【新宿】全店解説・新宿エリアの立ち食いそば店

出典:ランチ向上委員会さん

【新宿】全店解説・新宿エリアの立ち食いそば店

乗降客数日本一の新宿駅周辺には立ち食いそば店がたくさんあります。ビジネス街・歓楽街・観光地等、多様な顔を持つ新宿は、立ち食いそば店も個性的です。このまとめでは、食べログの新宿エリアにあり、ジャンルに立ち食いそばを含む全店舗を紹介いたします。

記事作成日:2024/05/06

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる4017の口コミを参考にまとめました。

安くて、早くて、美味しい。庶民の味方

古くは、江戸時代には夜鷹そばと呼ばれて、屋台で食べられたのがそば。
近くは、昭和の高度経済成長期に忙しいモーレツ社員のために短時間で食べられるよう提供されて一般化したのが立ち食いそばの業態と言われています。
令和の現代では、駅のホームにあるような立ち食いそばは減っていますが、市中にはまだまだお店がありますし、新規に開業するお店もあります。
『かけ』だけでなく『もり』もあり、カレーが名物だったり、新しい天ぷらを開発したりと、メニューも進化しています。
時代は変われど、そばが庶民の味方であることには変わりなく、多くの人に食べられています。
乗降客数日本一の新宿駅周辺には多くの立ち食いそば店があります。
食べログ上において、新宿エリアでかつ、ジャンルに立ち食いそばを含むお店を全店紹介いたします。

新宿駅周辺

箱根そば本陣

小田急電鉄の系列店であるため、小田急線の改札の真ん前という好立地にあります。
しかも、小田急線の起点となる新宿駅にあるため、こちらが本店であり、屋号にも『本陣』の文字がありますね。
立ち食いそばマニア・鉄道マニアは必ず訪問すべきお店でしょう。

店内は、ほば、立ち食い用のカウンター席のみで、飲食スペースはなかなか広いですね。数席のみ椅子があります。

小田急系列の立ち食いそばの総本店

私鉄の経営する立ち食いそば店は、その鉄道会社のカラーが出ますね。
小田急はロマンスカーで箱根のイメージが強いですが、江ノ島線の終点は片瀬江ノ島駅です。
そのイメージか、魚介を使った限定メニューが多いですね。
イトヨリダイ、あんこう、桜えびなど、ちょっと凝った素材を使った天ぷらを限定メニューで提供してくれます。

汁の醤油の効きはマイルドで、麺は生そば使用と、ちょっと上品な仕上がりです。

新和そば

京王口を出た先の地下通路にあります。
店内は、L字のカウンターのみ、座席は無く、完全なる立ち食いです。7~8人も入ればいっぱいになる、本物の立ち食いそば店ですね。

最大の特徴は、毎週火曜日は大盛り無料であることですね。
これを狙って、多くの人が訪れます。

毎週火曜日は大盛り無料の日

写真も火曜日に無料で大盛りにしてもらった、天玉そばです。

汁は、東京の立ち食いそばとしては、出汁も醤油もマイルド。そばは、昔の立ち食いそばの茹で麺で、非常に柔らかいですが、逆にこの柔らかい食感が、令和の時代には珍しいでしょう。
昭和の味と食感です。

信州そば 本陣 ルミネエスト新宿店

JR新宿駅東口、改札脇にあります。
屋号に『本陣』とありますが、箱根そば本陣とは関係ありません。
新宿でお好み焼き店を営む会社が運営しています。

場所柄、外国人観光客の利用が多いようで、店頭に掲げるメニューが多言語対応しているあたりが、新宿っぽいですね。

麺は生麺をお店で茹ででおり、歯ごたえがあり、少しは香りもあります。
汁も関東風の醤油の効いた味わいですが、甘さもしっかりとあります。個人的には醤油の味には慣れているので、甘さが強い汁という印象を受けます。
実際のところは醤油や出汁とのバランスを取りつつも甘めの汁という感じかと思います。みりんや砂糖が効いていますね。

