屋 あべちか店

 JR・天王寺駅直下、地下鉄谷町線・天王寺駅の真上にある地下街「あべちか」の中にあるお店です。
 店内には中央に10席の大テーブルが設えられ、それを囲むように4人がけ、2人がけのテーブル席。トータルで30席ぐらいのやや小さめの店舗です。

四天王寺の参道直下の「自然薯山かけそば」

冨士屋 あべちか店

 「自然薯山かけそば」(950円)は、すり鉢にお蕎麦が盛られ、自然薯は別の器に入れられています。
 湯掻きたての蕎麦は細めで瑞々しい。コシというか、弾力は弱いが、ツルツルとしてさっぱりとした仕上がりです。

冨士屋 あべちか店

 自然薯とつゆを掛けてざっくり混ぜていただくと、自然薯の粘りがつるつるの蕎麦に絡んで実においしい。自然薯の持つ土の香りが蕎麦全体をワイルドな風味に変えてくる。これはいいですね。

杵屋 あべのハルカスダイニング店

杵屋 あべのハルカスダイニング店

 近鉄・大阪阿部野橋駅に直結、各線・天王寺駅の直近。あべのハルカスのレストラン街「ハルカスダイニング」の12階にある全国に展開しているうどんのチェーン店です。
 和風の店内は50人ぐらいの収容かな?やや狭いスペースに詰め込んだ造りになっています。

優しい味わいの「山かけうどん」

杵屋 あべのハルカスダイニング店

 「山かけうどん」(900円)は、お汁の中に刻み海苔とともにとろろが乗り、真ん中に卵黄が落とされています。
 節の風味と海苔の風味の合わさったお出汁は深みのある旨みが感じられます。とろろとともに口に運ぶとさらに味わいが深まります。

杵屋 あべのハルカスダイニング店

 饂飩は太めでもっちりとした重量感のある風合いです。コシはあまり感じられずモチモチ感が勝ります。この優しい口当たりは癒されますね。
 とろろはあまり粘りのないさらっとしたタイプ。卵黄は箸で持ち上げられる強さを持っています。これを潰すと風味が広がります。

なかの家 あべのハルカスダイニング店

なかの家 あべのハルカスダイニング店

 近鉄・大阪阿部野橋駅の直上、各線天王寺駅に隣接。「あべのハルカス」の13階レストラン街にある和食のお店です。
 店内はテーブル席や掘りごたつ式の半個室が並ぶ全124席。外からは想像できなかった意外な大箱で、窓際の席なら北方向・西方向の展望が得られます。

「山かけそば」に癒される

なかの家 あべのハルカスダイニング店

 「山かけそば」(1,023円)は、トレイの上に蕎麦の盛られた器と薬味の小皿、そばつゆの徳利が並んでいます。
 蕎麦にはねっとりとした山芋が被さり、頂点には卵黄が乗せられ、海苔が散らされています。そばつゆを掛け、葱と山葵を乗せてザックリ混ぜていただきます。

なかの家 あべのハルカスダイニング店

 お蕎麦はさすがに機械打ちだと思うが、それでもよく締まっていてそれなりに美味しい。蕎麦の風味はまずまずながら、鰹の利いた出汁は実に旨い。
 海苔の風味とも好相性を示していて、旨さを噛み締めつつぞわぞわ啜っていたら、5分もかからずに完食してしまいました。

麺工房北の

麺工房北の

 地下鉄・昭和町駅と文の里駅の中間ぐらいのところにある、最近注目の手打ち饂飩のお店です。
 店内はテーブル16席、カウンター4席の全20席。和モダンな小奇麗なつくりで、スポットライトを活かした少し暗めの照明が落ち着きを与えます。

上質の饂飩と上質の空気感

麺工房北の

 山芋とろろうどん(750円)は、葱・山葵の薬味とともに、ずっしり重たく大きい器に饂飩が横たわり、その上にたっぷりのとろろと卵黄、そして刻み海苔がトッピングされています。

麺工房北の

 饂飩は、やや太目で、表面が艶やかに輝いています。食べてみると程よくコシがあり、小麦の風味も鼻腔に広がってくる。風味とともに、喉越しの良さは抜群ですね。

麺工房北の

 山芋はクセのないさらっとしたタイプ。かけ汁はほんのり甘い優しい風合いです。それほど主張がないので、饂飩をじっくり味わうとができますね。

そばよし 阿倍野店

そばよし 阿倍野店

 各線・天王寺駅、および近鉄大阪阿部野橋駅からすぐ近く。阿倍野再開発ビルのひとつ「あべのnini」の1階、旭通りに面した所にあるお店です。
 エントランスの左右に客席があり、左はテーブル席のみ。右はテーブル席と、厨房に面したカウンター席で、全部で50席ほどのキャパ。

胡麻切りそばが際立つ「とろろざるそば」

そばよし 阿倍野店

 「とろろざるそば」(1,180円)は、トレイの上にざるに盛られたお蕎麦と、擂鉢のとろろ、やくみ、そばつゆの徳利が並びます。
 蕎麦は特徴的な黒い色合い。これは胡麻を打ち込んだ『胡麻切りそば』だからで、「そばよし」独自のお蕎麦だからです。とろろには青海苔と鶉玉子が落とされています。

そばよし 阿倍野店

 蕎麦を手繰ってみると、ツルンとした艶やかさがある食感で、しっかりとしたコシがあります。また、胡麻によるものと思われる独特の歯切れがあります。
 そば汁は節と醤油の織り成す風味が利いたしっかりとした仕上がり。とろろとの相性もいいですね。ぞわぞわとしたとろろそばらしい口当たりと風味が楽しめます。

※本記事は、2024/03/15に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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