「江戸の味」という感じがして、外国人観光客にも楽しんでもらえるでしょう。

そばいち 新宿店

JR新宿駅の南口の改札内にあります。

JR東日本傘下で駅ナカの店舗を手掛けるJR東日本クロスステーション系列のお店なので、屋号は異なれど、品質は他の系列店とほぼ同等です。

品質管理されたそばで、首都圏の立ち食いそばの標準という味でしょう。

西新宿方面

よもだそば 新宿西口店

ヨドバシカメラや飲食店が混在するエリアにあります。

よもだそばと言えば、日本橋・銀座のビジネスパーソンに愛されるローカル立ち食いそば店でしたが、近年、店舗数を拡大し、新宿に2店舗を構えていますね。

ビジネスパーソンにもヨドバシカメラに来た買い物客にも人気のお店です。

ビジネスパーソンに人気の超有名店

よもだそばのは個性的なれど良質なメニューが多く、すべてが名物という印象がありますが、その中でも知名度が高いのは、大きなかき揚げとインドカレーでしょう。

インドカレーを謳っていますが、インド風ぐらいのところが正しいようで、トマトベースのチキンカレーで、スパイスは強すぎず、かけつゆをベースにしているため、蕎麦屋のカレーがインド化した感じの味わいです。

なにわ食麺処 西新宿店

西新宿でも、高層ビル群のエリアではなく、東京メトロ丸ノ内線西新宿駅の近くにあります。

お店としても異色の存在で、東京では珍しい、関西の味を提供するお店です。
そのため、立ち食いそばではなく、うどんがウリです。
また、夜は、立ち飲み店になるという、二毛作営業のお店でもあります。

新宿で食べられる関西の味

関東では、立ち食いならそばが主流ですが、こちらは大阪のスタイルなのでうどんにしました。
また、具も大阪らしく『かす』です。

汁はちゃんと関西風で、薄口醤油で作っているので、醤油の色合いが薄いですね。
「かす」とは大阪の南河内地方の郷土料理で、牛の腸を油で時間をかけて揚げたもの。
こちらは東京にあるので、冷凍もののようですが、少し甘い味付けがしてあり、汁に浸ると油分が出てジューシーで美味しいです。

西新宿五丁目駅 そば家

西新宿ではありますが、JR等の新宿駅からは遠く、都営地下鉄大江戸線西新宿五丁目駅のすぐ近くにあるお店です。
しかも、屋号は、立地そのものですね。

立ち食いそば店では珍しく、1階と2階の2フロアあります。
1階は厨房と立ち食いカウンターのみ、キャパシティは4〜5人程度です。
2階には、窓に向かうカウンター席で5席、4人用のテーブルで2卓あります。

茹で麺を使っていて、柔らかいそばで、汁は色合いは濃く、味わいも見た目どおりの醤油の濃さがあります。
比較的新しいお店ですが、味わいは昭和スタイルです。
かき揚げは、薄い衣でサクッと揚がっていて、現代的な仕上がりですね。

思い出横丁

かめや 新宿店

戦後の闇市から生まれた商店街の思い出横丁にあります。
再開発を受けず、新宿駅のすぐ近くでありながら、雑多な昭和の飲み屋街になっています。
DEEPな飲み屋というより近年は観光地としての色合いが強く、コロナ禍前はインバウンド客の定番スポット、もちろん、国内旅行でも都内観光の名所になっています。
そんな、思い出横丁のちょうど中心部の角地にL字のカウンターだけで営業しています。

新宿でも指折りの観光地で雰囲気を味わう

生麺を使っているようですが、茹で置きなので、柔らかいのは立ち食いそば店らしいですね。
汁は、醤油が強めです。24時間営業なのもあってか、ダシの風味は飛んでいて、純粋な味のレベルとしては高くないですが、雰囲気重視のお店なので、これでいいのかと思います。

小滝橋通り

よもだそば 新宿西口2号店

西新宿でも紹介した『よもだそば』の新宿2号店です。

隣もだるまやという立ち食いそば店ですし、近隣にはラーメン店が多くて、競合店が多いのですが、それでもお店が成り立つのは、やはり、よもだそばの実力があってのことですね。

多彩なメニューで飽きることがない

写真は、一応、POPでは「元祖」「よもだそば名物」の文字があるニラ天玉そばです。
他にも、岩下の新生姜天、ごぼうのかき揚げ、にしんそばなどがあり、どれが名物なのかは、利用者次第というところでしょう。

だるまそば 西新宿支店

隣には、よもだそば 新宿西口2号店がありますが、こちらのほうが古株です。
食べログ上では店名に『西新宿支店』とありますが、他の店舗を見かけたことはなく、こちらだけの個人営業のお店と思われます。

タバコ店を兼ねていたり、お弁当の販売があったりと、近隣に勤めるビジネスパーソンには欠かせない存在でしょう。

セットメニューが豊富でガッツリ

セットメニューが豊富で、ちょっと安いので人気ですね。
写真は『ミニカレー丼セット』です。

麺は、茹で麺で柔らかく、軽く食べられる食感です。
汁は美味しく、出汁もまずまず、醤油と甘さのバランスがいい、よくできた汁ですね。
カレーも悪くなく、日本風のカレーで、なかなか濃いめのドロッとしたものです。
玉ねぎ、人参、それと、何かわずかにお肉のかけらが入ります。

歌舞伎町

とらそば

新宿駅東口、歌舞伎町の入り口にあります。

お店の入り口の脇では、焼き鳥も売っていて、ちょっと珍しい業態です。

メニューは、そばの他にも豚骨ラーメンやかつ丼などもありますね。
店内には提灯が飾られていますし、外国人観光客を狙ったお店なのでしょう。

インバウンド向け立ち食いそば

そばは、生麺で食感がいいです。更科と謳っていますが、実際には小麦粉が多く入っているのかと思います。それでも食感は確かに蕎麦なので、有名チェーンには劣るものの、まずまずの蕎麦粉比率と推察できますね。
汁は、出汁がしっかりとは言えないですが、薄いとも思わない、一般的な立ち食いそば店の味です。

南口

信州屋 新宿南口店

JR新宿駅南口を出て、東新宿側に行ったところにあります。
店内製粉、打ちたてをウリにしているので、『ゆで太郎』を意識した業態でしょう。

店内は白木調でまとめられ、店内の照明も明るく、利用しやすい印象なのもいいですね。

せいろがウリの立ち食いそば

最大の特徴は、『かけ』ではなく、『せいろ(もり)』がウリなところでしょう。
打ちたて茹でたてのお店なので、注文してから提供されるまで少し時間がかかりますが、蕎麦粉の配合率も高く、食感もいいですね。
そばつゆは、やや甘いものの、かつお節の風味がよく、旨みがある印象のものです。江戸・東京の下町スタイルの「醤油がキリリ」とは異なりますが、これはこれで美味しいですし、万人向けの美味しい味わいだと思います。

かのや 新宿東南口店

こちらもJR新宿駅南口付近にあります。

『かのや食品』が運営するお店なので屋号は『かのや』です。系列店が西新宿、上野、新橋にもあります。

お店は駅とその反対側と両方に入り口があります。どちらから入っても券売機が各1台ずつ設置されていますね。

名物のゲソ天のボリューム感に圧倒される

そばは、生麺を使用していますが、訪問した日は茹で置きだったので、ちょっと柔らかかったのは残念。
汁は、ダシがしっかりしているのが特徴ですね。
また、名物のげそ天は、立派なイカゲソをぶつ切りにしたもので、野菜は入らずにゲソ100%です。
衣は厚くはないのですが、カリカリに揚がっていて食感がいいですね。
ゲソのほうも食感がよく、プリプリです。

※本記事は、2024/05/06に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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